悪魔で霊な元人間   作:P223

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今回、オリキャラががっつり出ますので苦手であれば飛ばしてください



27 閑話 モデビルRAINの1日

 

「おはよーございまーす」

 

ここはとあるモデビル事務所"デビスター"

俺は一応ここに所属しているモデビルでもある、とはいえモデビル業が本業って程ではないのだがそこは悪魔、時間だけは腐るほどあるので前世が人間故の時間の有効活用により被写体技術だけはハイクラスなのだ

 

ぶっちゃけ今世のプライベートはこれと魔具関連、後はエイコ達との交流がほとんどである、たまに趣味で旅行なんかもするがたまにだ。

なのでまぁプロっちゃあプロとも言える、否定したいがアムリリスに言われたし一応プロって事にしておく

 

因みに他にも貴族としての所作を覚えたりとかはしているがあれはプライベートとは言わない。凄くしんどい

 

「来ましたね、ガイスト嬢 今日も素晴らしく可憐でいらっしゃる 絶世の美形(イケメン)の俺がいるのでこの場は魔界一美しいとも言える」

 

「なーんでいるのゼゼ君 キミ、別の事務所でしょうが」

 

「貴女のいるところに俺がいるのに何か問題が? まぁ家族にも仲良くしておけと言われているのもありますが」

 

「ほんとキミたちの家族って見た目大好きだよね」

 

「魂大好きな貴女の家族ともそこまで変わらないと思いますが」

 

「まぁね」

 

そんな感じに会話をしているのは俺と同じモデビルのゼパル・ゼゼだ、ゼゼと呼ばれるのが好きらしいのでそう呼んでいる。

こんな会話をしているが俺自身結構彼の事は好きである、異性としてではないがイケメンでイケコンなのが彼なので純粋に女性として生を受けていたら惚れていたかもしれない、アミィ先輩といい勝負だ

というか、ゼパル家の悪魔は皆イケコンなのだがそれには理由がある。

 

愛食(あいじき)】、それが彼らの家系能力だ、その効果は単純なもので他社から与えられた正の感情を食すことで魔力が上昇し低位ながらも高位魔術を使用できるほどとなる。

その能力を有効活用するために彼らは自分磨きを怠らず、常に最高の自分を表現し続けている家系なのだ。

すなわち生粋のスターであり、その自分磨きは魂にまで影響している。

 

そもそもイケコンとは何だという話だ、イケコンというのは大きく分けて二つある。

一つはアミィ先輩のようなタイプの純粋な悪魔らしい悪魔であること、本来の悪魔に近ければ近いほど魂は純粋な形を取り、より美しくなるのだ。

もう1つはゼゼのようなタイプ、このタイプは悪魔らしいというよりは自分らしいと言ったほうが近いだろうか、絶対的な自信を持っている悪魔は魂まで綺麗になっていく、悪魔とはそういう生き物なのだ。

 

どちらがいいとかは無いが俺はゼゼのタイプの方が好みではある、知らなかったが()はアミィ先輩の方がタイプのようなのだが。

とにかく、俺は結構ゼゼが好きである

 

「では、今日も愛の言葉を頂きたい!」

 

「はいすきすきー それじゃ、私仕事あるから」

 

俺は結構ゼゼが好きである、嘘ではない

 

「美味! 棒読みながらもちゃんと心がこもっている辺りガイスト嬢はツンデレというやつなのですね!」

 

「こういう方面の嘘ってホント効かないよねキミ」

 

因みにゼゼは結構な頻度でデビスターに来ているので社員の方々や他のモデビルの皆も慣れている、俺以外のモデビルにはここまで絡んでいかない辺り何かこだわりがあるのだろうが考えたら頭が痛くなりそうなので考えないようにしている。

 

「ほんっと社長っていつもいつも急なんだから……! あっRAIN(レイン)さんもう来てたんですね、今日は撮影が幾つかありますよ ……げっ、ゼゼまた来たんだ」

 

「ごふっ、フィーレン嬢か となるとこれは時間切れのようなので俺は失礼しますね、ガイスト嬢、また会いましょう」

 

ゼゼはそのまま優雅に帰っていった、マネちゃんはゼゼが普通に嫌いなので愛食(あいじき)の副作用(?)でダメージを受けるのでいつもマネちゃんが来ると逃げるように去っていくのまでがいつものセットだ

 

「まったくあいつはいつもいつもッ……! ゴホンッ お疲れ様ですRAIN(レイン)さん、問題なければ今日の予定の確認から始めましょうか」

 

「了解マネちゃん、大丈夫だよ」

 

「ではまずdebidebiの撮影が10時から……」

 

マネちゃんが何もないところからメモ帳を出現させて予定の確認を始めた、これはマネちゃんの家であるフューレン家の家系魔術でもあるのだがとても便利なものなのだ。

そもそもマネちゃんが何もなのかという話になるので一度確認しておくことにする。

 

マネちゃんの本名はフューレン・マネチャンと言う、そう、名前がそもそもマネちゃんなのだ。

そんなマネちゃんの家系魔術は【簡易記録(インスタントレコード)】、保持魔力量に応じて生物以外の物を収納・排出することが出来るものだ。

収納しているものの時間は動かないので食品の保存なんかにも使えるので便利ではあるがマネちゃんはメモ帳とか資料の出し入れにだけ使っている。

他人の魔術なんかも収納出来たりするのでかなり強力な能力でもあるが平和な使い方をしている辺りマネちゃんの性格が分かるってもんだ。

 

「それで、最後にBadteenの撮影で終わりです」

 

「多いねー、最近活動出来てなかったし溜まってた?」

 

「ですね、予定は聞いてたので今日まとめて出来るように調整しておきました!」

 

「さっすがマネちゃん、しごできだねー」

 

マネちゃんは俺が普段モデビル以外にも魔具作成の時間を取ったりプライベートを大事にすることを知っているのでそれに合わせてスケジュールをしっかり組んでくれている。

当然俺もそのマネチャンの努力を理解しているのでモデビルの仕事をすっぽかしたりする事は無いが俺の為に苦労を掛けているので仕事中は面倒をかけないように俺もスイッチをしっかり入れていく。

 

「じゃあ、そろそろ余裕をもって出発しましょうか」

 

「はーい」

 

そうして()とマネちゃんは移動していく、当然ではあるが事務所の場所と撮影場所は別だ。

一応事務所内にも簡単な撮影施設もあるのだが、研修生とかが使っているくらいで私達は使っていない

 

「着きましたよ」

 

「やっぱdebidebiと言えばこういう場所だよね」

 

debidebiというのは女性悪魔向けのライフスタイル誌である、私のようなモデビルの場合はファッション系の撮影が多いので旬のファッションに合わせた場所での撮影となる。

今回は街中であるが事前に撮影のために場所を取ってくれているのでその場所へと歩いて向かった。

 

「おはようございます」

 

「おはようRAINちゃん」

 

「RAINさん入りましたー!」

 

スタッフの皆さんは既に集まってたようでそのままメイクを直して撮影だ

 

ポーズを決めてパシャパシャパシャリっと決めていく、NGを出さないなんて事はなく普通に出す、というのもNGを出していって求められている絵を一緒に作り上げるのが一番いいので敢えて余裕を持たせるのがコツだ、とはいえ明らかなダメな姿勢ってのもあるのでその辺は経験でフォロー

 

「よーし、OK~ 今日も良かったよRAINちゃん」

 

「ありがとうございます、それでは私たちはこれで失礼します!」

 

「いつも忙しそうだね、頑張ってね」

 

「はい!」

 

正直人間界の芸能界であったらこんな速度で離れたら怒られるんだろうが、魔界だと結構自分勝手なモデビルやアクドルがいるのでこれでも結構礼儀正しい判定されるのはちょっと転生無双感を感じる。

こういう細かな事で前世が役に立ったりするので、前世も捨てたもんじゃないなと実感する

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

この調子で他の撮影もこなしていくと、日も暮れる時間帯となった。

 

「さて、今日の予定はこれで終わりです、RAINさんお疲れさまでした」

 

「マネちゃんもお疲れ様、この後ご飯でも行く? 今日遅くなると思ってたからおかさまにも伝えてるし」

 

「そうですね、じゃあ行きましょうか。 予約取りますね、何処にしましょうか」

 

「それじゃあね──」

 

そんな風にマネちゃんと食事をして一日を終える。

これが私のモデビル業の一日だ、多少の差異はあれど大体いつもそんな感じだ。

今日はこれにもう一つある

 

「それじゃ、今日もお疲れさまでした」

 

「あぁ、マネちゃんちょっと待って」

 

「はい? どうかしました?」

 

「これこれ、いつも世話かけてるからね プレゼント」

 

「──え」

 

プレゼントはイヤリングである、特に効果がある物ってわけではないが俺が作った一品ものである。

マネちゃんにはいつか渡したいと思っていたので丁度いいのでプレゼントしたというわけだ。

 

今後も迷惑をかけるだろうが、これからも長く一緒に歩んでいければいいなと本当にそう思う

 




家族以外のオリキャラを出さないって言ってたんですが、追加です
マネちゃんは元々モブ扱いのつもりだったのですが名前とかあった方が後々楽なので付けました
本筋には絡まないキャラなんで許してください!
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