不完全な転移   作:鳥屋敷

9 / 12
引き続き名前を募集します!完結するまで出すタイミングはいくらでもあるから期間は最終話投稿までです。
メッセージでにフルネームで送って欲しい。名前の由来も教えてくれると喜びます。
本人が言うことじゃないけれど対して人気ないからね、書けば多分通るよ。

27巻でアルミンが「エルディア語が公用語だから言葉は通じる国が多いんだってね」と言っている。多分現実で言う英語のことだ。でも進撃の巨人の世界がどこか別の星にあり、なぜか日本語とエルディア語がそっくりの言語だとすれば、鷹野の言葉が通じるのにも納得ができるような気がする。
あとサシャが話してるの日田弁なんだね。

鷹野のドッグタグを買った!名前、誕生日、所属と、BY TORIYASHIKIと書いた。
今更ながら画集flyも手に入れた。エレンの鍵が原作のままだなんて貴重だ。でもそこの鍵じゃなかったよね。あとミカサのマフラー。真っ黒な上になんかヒラヒラ。でもよく考えたら原作の絵の通りだ。そこは赤のイメージになってしまっているのでアニメに染まってしまった自分が悲しい。


解散式の空

 鷹野はどこか冷めた気持ちで星空を眺めていた。背後の建物からは賑やかな話し声が聞こえる。どっと笑い声が起きる。楽しそうだ。今日でやっと長い訓練が終わったのだから、気持ちが盛り上がるのも当然だ。しかし鷹野の気分は良くなかった。皆は数日後の兵団の選択のことで頭がいっぱいだろうが、鷹野はその前に大勢死ぬことを知っている。

 鷹野の心とは裏腹に空には雲ひとつなく、夕日の気配がなくなりつつある空には星がまばらに散らばっている。食欲がなくても何かは食べなければならないと持ってきたパンをかじる。パサパサのパンが口の中の唾液を奪う。

 上位10名は特に、今は憲兵団に入れると喜んでいることだろう。もちろん鷹野は入っていない。エレン達は皆何かしらの技術に長けている。漫画で見ているのはそんなものばかりでそれが当たり前だ、自分もそれくらいできると錯覚していた。しかし、そんなことはなかった。確かに、3年も毎日毎日あちらの世界では絶対しないような様々な訓練をしたのだから、腕も太くなり、跳躍力も驚くほど高い。とても長い距離を重い立体機動装置をぶら下げ走り続けられる様になったし、立体機動で思う様に飛び回ってダミーの巨人のうなじを削ぐことができる。

 でも彼らはそれ以上だった。立体起動中におしゃべりをし、さらに宙返りするほどの余裕があり、模擬戦闘訓練でのダミー巨人の討伐数も桁違い。身長ももう鷹野よりも高い。年齢詐称はバレるはずもない。

 争う声が聞こえる。エレンとジャンが喧嘩をしているのだろう。確か調査兵団に入るやら入らないやら言っているあれだ。空から意識をそらし耳をすませてみるが、何と言っているかは良く聞き取れない。

 一気に静かになった。そろそろお開きになる頃だ。

 また空を見る。真上から見つめる月の光が染みる。いつのまにか星の数が増えていて、空を埋め尽くさんばかりになっていた。夜の風は心地よい様で、強く吹くと鳥肌がたった。

明日か、数日後かは定かではないが、鷹野はこれから始まる惨劇を知っている。駐屯兵団に入るためには、生き延びなければならない。室内がざわつきを取り戻す。鷹野は残りのパンを無理矢理口に詰め込んだ。一斉に椅子を動かす音が聞こえる中、機械的な動きでで寮に戻り、何も考えないようにして、寝た。

 

 

 笑ってしまうくらいの平穏な日が挟まれた。何もしていなくても微笑んでしまうくらいの、暖かく生ぬるい平和な生活だった。

 所属兵団を決める日までの間、各兵団は事前に行ったアンケートを基に受け入れの準備をする。鷹野達はその間なんとほぼ休みだった。固定砲の整備はまだやらなければならないが、今までの訓練に比べたらたいしたものではかった。

 結局解散式の夜はまともに寝ることができず、次の日は周りが好き勝手出かける中1人広場で走った。しかし何日もこうも何もないと、どうも気が抜けてくる。入団する前から壁工事団気分だ。あんなに張り詰めた精神だった鷹野も、トロスト区の雑貨屋を見て回る余裕さえできていた。この数日はずっとその調子だ。もう大方見てしまい、大通りの訪れやすいところは買わないくせに何回も行きすぎて冷ややかな目を向けられるほどになった。あの臆病な友人がいるかもしれないと言う淡い期待も薄れ、ただただ歩き回っていた。

 でも今日はその必要はない。今日は整備班で集まらなければならない。いつもの簡単な手入れとは別に、たまに班全体の情報交換も兼ねての大掃除の日がある。今日がその日だ。この数日鷹野が穏やかでいれたのはこの日があるからだ。超大型巨人がやってくるのはエレン達が集まって兵団や肉の話をする時だ。今までは班全員が集まることはなかったから安心することができたのだ。

 その安心も長くは続かない。今日が来てしまった。大丈夫。エレン達は死なないし、周りの人が死んだと言う話は聞かない。大丈夫。そう言い聞かせながら鷹野は自分の配置場所に向かう。




あんなに長い話は前回限りにすると思う。これからは千文字くらいにして、投稿頻度もできれば上げたい。
鷹野の一人称視点の様であったり、俯瞰している様な視点の時もあるが、視点はこう守護霊みたいに周りを飛び回っていると思ってください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。