レイラの前世はプロフ帳直撃世代です。
「こんなもんで良いかな」
「レイラ何してんの?」
「授業終わったわよ、師団行かないの?」
「あぁエイコとガーコお疲れ、ちょっと試しにおもちゃを作ってたんだよ」
授業後に俺はちょっとした作業をしていた
今回は道具や魔具と言ったものではなくもっと簡単な誰でも作れる類のものだ、なんてたって今使っているのは紙と鉛筆だけなのだから。
「何々ー?」
「なにそれぇ」
「あ……絵、描けるんですね」ペショ
ミーチェ、シャフにマーニーとA組女子が全員集まってしまった。
今日のはそこまで目立つものじゃないのでそんなに期待されても困るのだが、折角なので見せてみた。
「私たちよりも二回り以上下の歳の子ら向けのやつなんだけどね、こういうのあれば仲間を作るのにも便利でしょ? これサンプルね」
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私の名前は[ガイスト・レイラ]!
誕生日は[7]月[26]日!
好きな食べ物は[ゼリー]で嫌いな食べ物は[らっきょ]!
得意な事は[魔具制作]だけど[物を投げたり飛ばす]のはちょっぴり苦手かも……
実は[魔具研究]師団に入ってるよ!
私の野望は[後悔しないような青春を謳歌する]こと!
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後はちらほらと、俺の情報が書かれている。
と言っても住所などではなく、自己紹介の範囲のものばかりだ。
前に入間に聞いたら知らないと言われて驚いたのだが、これはプロプ帳と呼ばれるものだ。
平成の頃に流行っていたお遊びの一つである。
「なるほど、ここの欄に書き込む事で自分の事をみんなに知ってもらえるわけね」
「まぁ私たちのような年代まで来るとこういうのよりもっと簡素なやつでいいけどね」
「えー?いいじゃん! 私もやってみたい!」
「そう? じゃあちょっと待ってて、コピーしてくる」
「私も私もー」「じゃあ私もぉ」「えっと……」
「おっけおっけ、全員分ね」
そう言って師団室でコピーして来た。
とりあえずは10枚程度だが、十分なはずだ
「はいどうぞ」
「ありがとー!」
「ほらガーコも」
「あたしも? 仕方ないわねぇ」
ガーコは意外とこういう方向のノリは良いのだ、誘惑術の授業とかでも結構成績は良いので自分をよく魅せる方向は好きなようでこういうのならやってくれる。
「出来た!」
早速エイコが出来たようで見せてくれた
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私の名前は[エイコ]!
誕生日は[11]月[30]日!
好きな食べ物は[ケーキ]で嫌いな食べ物は[辛いもの]!
得意な事は[写真をとる事]だけど[とっさの対応]のはちょっぴり苦手かも……
実は[入ってない]師団に入ってるよ!
私の野望は[自分にもっと正直になる]こと!
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「いいじゃん、これ入間くんに渡してみるとか……」
「えっ!?」
「それアリ!こういうので話題に繋げていけばいいじゃん!」
「いいんじゃなぁい?」
「み、みんながそういうなら……渡してみようかな」
「「おおー」」
最近のエイコはこういう行動が出来るようになって更に恋愛的に強くなってきた気がする。いいことだ。
その後にガーコたちのプロフも見せてもらったが、こうしてみると意外な苦手があったり得意な事が分かったりと面白いものである。
「なーにしてるの?」
「ん? ……あ、ハルノじゃん 収穫祭の時はごめんねー」
声が聞こえてきた方を向くとハルノが教室の入り口からぴょこりと顔をのぞかせていた。
「いいのいいの! 殿は結構怒ってたけどああいうのはやったもん勝ちだもん」
「それなら助かるよ」
悪魔のこういうあっさりとしたところは助かる、気を取り直してハルノにもプロフ帳の事を教えてみた
「へぇいいじゃん!私もやりたいやりたい!」
「ハルノも……?」
「みんなも呼んでいい?」
「え?良いけども」
こんなに響くとは思わなかった、確かに魔界にはこういったものは今までなかったのだが大人と子供の中間くらいのバビルス生徒にもこういうのが刺さるのだろうか、意外な発見だ。
「来たよ!」
「よろしくお願いします」
「面白そうな取り組みよね、私の良さをもっと知ってもらういい機会だわ」
ハルノが連絡したとたん瞬く間にコナツにアズキにドサンコも集まって来て結構な大所帯となって来た
「じゃあ私のはこれ!」
ハルノも完成したようで見せてくれた。
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私の名前は[ハルノ]!
誕生日は[4]月[10]日!
好きな食べ物は[パスタ]で嫌いな食べ物は[ベイクドもちょもちょ]!
得意な事は[場を盛り上げる事]だけど[一人ぼっち]のはちょっぴり苦手かも……
実は[薬学]師団に入ってるよ!
私の野望は[運命の相手を見つける]こと!
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「女子だなぁ」
「これが青春よ、レイラ」
「確かに、師匠って呼ぼっかな」
「ええー?」
「冗談冗談、でもいいねぇ こういうのをちっちゃい子が書くかなーって思って作ってたんだけど、思ったより対象年齢高くてもいい気がしてるんだよね。 まぁ、商品化は微妙かな」
「そうなの? ちゃんと作ったら結構売れそうだと思うけど」
「売れるだろうけど、問題があってね……単純にターゲット層の幼い女悪魔が少なすぎるんだよ」
「……あー」
女悪魔自体この魔界では少ないのだが、その中でも幼い子供の悪魔となるとまぁいない。
そういう子たちをターゲットとして売り出したとしても正直コストの方が高くなってリターンが見込めず消えていくのが現実なのだ。
今みたいに一定以上の女子悪魔や男悪魔にも人気が出るか、単価が高い商品であればもっと楽に商品化できるのだが
「じゃあこの学校で配布してみたら?」
そうコナツが言ってきた。
「学校で? ……悪くないかもなぁ」
この学校で無償配布してみて反響を調査してみるのもいいかも知れない、もしかしたら男悪魔たちにも人気が出て俺の考えていた以上のターゲットまで含めての商品にする事が出来るかもしれない。
元々は人間界の物なのでこういう物を商品化するのはやめていたのだが、最近は入間が色んなことをしているし、そもそも桜や花火とかの人間界特有のド派手なものがあるのにそこまで悪い意味での騒ぎになっていないのでこれくらいならいけるんじゃないかとも思う。
そうと決まれば早速、量産にかかろう。
他の女子たちに断ってとりあえず100枚ほど印刷しに師団室へと向かった。
その後の事は意外と早かった、俺が作ったプロフ帳は最初は結構人気が出て色んな
結果としては上々だが、恒常的には売れるようなものではないと結論付けて少量の作成をし、時々フリー魔ーケットで売ってみるのが丁度いいかも知れない。
人間界のアイデアの丸パクリであまりよろしくはないとはいえ悪用されないためにも特許なども取りたいのだが、この魔界で特許はそこまで意味をなさないのだ、とりあえずは今後いい感じに人気がでる事を願ってこの作品は一旦しまっておく事にした。
エイコやハルノなどの好きな物とか嫌いなものはもし公式発表されれば(されていれば)更新します
【ちょいと小話】※読み飛ばして構いません
100話到達ありがとうございます。
正直今のペースでここまで書けるとは思っていませんでしたし、ウォルターパーク編くらいで失踪するんじゃないかと思ってました。
これから完結まで同じペースでいけるかはわかりませんが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。