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俺達魔具研メンバーはエアロメタルの採掘の為にこの場所へ来ていた
「ふわふわくん連れてきた!」
「急に連れてこられて何なんだ……! そろそろ説明しろ!」
訂正、魔具研メンバーとアガレスの合計6人だ
「いやぁ、アガレスくんって地面に対して色々わかるらしいじゃん? だから採掘に便利かなって」
「めんど……なんで俺がそんなことをしなきゃならないんだよ」
「ここに最高級の寝具一式の引換券があります。 それを協力してくれれば贈呈します」
「やる」
情報は神だ
某師団の先輩から情報で快眠グッズに弱いと聞いていたが超効果的で助かった
彼の【
「じゃあ早速行こう、申請して入れるのはこの先の洞窟からだからね こっちついて来て」
そう言って先行する
一応この山も所有者がいるのだが、採掘に関しては許可を取れば可能だったので取った
もし許可が取れなければ業者に頼んでとなっていたので安く手に入れられるはずが寧ろ高くなった可能性すらあったので良かった
受付というわけではないのだが、見張りの悪魔に通行証を見せて奥へと進んでいく
ランタンを持って明かりとしつつ、進んでいく
今回は魔具は極力使用していない、というのも鉱山で魔具を使うとエアロメタル以外の鉱石などにも影響が起きることがあるので基本的にはこういう場所では決められた魔具は使用してはならないのである
というわけでいつもの髪飾り以外は普通の道具、ランタンにピッケル、後はヘルメットなどの安全装備を装着しての行動となっている
「はい、装備チェック ベルトとかしっかり絞めたかの確認を相互チェックしていくよ」
「問題ない、完璧だ」
「アスモデウス君もそうは言うけどこれは儀式みたいなものなんでよろしくね」
「まぁ入間様の安全を確認するのもオトモダチ……いや!シンユーたる私の役目!入間様の安全はこのアズがしっかりと見極めさせてもらいます!!」
なんか急に張り切りだしたけど、まぁいい
俺もクララの装備をチェックしておいた、俺のも確認してもらったのでこれで準備完了だ
「じゃあ掘り出していくよ、掘ったエアロメタルはこの専用の猫車に入れていってね、ある程度溜まったら入口の方に運ぶから それとこの蓋は必ず閉める事、エアロメタルは空気より軽いから上に溜まるんだ」
用意して来た大きめの猫車を押しながらそう説明する、この猫車は特別製で蓋の部分に特殊なポケットが付いており、そこにも物が入れられるようになっている。
エアロメタルを採掘するのにも必須なものの一つだ
「じゃあまずこれがエアロメタルだよ、アガレス君はこれを探し出して欲しいんだ」
「あー、なるほどな、確かに俺向きだ ったく、収穫祭で特訓してやっと出来るようになったことなんだがな」
そう言えば【
エアロメタルは基本的に天井に張り付いたり上へ上へと溜まる性質があるので天井を感知するのは【
今が収穫祭後でよかった、彼らが家系魔術に特化して特訓してくれていたおかげで天井を地面として認識することが出来るようになったのだろう。
天井を地面として認識と考えると謎ではあるが、そう言う面を強化する特訓だったに違いない。
「とりあえず近くならそこの上だ」
「ありがとね、皆気をつけてね 上を掘る以上降って来るから【
そう言って俺の前に【
カァンッ!! ぱらぱら……
天井にヒビが入り、それにより崩れてくる石が【
何度か行うと鉱石が現れた、途中で天井が崩れてしまうようにも思えるのだが、エアロメタルの鉱山は全体的にその特性が微量に含まれるためこの掘り方でも崩れることは無いのだ
「はいこれがエアロメタルの鉱石だよ、これから精錬することで純粋なエアロメタルになるんだ さ、まずは入間君やってみようか」
「あ、うんわかった! やってみるね!」
そう言って入間は
入間は人間なので当然羽なんて付いていない、しかし今なぜ羽が広げられたのか。
これは俺の作った魔具、翼型魔具デビルウィングだ。
基本的には入間専用に作った魔具で、悪魔の羽の代わりになるもので、【
入間の偽装にも役立つのでサリバン公にも協力してもらって密かに開発していたのだが、これはいずれ障害や事故で羽を失った悪魔の助けにでもなればいいかと思っている。
医療用魔具は今は少ないので、これからまた色々と作るつもりでもある、他にも尻尾型魔具のデビルテールなんかもいいんじゃないかとも思っている。
「……わわっ、えいっ!」
かーんっ!
音は緩いが上手く飛べているようなので今はそれでいい
入間自身は空を飛ぶのが初めてなのでふらつきはするが、今後練習すればいいと思う
周りの反応も見て違和感も無さそうなので、認識阻害機能も相まってちゃんと入間の翼に見えているようで安心した
「そう言えば入間様の翼を見たのは初めてだな」
「確かに! 入間ちって
「いや、そういうわけじゃないんだけどね……はは」
罪悪感が凄そうな顔をしているが、そこは受け入れてもらうしかない
その後も順番に掘っていき、順調に掘り進めて行く
エアロメタルは天井に張り付くので取る分には楽な上アガレスの探知で思った以上に大量に手に入った
暫くしたあたりで量も目的の量が集まったので、皆にも一度集まって貰った
「こんなもんかな じゃあ次はアスモデウス君に協力してもらうよ」
「私か? 何をすればいいんだ?」
「出来る限り高温の炎で溶かして金属部分だけを分けていくんだよ、ここだと無理だから場所を移動しようか」
入口に集めたエアロメタルを持って皆で場所を変えた。
鉱山の近くに備え付けられた専用の炉であり、こちらも申請さえすれば利用できるものだ。
「この炉に鉱石を入れてっと……」
ざらざらと炉に鉱石を入れていく、その炉も普通のものではなくエアロメタル用なので通常とは上下が逆になっている。
「みんな危ないから離れてね、アスモデウス君はこれどうぞ」
そう言って防塵マスクをアスモデウスに渡した、俺も自分の分を付けて、更に魔術を敢えて口頭で発動する
「【
「あぁ知っている 【
かなり専門的な魔術なのだが、知っているとは流石は首席。
準備も出来たので早速火にかけてもらう事にした
「私は風魔術で補助するからアスモデウス君は火で一定の温度のキープをお願い」
「あぁ、こうだな」
そう言って高温の火を発動するアスモデウス、俺も同じく無口頭で補助をしていく
この作業も結構の時間がかかるのだが、集中を切らさずにやれている辺り本当に彼がいるとこういう事は頼りになるな
「ごくり……」
誰かが息をのんだ音がした、振り返って確認する余裕はないが、この作業に見入っているのかもしれないな
俺達はそのまま作業を続行して1時間弱ほどすると、不純物の分離が始まった。
「まだいける?」
「問題ない」
俺達の魔力はまだ大丈夫なようなのでこのまま続行だ。
専用の炉でかなりの時間短縮が行われていると言ってもこの作業は3時間ほどの時間がかかる。
その間に一定の量の炎をキープし続けなければならないのでこの作業は本当にきつい。
普通なら魔具を利用して数日かけて行う作業でもあるのだが、魔具コンまでの時間を考えるとこれが最適化委なのだ。
そして更に二時間後、作業は完了し不純物が全て取り除かれた。
金属はドロドロに溶けて、赤く光っている。
「後は容器に移すだけだ」
専用の器具を使って炉を傾けて専用の容器に入れていく。
このまま待てばエアロメタルのインゴットの完成となる。
俺はまだ慣れているが、初めてのアスモデウスがこれだけやれるとは思わなかった。
「……アズ君大丈夫!? 汗凄いよ!」
「大丈夫です! 初めての作業で少し疲れはありますがやれました!」
「凄かったね! アズ君もレイラさんも!」
「ほんっとにね、アスモデウス君って工芸系の家でもないのによくやれたね」
「……まぁ、お前のサポートがあったからでもある」
「おお」
素直に感謝してくれるとむず痒いものがあるが受け取るとしよう。
さ、素材も何とか大量に集まったので次はついに魔具の作成と入ろうじゃないか。
残りのエアロメタルの大量生産は……うん、裏で道具を使ってやっておこう。