宇宙~KITA--~   作:蒼乃翼

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平成のピンチに駆けつける…


伝・説・仮・面

 果たして、隼、美羽、JK、メテオの絶体絶命の危機を救ったのは、伝説の戦士だった

 

 

 

 「くっ…」

 隼はダイザーのモニターを見た。自分とトリガータウラスの間に割って入って攻撃を防いだのは...

 「……」

 黒いボディ、赤い手袋にマフラー、黒き仮面の戦士

 「あ…、貴方は」

 トリガータウラスの怪力と同等、否、それ以上の“力”を有した戦士はグアンナを弾き上げると、がら空きになった腹部目掛け、渾身一撃の拳を打ち込んだ

 

 ゴゥンッ!

 

 およそ肉体攻撃とは思えない轟音を響かせ、トリガータウラスは後方へ吹っ飛んだ

 「……」

 力の仮面戦士はダイザーに、その操縦席の隼の方を向いて頷いた

 「…ッ、そうだな。あれは俺が倒すべき敵だ」

 隼はダイザー操縦席に装填していたキングダイザースイッチを押した

 

 リミットブレイク

 

 「うぉぉぉぉ!!!!」

 Kダイザーが全身から駆動音を唸らせ、脚部の車輪を展開し、一気にトリガータウラスに突っ込んで行った

 右半身を前にして頭部、肩、腕を突き出す。その3点を直線で結びできる三角形。そこから生み出されるパワーはまさしく一国の王級

 「ΔK(デルタキング)ダイナマイト!!!!」

 トリガータウラスはセルメダルを爆散させてその中心にあったホロスコープススイッチとトリガーメモリも破壊された

 「はぁ…はぁ…。助っ人、ありがとうござまし…た?」

 隼がKダイザーから降りると、力の仮面戦士は幻のように消え去った

 

 

 

 

 

 

 美羽は地面に叩き付けられたと覚悟していたが、その衝撃は一向に来ない

 「……」

 Qダイザーに絡み付いていたネクタルは突如現れた戦士が前方宙返りからのキックで蹴り切ってしまった

 「まさか…、」

 緑のボディ、白いマフラー、トンボを彷彿とさせる仮面の戦士は多彩でしかも力強い技を駆使してクイーンアクエリアスを攻めて行った

 バッ!

 クイーンアクエリアスはバリアを展開し、攻撃を防いだ

 緑の戦士は空中高くジャンプし、錐揉み回転しながらキックを繰り出した

 ガッ!

 バリアに皹が入ったが、キックは防がれた。しかし、緑の戦士の攻撃はこれで終りではなかった

 キックの反動で再度空中にジャンプした緑の戦士は反転し追撃のキックを放った

 バキャァァン

 バリアは粉々に砕け散った。緑の戦士は美羽の方を向いて頷いた

 「やってやるわっ!」

 美羽は操縦席のクイーンダイザースイッチを押した

 

リミットブレイク

 

 Qダイザーはクイーンアクエリアスの背後に回るとその身体をがっちりとホールドした

 「あぁぁぁぁ~~~~!!!!」

 そのまま上体を弓形の反らし、クイーンアクエリアスの両肩の水瓶を地面に同時に叩きつけた

 ジャラジャラジャラ

 セルメダルの残骸は塵と化し、その山の中にクイーンメモリとアクエリアススイッチの残骸があった

 「私が…、クイーンよ…!」

 疲労困憊で操縦席から降りた美羽は、それでも尚、クイーンとしての姿勢を貫いていた

 「……」

 緑の戦士は灰色の幻のように消えていった

 

 

 

 

 

 

 JKはキーカプリコーンの攻撃から自分を守ってくれた戦士に見覚えがあった。 赤いボディ、黒いマフラー、銀の仮面。忘れもしない天高祭で仮装した…実際はさぼっていたが…

 「……」

 銀仮面の戦士はベルトから棒を抜くと、キーカプリコーンをそれで打ち据えた。キーカプリコーンも反撃するが、躱され、いなされ、出鼻を逆に取られカウンターで後方に打ち飛ばされてしまった

 「…!」

 銀仮面の戦士は空中高く棒を放った。棒は空中で水平に固定された

 JKはその意図を理解し、JKダイザースイッチを押した

 

 リミットブレイク

 

 「はぁ!」

 JKダイザーはジャンプしてその棒に掴まると、大車輪のように大きく回転し、遠心力が十分に乗ったところで、さらに大きくジャンプした

 「J・K・Xキィ~~ック!!」

 空中で一度両手足を広げX字になり、その勢いのまま右足一点にパワーを集中させ、ふらふらと立ち上がったキーカプリコーンに喰らわせた

 ドドォ~~ン

 ド派手にセルメダルが散乱した地面に前面から落下したJKダイザー。キーカプリコーンを…ゾディアーツスイッチとキーメモリもブレイクされ…倒しても最後は締まらなかった

 「……」

 操縦席から這い出てきたJKが辺りを見回すと、た銀仮面の戦士はいつの間にか消えていた

 

 

 

 

 

 

 メテオはゾーンヴァルゴからの光弾攻撃が直撃したと思った。しかし、何者かが自分を抱えてその攻撃範囲から助けてくれた

 その何者かは、一見すると怪人のような緑色のボディ、鋭い牙の仮面の眼は靡く純白マフラーと同じく純粋な正義の光を宿していた

 野生の戦士はけたたましい怪鳥音でも聞えてきそうなオーバーアクションでファングレオ目掛け跳躍した。空中から連続で踏みつけ、そこから背後に着地、刃の様な鬣の僅かな隙間から首に噛み付いた

 ファングレオはそれを振り払ったが、首からは大量のセルメダルが崩れ落ちていた。メダルは一定以上の、必殺技級の攻撃で破壊できる。この野生の戦士の噛み付きはそれほどの威力だという事だ

 「…!」

野生の戦士は右腕の腕輪を光らせながら跳躍、右前腕のヒレを逆立てファングレオを切り裂いた

「すごい…」

呆然と立ち尽くすメテオに野生の戦士は両手で組み合わせた独特の合図を送った

「ならばこちらは平成風に返事をしよう」

メテオは右手を差し出した。野生の戦士も握り返し、握り、逆手に直して握り、正面・上・下と拳を合わせた

野生の戦士は嬉しそうに頷いた

「あぁ、これでトモダチだ」

メテオの目の前から野生の戦士は灰色の影を残して消えた

「…さぁ、これで残りはお前だけだ」

メテオヴァルゴエヴォリューションストームはロディアストームシャフトをゾーンヴァルゴに向けた

「仮面ライダーメテオ・ヴァルゴエヴォリューションストーム、タイマン張らせてもらうぞ!」

 

 

 

 

 

 

次・回・予・告

ブレイブなオーズ

「ファイヤー!」

 

W、本・領・発・揮

「「はぁぁ~~!!」」

 

アップグレードするアクセル

「全てを振り切るぜ!」

 

バースなバース

「バァァァァァ~~~~~ス!!!!!」

 

涙するメテオ

「ありがとう………ございました…っ…」

 

逆転フォーゼ

「見切ったぜ!!!!」

 

 

第10話

戦・況・逆・転

 




なぜこの戦士たちが?
という疑問と
もしかしてあいつが…?
と思った人、ラストくらいで種明かしします
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