「今日だねー」
「そうだねー」
「始まるわねー」
「「「
今日は
因みに
とは言え、そのやる事為す事は部活動の比ではないのだがその辺はおいおいとする。
「二人はどうするの?
「私はイルマさんと同じところが良いかなー」
「私は特にどこにも、一通り見てから決めようと思ってる レイラはどうせあそこでしょ?言ってたもんね」
「そう! 私が入る予定の
「
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「というわけで、
中々に
結構無理矢理に師団に入れられることもあるようなので、目的の師団があるのであればこの場にはいないほうがいい。
現にエイコとガーコもここには居ない、今はちょっとずれて廊下にいるはずだ。
しかし、食堂は一年塔の入り口横にあるので目当ての師団がある上で能力に強制されない程に自信があるのであれば多くの師団が通る分、真っ先に目当ての師団へのコンタクトが取れるのだ。
「キャー!本物よ!!」
「ん?」
入口の方ばかり気にしていたのだが、隣の席で何かがあったようだ。
気にしてはいなかったがそういえば何人か座っていた気がする。
そちらの方をふと見るとそこには今をときめくトレンドの悪魔、イルマ達であった。
話を聞くに、どうやらイルマの
時期的に処刑玉砲だろうが、大したものである。まぁイルマの
彼らなら実力的には大丈夫だろうし俺みたいに目的の師団があるのかもしれないと思い気にしない事にする。
そろそろ時間だ、魂視を使わないでもわかる。あの扉の先には多数の悪魔が既に集まっていた。
ウーーーーーー!!
サイレンが鳴った、時間が来たようだ。
イルマ達に絡んでいた女子たちが離れていく、彼女たちは単純に食事を取りに来ただけだったのかもしれない。
そんな事より今は師団だ──
「そっか!部活だ!」
イルマの声がつい聞こえてしまった、部活……部活動の事だろう。
この魔界に
師団がその立ち位置なのだが、言葉として存在しないのだ。
イルマが人間かまではまだ確定出来ないが、関係者なのは確定だろう。
ウーーーーーー!!
「っと、今はこっちだったね」
二度目のサイレン、
バンッ
「「1年!!」」 「「1年!!」」
「1年はいねぇがぁぁぁ!!!」
「ひゃあ怖い怖い、あっはっは!」
始まった、この混沌とした空気感 素晴らしい
さて、魔具研究師団だ何処だろうか
こればっかりは自分の目で見て探すしかない
「一年!是非ともうちの師団にぃ!! ─おわっ!?」
知らない師団の悪魔に捕まりそうになったので一瞬だけ部分的に霊体化を使ってすり抜ける。
燃費が良いとは言えないが、戦闘でもなければこれくらいなら大丈夫だ。
この後は大変だろうがトラブルに巻き込まれない上にちょっとしたパフォーマンスになって楽しい。
なんだかんだ言って俺も承認欲求が強めではある、でないとモデビルなんてやらないし
「興味深いその魔術!是非ともうちの うわぁ!!」
「君は飛行レース1位のガイストじゃないか!? うちの飛行師団に!! くそっ!触れない!!」
「こうなったら洗脳魔術で……!! なんか効かないんだが!?!?」
「あっはっはっはっ!! なんか楽しくなって来たぁ! これが夢見た無双ものかぁ!」
ひたすらにテンションが上がる展開だが、目当ての師団が見つからない。
仕方ないので、その辺の一年に聞いてみることにした 2年以降はダメだ、変な師団に入れられかねない。
「ちょっとそこの男子、ちょっといいかな?」
「ん?何?」
「魔具研究師団見なかった?」
「えっ?魔具研究師団? いやぁ見覚えが無いけど」
「そっかぁ、残念…… ありがとね」
「お、おう! なんかすごい良い匂いした……」
どうしたものかと考えていたのだが、上から上級生に話しかけられた
「なんだきみ、魔具研究師団に用があるのか?」
「え?まぁ、はい」
「やめときな、あそこは今は
「やめときまーす」
するりと抜けて戦線離脱する
どうやら、魔具研究師団はこの一年生争奪戦ではあまり活躍出来ていないらしい
やばい師団という噂もあったので一年生争奪戦でも何かしらやらかすと思っていたので拍子抜けである
仕方ないので、後で直接師団室に向かおうかとそう思っていた時だった。
「うっ」
ぺちょ。
そんな音がなったかの用にぶつかってしまった悪魔が尻もちをついてしまっていた。
「あ、すみません 大丈夫ですか?」
「いやぁ、すんません 僕がよう前見てなかったせいやわ」
男の悪魔を助けつつ立たせてやるが、本当に頼りない感じの悪魔であった
彼の背中には大きなリュックがあり、倒れたのもそれが原因の一つでもあるだろう
彼のリュックには色んな魔具があって、色んな魔具が……
魔具?
「まさか……」
「どうかした? なんか変なとこあったやろか?」
彼の手元に木の板があるのを見つけた、その内容をよく見てみる
そこにはこう書かれていた
「あーー!!」
「うわっ! 急に大声出さんといてぇな、僕死んでしまうわ」
「す、すみません もしかしてなんですけど先輩って魔具研究師団ですか!?」
「う、うん そやけど」
「やっと見つけたぁ! 私魔具研究師団に入りたくて探してたんですよ!」
そう言って、見知らぬ先輩の手を握りこみぶんぶんと振る
残り一人とはいえこの先輩がいたから魔具研究師団が残っていると考えると、俺の救世主とも言えるだろう
本当に感謝と感動を込めてこう言った
「先輩! 私を魔具研究師団に入れてください!」
「……ほ、ほんまに? 嬉しいわぁ、僕は位階も低いし1年生に舐められてるやろから誰も入ってくれへんと思ってたし」
「ってことは……!」
「うん、是非うちの師団に入って欲しい。 これからよろしくなぁ」
「はいっ!」
そのまま先輩とちゃんと握手をし直した
「そういえば、先輩の名前を聞いてなかったですね 私の名前はガイスト・レイラと言います」
「ガイストって言ったら今年の三席やんか、そんな優秀な子がうちに来てくれるなんて感動や…! 僕はアミィ・キリヲ、一緒に活動が出来るのを楽しみにしてるで」
「はい!」
師団見学が始まるのは放課後なのでまだ時間はある、それに昼休み自体もまだ時間があるのでもう少し話をしたいと思うのだが
「すみません!!どいてどいて!! どいっ……!!」
ドシャアン!!
「「ごっ…ごめんなさい……」」
突然現れた悪魔が先輩の首を掴んで地面に叩きつけた、とっさだったので散らばる魔具はいくつかしかキャッチできなかった。
そんな事よりアミィ先輩の安否確認が大事だ
「ちょっとどいてっ!」
「わっ!」
アミィ先輩に覆いかぶさってた悪魔を引き剥がして、アミィ先輩と向き合う
「大丈夫ですか!?」
「う、うん大丈夫やで?」
「先輩ちょっと身体弱そうだし、気をつけてくださいよ? あぁ……血も出てる」
「大丈夫大丈夫、僕吐血なんてしょっちゅうしてるから」
「あっ!あのっ! すみません!!なんか勝手に手が動いちゃって……」
そこで声をかけられた、その声の主は先輩に被さっていた悪魔の……って
「イルマ君?」
「え? えっと君は確か……」
「あ~~!! 悪食の指輪やぁ!」
そこでアミィ先輩が嬉しそうな顔をしてイルマの右手を指差していた、そこには先輩が言うとおり悪食の指輪がはめられていた。
悪食の指輪は割と珍しい魔具ではある、それに使われている金属は俺も電池感覚で偶に使うのでよくわかる
「ってことは、僕の
そう言ってアミィ先輩が首を指差すと、そちらにも似たような魔具があるのが確認出来た
魔具を作る以上ある程度はこの素材の事も知ってはいたが、そんな磁石のような性質は無かったような……?
まぁ先輩がそういうならばそうなのだろう、今度勉強しなおしておかねば
「この他にも色々な魔具が……って、わぁ ぐちゃぐちゃやぁ」
「ごめんなさい、結構な勢いでばらまかれたので取り切れなかったです」
「ええよええよ、僕が不注意やっただけやし」
「すみません!僕のせいで……手伝います!」
「ありがとうなぁ」
イルマも事故だったのだろうし、俺が怒るのも筋違いだろう
大人しく一緒に集めていこう
「邪魔だなぁ さっさとどかせよな!」
「おいっその人上級生じゃ……」
「ヤベっ…って なんだ
そう言いながら一年か二年の男子だろう悪魔が魔具を蹴って先輩にぶつけた
これは見過ごせない、先輩に対する態度もそうだが魔具を乱暴に扱う輩に容赦は不要だろう
「ちょっと君たち」
「んだよ女、邪魔すんな」
「お、おいまて、こいつもしかしてガイストじゃ……」
「ガイスト? ってまさか…あの一年で既に
「そうだよ 君たちが先輩かどうかは知らないがこれは見過ごせないな」
「これって、どれだよ…」
「これだよ」
そう言って彼が蹴った魔具を拾い上げる、完全に壊れているわけではないが少し傷ついてしまっていた。
「私たちは魔具研究師団、魔具を扱うとともに魔具を愛している悪魔だ。 そんな悪魔を前に魔具を粗末に扱った覚悟は出来ているってことで良いね?」
「わ、悪かったよ」
「全く、次は無いからね? 先輩もどうやら
「っ! 行くぞっ!」
「お、おう!」
そう言って逃げるように二人の悪魔は去っていった。
「位階至上主義ってのも困ったもんだよね、こんなの所詮資格みたいなものだってのに…… 先輩大丈夫でしたか?」
そう言いながら振り返ると、先輩の方にはイルマが付いててくれたみたいで怪我も無かったようだ
「大丈夫やで、君は優しいなぁ
「まぁ、そうですね、私にとっては位階なんかより先輩が魔具が好きな先輩だってことの方が重要ですので」
「位階でここまで対応が変わるなんて……」
独り言だろうがイルマ君がそんな事をぼそりと言う。
推定人間の彼には悪魔にとっての位階と言う物が分かりづらいのだろう。
「
そう言って首の魔具を触れる、確か悪食の指輪と同じような魔具だったか。
「僕の魔力は少のうてなぁ、この魔具がないと色々するのに支障があるんやわ それにや、こんな僕にも夢があってな」
「いつかは、『魔力が無い悪魔でも使うと活躍できる、そんな魔具を作りたい』んや」
そういう夢を語った先輩の顔は晴れ晴れとしたもので、心の底からそう望んでいるであろう事が分かった。
「じゃあそろそろ一年生争奪戦も終わるし僕はこれで、ガイストさんはまた後でな」
「はい、お疲れ様です」
彼の夢はとてもいいものだが、今の魔界では叶えるのは難しいものだろう。
実力主義である魔界において、下剋上なんてリスクのある行為は厳しく取り締まられることが多い。
色んな壁にぶち当たるだろうが、彼はきっとそのたびに立ち上がって夢をかなえてしまう、そんな風に思えた。
単に気になっただけなのだが、きっと彼の魂は綺麗な色をしているだろうと思ったので魂視を──
「あのっ!」
使おうとしたところで声がかけられた、その声の主はイルマ君であった
「ん?どうかした?」
「えっと、入学式の時に会いましたよね?」
「そうだね あ、ため口でいいよ 同級生だし」
「そう?じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらうね それでなんだけど……(そういえば名前聞いてない!)」
なんかフリーズした、何かあったのだろうか
「どうしたの?急に固まったりして」
「あ、お名前をお尋ねするのを忘れていたなと思いまして……僕はイルマと申します」
「これはこれはご丁寧に、私はガイスト・レイラと申します」
深々と礼をされたので礼を返してみるが、傍から見たら不思議な光景となっているだろうと思われる。
「えっと、それでレイラさん、魔具研究師団に入るんですか?」
「入るよ、イルマ君も?」
「いや、僕はまだ決めかねていて……参考になるかなーって」
「なるほどね、布教したい気持ちもあるけど ほら後ろ」
「後ろ?」
イルマが振り返るとそこにはイルマとよく一緒に居る悪魔たちがそこにいた。
「入間様!」「入間ち!」
「あっ二人共!」
「それじゃ、また今度 私は魔具研究師団にいるつもりだから見に来るんだったらまた後でかな?」
それだけ言ってその場を離れる、イルマとももう少し話したいが一年生争奪戦が終わるってことは午後の授業が始まるという事でもある。
午後最初から授業もあるのでさっさと戻らねばならないので仕方ない、機会はまたあるだろう
それに放課後はついに楽しみにしていた魔具研究師団の活動だ、はやる気持ちも抑えつつ今は授業へと向かうのだった。
ちょこっと自語り
入間展行きたいなーと思いつつも関西住みなので1月を楽しみに待ってたりします
位階章貰えるらしいのでどうせなら欲しいよなーって思うやつ、どの位階でもキャラを連想できるの良いですよねあれ、位階梟で10とか出たら大事件だと思うんですけど(名推理)
そういう設定のSSとかもあるのかもですね、デルキラの転生体とかで