真・東方夜想曲 -マニアクス-   作:青葉那由多

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8話 ボス戦闘(前編)

 鈴奈庵を掌握し、異界へと作り替えた悪魔との決戦を控える人修羅一行の前に、突如現れた闖入者は、なんと蛮奇から切り離された胴体だった。

 

 どういうわけか、正気を失っているようで、赤いマントをたなびかせながら、こちらの事情などお構いなしに、魔法弾を撃ちだして攻撃を加えてくる。

 

 狭い廊下では分が悪い。人修羅たちは、悪魔がいるであろう部屋からはいったん離れて、開けたところまで蛮奇の体を誘い込み、対応を考える。

 

 部屋に突入するまでに少し間があり、その間にアークエンジェルと入れ違いになってしまった事がとても痛い。蛮奇の体は目の前にいるというのに...。呼び戻すことも考えたが、そうすれば今度は阿求が孤立してしまう。

 

「ぶっとばしていいのか?」

「ダメ!」

 

 小傘と蛮奇は、飛行能力を駆使して魔法弾の攻撃を華麗に裂けていくが、人修羅はそうはいかず、ただ受け続けて耐えるしかなかった。

 

 痺れを切らした人修羅が、蛮奇の体を力で黙らせようと提案するが、蛮奇の頭は断固拒否。代わりに、ある提案をした。

 

「私は首をアレコレする妖怪、体なんておまけなんだ。私が体と合体できれば、主導権を取り返せるはず。」

「なら俺が体を抑える」

 

 即席の行動指示を行い、小傘にも魔法弾で支援してもらう事によって、蛮奇の体が放つ魔法弾は相殺され、意識は小傘に向いている。

 

 小傘は手に持つ和傘を器用に扱って、弾幕を放つだけではなく、こちらに向かって放たれた弾幕を弾き返していく。鍛冶を行えるだけあって、技量の高さが伺える。

 

 元はと言えばただの人間だったので、武術の類は詳しくない人修羅だが、羽交い絞めにすれば上手い具合に体を抑えられるだろうと考え、実行するために、注意が小傘に向いているうちに背後へ回りこむ。

 

──よし...

 

ここまでは作戦通りだったのだが...

 

「ッ!」

 

 赤マントがたなびく。人修羅の接近を感じ取ったのか、蛮奇の体は小傘への攻撃を停止すると同時に、身を翻して人修羅から逃れるように飛び立った。どうやら、そう簡単には行かないらしい。

 

「すまない、少し手荒くいくぞ。」

「ちぇっ...あんまり乱暴しないでよ!」

 

 蛮奇から了承を得た人修羅は、体内に流れるマガツヒの流れを、手先に剣のような形として収束させ、それを蛮奇の体に向けて解き放った。

 

 赤みがかった黄色い衝撃波が、放射状に炸裂し、蛮奇の体を襲う。同時に、衝撃波に交じって飛来した、知覚をかく乱する効果のある魔力の針が、蛮奇の体に浸透していく。

 

「やりすぎじゃないかな...?」

 

 人修羅としては、力でねじ伏せるつもりはなく、攻撃性が低い技を使ったつもりだったが、荒事に慣れていない小傘には、まだまだ暴力的に映っているようだ。ともあれ、魔力の針の効果は出ているようで、蛮奇の体は前後不覚に陥っている。

 

「今っ!」

 

 飛び出した蛮奇の首が体に吸い込まれるようにして飛んでいき、すっぽりとはまった。しかし...

 

「あれれ...」

「あっ」

 

 体は魔力の針によって混乱状態にあるということを忘れていた。合体すれば、当然その影響は頭にも回ってくる。脅威を無力化することは出来た。しかし蛮奇は使い物にならなくなってしまった。

 

「どうしよう!」

「ほっとけば治る、そのうちな...」

 

 蛮奇を小傘に任せるということは、一人でこの異界の主に挑むということになる。小傘は心配そうな目をしていたが、人修羅は、本来なら一人でここに来る予定だったと付け加えて、問題ないとアピールした。

 

「負けないでね!」

 

 人修羅は会釈をして、小傘達の側を離れ、蛮奇の体が飛び出してきた、あの部屋へ向かう。大きく開け放たれていたドアは閉じられており、それを開こうと引いてみると、空いた隙間から強い妖気が流れ込んでくる。

 

 この感覚は何度も経験してきた。今更慄くことなどない。人修羅は、戸を開き切ると、平然とした様子でその先に、ゆっくりと進んでいった。

 

 異界化の度合いが強く、大きく歪んで広がっている室内に侵入すると、まず目に入ったのは、床に乱雑に転がっている多数の本だった。その本からは、僅かに妖力を感じる。

 

 アークエンジェルのような異界に迷い込んだ悪魔以外は、恐らくこれらの本から召喚された存在だったのだろう。そして、向かい側には、三人の人間の気配がする。おそらく、本居一家だろう。今のところは、無事...命に別状はないようだが...。

 

《助けに来たつもりなのか?ハッ、遅せぇっての。》

 

《もう、オマエとか......先生とか、アテにしねぇし、関係ねぇよ。

こんな世界で......助けてくれるヤツなんかいるもんか。》

 

 人修羅の脳裏に、助けようとしても助けられず、道を違ってしまった友人の記憶がフラッシュバックした。悪魔は人間に対してとことん残酷だ。

 

 マガツヒを搾り取るために、既に何かをされてしまっているかもしれない。恐る恐る、気配を追っていくと...目の前に巨大な一条の雷が降り注いだ。

 

「異界と化したわらわの領域へようこそ」

「...どうも」

 

 マガツヒを吸い取り強化されたのか、巨大な悪魔が目の前に姿を現した。半透明の霊体のような姿をした女が、大量の書物と共に、巨大化した、もはや戦車と呼べるような大きさの荷車から飛び出ている。

 

 悪魔はその巨大な外見に違わず、強力な妖力を放っている。口ぶりからしても、こいつがこの異界の支配者とみて間違いないだろう。

 

「外の悪魔らを倒し回っていたのは小僧か?最低限の知性は持っていると見たが、同じ悪魔同士で、何故戦わんとする?もしや世のため人のため、などと言うつもりではなかろうな、オホホホ」

 

 巨大な悪魔...フグルマは、人修羅が悪魔だというのに、悪魔と敵対し、始末して回っていることが心底不思議なようだ。世のため...というそんな大それた正義感などは持ち合わせていないが、人がどうでもいいというわけではない。

 

「悪いが、半分ぐらいはそうかもしれない」

「ホホホ...そうか。なら、わらわを退治しようなどと考えておるのだろうが、無駄なことぞえ。なぜなら...」

 

 人修羅の意志表明の前に、フグルマは巨体をうねらせて威圧する。人修羅はそれに怯まず、毅然としていると、振動とともに車輪が駆動し、激しく回転する。

 

「小僧がわらわに退治されるのだからなぁぁ!」

 

 車輪に溜めたエネルギーを解き放ち、激しい土煙を上げて高速で発進。その勢いのまま、叫びながら人修羅に向かって突撃する。

 

 悪魔と遭遇してすぐに向こうから攻撃を仕掛けられるという経験は多かった。素早い攻撃ではあるが、動きは単純。人修羅はフグルマの動きを見切り、横方向にステップすることで、軸をずらし突撃を回避。

 

「ぬぅっ!」

 

 突撃を外し、大きな隙を晒したフグルマに、剣状に固めたマガツヒから放たれる衝撃波を浴びせかける。衝撃波で体を打ちのめされたフグルマは小さくのけ反り、苦悶の声を漏らす。

 

 しかし、悪魔の巨体がゆえ、そして人修羅自身の力も衰えてしまっているため、この程度では未だ軽傷、致命傷とはなりえていない。

 

──もっと強い(スキル)が使えれば...

 

 今の人修羅は、カグツチを撃破したあの時と比較して、それが見る影もない程に弱体化している。

 

 本来であれば今と同じ要領で、死を呼び込む強力な斬撃を放つことが可能だったが、マガツヒの絶対数が少なく、全力を絞り出しても届かない。なので、悪魔になって間もない頃のように、堅実に行くしかない。

 

──誰かに鍛えてもらうべきなのか?

 

 ボルテクス界と幻想郷は違う。手当たり次第に悪魔に手を出せる環境ではないので、どうやって力を取り戻したらよいか、今は分からない。様々な存在がいるらしいが、この件が片付いたら、そういった存在から指導を受けたほうが良いだろうか?

 

 そう考えているうちに衝撃波に打ちのめされてぐったりとしていたフグルマが動き出した。まだまだ余裕なようで、不気味な笑みを浮かべている。どういった攻撃を放ってくるのか分からない以上、今は攻撃的にならないほうがいいだろう。

 

「小僧、なかなかやるではないか。しかし、悪魔の身でありながら人間共に仕えるとは、あのクズノハとかいう召喚師を思い起こす...。とても不愉快ぞえ!」

 

 召喚師という存在はなんとなく理解できた。東京が崩壊する前の現世でも、日常の隠れたところで、密かに悪魔たちが存在し、受胎を目論んだ元凶の氷川という人物のように、悪魔を扱う存在がいたようだ。

 

 しかしクズノハとは...?氷川が身を置いていたガイア教のような、悪魔に関連する組織名だろうか?

 

「なんの話だ?」

「黙れ、小僧には関係ないことよ!」

 

 人修羅の悪魔としての姿勢が、フグルマの逆鱗に触れた。人修羅の疑問を一蹴し、怒りに任せて身を揺すると、火の玉があちこちに降り注ぎ、辺り一面を火の海に変えた。

 

 本来は木造建築の建物なので、延焼を心配したが、異界と化しているこの空間では、その問題はない様だった。

 

 しかし、現在人修羅は炎に取り囲まれて身動きを取れずにいるし、あまりにも火の勢いが激しいと、この部屋の向こうにいるであろう、本居一家の容態が悪化しかねない。

 

──本が炎を使うのか...

 

 炎に取り囲まれた人修羅は、暑さに気が滅入っているものの、動じることはなく、その場で静かに目を閉じ、体の内側に意識を集中させ、大きく息を吸い込む。

 

 体の内側から何かがこみ上げてくるのを感じとった人修羅は、腕を交差し、そのまま深い息(アイスブレス)を解き放った。

 

 吐き出された息は、極低温の旋風となり、燃え盛る炎を瞬く間に鎮火させ、逆に冷凍倉庫の如く冷気が漂う空間に作り替えた。地面には、焼け焦げた痕に重なるように、薄っすら霜が降りていた。フグルマには命中しなかったようだが、厄介な炎を吹き消すことができたので、問題はないだろう。

 

「小僧、姑息な真似を...ならこれはどうぞえ?」

「っ...!?」

 

 フグルマの言葉と共に、奇妙な円形の波(催眠波)が放たれた。蛮奇の体が正気を失っていたのも、これによるものだったのかと人修羅は気が付く。自分独りのこの状況で、正気を失わされるのは不味い。

 

 回避に専念しなければならず、防戦一方になってしまう。フグルマはそんな人修羅の様子を見て味を占めたのか、催眠波ばかりを放つようになった。

 

─────────────────────────────────────

 

「はぁ...はぁ...」

 

 防戦一方のまま時間だけが過ぎ、人修羅は疲弊していた。フグルマは一家三人に悪魔としての力を見せつけ、自身に対する恐れの感情を吸収して、強力な悪魔に成り上がっていた。今この状況では、人修羅を凌駕する力を持つ...

 

「!......?」

 

 そしてついに、疲弊した人修羅は回避に失敗し、催眠波が命中してしまう。頭の中にフグルマの声が響き渡り、抗おうとするものの、意志に反して体が操られてしまう。フグルマの命で無防備な体勢を取らされた人修羅を、フグルマの影が覆う。

 

「小僧のマガツヒ、わらわがたっぷりと搾り取ってやろう。ホホホ...」

「お手柔らかに」

 

 口先だけをどうにか動かして強がってみるが、状況は変わらない。今の自分には、この状況を覆す力はなかった。

 

「オホホホホホ!」

「全く、見ていられませんね」

 

 そう、自分には...。自分もここまでか、と諦めたその時、仲魔の声が、フグルマの高笑いを遮った。

 

「ぬぅ...!?」

 

 フグルマの巨体に、一条の稲妻が炸裂し、一時的な感電状態に陥る。

 

「やはり、私の力が必要ですかな?悪魔さん」

「全く、私を酔い潰させやがって」

 

 声のした方へどうにか体を曲げて見ると、蛮奇とアークエンジェルの姿があった。蛮奇は混乱状態から回復している様子で、暴れていた体を制御することに成功していた。

 

「どうやら敵の術中に落ちているようですね、私が癒して差し上げましょう」

「天使か...わらわの邪魔をしよって!」

 

 アークエンジェルは人修羅が正常ではないことを見抜き、回復魔法を使用して正気を奪回することを試みようとするが、感電から回復し、マガツヒの補給を邪魔され逆上したフグルマが迫る。

 

「癪だけど、私もこいつに治してもらったよ。」

 

 颯爽と現れた赤マントの少女...蛮奇が弾幕を放ってフグルマを妨害する。彼女も自然回復したわけではなく、同じくアークエンジェルの手によって混乱状態を脱却したらしい。

 

 蛮奇とアークエンジェルの活躍によって復活した人修羅は、彼女らを仲魔としておいてよかったと心から感じていたが、同時にある疑問を抱いていた。

 

「よくやった」

 

 フグルマから離れ、アークエンジェルらと合流した人修羅は、率直な称賛の言葉を贈った。アークエンジェルは誇らしげな様子で頷き、人修羅と肩を並べると、フグルマに向けて刀を構えた。

 

 人修羅は、そんな様子のアークエンジェルに、仲魔としての信頼関係を感じていた。そして、アークエンジェル自身も、人間のために悪魔と共闘するという現状を、どこか受け入れつつあった...。

 

 しかし、今はそんな場合ではないと、今度は二人でフグルマに立ち向かう。フグルマから見て標的が二体に増えたことで、催眠波の標的が定まらず、先程のような効果は発揮できなくなりつつあった。

 

「くう...この悪魔狩りどもめ!」

 

 そんな状況に焦りを感じたのか、人修羅の攻撃を受けても余裕綽々だった態度は、次第に崩れ始めていた。しかし、数的有利と精神的優位性はこちらにあっても、悪魔としての力量は今もなおこの地を支配しているフグルマが勝っている。

 

 しかし、相対する悪魔が格上であることは今に始まったことではない。ボルテクス界の戦いでは最終的に、神話に語られる神を相手に戦いを挑んだ。それでもなお、人修羅がここに立っていられるのは、仲魔との連携でそれを乗り越えてきたからだ。

 

「また使えるか?」

「あまり扱いたくはありませんが、こいつを倒せば終わりでしょう?」

 

 天使である彼が悪魔の力を宿した得物を振るうのは、通常より体力を消耗してしまうようだが、ここが正念場。頑張ってもらうしかない。アークエンジェルも最後の戦いになることを悟って、闘志を漲らせている。

 

「天使と悪魔が手を結ぶとは、なんと不愉快なことぞえ...」

「私の事も忘れんな!」

 

 敵だとはいえ、フグルマに蔑ろされたことに蛮奇は憤り、強烈な一撃をかまして嫌でも意識させようと企て、手始めに頭部を体から分離した。

 

 飛行能力を活用し、首だけでその場に浮遊すると、分離した体に指示を送って、フグルマの側面に回り込ませた。

 

 頭部と体で、フグルマを挟み込む形になった蛮奇は、これまでの鬱憤を晴らすかのように高らかに叫ぶと、回り込ませた体から弾幕を放ち、フグルマに回避を強制させる。

 

「これが一人連携ってやつだ!」

 

 フグルマの移動先にあらかじめ回り込んでいた蛮奇の頭部は、無防備な彼女に、魔力を収束させた一条の光線を浴びせかける。強力な光線を、意識外から浴びせかけられたフグルマは、その衝撃に体が硬直する。

 

「器用なことをしますね」

「俺たちも行くぞ」

 

 臨戦態勢を取っていた二人は、その隙を見逃さず、人修羅は気合いを漲らせながらフグルマの元に駆け込み、アークエンジェルは刀に意識を集中させながら飛翔し、お互いに距離を詰めた。敵が大きな隙を見せた際に、一気呵成に攻め入るのは、悪魔の常識だ。

 

「せいっ!」

「ぬぅ...!」

 

 二人の接近を察知したフグルマは、車輪を回転させその場から離脱しようと試みるものの、アークエンジェルが放った剣技が、高温のうねりとなって空間を切り裂き、その熱と衝撃で車輪が破壊され、その試みは失敗に終わった。逃げ場を失ったフグルマの前に人修羅が迫る。

 

「ぬあぁぁぁ...!!!」

 

 気合いを込めた人修羅の拳が、さらけ出された上半身に炸裂し、その身を穿たれたフグルマは、もがき苦しむ。確実に効果は出ているが、まだあと一撃足りないようだ。

 

「小僧...!人間どもに肩入れする、悪魔の出来損ないの分際で、わらわに...!戯れはやめじゃ、確実に葬ってやるぞえ...」

 

 人修羅の一撃に追い詰められたフグルマは、余裕そうな態度を完全に崩し、悪魔としての凶悪な本性を見せつけた。感情の爆発によって、さらなるマガツヒが湧き上がり、周囲は恐ろしい妖気に包まれている。

 

「それは怖いな」

「小僧!!」

 

 だが、人修羅は動じるどころか逆に『挑発』してみせて、フグルマを激怒させ、冷静な思考力を奪った。

 

 相手を怒らせるということは、より凶暴化させる事に繋がるが、その一方、付け入る隙も増える。人修羅は、次の一撃で確実に仕留める手筈を整えていた。

 

「そちらが群れて来るというのなら...!」

 

 フグルマが叫び、車に積み込まれていた書物がひとりでに飛びあがると、パラパラと開かれてゆく。開いたページから大量の札が飛び出してゆき、その紙吹雪が二体の悪魔を形作る。

 

 片方の紙は、表面が紙の白。裏面が真っ赤な、まるで巨大な折り紙で折ったかのような、八頭身の武者の如く勇ましい姿の悪魔。もう片方は、少々可愛らしい面をもつ、長い尾びれが付いた凧のような姿をしている。

 

 人修羅は、この二体の悪魔に見覚えがあった。武者のような勇ましい姿の長身の悪魔は『シキオウジ』、凧のような姿の悪魔は『シキガミ』だ。どちらも陰陽道で使役される、使い魔の一種であり、人修羅がボルテクス界で相手にした経験のある悪魔だ。

 

「新手ですか...こんな時に!」

 

 二体の悪魔に漲る強力なマガツヒを感じ取ったアークエンジェルが、焦りを露わにする。数的有利を失い、状況はリセットされた。今、戦いの第二幕が切って落とされようとしていた。

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