「号外! 号外~~!!!」
朝学校に登校したら、新聞が空から大量に配られていた
何事かと思いながらも一枚掴んで見てみると内容は……
[バビルス激震!! 問題児クラス王の教室へ移動決定!!]
……は
「はああぁぁぁ!?!?」
「びっくりした! レイラその急に大声出すのやめてってば!」
「レイラはそういうお年頃なのよ オトモダチならこういう時は黙って受け入れてあげる余裕を持つものよ」
「ご、ごめんって 二人もこれ見なよ」
「何々? ……イルマさんすごい! 王の教室で授業受けるの!?」
「王の教室って教室として使えたのね……?」
三者三様の驚きではあるが、どうしてこうなったのか
昨日はイルマの話的には教員のみの許可を取っている様子であった、その後に気が付いて職員の許可も……?
「いみわかんない」
「レイラが見たことない顔をしてる……」
「お年頃ね」
予想が外れるにしてもここまでとは流石にどうやったのかが分からない、もうこの際直接聞くことにしよう
このまま放置したら授業が見に入らないどころじゃすまなさそうだ
「善は急げだ!」
『──この電話は現在魔力の届かない場所にあるか……』
「
「レイラ今日おかしいよ!?!?」
「悪周期かしら、休めば?」
こうなったら特攻するしかあるまい!
「ごめん二人共ちょっと私行ってくる!」
「えっ、授業始まるよ!? うわ、もう飛んでったよ……」
「先生に言っとくから早く帰ってきなよー」
「ほいっと、到着」
「あれ、いないなぁ」
一応
「ここで何をしている、ガイスト」
後ろから声をかけられたので振り返るとそこにはカルエゴ卿がいた、久々に見たが考えてみると
「
「今は別教室で受けさせている、
「そうでしたか」
ここでふと思い浮かんだが、条件を決めたのはカルエゴ卿なのでこの
別にイルマに直接聞く必要はないし俺の知識欲を満たすにはこれで十分だ
「あの、カルエゴ先生質問なのですが」
「
「教職員全員の認可を得る事、この教職員は教師、事務員等のバビルスで働く全ての者を指すという認識です」
「十分だ、
「はい、最終日時点で
「そうか」
思い出しているのかカルエゴ卿の額にしわが寄る。
どうやら余程良くない思い出となったのだろう
「……職員たちが勝手に動いたのだ、勝手に認可証を持って来た」
「はい?」
勝手に? 職員たちが……?
「そんなのあり……!?」
「信じがたいが現実だ 今思い出しても頭が痛くなる……」
「でも……まぁ……イルマだしなぁ……」
また彼の特異性が上がった気がするが、それなら納得……とまではいかないが理解はできる、何というか彼ならそれくらい起こっても不思議ではないという感じがある
「それだけか?」
「はい、ありがとうございます 解決しました」
「ならさっさと教室へ戻れ、授業に遅れるのは許さんぞ」
「はい、失礼します」
見られているので早歩きで自分の教室へと戻る事にした
蓋を開けてみれば本当にご都合主義な出来事である
だが、職員たちが自分で動いたということはそれだけイルマのこれまでの行動が
そう考えても納得できないものは納得できないが、そういう理不尽な存在を魔王というのかもしれない
「なんてね」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そして
野次馬たちが集まる中、
俺もその野次馬に混ざる様に出店のフランクフルトをかじりながら見ていた。
「イルマさん
エイコも感極まっているようでテンション爆上がりである、因みに俺が許可を取ってきたので後で写真も撮りまくりだったりする。
「凄いよねぇ、正直私も無理だと思ってたし」
「レイラの予想が外れるって珍しいわよね、レイラって結構鋭いじゃない?」
「そう?結構間違えるよ私、それにしてもそわそわしてるねー彼ら はむっ」
コチラまで伝染してきそうなほどそわそわしている、イルマ以外は注目されるのになれていないようだ
これからきっともっと注目されるだろうし慣れてほしいものである、意外となれるといいものだしな、見られるのって
イルマはカルエゴ卿と何か話しているが満足そうに笑っている、悪周期は戻っていないようだが周囲も気にしていない辺り悪さなどをしていないことが分かる
どうしても悪周期によって悪事を行うような奴の周りは悪周期中の間はピリつくからイルマの善性は悪周期ぐらいじゃ変わらないという事か、もしくはそもそも悪周期じゃないからなのかは不明である
「みんなー開くぞー!!」
その声が聞こえてきた、何人かの先生が鍵を持って来たのもあってギャラリーも大興奮と言ったところだ
「ここに
カルエゴ卿のその発言と共に
「この先こそが、我が校の誇る王の遺物にして貴様らの新しい……「城ー!!!」」
カルエゴ卿の言葉に被さる様に我慢できなくなった問題児達が
俺達ギャラリーはその中に入る許可は貰えていないので入ることは叶わない……のだが
「出番だよ、スピカ」
「」フィッ!
人形に憑依させたスピカを出動させる、スピカの見聞きした内容は俺の髪飾り型魔具に一度転送され、そこから精神系魔術を利用した脳内投射によってその場にいるかのように確認可能なのだ
スピカと脳波を利用した
『スピカ、バレずに入れた?』
『肯定』
この脳波通信に限ってスピカの言葉も理解できるのだが、まだ細かな会話には対応できていないのでスピカからは定型文のみの通信となっている
『とりあえず、二階は良いから一階の中を色々回ってみて』
『是』
スピカの視点はどうしても低くなるが問題なく進めているようだ、問題児達にはバレていないようなので大丈夫そうである
「……」
「……セーフ?」
カルエゴ卿には超バレているが、なぜか見逃されているようなので続行。
問題児達が見つけない限りは不問という事なのだろうか
『主人 椅子 大』
『ん? あぁおっきい椅子だね、スピカもこういうの欲しいの?今度作ろうか?』
『期待』
『じゃあ作ろうか……ん?』
「なかなかどうしていいもんがあるじゃねぇか」
イルマの声が聞こえる、どうやらイルマも同じように巨大な椅子に興味を持ったようだった
その椅子はやや古めかしく傷だらけだが豪華で、とても貴重な品だということはわかる
それを気にしないかのようにイルマは尊大な姿勢で椅子へと座った
その姿はまるで………
「レイラ何やってんの! もう行くよ!」
「わぁっ!? え、何エイコ!?」
「授業始まるから行くわよって言ってんの、まったくレイラったらぼーっとしてるんだから」
「あ、ごめんガーコ エイコもごめんね」
どうやら、思ったより時間が経っていたようで授業の時間が迫ってきているようだった
『スピカ、撤収 人形はばれない場所に隠してから憑依解除してね』
『是』
人形を一度潜ませていれば後でいくらでもスピカを利用して確認が出来る。
「ま、今は今を楽しもうか、お互いにね」
イルマが行きつくところが何なのかはわからないが、今は彼も俺もただの学生なのだ、ゆっくりと将来を決めていくことにしよう
「あ、そういえば後でアレをカルエゴ卿に確認しなきゃな」
「レイラー早くー!」
「あ、はーい」
王の教室編完結です、A組のレイラには全く関係ない話ですのでこんなもんです