できるだけ短いスパンで上げれるように、頑張ります...!
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!」
ここは柴関ラーメン。無事に先生を撒いてバイト先であるこの場所に到着したセリカは、元気な姿で接客を行っていた。
(ふぅ...。さっきは先生に絡まれてどうなるかと思ってたけど、あの後から特に何もなくて安心したわ!)
キラキラとした笑顔で接客をしていると、更なる来店客が訪れる。
「(おっと!物思いに耽ってる場合じゃないや!)...いらっしゃいませー!何名様ですか?空いてるお席にご案内---」
「あの~☆7名なんですけど~!」
「あ、あはは...セリカちゃん、お疲れ......」
「お疲れ」
「み、みんな...どうしてここを!?」
「うへ~やっぱここだと思ったよ」
「ど、どうも...」
「せっ、先生まで...!やっぱストーカー!?」
「うへ、先生は悪くないよー。セリカちゃんのバイト先といえば、ここしかないじゃん?だから来てみたの」
「ホシノ先輩かっ...!!ううっ...!」
セリカが予想外の来客にあたふたしていると、店主である柴大将が声をかけてくる。
「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれぐらいにして、注文受けてくれな」
「あ、うう...はい、大将。それでは、広い席にご案内します...こちらへどうぞ......」
大将に促され、セリカは渋々といった感じで席へ案内する。
「はい、先生はこちらへ!私の隣、空いてます!」
「...ん!私の隣も空いてる」
「あ、いや、私は...!」
不思議とあれだけ情けない姿を見せているにも関わらず、何故か慕われているコウ。
その本人はシキに対する印象がこれ以上、悪くならないようにノノミとシロコの提案を断ろうとする。
しかし、生徒の気持ちを無下には出来ないと思い言い淀んでいると声をかけられる。
「...座ったげたら?朝宮せ・ん・せ・い?」
「し、シキさん...」
「ささっ!どうぞ、お姉さまは私の隣へ!」
「うん♪ありがとう、ワカモちゃん♪」
「ん、先生も早く座る」
「おわっと!?」
棘のあるシキの言葉と視線に落ち込んでいると、シロコに強引に腕を引かれて隣に座らされる。
その際に勢い余ってシロコに抱き着くように座り込んでしまい、慌てて起き上がりシロコへ謝罪するもシロコは...
「ふむ...。先生?私はいつでもウェルカムだけど、流石に初めては二人きりが良いかなって」
「なんの話し!?」
「ナニの話し」
「ちょっと!?店内でナニをしようってんのよ!ほらっ!もっと離れて!空いてる席にちゃんと座って!」
「まったく...セリカは男女の機微が分かってないね?やれやれ...」
「私が悪いわけっ!?」
「まあまあ、セリカちゃん。そんなことより私、ずっと気になってたんですけど...そのバイトのユニフォーム、とってもカワイイですね☆」
「いやぁー、セリカちゃんってそっち系か。ユニフォームでバイト決めちゃうタイプ?」
「ち、ち、ち、違うって!関係ないし!こ、ここは行きつけのお店だったし...」
「その姿を写真に撮っとけば、一儲けできそうだねー。どう?一枚買わない、先生?」
「買わないよっ!?」
「変な副業は止めてください、先輩...」
それからも少しセリカを弄り倒してから注文をすると、セリカがある疑問を口にする。
「...ところで、みんなお金は大丈夫なの?もしかして、またノノミ先輩に奢ってもらうつもり?」
「はい、私はそれでも大丈夫ですよ☆このカードなら、限度額までまだ余裕ありますし」
「いやいや、またご馳走になるわけにはいかないよー。きっと先生が奢ってくれるはず。だよね、先生?」
何か含みのありそうな気配のするホシノの言葉に、若干の違和感を覚えつつもコウは、今までの汚名を少しでも返上するため”大人のカード”を取り出す。
「うへ~大人のカードじゃん。先生、太っ腹~!」
「大人のカードを使うような場所でもなさそうですが...。先輩、最初からこのつもりだったんですね...」
「先生としては、カワイイ生徒たちの空腹を満たしてやれる絶好のチャンスじゃーん?」
そんなやり取りをしていると、ノノミがこっそりとコウへと耳打ちしてくる。
「先生、こっそりこれで支払ってください」
「ノノミ?...心配してくれてありがとう。でも、大丈夫だよ」
「でも...」
「ノノミは優しいね。心配してくれて、ありがとう」
「あ...」
心配して声をかけてくれたノノミに感謝し、自然とその頭を撫でる。
ノノミは頬を朱くし、顔を俯かせる。その反応にコウは、頭に疑問符を浮かべるが、例のごとくその瞬間をバッチリと見ていたシキはジト目でコウを睨んでいた。
「いやぁー!ゴチでしたー、先生!」
「ご馳走さまでした」
「うん、お陰様でお腹いっぱい。満足、満足」
「早く出てって!二度と来ないで!仕事の邪魔だから!」
「こら、セリカちゃん。お客さん、それもお友達や先生にそんなこと言ったら駄目だろう?」
「う...大将。そうだけど...!」
「大将、今朝ぶり!昨日も思ったけど、やっぱり大将のラーメンは最高だね!私、大将含めてここのファンになっちゃったかも!」
「おう、シキのネエちゃんか!そいつぁ嬉しいねぇ。さっそく来てくれて、こっちも嬉しい限りだよ!」
「え、あの、シキさん...?大将とはどのような関係で...?」
ラーメンを食べ終えて会計を済ませていると、セリカは皆にツンデレを発動し威嚇。そこに大将がやって来て、シキとやたら仲良さげに会話をしている...。しかも、今朝ぶりとか昨日とか元カレ的には不穏な単語も聞こえた気がして、シキに大将との関係を訪ねる。
そのコウの反応にシキは意味ありげな表情を作ると、静かに答える。
「...さあ?どんな関係だろうね?」
「...何もないよね?そうだよね?そうだと言ってよ、シキさん!?」
「あらあら、そんなに慌てちゃって...お可愛いこと♪ふふっ♪」
店内での不機嫌さは何処へやら。コウをからかうことにより、シキは上機嫌になっていた。
---閑話休題---
「ホント嫌い!!みんな死んじゃえー!!」
「あはは、元気そうで何よりだー」
「あはは...また明日ね?セリカちゃん...」
シキとコウが茶番を繰り広げている間も、どうやらセリカは弄られていたらしく、元気に叫んで皆を見送る。
ふんっ!!とそっぽを向いて、店内へと帰っていくセリカを見送りつつ、一同は帰路に着いた。
『お疲れ様でしたー!』
時は過ぎ、辺りも日が暮れてきてポツポツと人工の明かりが街を照らしていくなか、セリカはバイトを終えて帰路に着いていた。
「はぁ...やっと終わった。目まぐるしい一日だったわ」
そう独り言ながらゆっくりとした足取りで自宅を目指す。
「みんなで来るなんて...騒がしいったらありゃしない。人が働いてるってのに、先生先生って、チヤホヤしちゃって。ホント迷惑、何なのアレ」
鬱憤が溜まっているのか、段々と語気が強くなる。
「ホシノ先輩、昨日のことがあったからってわざと先生達を連れてきたに違いないわ!...ふざけないで。私がそう簡単に折れると思ったら大間違いなんだから」
そんな風に歩いているセリカを物陰から覗いている者達がいた。
その人物達は、セリカを尾けながら何事かを確認し合うと静かに行動を開始する。
「ふぅ...。そういえば、この辺も結構人がいなくなったなあ。前はここまでじゃなかったのに。治安も悪くなったみたいだし、もっと私たちが頑張らないと...!」
「黒見セリカ...だな?」
「!?な、なによアンタたちっ!?」
「私たちの事なんて、どうでも良いだろう?」
「はぁ?てか、その格好...カタカタヘルメット団?まだこの辺にいたわけ?ちょうど良かったわ。虫の居所が悪かったの。二度とアビドスにいられないようにしてやるわ!!」
「...やれ」
カタカタヘルメット団(?)と思われる人物は、短くそう告げる。
すると、セリカ目掛けて至る所から銃弾が浴びせられる...!!
「くっ、ううぅ!!」
(背後にも敵!?...それだけじゃない、こいつら、最初から私を...?)
「捕らえろ」
再度、短く目の前の人物が指示を飛ばす。すると今度は砲撃がセリカを襲う。
「ケホッ、ケホッ...」
(対空砲?違う...この爆発音は、Flak41改...?火力支援?どこから...?ち、違う、これは...まさか...)
「...よし。目標の沈黙を確認。あとは---」
薄れゆく意識のなかで、セリカは戦慄していた。
(こっ、こいつら、ハンパじゃない...ヤバい...。意識が...)
セリカが倒れ、襲撃者たちが去った後にはいつも通りの静けさだけが、そこに残されていた...。
ユメ先輩は復活した方がいい?
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ユメパイは必要!
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死人にくちなし。ふようら!
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そんなことより、おうどん食べたい...。