長くなるので前後編にします
「もう集まってるってさ」
「待って!!まだ心の準備が……!」
「そろそろ覚悟決めたら?」
「だってレイラ〜! 無理だよ!ガーコも居ないし!」
「悪周期が被ったんだからしょうがないでしょ?」
「そうだけどさぁ!」
「はーい行きまーす」
ずりずりとエイコを引きずりながら集合場所へと向かう、今日は俺とエイコにイルマ達を入れた5人で遊ぶ日である、建前はエイコの写真撮影なのでそれも当然こなしていきたい
そんなうちに待ち合わせ場所のショッピングモール前に到着した、このショッピングモールは魔界でも最大級で手に入らないものはないとすら謳っている場所だ
買い物だけでなく遊ぶ場所なんかも多いので一日いてもずっと楽しいある種のテーマパークのようでもあるのだ
そして到着、イルマたちもちゃんと待っててくれたようで何よりだ
「いやぁごめんね、お待たせ!」
「お前な、入間様を待たせるなんて……」
「まぁまぁアズ君大丈夫だから、ね?」
「入間様がそういうなら良いのですが……」
「ばけちゃんおはよ! 後ろのがばけちゃんのオトモダチ?何号?」
「号…? まぁそうだよ、ほらエイコ」
「エ……エイコですっ!」
そのままエイコはガッチガチになりながらも自己紹介を完遂した、イルマ達の反応も悪くなく俺たちは仲良くなれてひとまず安心といったところである
「それで、今日はみんなで遊びながらエイコのカメラで記録していこうって感じね だから今日は突然パシャパシャ来るしエイコも遠慮しないで大量に撮っていっていいからね」
「わかった、よろしくねエイコさん」
「よろしくお願いします!」
「ほら、同級生なんだしもっとフランクに行きな? イルマくんも気にしないからさ、ね?」
イルマ達も首を縦に振っている、エイコはそれを見て覚悟を決めたのかため口で話すようにしたようだ
「ヨ、ヨロシクネ↑」
前途多難とも言えるが今はこれで良いだろう、頑張れエイコ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「さて、そろそろ回ろうか」
「そうだね! ところで、僕ここからの初めてなんだけど何があるの?」
「そうですね、この
「中にはゲームセンターや小さめですが遊園地もあるので遊ぶ分には申し分ないかと、もちろん食事処も多いので入間様も満足出来ると思います」
「ありがとうアズ君、それじゃお昼にはまだ早いし買い物でもしながら回ろっか」
「「さんせーい」」
と言うわけでイルマ先行で回ることになった、エイコはまだ緊張しているようだが余裕が出だしたので多分大丈夫だろう
俺たちは回りながらも入る店を考えていたらイルマが気になったのか吸い込まれるように行ったので俺たちもついて行くことにした
「でっかい!」
「そうだねクララ、これってやっぱり調理器具なのかな?」
「多分ね、魔具ではないっぽいけどどこで使うんだろ」
俺たちの目の前にあるのは超超巨大なフライパンとも言えるような物だった、魔力で肉体を強化するか【
横の説明欄を読むには、かつて伝説の料理人が使っていたのがこの調理器具らしい。
同時に100人分の料理を作るなどの伝説を残したとか何とか
「よし──これくださ「待て待て待て」」
イルマがなんか買おうとしていたので思わず止めてしまった
「これ買うの!?」
「う、うん これでオペラさんにいっぱいご飯作ってもらえないかなって」
「えぇ……」
とはいえ買うのは自由なので任せる形にしたが、結局一旦見送りで後日家族で見に来ることにしたらしい
持ち歩くのにも保管するのにも邪魔すぎるだろうから妥当とは言え意外とイルマって大胆な事をする……今更か
クララとアスモデウスは特に気にした様子はないのでこれがデフォなのだろうと納得した
そしてパシャリと一枚
「あれ何?」
次はクララである、何か見つけたようだ
店は"FGイタズラ専門店"……なんか怪しめな店である
「ヤァ嬢ちゃん」「ようこそ」「俺たちの」「イタズラ」「ショップ「へ!」
「すごいローテーションするなぁ」
「息ぴったりだね」
「おぉ!!」
どうやらクララの琴線に触れたようでいつもの何倍も元気いっぱいになっている
これは?これは?って言いながら店員さんに聞いているその姿は可愛らしい物で見ている俺たちまで元気がもらえるようだ
「うん、良い感じ」
「へぇ、エイコいいの撮るじゃん」
「わっ!レイラ脅かさないでよ!」
「ごめんごめん、でもよく撮れてるね ほら、イルマ君も」
「どうしたの? …わっ!クララの元気な所がよく写ってるね!」
イルマがいう通りエイコがクララを撮った物なのだが、あのよく動く子を綺麗にかつ元の魅力を引き出すように撮れていた。
エイコは憧れのイルマに褒められて照れているが、俺としても意外な才能である。
今はまだ甘い部分も目立つがその気になればプロのカメラマンだって目指せるだろう。
…っと、今は仕事の事を考えるのはやめておこうか
「ただいまー」
「クララも沢山買ったね、一回ロッカーにでも預けに行こうか」
「は、「はい」!」「わかった!」「了解」
ということで小休止、荷物を預けた後は食事の時間だ
「あ!あれ! あの魔界キッチンにも取り上げられた店だ! あれは!アクマズWARKに載ってた気になってた店!」
「落ち着いてー ご飯は逃げないぞー」
今度はイルマが大興奮である、食べるのが好きそうな感じはちらほらとしてたが思ってた以上である。
「おい、エイコ ここはこう撮った方が入間様がよく撮れる」
「なるほど!やってみます!」
「うむ、良くなったな 入間様の偉大さがよく撮れている」
「えへへ、同志にそう言われると自信が出てきますね」
なんか知らないうちにエイコとアスモデウスが仲良くなっている
エイコはアスモデウスの事が苦手なようだったが和解?克服?まぁどちらにせよ仲良くなれたようなら何よりである
にしても初めてプライベートで遊ぶが、いろんな面が見える物だ
イルマは臆病に見えるが割と大胆、アスモデウスは厳格な雰囲気があるが身内には意外と甘さを見せてくれる、クララは大胆で暴走しがちに見えるがその実しっかり物で良く周りが見えている
それにエイコと合わせたのも良かった、イルマ相手はまだ緊張が取れないようだがそれなりに話せるようになった、クララ相手はお互いがお互いに気を遣っていい関係を築けているようだ
それにアスモデウス相手が意外だ、同志というほどに仲良くなるとは意外だった
「うん、大満足かも」
「何が?」
「おお 帰ってたんだねイルマ君 いやぁ今日の目的は大体達成したなーってね」
「目的? 遊ぶ以外に何かあったの?」
「うん、私の友達とイルマ君の友達を会わせてもっと仲良しの輪を広げれたらいいなってね」
「仲良しの輪か……それとってもいいね! 今度はもっと大人数で、
「そりゃあいい、A組のみんなも呼べたら楽しいかもなぁ」
「あはは、それはすごい人数になるね」
「だね ふふっ」
そんな感じに語り合ったりした後一度別れた
このモールはフードコートもあり、各々が好きな店を選んでの再集合だ
俺とエイコはスープサラダの店が気になっていたのでそちらへと向かっている
「エイコ、大分と慣れたんじゃない?」
「え?何が?」
「それだよそれ、カメラ」
「あ、これ? うん、慣れたかも」
「ちょっと見せてよ…… やっぱすごい、才能あるよエイコ」
「ほんと? えへへ」
これは言えないが、もし可能であればいつか俺をエイコが撮ってそれが雑誌に載る、そんな未来があったら嬉しい
そんな夢を見る程にはいい写真ばかりだ、これからが楽しみで仕方ない
「あ、着いたよ カメラ返してー」
「はい、じゃあ何食べよっかな」
この後午後もきっと楽しいだろう、期待を胸に食事をたのむのだった