先に結果から言っておこう
アメリさんをこの場に出してきたのは間違いでもあるし正解でもあったと
落ちたらどろんこ"崖登り競争"……1位 メリー
腕力一本勝負"大玉投げ"……1位 メリー
害獣を捕まえろ!"借り獣競争"……1位 メリー
『強い強い!一体何者なんだメリーちゃん!参加競技で1位を総ナメだー!』
と、まぁ当然アメリさんが無双するのでこうなった
客も盛り上がってるしゴンテツも満足そうではある
『RAINさん的にはどうでしょうか!?』
『流石に強すぎますね、全部持って行ってます』
次回からは1人につき個人種目は2種目までにした方がいいんじゃ無いかなと思う、スーパーマンを連れてくれば全部その
後前から思ってた事だが、アクドル大運動会ってエロい要素も魅せる要素もかなり少ないよなと思う。
普通に運動会なんだよなこれ、最後のライブは別だが
『次の種目はファン大歓喜!押して引いて絡めあっての"しっぽ綱引き"です!』
……そういえば、これも別だった
昭和のバラエティ番組のようなこの種目は尻尾のみでの押し合いである、綱引きとは言っているが相撲に近いかもしれない
俺も一度だけだがこれをしたことがあるんだが、ボディタッチが多くなりがちでこれには何とも言えない恥ずかしさがある
そしてなぜか男女が分かれていない、まぁ女性悪魔は男性悪魔よりも内面的には強いのもあってか問題にならないのだが、人間界だと考えられない事だ
まぁ何が言いたいのかと言うとこういう事が起きる
「チクショー!! 僕の相手は何でこいつらなんだッ!!」
リンディ、というかリードが女性アクドルと戦いたがっていたのに次々と男性アクドルとばかり当たって膝から崩れ落ちていた。
因みに俺は対戦表に何の細工もしていなくてこうなっている、俺も近世は女性だが前世は男性なのに女子通しでプールとか海にも行くこともあるし人の事は言えないし気持ちはわかるし問題じゃないのなら多少は許すつもりだったのだが、ドンマイと言えよう。
「フッ、おもしれー女……」
「うおぁぁぁ!!」
なんか少女漫画の主人公みたいになっているが、それはそれで置いておいて何故か同時進行で行われているもう一つの競技の方も確認する
『同時進行で行われる次の競技は! どんな的でも当てれば勝ち! 的当てだー!!』
何というか世界の収束を感じる。
入間の為に生み出されたようなこの競技だが、実際それは間違いではなかったりもする
三大英雄に準えた種目が一つずつあるのだ
この的当てはそのまま弓を用いて一撃で絶望を与えるバルバトス、次に行われる騎
仲間たちからの偶像崇拝によるトップエースになるゼパルに関してはアクドル自体がそもそもそれなのだが、一応最後に行われるライブバトルがその立ち位置らしい
実際三大英雄の家は金持ちなのでテレビ的にも媚を売りたいらしい、効果は知らないがこの種目が続いているのだから一定の効果はあるのだろう
まぁそんなわけで、バルバトスにあったこの競技にそのバルバトス家の次期党首の弟子がいると……
「ばちっこんッ!!」
『ぜ、全部射抜いたー!!! 圧倒的な点で一位は! チームデビムス イルミ!』
『流石の射撃技術ですね、的当てに弓を持ち出しているのも高得点です』
とりあえずコメントしておくが、一瞬で終わってしまった
的当ての的は空を浮遊している上に数も多く、中には高速で飛ぶ魔獣に持たせている的とあるのだが、あっさりと命中、その後入間が何連射もしたせいで予定時間よりも速すぎる決着となった……これではつまらないよな
『か……のじょにはもう少し踊ってもらいましょうか』
『RAINさん? どうしました……ッて何だあれ!?』
看護用魔具をテラに持ってきてもらったついでに他の魔具も持ってきてもらった、と言ってもプチローンなのだが
そのプチローンに的を付けて大量に飛ばす
それと同時に羽も降らせて補充出来るようにした
「これは……」
『やれるでしょ?』
「ッ! ……もちろん!」
イルミは弓を再度構えて撃ち抜いていく、そしてステップを踏みながら羽を回収し矢に変換して放つ
アン・ドゥ・トロワ
と、聞こえてきそうなほどに優雅な舞を踊りながら矢を的確に的に命中させていく、観客は当然、他のアクドルたちすらもイルミに目を奪われ、声も出さないでいた
『【
いつかと同じ陣形、的の形もまた桜の花のように変化した
追加したものの残る的は桜吹雪の全25個で、5個の纏まりが5つある
『二十五発二十五中、くらいなら目指せるんじゃない?』
『コレは何がどうなって……アッ!ゴンテツさんが気絶している!!しかしシャッターをきる手は止めません!』
こうは言ったものの弓歴半年くらいの入間に出来るとは思っていないし、実際表情を見る限り無理だって顔をしている
先程入間が放った4連射だけでも十分なのだ、だがどうせならもっとド派手にやって欲しい、アクドルなんて目立ってなんぼなのだから
『【
中間地点にプチローンを配置した、入間ならこれで意味が伝わる
入間はそれを見るとニッと笑って弓を今度は5個構えた。
「ばちっこんッ!!」『【ブースト】』
五つの矢はそれぞれのプチローンの円内をくぐった途端に強化され、そのままそれぞれの桜の中心を撃ちぬいた
パパパパパパンッ!!
中心を捉えた
『……』
「「「……」」」
ワアアアアァァァァッ!!!
「な、なんだ今の!?」
「的が次々と撃ちぬかれてたぞ!?」
「踊りながら撃ってたよな!?」
大歓声がドームを包んだ、直感的にやってみたらどうかと思ってやらせてみたが上手くいったようだ
イルミは綺麗に礼をして控え席へと戻っていった、オペラさんが教えているのか意外とこういう礼節は出来るのだ
因みにプチローンに関しては無相談で行ったのだが、今回は彼女が参加するので問題ない……というか押し切れる
『おおっと、ド派手なのはイルミちゃんだけではなーい!! 尻尾綱引きはギャリー様が総取り!一位となった!!』
イルミを目立たせていた裏で尻尾綱引きの方はギャリーが無双していた。
なんだかんだ言ってあの競技は尻尾が二つあるギャリーが有利だし、単純に彼女は女性アクドルに対して特攻と言ってもいい程に人気がある。
アクドルの中でもギャリーに惚れてアクドルを引退する子は少なくないくらいなのだ。
『ギャリー様勝利のご感想など……』
と、レポーターの女子悪魔の子がインタビューしようとしたところでマイクを奪って話し始めた
『よぉ、あたし様と話そうぜ? ブスミ』
一瞬だれの事かと思ったのだが、イルミの事のようでイルミがフグみたいに膨らんでいた。
『的当てなんてお遊びで1位を取ったからって良い気になんなよ! ブスミィ! 演出だってRAINがいてこそじゃないか!』
『ブスじゃない! RAINさんのはぶっちゃけ楽しかったですっ!!』
素直なのはいいのだが、これは反論なのだろうか
『それに比べてあたし様の尻尾さばきは超一流なんてたってあたし様はあたし様だからな!!』
『ブスじゃない!』
『あたし様はこの時を待っていた!今こそ宣言してやるからな!!』
『全員耳の穴かっぽじってよーく聞いとけ!! あたし様はこの大運動会で優勝して──くろむと結婚する!』
ざわざわと戸惑いの声が聞こえるが、俺は驚いてはいなかった
ギャリーがくろむを好きで割とよく告白しているので、モデビルの仕事でくろむと一緒になったりしたときに近くでギャリーが何かしらの仕事をしていたりすると突撃してきて求婚なんて事もざらにあるのだ
強いて言うならついに公式で言ったかという感じだ
『私はこの人と結婚するから!』
「──ん? あ、すみませんちょっと考え事をしたときに何があったんです?」
「なんかギャリー様に告白されたくろむちゃんがイルミちゃんと結婚すると言い始めた」
「んん???」
そのままの勢いでくろむはイルミの手を持って控室へと戻っていった……
ギャリーは顔が点になっているが脳の処理が追い付いていないようだ
『……えー、ハプニングもございましたが休憩時間となります 次の種目まで今しばらくお待ちくださいませ』
とりあえず、アナウンスは返しておいて、飲み物を飲んで休憩とした……まぁ、これはこれで面白いので見ている分には構わないか
「ん?」
なんかギャリーが今こっちを見ていたような……?