海中で変身が解けた操一朗はなんとか上がろうともがいたが、両手は虚しく海水を掻くだけでどんどん身体は沈んでいった。
「あ…、やべ…、わ…か……な……」
【現代】
3話 怒ったり・たゆたったり
「操一朗~、生きてる~?」
「はっ!?」
操一朗が意識を取り戻すと、そこは落ちた海岸の反対側の岩場だった。
「ミカ…」
操一朗の視界は艶かしい双丘が遮っていたが、声で美路歌露洲(ミロカロス)だと分かった。どうやらミカに膝枕されているらしい。
「助かったぜ…、ファンガイアは?」
「レイバットが追ってったけど逃げられたみたい。なんか今日は祭りの下見だ何だって言ってたらしいけど」
「祭り…」
操一朗はファンガイアの目的について考えていると、レイバットが風呂敷包みを持って飛んできた。
「操一朗、目が覚めたか。着替えだ。」
家から飛び出してきた操一朗の私服はずぶ濡れだった。
「おう、サンキューレイバット。そっちは大丈夫か?」
「我は大丈夫だが、レイの鎧はかなり損傷していてな。今は自己修復機能がフル稼働中だ。ま、1日もあれば十分だろう。恐らくファンガイアは今日中に本格的に動くことはないだろうから、今は回復に努めよ。」
ヘアゴムが切れてセミロングの髪を顔に纏わり付いたまま操一朗は立ち上がって着ていた服を全部脱いだ。ミカも傍にいたが、ミカの全裸を見ても操一朗が何とも思わないように、ミカも気にすることなく指をくるくる回して大きな水の輪を操一朗の頭上に発生させた。マーメイド族であるミカは水を自在に操れるのだ。
「激しく、いくよ~。」
パシャァン
水のリングが剣道と居合で鍛えた細身ながらかなり引き締まっている操一朗の身体の周りを上から回転しつつ降りてきた。ミカの水には治癒の効果もあり、足元まで降りてきた時には、万全といかないまでも、6割方回復できた。
「あ~、しまった、今何時だ?」
「む、15時は回っているぞ。ずいぶんと寝ていたからな。」
「合唱部の練習いかねぇと!」
操一朗は慌てて着替えた。レイバットが持ってきたのが制服で助かった。
「マシンレイダーは?」
「透過自走モードでそっちに停めている。」
操一朗は着替えると髪を束ね新しいヘアゴムを縛ってヘルメットを被りバイクを走らせた。
♪♪♪
「ん?」
操一朗の前方、筋骨逞しい男が全族力で自転車、それも折り畳みのをこいでいた。そしてその隣にはタクシーが平走して、ウィーンが乗っていた。
「どうしたの、和奏!?」
「痴漢!痴漢~!」
ウィーンが窓から叫んだ。大男の影で見えないが、和奏を追っているらしい。つまり最近和奏に付き纏っていたというのは・・・
「お前かぁぁぁ~~~~~~!!!!!」
操一朗はバイクを一気に加速させ、そのままバイクから跳んで目の前の大男にジャンピングパンチを喰らわせた。
「Ah~~~~!!」
大男は海岸へ続く階段を自転車ごと転がり落ちた。
「大丈夫か!?和奏。」
「う…うん。」
和奏は息を切らせながら答えた。おそらく学校からここまで全力疾走だったのだろう。そこにタクシーから降りたウィーンも合流した。
「さぁ~て、ウィーンなんかあったら和奏連れて警察に連絡しろ、まずは俺が…、裁きを下す。」
操一朗は拳をパキパキ鳴らしながら階段を下りた。
「アイタタ……、オトヤ?」
頭にできたタンコブをさすっていた大男は、こともあろうにとんでもない名前を口にした。
「は?何でお前の口から親父の名前が出てくんだ?」
「O~~~!!」
大男は急にスペイン語で喋りだした、が、アメリカですら通じない日本の英語教育を受けている操一朗達は全く理解できなかった。
「親父とまひるちゃんの知り合いならそう言えよ!」
「スミマセン、コウフンシテ、ツイ…」
冷静になった大男が片言の日本語で事情を説明した。どうやら23年前にも湘南に来て、そこで音夜とまひるに出会っていたらしい。町でまひる達を探していた時、偶然自分達も持っている、海獣のマスコットを、まひるそっくりな和奏が持っていたので、話を聞こうと何度もアプローチしていた、とのことだった。
「お~い」
上の道路を見上げると、大智がいた。
「あれ、大智合唱部の練習は?」
「なんか今日は中止だって。」
「エ~」
ウィーンが不満そうな声をあげた。
「あ~、なんとかってバンドと沖田ん家行くって。」
「なんとか?」
「ソレタブン、ワタシノナカマね」
♪♪♪
操一朗、和奏、大男の3人が紗羽の寺へと続く道の途中にある駐車場に行くとキャンピングカーが停まっていた。そこには大男の仲間と思しき小柄な老人と陽気な老人がいた。さらに、何やらそわそわしている来夏に、そんな来夏を呆れた目で見ている紗羽までいた。
「オ~イ、ミツケタヨ~、マヒルノムスメサンニ、オマケニオトヤノムスコ~」
「なんと本当に見つかるとは。」
「さぁさ、座って、お茶でも入れよう。」
「えっと…私すぐに帰り…」
「まぁいいから、話くらい聞こうぜ。あ、俺は…」
「ブラックコーヒーだろ?音夜がそうだった。」
陽気な老人はキャンピングカーから粉の入ったビンと用具一式を持ってきた。
「昔、音夜にずいぶんとコーヒーのいれかたを教わってね。」
ネルでいれたコーヒーは操一朗好みの深みのある香りと苦味が絶妙だった。コーヒーとお茶を飲みながら操一朗と和奏はコンドルクインズからの好奇の目で観察された。
「まひるはもっと髪が長かった。」
「音夜と違って髪は伸ばしてるんだな。」
「まひるは明るかった」
「君は、音夜より野生的だな。音夜は血統書付きの家猫といった感じだったが、君はそう、山猫だな。」
「ソレに、オトヤヨリパンチが、トテモイタカッタヨ~」
3人は興奮していた。
「あぁ、今での昨日の事のように思い出すよ、音夜とまひると一緒に音楽について語り合ったのを…」
「……今でも信じられんよ、二人がもういないなんて…」
♪♪♪
夕暮れの墓地に、コンドルクインズが奏でる音色が淋しげに響いた。
♪♪♪
翌朝、なんだか微妙な気持ちで目が覚めた操一朗は、朝練をいつも通りやったが、予定の半分もやり終えないうちに切上げてしまった。
こういう時は決まってサブレに会いに行く。あの目を見て、乗って走ると悩みが吹っ飛ぶのだ。
乗った時の感動をより実感するために、マシンレイダーを使わず走って紗羽の寺まで行くと、サブレに乗った紗羽と、散歩途中のコンドルクインズの陽気な老人が子豚と一緒に話していた。子豚はサブレに興味津々で近付いていた。
「おぉ、おはよう操一朗。おいこらポエム、あんまり近付くな、食われるぞ。」
「食べません!」「食べねぇよ!」
紗羽と操一朗の声がハモった。
陽気な老人を見送ると、紗羽はサブレから降りた。
「乗るんでしょ?」
「あぁ。」
操一朗は鐙に足をかけると一気に跨った。視点が高くなり世界が一気に広がった、が、操一朗は大地から伝わる音を全身で、いつもよりしっかり感じていた。
「やっぱサブレに乗るといいわ…」
「ソウ、ちょっと詰めて、よい、しょっと。」
操一朗が馬の素晴らしさに感じ入っていると、紗羽が乗ってきた。
「ちょ…、サブレ大丈夫か?」
操一朗が話し掛けると、サブレは「なんともないよ」と言う風に見つめ返してきた。
「う~ん、昔は2人で乗っても広く感じてたけど、今はちょっと狭いね。」
「そりゃ俺らもう身体的には大人だしな。」
「…よっ、」
紗羽は寄り添う様に操一朗に密着して腰に手を回した。
ほょん
ここは紗羽の家の敷地内。
↓
紗羽は先ほど欠伸を噛み殺していた。
↓
つまり寝起き。
↓
服装はラフなTシャツとジャージ。
↓
イコール・・・・・・・
そんな紗羽の胸が操一朗の背中に押し付けられた。が、操一朗は特に気にせずサブレの腹を軽く蹴った。
高校生の男女、それも平均以上の発育をした2人を乗せているので流石に走るのは無理だが、サブレはゆっくりと歩き出した。
「なぁ、なんか近いうちに祭りってあるのか?」
操一朗はファンガイアの目的が“祭り”という事が引っ掛かっていた。
「うん、あるよ。」
「…!」
ビンゴだった。
「なんかね、町内会で企画した夏祭りで、町内5~6箇所に世界各地に見立てたステージ設けて、そこで専属の歌い手さん呼んで歌ってもらうんだって。で、投票して一番を決めるんだって。」
「へぇ…」
どうやら昨日のファンガイア、河童の目的はその祭りに集まる多くの人間達らしい。
「それで、海の家の長岡さんに頼んで海岸のステージで歌わせてもらおうとオーディションしたのに、あのお爺さんたちが勝手なアドリブ入れて…」
紗羽は昨日の事を思い出して少しイライラしてきた。
「来夏も最初は抗議したのにコンドルクインズだってわかったら途端手の平返してステージどうぞとか譲っちゃうし、自分からオーディションして下さいって言っといて、自分からどうせ勝てないモンとか言って辞めちゃったんだよ!それでもっと話聞きたいからってウチに泊まるし!」
紗羽が怒鳴ると、サブレが立ち止まってしまった。
「あ、ゴメン!サブレ…」
紗羽がサブレの背中を優しく撫でると、「びっくりしただけ、なんでもないよ」と首を振って、サブレはまた歩き出した。
「なぁ、お前針路ってどうすんだ?」
操一朗は話題を変えた。
「ん~、競馬の騎手の養成学校に入ろうと思ってるよ。てか昔から言ってるじゃん。」
「……へぇ…」
「今パンフレットと願書取り寄せてるんだ。」
「…なぁ、動物看護師…」
「ちょっと~、何朝っぱらから不順異性交遊してんのさ~」
木々の隙間から小動物・・・もとい、来夏が出てきた。紗羽からの借り物らしきシャツはだぶだぶだった。
「ねぇ紗羽、今日の部活、休んでいい?」
「はぁ?!」
紗羽は語気を強めた。
「なんかね、海の家のステージでリハやるんだって、それで…、見学してもいいって言うから…」
「ねぇ来夏、私たちまだ何もしてないよ…」
紗羽はサブレから降りた。
「どうして何もしないで諦めちゃうの?昨日のオーディションだって…」
「だってどうせ敵わないし…」
「やってもいないのにどうして勝手に決め付けるの?!」
紗羽が怒鳴った。操一朗はサブレが暴れないように首筋を撫でてやった。
「私、もしレースで憧れの騎手が相手でも絶対に手を抜かない。その人の事憧れている以上に、馬で走るのが好きだから。来夏だって歌うのが好きだから声楽部辞めてまで合唱部作って、あのステージで2人だけで歌って、田中と勝負までして合唱部を存続させたんじゃないの?私はそんな来夏だから一緒にやってきたのに、来夏がそういうつもりでこれからもやってくっていうなら、私もう合唱部辞めるからね!バカッ!オタンコナツ!!」
「…ぁ、」
紗羽は家の方に走り去ってしまった。
「おい、オタンコナツ。」
操一朗は馬上から話し掛けた。
「お前の本気の音楽ってのに、俺はちょっと期待してたんだぞ。」
「え?」
「普通科に転科した和奏をしつこいまでに勧誘して、またあいつを音の中に入れちまった。あいつ、自分じゃ気づいてねぇけどまた楽しんでやってるみたいだぞ。」
ま、昨日はちょっと沈んでたけどな…、と操一朗は心の中で呟いた。
「けど、今のお前の音楽じゃ和奏を楽しませるどころか、合唱時々バドミントン剣道部崩壊への序曲しか奏でらんねぇぞ。」
「そんな…、あたしどうしたら…」
「その紗羽のTシャツのすっかすかな胸に手ぇ当てて考えろ。」
操一朗は捨て台詞を吐くとサブレを走らせ紗羽を追った。
「はぁ…、はぁ…、ソウ…」
紗羽が馬小屋の中で胸を押さえて息を切らしていた。
「紗羽…、ノーブラで全力疾走なんかするか…ッ!」
ゴッ!
紗羽のアッパーカットが操一朗の顎に決まった。
「ばかだな、そういちろう」サブレはそんな風なじと目で2人を見ていた。
♪♪♪
音楽フェスティバル当日、操一朗は七分丈パンツにやたらだぶだぶのアロハシャツという、一見したら不良風の格好で海水浴やコンドルクインズのステージ目当ての観客達の間を縫うように歩いていた。
「操一朗?」
不意に声をかけられた。振り返ると、お団子ヘアにオレンジを基調としたボーダーのカラフルな水着、それにパーカーを羽織った和奏がいた。
「おぅ、お前も聞きに来たのか?」
「うん…ちょっとね…」
「わっかな!」
「ひゃあっ!?って、来夏か、びっくりした…」
来夏が後ろから和奏に抱きついた。
「よぉ、その格好、ステージは確保できたみたいだな。」
紗羽達は水着にハワイ風の装飾を身に付けていた。
「うん、花屋さんのね。どうよ、この衣装?」
紗羽はくるっと回った。
「いいんじゃね?にしても、よく見つけたな。」
「ふふん、あたしが本気を出せばこんなもん…」
「私が口利いて来夏を紹介したの。」
「ちょっと和奏~、そこは部長を立ててよぉ~。」
いつの間にか和奏と来夏は名前で呼び合うくらい打ち解けていた。
「ちょっとコンドルクインズの楽屋に挨拶でも行くか?」
操一朗が誘うと、全員ついてきた。
「やぁ、どうぞ。」
コンドルクインズの陽気な老人が快く招きいれてくれた。
「君達のステージはいいのかい?」
「海から離れてるから、客いなく…って、」
余計なことを言った大智の脇腹を来夏が小突いた。
「客がいるから歌うんじゃない、歌って客をあつめるんだろうが。」
コンドルクインズの小柄な老人が正論を言った。
「イマノハ、オトヤノウケウリヨ。」
「よし、じゃあ合唱部、ステージに戻るよ!」
「時々バドミントン」「それに剣道な」
大智と操一朗の突っ込みが続いた。
「あぁ、和奏、それに操一朗。」
4人がテントから出て行くと、コンドルクインズの陽気な老人が2人を呼び止めた。
「これを、君たちに。」
和奏には手紙、操一朗にはバイオリンの弓を手渡した。
「君が生まれた時に送られてきたんだ。その弓と一緒にね。」
「お母さん…」
「親父の…弓…」
緒川邸の地下室に保管されているバイオリンは、確かに弓がなかった。
キィィィン
「っ!会場警備のバイトに戻る時間だから、俺はこれで!」
操一朗はテントから出ると、上空を見上げた。レイバットが昨日と同じ方向に飛んでいった。
「おぅらぁっ!」
昨日と違い、既に海岸付近の岩場にいた河童目掛け、操一朗は八双跳びよろしくジャンプして飛び掛り河童に挨拶一発、拳を叩き込んだ。
「ぱっぱ~、性懲りも無くまたきたNA」
操一朗はアロハシャツの前をバッと開いた。逞しい上半身が露わとなり、その腰には既にレイバットベルトが装着されていた。だぶだぶのアロハシャツはこれを隠すためのものだったのだ。
「当然だ、レイバット!」
「うむ、ギャブリ!」
操一朗は右手でレイバットを掴み、垂直に立てた左前腕に噛ませた。
「変身!」
「華激(カゲキ)に行こうか!」
変身時に出現した6本の六角氷柱を連続パンチで氷の礫にして河童にぶつける仮面ライダーレイ。
「アウチチチ!」
河童が礫を振り払うと、レイの姿が消えていた。
「ワッツ?」
「こっちだ!」
氷の礫を目眩ましとしたレイは真横から前蹴りを喰らわせた。
「Oh~~!」
河童は海岸まで吹っ飛ばされた。
「HAHA~N、学習能力のない奴だな。海の藻屑にしてやるYO!」
河童は巨大な波を発生させてレイを飲み込んだ。
「美路歌露洲(ミロカロス)!」
緒川邸
「あ、呼ばれちゃった!」
人間態の美路歌露洲(ミロカロス)は青いボールに納まった。
レイはレイバットベルトのスロットから珊瑚色のフエッスルを抜いて、レイバットに咥えさせた。
「マーメイドパート!!」
レイの手に美路歌露洲(ミロカロス)が納まった青いボールが瞬間移動してきた。
レイが上に投げると美路歌露洲(ミロカロス)が飛び出し、仮面ライダーレイと一体化した。
バシャァンッ!
河童の乗った波を弾くほどの激しい水柱が仮面ライダーレイの姿を隠した。
「はぁっ!!」
水柱を腕で薙ぎ払うと、海面に立った仮面ライダーレイは新たな姿となっていた。
両大腿部がクリーム色になり、脚部は珊瑚色になった。
さらに両足首に魚の鰭の様な装甲が付いた。
仮面ライダーレイマーメイドパート
マーメイド族の力をその身に憑依させた、たゆたう仮面ライダー。
「はぁっ!」
レイが右手を突き出すと、海水がその動きに応じて河童に激流となって襲い掛かった。
ゴォッ!
「PA~~!」
河童は激流に飲み込まれ海まで吹っ飛んだ。
「っしゃあ!」
レイはガッツポーズをとった。
「操一朗、まだだ!」
レイバットの叫び声が響くと、海中から太陽光線が放たれた。
「うぉっと!」
レイは砂浜を転がって回避した。
「マズイな、奴は海中からの遠距離攻撃に徹するようだ。マーメイドパートで水中戦が可能となってもこちらは基本近距離攻撃しか手段が無い…」
その時、音夜の形見である弓がレイの左手に握られた。
「親父…、よし!」
仮面ライダーレイマーメイドパートは頭上高く左腕を突き上げた。
すると、左腕にボウガン、マーメイアローが装備された。
「弓、か。おあつらえ向きだぜ!」
レイは会場を滑りながら右手で弦を引き絞ると弓を海中に連続で発射した。
ババババババ
「PAPPA~~」
河童が海中から飛び出してきた。
「レイバット!」
「うむ、決めるぞ!」
レイは白いフエッスルをレイバットに咥えさせた。
「ウェイカップ!」
レイは海上を猛スピードで滑走し、河童に肉迫した。
「水龍尾脚(アクア・テール)!!」
その速度を右足に集中させ、三日月のような弧を描いた回し蹴りを河童に喰らわせた。
「PA~~!」
河童はステンドグラスの破片を撒き散らしながら爆散した。
♪♪♪
「はぁ~、パートチェンジはいつもより疲れんなぁ~。」
操一朗は伸びをしながら夕暮れの海岸を歩いていた。
「ん…?」
操一朗は水平線の向こうを見つめている和奏を見つけた。
「和奏。」
「あ…、操一朗…」
和奏の手には先ほど渡された手紙が握られていた。
「なぁ、今度この弓であのバイオリン弾くからお前、ピアノを弾いて…」
「お母さんが緒川の家から持って来たあのピアノ…、売ろうと思うの。」
「は…?」
マーメイド族
ミロカロス【美路歌露洲(ミロカロス)→ミカ】 声:堀江由衣
人間態:マギのヤムライハ
珊瑚色の鱗の魚の下半身を持つ人魚。髪の毛はマリンブルーのロングヘアー
人型でいることが多い(スタイル抜群の美女)
モンスター形態は滅多にならない
朗らかな性格
争いは好まず、歌を愛する
まひると特に仲が良く、人の姿で竪琴を弾いて一緒に歌っていた
他の生物、魔族の雄を魅了する声を発する。それに魅入られると、一種の催眠、洗脳状態となる
ただし、一度に発することができるのは一つの種族に対してだけ
《マーメイドパート》
両大腿部がクリーム色になり、脚部は珊瑚色になる
両足首に魚の鰭の様な装甲が付く
水中戦を得意とする
水の無い空間でも大気中の水分を震わせることで移動ができる
《専用武器マーメイアロー》(竪琴のような優美な弓。左腕に装着し右手で弾く)
弦を鳴らすことで音速の矢で相手を穿つ
音がそのまま矢となるので、不可視で防ぐ事もできない
体力・状態異常を回復する水の矢を撃つことが出来る
霧を自在に操り相手を惑わす
必殺技:『水龍尾脚(アクア・テール)』
勢いよく水面を滑り、その勢いで三日月の様な弧を描いて敵を蹴り飛ばす