声春~Wake Up~   作:蒼乃翼

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いよいよ架橋、最終楽章
ラストのあたりは精神がハイになっていたのでちょっとぶっ飛びすぎかもしれません




城に突入した仮面ライダーレイ、仮面ライダーイクサ、仮面ライダーキバ、そしてオノドンは一気に城の最上階へ駆け上がった。

「おらぁっ!」

レイが大きな扉を蹴り開けると、中は玉座が据えられていた。そこには・・・・

「モルガン!」

イクサが駆け寄ろうとすると、黒いオーラがその行く手を遮った。

「はいはいはぁ~い、お疲れ~仮面ライダァ~」

玉座の裏側からガラハド(?)が現れた。

「ガラハドさん!?」

キバは驚いた。しかし、レイはすぐに気付いた。

「お前…、ガラハドじゃねぇな」

「あれ?すぐに分かっちゃった?」

ガラハド(?)の姿が揺らめくと、イリュージョンを解いたゾロアークが姿を現した。

「こいつの姿で近付いたらこの女ころっと釣られてさぁ~、ちょろかったよぉ~」

ゾロアークは長い舌で玉座でぐったりとしているモルガンの顔を舐めた。

「貴様…」

イクサはクロスシールドの下で怒りの表情を露わにした。

「さて…、キバの鎧、ファンガイアバスターの鎧、それにギガント族モチーフの人工物の鎧…、流石にこのままの状態で相手をするのはキツイかなぁ~」

ゾロアークはモルガンの周りを歩いているので、イクサ達は下手に手がさせない。

「でも、この城って実は城じゃないんだよねぇ~。この城全体がある物を封印するための入れ物」

「…そうなの?オノドン」

「…いえ、僕はこの城が太古の昔にレジェンドルガが造り上げたということしか…」

「見せてやるよ、《惡の鎧》を!」

ゾロアークが悲壮感漂う表情のキバット族、アークキバットをベルトに装着するとバフォメットのような戦士になった。

「これぞ、アーク………、仮面ライダーアークだ!」

レジェンドルガとファンガイアの大戦真っ只中に造られた《惡の鎧》

起動のための膨大な魔皇力さえ込めれば歴史が変わっていたかもしれない強大な鎧は、実はファンガイア側からもたらされた闇のキバの鎧の製法が基になっていた

その製法を持ってレジェンドルガ側に寝返った裏切り者は、しかし魔皇力不足と大戦の傾城が不利と見るとファンガイア側に《惡の鎧》の脅威を知らせ、それがダークキバの一斉蜂起の契機となった

その裏切り者のファンガイアの子孫がゾロアーク

ダークキバの子孫であるモルガンとは浅からぬ因縁があったのだ

「なんつープレッシャーだ…」

「むぅ…あの鎧武者レジェンドルガにも匹敵するぞ…」

レイとレイバットはアークからの威圧感をひしひしと感じていた。

「まさか城を突付いてこんな化け物が出てくるなんて…、無心、どうする?」

「戦うよ、キバット。こんな奴を野放しにはできない」

「僕も…、戦います」

その時、イクサが前に出た。

「操一朗君、無心、それにオノドン。ここは私に任せてくれないか」

「爽?」

「爽さん?」

「イクサ?」

「この外道だけは…、私が倒す」

イクサカリバーから赤い刃、ブラッディエッジを伸ばしカリバーモードにした剣を、爽、仮面ライダーイクサは正眼に構えた。

「はっ、三人がかりでもいいんだぜ?」

「いいからさっさと来い、口先だけの二枚舌外道狐。私の親友を誑かした罪、その命を神の下で贖うことすら許さん!」

「はっ、いいねぇ~、そういう強気な女を屈服させるのはたまらないねぇ~」

アークは玉座の後ろに掛けられていた三叉槍、アークトライデントを手にすると構えた。

「ひゃっはぁ~!」

通常の槍より殺傷範囲が広い三叉槍を突き出し、イクサは貫かれた・・・・様に見えた、

「…は?」

しかし、イクサの姿は霞の様に揺れて消えた。

イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ

「成敗!!」

次の瞬間、アークの眼前に迫ったイクサは、イクサカリバーを真っ向から斬り下ろした。

「ガハァッ…!」

秘剣『朧月ノ太刀(オボロヅキノタチ)』で切り伏せられ変身が解けたゾロアークは床を転がった。

「…え~」

「なんと…」

「爽さん…」

「怖い…」

レイ、レイバット、キバ、オノドンはイクサの壮絶な一刀両断にドン引きだった。

「ぐ…馬鹿な…、これは《惡の鎧》………」

 

 

 

 

 

「調子に乗るなよ、ファンガイアの狐風情が」

 

 

 

 

 

「っ!」

ゾロアークの背後に、突如黒い闇が現れた。

「お前は…!?」

黒い闇はゾロアークを取り込むと上半身だけ人型を取った。

「ふむ…、ようやく安定したな」

「貴様…、何者だ」

イクサカリバーの切先を向けてイクサは訊いた。

「ダークライ、《惡の鎧》を造らせたレジェンドルガ、と言えば理解が早いか」

「生きていたのか…?!」

「当時のダークキバにやられ、ほとんど死んでいるも同然の状態でそれでも鎧に寄生することで辛うじて生き長らえていた状態だった。それがこの狐のおかげでこうして復活できた。当代のダークキバの鎧の継承者であるこの女も、少し前から観察させてもらっていた」

ダークライの背後にサザンドラが現れた。

「サザンドラ…?!」

「誰?」

驚くキバゴにキバは訊いた。

「随分昔に一族を裏切ったとされている奴です」

「《惡の鎧》のためには、ドラン族が必要でな。見せよう、本来の姿を」

「GO TO HELL」

アークバットの仮面が外れサザンドラに取り憑いた。

「…ガブリ…」

そのサザンドラが頭部と両手の顎でダークライの首と両肩に噛み付くとダークライは一気に3m以上の巨大な戦士に変身した。

先ほどのアークとフォルムは同じだが背中からサザンドラの翼が生えていた。

「仮面ライダー…クライシス、とでも名乗っておこうか」

そこに、瑠狩璃雄(ルカリオ)、護流打駆(ゴルダック)、吾郎愚(ゴルーグ)が駆けつけた。

「モルガン!」

「ダークキバの契約モンスターか」

クライシスは3体を見下ろし、モルガンの座る玉座を蹴飛ばした。

「モルガン!」

瑠狩璃雄(ルカリオ)の目の前でモルガンは床に叩きつけられた。

「………あ………、ルォォォォォォ!!!!!!!!」

瑠狩璃雄(ルカリオ)は雄叫びを上げるとどす黒い光に包まれ、鬣や尻尾が伸び、手足が赤くなり鋼の棘が生え、獰猛な狼人間の姿になった。

「ジャァ!」

神速のスピードでクライシスに迫った瑠狩璃雄(ルカリオ)・・・

「ふん!」

しかしクライシスは蝿でも掃う様に瑠狩璃雄(ルカリオ)を吹っ飛ばした。

「くっそがぁ~~!」

それに触発され、レイ、イクサ、キバ、オノドンが飛び掛った。

「ちょっと大丈夫?」

「しっかりしろ」

吾郎愚(ゴルーグ)と護流打駆(ゴルダック)はモルガンと瑠狩璃雄(ルカリオ)の下に駆け寄った。

「くっそ…、モルガン………」

瑠狩璃雄(ルカリオ)は元の姿に戻ってしまった。

「くっそ…、俺は………」

瑠狩璃雄(ルカリオ)はモルガンの胸の上に手を置いて、薄桃色の波動を送り込んだ。

「ちょっと、それやったら」

「今のお前の魔皇力を全部使っちまって………」

「モルガンに拾われてなかったら…、俺は野良犬みたいに死んでた…」

瑠狩璃雄(ルカリオ)はウルフェンの生き残りと静に暮らしていたが、ある時、何者かの襲撃を受けて一族は全滅。

唯一生き残ったものの、まだ子供だった瑠狩璃雄(ルカリオ)はスラムに住み着いて魔族としての能力を使って盗みや悪さをして生きていた。

そんな時、モルガンと出会い、襲って、返り討ちにあってコテンパンにされて何故かモルガンの家の援助で生活することができた。

護流打駆(ゴルダック)と吾郎愚(ゴルーグ)も人間社会に隠れて住んでいる時にモルガンと出会い、その器に惹かれて、モルガン自身にその自覚は無くても三人は忠誠を誓うようになった。

「やる事は一つね」

「あぁ…」

吾郎愚(ゴルーグ)と護流打駆(ゴルダック)も手を重ねて、自分達の魔皇力をモルガンに注いだ。

「天原無心…、おめえとも剣を交えてみだっがったけんど…、どおやら無理そうだ………」

護流打駆(ゴルダック)=バリンは天井に逆さまになってクライシスにパンチを浴びせるキバ・・・無心を見ながら倒れた。

「サヤカちゃん…、モルガンとずっと仲良くしてあげてね…」

吾郎愚(ゴルーグ)=ボールスはクライシスの身体を切り裂くイクサ・・・爽にモルガンを託し、土塊の身体をぼろぼろにして崩れ落ちた。

「操一朗………、決着、つけれなく………すまねェ…」

瑠狩璃雄(ルカリオ)=ガラハドは巨大なクライシスにも真っ向から攻めていく親友(ライバル)・・・、操一朗に一言詫びるとそのままモルガンの上に倒れた。

 

 

 

 

 

「………ん………」

 

 

 

 

 

「ぐあ…っ」

「う…」

「くっそ…」

キバ、イクサ、レイはクライシスが起こした怪しい風で反対側の壁まで吹っ飛ばされた。

「キバ…、皆さん!」

オノドンもボロボロの身体を引きずりなら懸命に立とうとしている。

「ふん、後々邪魔されても厄介だ、今ここで城もろとも葬って…」

クライシスが巨大化した三叉槍を手にした、その時・・・・・・!

「控えよ、女帝の御前であるぞ」

「何者だ…?」

クライシスが振り返ると、そこには黒いキバット族、ダークキバットがクライシスを睨みつけていた。その傍らには・・・

「モルガン…」

「爽…、無心………、操一朗、ずいぶんと迷惑かけちゃったわね」

「いえ…、大丈夫です」

「お前が謝るなんて、らしくねぇよ…」

イクサ、キバ、レイは立ち上がった。

「ふん、死にぞこないが」

「黙りなさい」

モルガンの一言でクライシスは金縛りにあったように固まった。

「ダークキバット、行くわよ」

「承知」

モルガンは左手でダークキバットを掴むと右手に噛ませた。

「ガブッ」

ダークキバットの牙から魔皇力が注がれると、モルガンにダークキバットベルトが装着された

「変身」

ダークキバットをベルトに装着すると、モルガンはかつてレジェンドルガを滅ぼした、闇の王、ダークキバへと変身した。鮮血を思わせる紅玉色の鎧、その仮面、キバペルソナにも鮮やかな緑の光が宿っていた。

「仮面ライダーダークキバ、女王の裁きを下すわ、死よ」

左手で優雅に指差すその仕草、姿は、クライシスの記憶を揺さ振った。

「おのれ…、忌々しい鎧にファンガイアの王の血族め………」

「三人共、後は私がやるわ。特にサヤカ、私との決勝に変なケチつけられたくないから、ゆっくり休みなさい」

「ふっ…、馬鹿な」

イクサはクロスシールド口部のマスカーレギュレーターから携帯型強化変身武器、イクサライザーを取外した。

「まだまだ…やれますよ」

「僕だって」

キバもオノドンも構えた。

「そんじゃ、最終楽章と行きますか!」

レイが薄緑のフエッスルを構えた。

仮面ライダーイクサはイクサライザーにキーを入力した。

1⇒9⇒3

ラ・イ・ジ・ン・グ

イクサは装甲が展開され、青い装甲の最強形態ライジングイクサとなった。

「オノドン………進ッ化~~!」

オノドンは進化の光に包まれ、より強固な斧のような牙を持つ最強ドラン族、オノノクスへと最終進化した。

「行こう!」

キバが手を差し伸べると、オノノクスは頷いた。

「テンション~…、フォルテッシモ~~~!!」

オノノクスが巨大な諸刃斧頭の両手斧『ザンバットアックス』へと変化し、キバをそれを摑むと、キバの鎧の鎖が解き放たれ、黄金の鎧、仮面ライダーキバエンペラーフォームへとなった。

「二連続だけど、雪之王(ユキノオー)!」

「ギガントパート!」

レイバットがフエッスルを吹くと、雪之王(ユキノオー)が収められたボールが現れ、そこから雪之王(ユキノオー)が飛び出すとレイと一体化した。

両腕の鎖、強大な魔皇力を抑えていたカテナが解かれ、人造魔皇石が埋め込まれた鉤爪、ギガンティック・クローが出現した。

仮面ライダーレイ真の姿、ギガントパートとなったのだ。

「調子に乗るな~~!」

クライシスの『怒号音波(ハイパーボイス)』を4人のライダーは四散して躱した。

最初に仕掛けたのはダークキバだった。

「はぁっ!」

緑色の波動結界をクライシスの背後に展開すると、それに貼り付けて動きを封じた。

その隙をまずはイクサが攻める。

イクサはライザーフエッスルをガンモードに変形させたイクサライザーのブリップ部分に装填し、エネルギーをチャージした。

「ファイナルライジングブラスト!」

ゴォォォォォォ

通常の数十倍の威力を誇るエネルギー波がクライシスを直撃した。

「がぁ…」

「キバット、オノノクス、気張るよ!」

エンペラーキバはザンバットアックスから金色のウェイクアップフエッスルを取るとキバットに咥えさせた。

「ウェイクアップ、フィ~バ~~!!」

「はぁぁぁ!!!」

頭上でザンバットアックスを旋回させ、魔皇力を高め、エンペラーキバは振り下ろした。

ズガガガガガガガガ

玉座の間の床を引き裂きながら放たれた『マックスザンバットクラッシュ』を真正面から直撃したクライシスの鎧には亀裂が入った。

「バ…馬鹿な…!?」

「ウェイカップ!」

仮面ライダーレイのギガンティック・クローに魔皇力が溜まると、レイバットは強力な冷気を噴射し、クライシスの全身を完全に凍りつかせた。

『凍爪乱舞(ギガンティック・エクスキューション)!!!!!!』

六爪の猛攻により、クライシスの鎧は完全に砕け散った。

変身の解けたダークライ、サザンドラは倒れ、アークバットは完全に壊れていた。

「我は…、俺こそが………、レジェンドルガ~~~~~~~~~!!!」

「最後は四重奏(カルテット)と洒落込もうか!」

「はい!」

「あぁ!」

「行くわよ!」

レイの掛け声に、エンペラーキバ、ライジングイクサ、ダークキバは頷き、ウェイクアップフエッスルを手にした。

「ウェイカップ!」

「ウェイク、アップッ!」

ウェ・イ・ク・アッ・プ

「ウェイクアップ!」

4人の仮面ライダーはジャンプし、暗黒夢城(アクムジョウ)の天井を突き破った。

「らぁぁぁ~~~!!!」

「やぁぁぁ~~~!!!」

「せぁぁぁ~~~!!!」

「はぁぁぁ~~~!!!」

「チョーーシに乗るなーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

ライダーカルテットキックは、ダークライの断末魔を掻き消し、長き因縁と、その象徴たる暗黒夢城(アクムジョウ)を木っ端微塵に粉砕した。

♪♪♪

剣道全国大会

決勝

試合場の中央

操一朗と、ガラハドは上段と中段の構えで向き合っていた。

二人は面の下で互いに笑った。

観客席には、和奏、来夏、大智、ウィーン、爽、無心(とその足元にキバゴ)、海、千春、ボールスにバリンの姿もあった。

そして、操一朗の後ろには紗羽、ガラハドの後ろには・・・・・

「………勝っても負けても………、ちゃんと言いなさいよ、ガラハド…」

モルガンがガラハドの背中を見つめて頬を染めていた。




登場人物(イメージcv)
『緒川操一朗』/《仮面ライダーレイ》:保志総一朗
『モルガン・ウィンチェスター』/《仮面ライダーダークキバ》:水樹奈々
『雨原無心』/《仮面ライダーキバ》:悠木碧
『雨原爽』/《仮面ライダーイクサ》:井上麻里奈

『ガラハド・サンダー』/《瑠狩璃雄(ルカリオ)》:宮野真守
『バリン・フェニックス』/《護流打駆(ゴルダック)》:櫻井孝宏
『ボールス・マーンマス』/《吾郎愚(ゴルーグ)》:三木眞一郎

『坂井和奏』:高垣彩陽
『沖田紗羽』:早見沙織
『宮本小夏』:瀬戸麻沙美
『田中大智』:島崎信長
『ウィーン』:花江夏樹

『レイバット』:若本規夫
『美路歌露洲(ミロカロス)』:堀江由衣
『玄牙(ゲンガー)』:山口勝平
『雪之王(ユキノオー)』:杉田智和

『キバットバットⅩ世』:石田彰
『キバゴ』:津田美波

『ゾロアーク』遊佐浩二
『カラマネロ』関智一 
『マニューラ』沢城みゆき 
『ズルズキン』関俊彦 
『ドラピオン』てらそままさき

『サザンドラ』鈴村健一

『ダークライ』松田賢二





後日談とライダー設定などまとめたものを次回載せます
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