「さぁ皆!今日は使い魔との交流だよ!!」
ロビン先生の声が響き渡るとある午後、私達は使い魔授業を受けていた。
正直、元祖返りに近い悪魔や悪周期の悪魔は見かけるので世界的には普通なのかもしれないというのも考えの一つだったりもする。
さて、気持ちも切り替えて俺もさっそくロビン先生の合図に合わせて使い魔の召喚をした。
「おいで、スピカ」
「」フィ
俺の使い魔、ウィスプのスピカだ
この子は肉眼で見ることが叶わない種族でもあるため基本的には使役することが難しい種族とも言われている
しかし、俺の場合は魂視という能力で魂を視ることで見ることが出来、それにより使役が出来ている……らしい
「相変わらずレイラの使い魔ってよくわかんないよね」
「そう?」
ふとエイコが横から話してきた、エイコの使い魔は一般的な子なので特殊なスピカが珍しいのかもしれない
「見えないってのもそうだけど、ご飯とかも食べないんでしょ?」
「あー、まぁそうだね。 この子って魔力の塊みたいなものだから空気中にある魔力を吸収するだけで生きれるみたい」
「物も触れないし、私じゃお世話できなそー」
「実際難しいからね、家でも呼び出して交流してなかったら私もこの子の感情とかまだ理解できてなかっただろうし」
朝から昼は学校、放課後は師団、帰宅後はスピカと交流そして寝る前には魔具制作と勉強さらには訓練とそれなりに忙しい毎日ではあったがその分成果もそれなりに多いのだ
「スピカ!今から特訓の成果をみんなに見せるよ!」
そう言って鞄からとあるものを取り出してほおり投げた
「」フィー
「人形?」
そう、エイコが言ったように投げたのは人形である。
しかし、ただの人形ではない
「」フィーン
スピカが人形の中に溶け込むように入っていく、そうするとすぐに変化が訪れた。
「」フィフィ クィッ
人形が生きているかのように手を振っている、さらにはそのまま立ち上がりくるくるとその場で回り始めた。
「どうなってるの? これ」
「ふふん、これが私のスピカの能力 ポルター
そう、前世でも幽霊が行うことが多かった現象であるポルターガイスト
これは我が家の霊体化の力でも再現が不可能なのだ、なんなら霊体化自体透明化するわけでもないので完全に別物とも言える
これにはウィスプという魔物の特徴を利用している。
ウィスプとは殆ど魔力の塊の生物だ、その為魔力で動作する魔具に干渉することが出来るのだ。
それを利用して作成したのがこのスピカ用の魔具、ウィスプドールだ
この魔具の機能としては特に変わったものは無く、人形の手足を動かす程度とその軽さと重力魔術で浮遊する程度の事は出来る。
物を運んだりといった行為は重くて500gが限界なので低性能だがその分長持ちする。
それにこれに入れている魔力バッテリーのおかげでスピカの召喚による負担を軽減することにも成功している。
「そうなんだー、これなら私達でも見えるし丁度いいね! スピカちゃんよろしくねー」
「」フィッ
「キュッ!」
「」フィッフィッ
スピカも物に干渉できるようになって嬉しいのかエイコの使い魔と一緒に遊んでいる。
エイコの使い魔は一般的な子ではあるのだがスピカに対しておびえるようなこともなく仲良くしてくれているようで何よりだ。
「へぇ!その子が君の使い魔のウィスプなんだね!」
「? …あ、ロビン先生 そうです、うちの子のスピカって言います。」
「スピカ? 名前かな? 名前は二年生になってから付けてもらおうかと思ってたけど……うん!大事にしてあげてね!」
「あっはい」
使い魔に名前を付けるのはまずかったのだろうかもしれないがどうやら許された様だ、ロビン先生でこうなので他の先生の前では自重しておいた方が妥当だろうし後でスピカにも伝えておこう。
「それで、これは君が作った魔具かな!? 面白いなー、こうやってウィスプと交流するのかー」
「そうです、無くてもある程度は交流できますけどこうしたほうが幾分か楽なので」
ロビン先生はへぇー、と言いながらくるくると回りながら色々見ている
この先生は新任と聞いていたがとにかく距離が近く、人によって好き嫌いが変わりそうな人だ
俺の場合は結構好きではあるタイプではある。イケコンではないが
「そうそう、使い魔と仲良くなるのも大事だけど、使い魔に対して恐れを忘れちゃダメだからね、それが真の信頼だよ」
真面目な顔でそういうロビン先生、どこかぎこちない言い方というか、聞いたまま言ったような印象を受けた。
誰かの受け入りなのかもしれないが使い魔に対しての関係性としては間違いないので心に留めておく事にした
ウィスプが敵に回るような状況になれば俺みたいな魔具が生活に必要な悪魔にとっては恐ろしいことになるのも事実なのだ。
スピカがそんなことをするとは思えないが他のウィスプとの交流もあるかもしれないので対策もしておく必要もあるだろうと気に留める事にした
「
「分かりました」
周りの事、確かにそうだろう。俺が大丈夫でもエイコやガーコにスピカがいたずらなんかしたら申し訳ないだろうしこの事も注意しておこう
それだけ言うとロビン先生はまた立ち上がり、丸い円盤を取り出した
「よーし皆! フリスビーをするよ! 色々言ったけどやっぱり信頼関係は大事だからね!これならバッチリと深められるはずだ!」
クラスの全員にフリスビーが配られたので俺もスピカと遊んでみることにした、フリスビーの重さ程度なら今のスピカなら持てるだろう
「いくよ、スピカ それっ」
「」フィッ
勢いよく飛んだフリスビーを
「」フィ
「ありがと、じゃあ次行くよ そーれっ!」
そうして何度かフリスビーを投げていくがどれも問題なくスピカがこちらまで持ってきてくれる。
「いいね、ガイストさんはその子とちゃんと仲良くやれてるみたいだ! …問題児クラスの時は暴れだしたりして大変だったからちょっと安心かも」
「ありがとうございます? まぁいいか、次行くよー………ってうわっ!ごめん!飛び過ぎた」
「」フィッ!? ……フィィーーッ!!
──とさり
そう落ちたのはスピカが入っていた人形、スピカが急ぐあまり人形から抜け出してしまったようだった。
思わず魂視を使ってスピカを探すが、どうやら飛んでいくフリスビーを追いかけているようだ。
気持ちは嬉しいのだが、あのフリスビーは魔具でもない普通の道具なので人形を介さないスピカでは触れることすら難しいだろう……と、そう思っていたのだが。
「」フィッ!
「えっ!? それいけるの!?」
スピカはフリスビーの中に入り込んで勢いを止めたのだ、そしてそのままゆっくりと浮遊して俺の元へとフリスビーを運んできてくれた。
「」フィッ!
「あ、ありがとう…… ウィスプってこういう普通に物理的にも干渉できたんだ…そんな資料あったっけ?」
スピカと契約したことから色んな資料を見てみてはいたのだが、魔具や魔術に干渉できることはある程度資料に記載があったのだが魔力を介さない物体に干渉する力は無いと書かれた資料ばかりだったので驚きである。
これは新発見なのかスピカだけの能力なのかは不明だが、本当のポルターガイストを起こせるのは確かなのだろう。
そんな風に謎の多い生物ではあるのだが、もう俺にとっては大切な相棒であり家族なのだ。
今後も付き合っていくうちにスピカが出来ることをもっと知っていければなと思っている。
心なしかスピカもドヤ顔をしているしで、今はいっぱい褒めてやることにしよう
そんな授業の一幕だった。
因みに、この授業での評価は当然最高だった、優等生なので当然だ。えへん
4期のPV来ましたね、プルソンくんはかなり好きなキャラのなのでぼくも楽しみです
テレビでリリスカーペット観れるの嬉しいですよね