クロローンのスキャンも完了しソイとも離れて、教室へと戻るとクラスには大体みんな揃っていた
「おはよー、スキャン終わったよー 後でみんなにこの魔具の使い方教えるね」
「お! もう終わったのか!サンキューガイスト!やっぱ持つべきものは天才博士だぜ」
「博士て ……にしてもなんか騒がしくない?」
いつもより教室が騒がしい感じがする、いつももある程度は騒がしくはあるのだがなんかそれとは別の違和感を感じる
「あー……それな」
「あ!レイラ見た!? イルマさんのやつ!」「ちょ、今その話をしようと思ってたのに……」
「あ、エイコ イルマくんの悪周期がこのざわめきの原因かぁ ……うん、さっき
「いいよねぇーイルマさんの悪周期! 俺様系王子様みたいな感じで危険な魅力があってカッコ良かったなぁ」
「エイコはツーショット撮ってもらってたしね レイラおはよ」
「おはよーガーコ」
先程も見たイルマの悪周期が原因とのことだが、それだけイルマが注目されているという事でもある。
人間のイルマがここまで注目されるようになったとなると人間バレの危険性が上がるのだがイルマはそれでいいのだろうか
悪周期だってこと自体ありえないし何か問題でも起こっているのだろうか、心配だ
とはいえ1番心配してるであろう人物に確認を取るのが筋だろう、早速電話を……
「おはよう! 今日も元気に授業を始めるよ!」
…後でしよう
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『はい』
「ガイストです。こちらはサリバン様の番号でお間違い無いでしょうか」
『ええ、間違いありませんよ しかし、現在サリバン様は執務中ですのでご用件は私オペラが承ります』
「確かサリバン様の
実のところこの線は薄いと思っている、事実意味がないし
『なるほど、ガイストの力で理解したのですね いえ、我々ではありません……しかし、それだけの事をサリバン様が把握していない訳がありませんので大丈夫ですよ』
これはおそらくサリバン公に対する圧倒的な信頼だろう、行き過ぎているようにも思えるがうちのアクアとテラも大概こんな感じなのでSDは皆こんな感じなのかもしれない
とはいえこれ以上は話す意味も特にはないので、話を終わらせる事にした。
「わかりました 確認したいことは以上です、失礼します」
『ええ、ではまた』
電話を切る、とりあえずイルマの悪周期もどきの問題はアメリ会長の時のように様子見だけでよさそうなので一旦また平和な日々を送ることにしようかと思っていたのだが
「なぁ聞いたか?」
「
「まだだっての! 今
と、まぁふとそんな会話が聞こえてきた
しかし、こういうことに厳しいカルエゴ卿なんかは絶対に許可しないと思ったのだが、何か無理難題でも言われたのだろうか、教師陣の許可がどうとか言っていたしそれだとは思うが……
一度またコンタクトを取って詳しく聞いてみるのもいいかも知れない
「にしても
野次馬と言うなかれ、好奇心で動くのは悪魔の本来の所業なのでこれも悪魔らしい行動なのだ
という言い訳を心のうちにしておいて
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いやぁ、おっきいなぁ」
扉ですら俺の身体の数倍以上の高さはある大きさでどうやって開けるのかわからないくらいだ、扉は固く閉じられているので分からないが効く話によると超高価な調度品から遊べるような場所までなんでもあり快適に住むことすらできるらしい
俺自身デルキラについて詳しいというわけではないので魔王になる前だろう生徒の時にこのような施設をなぜ仕えたのかなどはわからないが、これを使うということは魔王への一歩を進める事が出来るだろうがそれが目的なんだろうか……考えすぎか
「お、レイラ こんな所で何してんだ?」
「あぁ、イルマくん
イルマの後ろにはまだ
ソイもそこにいるのだが、そちらには気が付いてないようだ
目くばせをしてみるが、内緒にしてほしそうだったのでそこには突っ込まない事にした
「そっちは?」
「みんなまだ実感がないみたいだからな、一度俺たちが使う教室を見せに来たんだよ」
「言っといてなんだけど本気なんだ」
「当然だろ? んな冗談なんて言わないっての」
「さて、私は邪魔みたいだしちょっとはけとくよ」
何を言うのかはわからないが、イルマが問題児達に何か言いたそうにしていたので横の方へとはける
「悪いな……さて、お前ら──」
改めて今のイルマを見てみるが、やはり違和感が凄い
悪周期っぽいのはそうだし、今のイルマはかなり悪魔らしいとも思える
一体何が原因でこうなったのか……魂視で確認する限りは人間なんだが………!?
「何で今まで気が付かなかったんだ……!? 何だあれ!?」
イルマの右手についている悪食の指輪に明らかに異質な魂が見えている。
悪魔のような悪魔じゃないような不思議な魂だ、こんな魂は見たことも聞いたこともない
いったい何が■■■■■■■
「なんかやばいッ!」
魂視を緊急停止
危なかった、あのまま見ていたら何かまではわからないが確実に碌なことにならなかっただろう
あの指輪間違いなく厄ネタだ、とはいえ俺の手に余る代物なのも確かなので警戒だけして何かあった時の対策くらいにしておこう
……視線を感じる、誰もこっちを見ていないのに完全に見られている感じがするのだ
もしや俺は深淵を覗いてしまったのかもしれない、さっき何かされた訳じゃないとは思うが後で検査はしておこう
それにこれ以上いても嫌なことが起きそうなのでさっさと離れる事にした
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「さて、どうしようかな……」
逃げ出すように離れた俺は改めて今回の立ち位置をどうするかを考えてみる。
途中で聞いた話によると期間は三日、全教職員の許可を取る事が条件で
A組である俺としてはやることも関わることも無いのだが、
折角なのでこのネタを利用する形で俺も何か事を起こしたい……
「閃いた」
この事を起こすならかなりの期間がかかるだろうが、やれるだろう
その為にはまずは
ならば、俺がやることは決まった
まだまだ先にはなるが後悔するといい──自ら前例を作ったことをな