悪魔で霊な元人間   作:P223

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40 まっふる!

「やっぱここはいいなぁ……至福…!」

 

解散選挙(タイマン)も終わり、俺は早速再稼働した魔具研究師団の師団室で魔具作成を行っていた

 

「ばけちゃーん!」

 

「おわっ! …クララ?どうかした?」

 

「はいっ まっふるもふのパチパチ番長!」

 

師団室にクララが突然突撃してきてそのまま何かを渡された。

紙の袋に入ってるようなのだが、ほんのりと暖かく柔らかい

 

「開けてもいい?」

 

「いいよ!」

 

「これは……唐揚げ?」

 

「まっふるもふのパチパチ番長だよ!」

 

量はかなりあるがどう見ても唐揚げである、魔界にも焼きそばとか唐揚げとかは普通にあるが名前はそのままだったような気がするのだが方言とかだろうか

 

「ここにいたのかウァラク」 

 

「突然走って行くから何事かと思ったよ」

 

そんなことを話しているうちにアスモデウスとイルマまで来たようで、現魔具研究師団(まぐけんきゅうバトラ)大集合となった

 

「ばけちゃんにもおすそ分けしたかったんだー!」

 

「まっふるもふのパチパチ番長を貰ったとこだよ、おすそ分けにしては多い気がするけどね」

 

「唐揚げだな」

 

「やっぱ唐揚げなんだこれ」

 

もしかしたら違う料理かとも思っていたのだがどうやら普通に唐揚げらしい

 

「折角だしみんなで食べようか、作業後だしとりあえず手を洗ってくるね、 あと飲み物買ってこようかな、ついでになんかいる?」

 

「あ、じゃあお茶お願いします」

 

「私は紅茶で」

 

「私もお茶!」

 

「了解、行ってきまーす」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

お茶やその他もろもろ持って魔具研へと戻って行く、バビルスにも自販機やらはあるにはあるのだが売店などで買う方が安いし美味いので少し歩くがそちらを採用

 

因みにだが俺は歩くより飛ぶ方が速いが、校舎内で無闇に飛ぶのは校則違反なので師団披露の時なんかは

 

「あれ?レイラ?」

 

「今って師団活動中って言ってなかった?」

 

「あ、エイコとガーコじゃん 一応今もそうだよ」

 

「パシリ?」

 

「ガーコ?」

 

「冗談よ、レイラはパシらせる側だもんね」

 

「ガーコ???」

 

確かに状況的にはパシリと言えなくも無いが、俺から言い出した事だしあのイルマ達がパシらせるような事もないだろう、あったら心配する

 

「クララが唐揚げをくれてね、量もあったから皆で食べようかなってね 二人も来る?イルマくんいるよ」

 

「行きます!」

 

「私も行こうかな、前の買い物ついていけなかったし」

 

「おっけー となると、ちょっと量が少ないかな? ……あれ出すか!」

 

「「?」」

 

こんな事もあろうかとってやつだ

 

「ごめん!まだ買うものあるんで先に行っといて! これ飲み物ね!多めに買ったから2人の分もあるよ!」

 

「え?ちょっとレイラ」

 

「……もう行ったわね、行きましょうかエイコ」

 

「え?あ、うん」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「ただいま!」

 

「遅かったな、何していたんだ」

 

「これ買って来たんだよ」

 

レジ袋にみっちりと食材を買って来たのを見せながらそう伝える

6人となると流石に貰った唐揚げじゃ物足りないと思ったのでいっその事色々用意して軽めのパーティにでもしようというわけなのだ

その事も伝えてみると結構好感触だったので一安心、もし断られたらこの食材は家に持って帰るか食物師団(しょくもつバトラ)に寄付して使ってもらうくらいしかなかったが、勢いで買ったがそういう意味でも一安心

 

「でも冷めちゃった……まっふるもふ」

 

クララが少し悲しそうな顔をするが、それも大丈夫なのだ

 

「そういう時はこれだよ、ボルケーノボックス!」

 

「これは?」

 

「あれ?アスモデウスくん知らない? これは私が作ったけど一応市販もされてる魔具なんだけど」

 

「我が家にはないな、ウァラクの家にはあるか?」

 

「なーい」

 

「ウチにはあるなー レイラが買っとけって言ったからなんだけど」

 

「あたしの家もそうだわ」

 

「ぼくの家は……あるのかな? キッチンにはあまり入ったことないからわかんないな」

 

俺の友達はあるけどイルマの友達は無いって感じか、ならば説明という程の事でもないが説明だ

 

「じゃあ、まっふる貰うね」

 

「まっふるて」

 

「そっかエイコは初めて行く感じね、クララのとこの言い方らしいよ」

 

そんなことを言いながら箱型魔具の中に唐揚げを入れて起動する

魔具の上についているランプが点灯し少し待つ

 

「で、取り出すと」

 

すると中から出てきたのは、ほっかほかの唐揚げであった

 

まぁ電子レンジである、一応電子レンジと比べて利点は揚げ物がふにゃふにゃにならないとかはあるがほぼ電子レンジそのものだ 

 

「電子レンジだ!」

 

言うなイルマ、人間界の事を詳しい悪魔がいると即バレするぞ

とはいえそれをここで言うわけにもいかないので一旦は放置する

まぁここに今いるメンバーならイルマが人間だって聞いても大丈夫な気もするが念には念をだ

 

「とりあえずこれはこれでいいとして、他にも色々作っていこうか」

 

そう言って次々と魔具を取り出していく、金網が張られた魔具や大きめの鉄柱が付いた魔具など諸々。

 

「どれもこれも見た事ないのばっかりだ! 全部レイラさんが作ったの!?」

 

「ん? まぁそうだね大半はそう、設計図と完成品が市販されてるのもあるけどね」

 

意外と人間界にある道具や機械も魔界に魔具としてあるんだが知名度はまちまちだったりする

庶民向けの物も多いので貴族のアスモデウスやイルマは知らないのかもしれない……イルマは別の理由か

 

「じゃあ、作るよ唐揚げや焼鳥、他にも鳥料理を! 鳥料理フェスティバルだ!」

 

魔具は数あれど全て料理用魔具である、これを使うことで簡単に各種鳥料理を作ることが出来る。

まぁ俺自身料理はそれなりであるのでこんなものを使わなくとも作れるのだが、数作るのに楽で安定するこちらが良いしなにより俺たちは魔具研究師団だ、どうせなら魔具を使うべきだろう

 

「キッチンなんて我が魔具研の技術なら簡単に再現できるんだよ でもまぁその前に、まっふる貰うね……うん、美味い」

 

クララが作ったのだろうがちゃんと美味い、家庭料理という感じの味で食べていて安心する。

 

「前にも二人が料理を作ってくれたんだよね」

 

「そうなんだ?」

 

「うん、師団披露(バトラパーティ)の後辺りにね 嬉しかったなぁ」

 

「へぇ」

 

本当にうれしかったのだろう、思い出してニヤついているようだ

 

「あの時はアズアズが唐揚げにチョコをかけようとして来たりして大変だったなー」

 

「あれはお前の持ってきたレシピがわけわからない事ばかり書いてあるからで…!」

 

「ん? 割といけるよ?唐揚げにチョコ ちょいと待ってね」

 

小さ目の揚げ物用魔具を起動して小さい唐揚げを揚げる、それを串に通して市販のチョコソースをちょこっとかけて完成だ

前世で店で食べたことがある物でもあるのだが意外と美味いのだこれが

 

「ほら、食べてみな?」

 

「ふむ……美味(うま)っ!?」

 

「ほら皆もね」

 

「レイラさんありがとう! わぁ!これ美味しい!意外といけるものなんだなぁ」

 

「ばけちゃんもやるぅ! 私も色々やってみる!」

 

好感触で何よりだ、前世でも初めて見た時はびっくりしたのだが怖いもの見たさで食べたのが正解だった

恐るべしは何でも試して食べてみる日本人の行動力だろうか

 

「御馳走様、美味しかったよありがとうねクララ」

 

「うん! マミィの唐揚げは美味しいんだよ!」

 

「今度クララの家族にもお礼をしに行かないとね、師団披露(バトラパーティ)の時も色々手伝ってくれてたみたいだし」

 

「みんな喜ぶと思う、ぜひ来てほしい!」

 

実際行くのはもう少し後になるだろうが、クララの家族も結構ハチャメチャだった記憶があるので行く時は俺も気合を入れていく必要があるだろう。

 

「そういえばイルマくんって料理作るの?」

 

「昔サバイバルしてた時はやってたけど普通には作ったことないかも」

 

「そうなんだ、じゃあ作ってみる? 魔具も使えば結構簡単に出来るよ、ま、全部手作業で調理したほうがおいしいけどね」

 

「いいの!?」

 

「いいよ、じゃあやっていこうか」

 

 

軽い提案であったが、後に俺はこの提案をしたことを後悔したのだった

 




続きます

魔フィアアニメ化するんですね驚きです、魔フィアは魔フィアで魔入間と比べて入間君がよりダークな感じになってたりでいいんですよね、多少の性格の変化なんかもありますが本編で見たような構図もちらほらと見えるしで結構楽しみです
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