悪魔で霊な元人間   作:P223

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49 イルマとエイコのドキドキ?勉強会!

 

『それで、エイコさんが勉強を教えてくれるって?』

 

「そうそう、イルマくんって薬学はまだそんなにでしょ? エイコが力になりたいってうるさいんだよね」

 

『あはは、じゃあ教えてもらおうかな 魔具研の師団室で良いかな?』

 

「うん、大丈夫 そういえば、新しい団員にエリゴスが追加されたって聞いた?」

 

『うん、会ったよ 師団室に自分のスペースを作ってた』

 

「まーじか、後で確認しておかないと……勉強会には大丈夫そ?」

 

『そこは大丈夫だよ、エリゴス先輩もレイラさんの事は気にしてたから邪魔はしないと思う』

 

「オッケー」

 

俺は学校の後の夜にイルマと電話でアポを取っていた、こういう風に電話することはそこそこあるのだが意外と楽しいもので個人的にも良く雑談をしている、こういう距離が近い感じで話すと変に男女関係でもめることもあるのだがイルマはそういう感じにならなさそうなので安心である。

イルマの相手はエイコを始めとして沢山いるのだがイルマからアプローチを仕掛けるような相手は殆どいないしで恋愛的には受け身なタイプだからこそと言えるだろう。

 

最後に日付だけ確定しておこう、そのほうが俺としても動きやすい

 

「そうだイルマ君、勉強会なんだけど明日の放課後で良いかな?」

 

『うん、大丈夫だよ』

 

これで完璧、後はクララとアスモデウスの邪魔が入らないようにするだけだ、後エリゴスもだな

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

『そ、それじゃあはじめましょう!』

 

『うん、よろしくねエイコさん』

 

『はい!』

 

今現在エイコとイルマだけが魔具研の師団室にいる、俺は別の部屋にてアスモデウス、エリゴスを連れて魔具研にしかけたカメラの映像を一緒に見ている、クララは今日は別行動で問題児女子と一緒に居るらしいのでここには居ない

 

「なぜ私がこんな所で……」

 

「いやぁごめんね? エイコって他人がいると勉強とか集中できないんだよ」

 

「入間様にお教えするのは私でもいいだろうに、それに問題児(アブノーマル)クラスで教え合っていたところだというのに」

 

(こち)は何故縛られているのか!」

 

「あなたみたいなタイプは絶対なんかの拍子に邪魔しに行くからだよ、そういうの認めないよ私は」

 

正直まだエリゴスについては信用していないのでそういう意味を含めて拘束している

 

『イルマさん、わからないところはどんどん聞いてください!』

 

『ありがとう! ……大体全部わかりません』

 

『それは……ッ わかりました!エイコに任せてください!教え方もちゃんと教わってきたので!』

 

「教え方を教わるとは?」

 

「そのままの意味だよ、ブエル先生に頼んで薬学の教え方を含めて教わってきたんだ」

 

「なるほど、そこまでしてのこの勉強会というわけか、なら彼女に任せるのは私としても賛成だ」

 

意外だ、アスモデウスなら自分でイルマの力になる事を優先すると思っていた

 

「意外だ、という顔をしているな? まぁ確かに私が入間様の勉強をお手伝いすることは理想ではあるが、これは彼女の欲なのだろう? ならば、私はその欲の為の努力と言う物を否定したくないというだけだ」

 

「そっか、私がちょっと勘違いしてたよごめんね」

 

「構わん、入間様の近くに居なければきっと私は己を優先していたからな そういう意味では言えた事ではないしな」

 

アスモデウスもいい方向に成長しているのだな、彼らも俺らも皆学生という事が頭から抜けていたのかもしれない

誰だって学生は一番成長する時期だ、"男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ"とはよく言ったものである

 

『エイコさん、ここなんだけど』

 

『どこですか……あっ』

 

イルマがエイコに質問したときに丁度エイコも近づいたことで両者の手が触れあっている

うーんラブコメ! 少女漫画の風景がそこに見えるようだ、出来る限りの補助をしたかいがあるってものだ

 

『エイコさん? どうしたの?』

 

『えっ? あっ 大丈夫です! えっと質問でしたよね!どこですか!?』

 

『…? えっと、ここが分かんなくて』

 

『あ、そこですね! その魔植物は特に熱に弱いので……』

 

いやぁいいものだ、こういう感じに勉強会をするのは前世ではなかったことで俺もちょっとうらやましくなってくる……あぁ、そうだ丁度いいのがここにいるじゃないか

前世とは性別が違うが、これもまた経験だそれにダメ元だしな

 

「あのさ、アスモデウスくん」

 

「なんだ?」

 

「私たちもやってみない? これ」

 

「これとは?」

 

「勉強会だよ」

 

「勉強会? クラスではやっているが、そっちはやってないのか?」

 

「クラスでってことは無いけど、エイコ達とは一応やってるよ でもそうじゃなくて、二人でっての アスモデウス君なら恋愛的な意味にはなんないでしょ?一回やってみたかったんだよね」

 

「それは……まぁ……少し考えさせてくれ、入間様のご予定とぶつかったりしないほうが良いのでな、それでよければになるとは思う」

 

断られる気はしていたのだがこれも成長なんだろうか、それとも魔具研の活動で仲良くなれたって思ってもいいのだろうか。

あのイルマ以外には塩対応のアスモデウスがこういう誘いに乗ってくれたのは素直にうれしい、こうなったからにはちゃんと楽しめるようにセッティングしておこう

アスモデウスはアムリリス様の息子ではあるが予想通り恋愛関係は気にしなくて良さそうだしで安心だ、それに多分だが彼は学生恋愛ってより貴族恋愛の気があるのでこういうイベントとはまた別のイベントが似合うと思う

 

『あ、イルマさんそこ違うよ』

 

『え?どこだろう』

 

『ここだって、ほら』

 

『っ!』

 

今度はエイコが身を乗り出して問題を教える時にイルマの顔付近に髪が近づいたようで、イルマもこれには少しドキッとしているようだ。

彼もこういうのには弱いようで良きかな、もっとこういうのを見せてほしい、これでしか得られない栄養価がここにある

 

「んふふ~♪」

 

「偉くご機嫌だな、そんなに楽しいか? こちらとしては見ているだけなのだが」

 

「おや?アスモデウス殿は恋愛ゲームなんかはしない様子で? こういうイベントをモブ目線で見るのもまた一興! 良ければ今度(こち)のコレクションの中かとっておきを貸しましょうぞ!」

 

「なんだ急に、まぁ恋愛とかは知らないがゲーム自体しないな」

 

「え、嘘マジ? ゲームくらいやりなよ、楽しいよ?」

 

「考えておく」

 

「ではまずこのシリーズ物から──んむ~~!!!」

 

「そういうのは後でね」

 

話が脱線しそうだったので口を塞いで軌道修正、今はエイコ達のラブコメ鑑賞に戻ろう。

そういえば、今世で女子になってからこういうのの楽しさが尚更よくわかるようなった気がする、これも体に引っ張られるというやつなのだろうか

 

『エイコさんって本当に教えるの上手だねぇ』

 

『そうですか? えへへっ』

 

初めて見る顔をしている、エイコってあんな風に笑う事があるのか

恋をしたのは初めてだろうから、そのせいなんだろうが……何と言うか今までで一番かわいらしい、今だけはその辺のモデビルやアクドルなんかじゃ太刀打ちも出来ないくらいに最高の状態だ

逆にイルマはまだそうでもないが、その純粋さが出ている辺りリラックスして勉強が出来ているのだろう、これなら目的通りちゃんとイルマも学べるだろうしwin-winになりそうで良かった。

 

「入間様、楽しそうだな……」

 

「んー? 嫉妬でもしてる?」

 

「ばッ……! いや、そうだな、してるのかもしれない」

 

「安心しなよ、イルマくんは君らと一緒にいる時がいっちばん楽しそうなんだからさ、外から見てると結構わかるよ?そういうの」

 

「そうか?」

 

「うん、不安なら直接聞いてみな? イルマくんってそういうのちゃんと言ってくれると思うから……ね?」

 

「そうだな、一度聞いてみるとしよう」

 

「ん、しなしなー?」

 

こういう平和なのが続くとここが魔界だっていうのを忘れそうになるが、そんな平和な日々もまたいいものだ

さて、イルマ達の勉強会も問題ないようだし、俺も自分の勉強をしていくことにしよう

丁度いい家庭教師もすぐそばにいることだしな

 

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