「選択授業?」
「そうそう、レイラは何にするの?」
「まだ決めてないかなー、エイコは」
「エイコはこれ!ガーコもこれらしいよ」
「なになに?」
[サキュバス先生の誘惑授業♡]
「……私は良いかな」
「えー!やろうよー!」
「いや別に私これ必要ないでしょ、モデビルよ?私」
「だからこそだよ! モデビルなら誘惑術をもっと高めるべき!」
そう言われてもある程度出来るしなぁ、それに俺別に男を誘惑しても利点ないからなぁ……
こうなったエイコの説得って結構面倒だしなぁ、どうするか
「なんでそんなに私を入れたいの?」
「……だってレイラってこういうの得意だしいい見本になりそうじゃん」
「本音はそれか、……一回だけだよ、次からはまた考えるから。」
「やったー!」
流石に選択授業の変更は可能だろうし、最初だけならいいだろう。
その後様子見て実技とか座学の方に移行しよう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「誘惑術はここかなーって……そりゃいるか」
誘惑授業の教室へ入ると、まだサキュバス先生は来ていないようだったが生徒は結構集まっていた。
女性限定授業とはいえこの魔界では少ない女性悪魔たちが集まっているのを見るのはそこそこ珍しいが、それよりも気になるのが彼女たち。
「こんにちは、君たちって
「私? そうよ、よろしくね 私の名前は」
「待った! 折角だから当ててみる!」
立派な角を持つ長身の女子、名前は知らないが問題児クラスとのことなのでウァラクさんではない二人のうちのどっちか。
どっちだ?
「……クロケルさん! どう?」
「はずれー 私はイクス・エリザベッタよ ケロちゃんはこっち」
どうやら、イクスさんの方だったようだ。
イクスさんがすっと身体をずらすと、小柄な女子が現れた。
透き通るような神と綺麗な目をしていて……??
「あの、クロケルさん?」
「はっ はい」
「私たちってどこかで会わなかった?」
「えっ?」
「あら?ナンパ?」
「えっ!? ちがうちがう! 単純になんか既視感があって…?」
気になるので心の中で謝りながらも魂視を発動してみる。
当然だが悪魔で女性
この既視感は……あっ
「……あー、そういうことあるんだ」
「ど、どうかしましたか?」
「いやこっちの話、自己解決したよ。 ところでもしよかったら何だけど二人共さ魔イン交換しない?」
「もちろんいいわよ! 後、名前はエリちゃんとかでいいわよ。私もレイラちゃんって呼ばせてもらうわ」
「は、はい どうぞ」
そうして、二人と魔インを交換した。
登録名は当然、エリザベットとケロリとクララだ。
……クララ?
「ばぁ!!」
「っわあ!! え?何!?」
そこに突然いたのはぱっつんの緑髪の女の子だった、この子は知っている。
いつもイルマくんと一緒に居るいるので1年でも一際目立っている子だ
「驚いた?」
「う、うん 君は確かウァラクさんだよね?」
「そうだよ! クララはクララ! クララって呼んでね!」
「そっか、私はレイラ、よろしくね」
「うん!よろしく!」
そんなこんなしているうちにサキュバス先生が来たので俺はエイコとガーコがいる場所へと向かっていった。
ついでに魔インを交換した三人に簡単なメッセージを送ってから携帯をしまった。
そして、すぐに授業が始まる。
「さーてベイビーちゃんたち、授業の時間よ♡」
大人の色気マックスと言わんばかりの女性悪魔が入ってきた、正直女として生きてきたというものの男としての意識もある俺からしたら何というか……
えっっっろっっっ
何だあの人、エロスの化身か?顔には出さないけど、あの人に魅了魔術を使われたら耐性がある俺でも秒で陥落しそうなくらいエロい。
正直半信半疑だったが、さすがバビルス。俺もモデビルの端くれとしてもっと成長出来る気がしてきた、ちゃんと授業を受けるようにしよう。
「さて、エロスとは育てるもの 私たちサキュバスは相手好みに姿を変えるけれど、最も重要なのは相手を落とす
「異議アリ!! 低学年より濃厚な…」
「「男子!?」」
ペイッ
なんか変態が乱入して来たけど、すぐに追いだされた……何だったんだあの珍生物
まぁ、心は男性の部分もある俺からしたら気持ちはわかるので俺は軽蔑しないでおいてやろう珍生物よ
「とにかく、テキスト配るわよ~ サキュバスの能力の【
そう言って先生は次々と振り分けていった、因みにエリちゃんは89%
エイコは42%だったが、ガーコは63%と我が親友ながら意外とやるものである。
そして俺は
「81%! イクスさんよりは低いけどテキストはAね♡」
中々ではあるが正直魅せる力は人一倍あると自負しているし、顔もスタイルも親譲りのチートスペックなので100%いくと思っていたのだが……もしや?
次はクロケルさんだ、彼女の魅力度で分かるだろう。俺の予想では彼女も魅力度100%付近はあるはずなのだ。
「51% う~ん、低めねぇテキストB」
成程、そういう事か。
確かに今の魅力度という考え方をすればこんなものだろうな、彼女も俺も。
「大丈夫よぉ、過去最低は21%! それにくらべれ ば」
なんかサキュバス先生がフリーズした、何が見えたっていうんだ。
視線の先は……クララさんか
なんかドサドサッと大量のテキストが渡されている……
特別テキストと言って渡されているがタイトルは「初めての誘惑」。
マジでベイビーレベルの魅力なんじゃないだろうか?
エロスと言っていたから方向性が違う可能性もあるが……俺が気にする事でもないか。
「レイラ、テキストAってどんなの?」
「ん?まだ見てなかった、どんなのかな?」
………エロ本かな? 意味はわかるけど流石のAテキスト、書いてあることが割とすけべだ。
いやまぁちゃんとセクシーな魅せ方とかは書いてあるが挿絵や写真がまぁエロい。
これをやるのか、俺が……
まぁ出来るがな
「どう?」
ポーズを決めてエイコに聞いてみる
「レイラすごいね!流石モデ……ん!!」
モデビルをやっているのは内緒なので言いかけて止めてくれたようだ、変な言葉になってたもののその気持ちを評価したい。
正直この場には女子しかいないので別にバレようが構わないのは内緒だ。
「とりあえずッ! 全員にテキスト回ったわね、じゃあ今日の所は解散 次の授業までに各自テキストを読んで自習しておいてね♡ 質問があるベイビーちゃんは遠慮せずに来ていいからね♡」
それだけ言うと、ぞろぞろと皆教室から出ていった。
クララさんを含めた何人かは夢中でテキストを読んでいるようなので邪魔しないように俺も退室した。
外に出るとエイコとガーコも出てきたので声をかける。
「あ、私この後用事あるから」
「そうなの?」
「うん」
ちょっとだけ確認したいことがあるので、別行動をしたいのだ。
「そっか、わかった! じゃあまた明日」
「また明日」
「2人共またね~ ……さて」
2人が離れたことを確認すると携帯を使って彼女を呼び出すことにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「えっと、わ、私に何か御用でしょうか?」
先生に頼んで人気がない教室を借りて一人の女悪魔を呼び出した。
彼女の名はクロケル・ケロリ、先の授業で魔インを交換した問題児クラスの一人である
「ちょっと聞きたいと言うか確認したいことがあってね、因みにこの部屋は先生に頼んで防音魔術かけてもらってるから外の人に聞かれる心配はないからね」
そう言いながら携帯を操作して出たアクドルの画像を見せながら言う
「単刀直入に言うけど貴女ってアクドルのくろむちゃんだよね?」
「ひぇっ……ち、違いますよ…?」
案の定隠しているのは確かだろうが、どうしようか
正直好奇心で聞いただけなので付き合っても良いのだが……
仕方ない、暴くなら自分の事もバラすべきだろう
今をときめくアクドルとはいえ芸能人だからこそ俺みたいな木端モデビルでも知っているだろうし
「あぁ、先にこっちの事を言ったほうがいいよね」
そう言って髪飾りの認識阻害機能をオフにする。
髪型も普段しているポニーテールを解いて普通のロングヘアーに戻した。
「……もしかして
「良かった、知ってたんだね。そうだよ、モデビルの
RAINというのは俺のモデビルでの活動名だ、由来は単純に名前のもじりである。
「先に言ってよ!気が気でなかったんだから!」
「……って事は?」
「…ッはいそうですよ!!アクドルのくろむですッ!」
ちょっとヤケが入っているものの確認が取れた、実は半信半疑だったのだが結果オーライってことで。
「でもどうして分かったの?くろむとは見た目も違うし、特殊な認識阻害眼鏡をしてるんだけど」
「一つは私の家系能力的に認識阻害に強いってのと、そもそもそのメガネ、私も関わってるからね」
「うそ!?」
「マジマジ、本当はおとさまがやるんはずだったんだろうけどね、私でも出来る処理だったからね」
因みに関わったのは魂に関係する認識阻害の部分である、この処理をかけた魔具はくろむちゃん用だけだったからすぐに分かった
もし、複数人に関わっていたら芸能人ってことくらいしかわからなかっただろう
「それなら仕方ないかぁ……この事は内緒でお願い」
「もちろん、私も一応隠してるしね まぁ私はくろむちゃんと違って有名って程じゃないから別にバレてもいいけどね」
「ッッ!! 仮にもカリスマモデビルのRAINがバレたら学園生活どころじゃないでしょうがッ!」
「ええー……?」
カリスマって言われるほど活動していないのだが……まぁバラすつもりもないのでいいだろう
「まぁとにかくごめんね?変に聞き出したりなんかして 後これからよろしくってことで、芸能人同士ね」
「よろしく……もう、本当に気を付けてよね? まったく美しさだけは私以上の癖にこんなに自覚がないなんてッ」
「なんか言った?」
「いいや何にもッ! あと一緒に写真撮ってよね プライベートでRAINと仲が良いって思われたらファンも増えそうだし」
「現金だねぇ、良いよただRAINとしてなら時間合わせようか 妥協はしたくないし」
「当然よ じゃあまた日程連絡するわ、もういいわね? この後撮影があるからそろそろ行かなくっちゃ」
「うん、ありがとうね じゃあまた」
そう言ってくろむ もとい、ケロリと別れた
バビルスの中には芸能人くらいいるとは思っていたがまさか同学年にいるとは思わなかった、それも問題児クラス。
アクドルだからそうなのかもしれないがそれだと俺もそうなのではとは思うが、そこは魔王のみぞ知る事なのかもしれない。
とにかく同じ立ち位置の悪魔が同学年にいるのは良いことだろう、お互い困ったことがあれば相談できるし
──RRR! RRR! RRR!
電話がなったので取るとマネちゃんからであった
どうやらこの後急遽代役でモデビルの撮影が出来ないかとの相談があったので、予定もないし快諾した。
「んじゃ、私も撮影頑張りますかねっと あぁ、その前に先生にお礼言いに行かなくちゃか」
余談だが、今日の撮影はくろむちゃんとコラボ企画だったらしく早すぎる再会に二人で笑い合ったのだった
ケロリ(くろむ)は基本敬語ですが、同格(ギャリー)相手や家族相手にはため口なのでため口にしています