悪魔で霊な元人間   作:P223

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55 モデビルRAINと遊園地-RIDE

「嬉しい!!愉しい!!」「はしゃいだ(バカ)が一番えらい!!」「遊ぶことだけ考えろ、ここは幻遊(げんゆう)の街!」

 

「「「ウォルターパーク!!!」」」

 

「「「遊びの最高峰へようこそ!!!」」」

 

午前11時、ウォルターパーク開園。

早速大量の客たちがなだれこんできた、私達撮影班は他の客の邪魔にならないようにスタッフ用の通路から移動するため、今は裏道にいる。

因みに服装はまた変わり、動きやすいようにホットパンツにシャツとかなりカジュアルな服装だ、乗り物によってはドレスだと引っかかるらしいのでその対策でもある。

 

「はじまりましたね、RAINさん」

 

「だねー、こういうので先行入場出来るのって芸能系の強みって気がするよスタッフさんたちには仕事増やして申し訳ないけどね」

 

「今回はウォルターパークと雑誌側双方からデビスターに依頼ですからね、RAINさんは気にしないでも大丈夫ですよ!」

 

「それもそうか、楽しいのは楽しいし、撮影と宣伝効果で恩返しと行こうかマネちゃん」

 

というわけで早速乗り物系アトラクションなどの撮影となった。

客との折り合いもある為、事前にスタッフが先行して席を確保し同じアトラクションに乗る他の客への撮影許可を取ってと時間がかかる

そのため最初は少し休憩しつつ客の入場~整列までが落ち着くまで待っている

飲み物を飲みながら待っていると携帯が鳴った、どうやらケロリから魔インが来たようだ

 

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ケロリ> 今さっき入場したわ、とりあえず3つのチームで分かれることになったから

 

レイラ> 了解、こっちは今からアトラクション系の乗り物で撮影、ショップは撮影終わったよ

 

ケロリ> わかった、私たちはこれからショッピングモールの方にいくから会う事は無さそうね

 

ケロリ> とりあえずチームはそれぞれバラム先生とカルエゴ先生が引率してるわ、女子チームはオペラって言うSDの悪魔

 

ケロリ> わかる?

 

レイラ> それなら全員わかるよ、大丈夫

 

ケロリ> じゃあ問題ないわね、また何かあったら連絡して、こっちも気にするようにしておくから

 

レイラ> ありがとう

 

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勢いで知ってるとか言ったけどオペラさんって誰だろう、イルマも来るって話だったし師団披露(バトラパーティ)の時に見かけた悪魔(ひと)だったらいいのだが……

 

「RAINさん! 準備が出来たそうなので移動しますよ」

 

「あ、はーい」

 

早速確保が出来たそうなので移動する、最初は遊園地らしくコーヒーカップもとい螺旋地獄(らせんじごく)からだ

 

「久しぶりに乗るなぁ……何年振りだろ?」

 

「RAINちゃんもやっぱり小さい頃とか乗ったんだ、螺旋地獄」

 

「えっ? ……あぁ、そうなんですよねー」

 

嘘である。

実際は、前世の子供の頃親に連れられた時に行った遊園地で乗せてもらったくらいだ。

ただ、その時の思い出は今でも思い出せるくらいなので自分で思っている以上に楽しかったのだろう、小さな遊園地だがまた一度でいいから行ってみたいと思う

 

「RAINちゃん大丈夫? 休んでから撮る?」

 

「え、あ、大丈夫です! すみません、ちょっと考え事をしちゃってました!」

 

「そう?じゃあよろしく、カメラは一緒に乗って──」

 

プロデューサーが支持をしていきスムーズに撮影が開始された、俺はカメラマンと二人でコーヒーカップに乗ってデートっぽく撮影をしている。

回す速度を上げて髪をなびかせたり、ゆったりめで少し微笑んでみたりしていく

 

こういう乗り物は終わりが早いもので十枚ほど取り終えたタイミングでアトラクションも終了となった

カメラマンがプロデューサーの方へ向かい確認してもらっている際に次の確認をする

 

「マネちゃん、次は?」

 

「えっと次は絶叫列車(ぜっきょうれっしゃ)らしいです」

 

「あれって撮影とか出来るの?」

 

「特別な魔具を使うらしいですよ、狙ったシチュエーションになった時に自動で撮れるとなんとか」

 

「へぇ、そういうのもあるんだ 私も今度作ってみようかな」

 

絶叫列車はジェットコースターだ、魔界の場合は元々皆空を飛べるのでこういう乗り物は人気が無いかと言われればそんなことはない、ふつうに飛ぶよりも速い速度が出る乗り物でもあるので飛行好きな悪魔程こういう乗り物が好きなのだ

欠点としては、速度が魅力になっているせいで前世と比べて圧倒的に速い、とにかく速くて怖い

今でこそ俺は同年代最速なので大丈夫だが、幼い頃に今世の家族と行った時はなめてかかって後悔した、苦い思い出だ

そうしているうちに到着、話は通っているのでスムーズに乗り込んだ

 

「では、安全バーをしっかりと下げてください」

 

スタッフさんのアナウンスが聞こえてきたので座席に備え付けられているバーを下げる、この辺は前世と同じだ

ジェットコースターは動き出す前が一番怖い気もするが、今の私なら大丈夫だ……大丈夫、大丈夫

 

「大丈夫、大丈夫、大丈夫……」

 

ゴウンッっと音を鳴らしてジェットコースターが進み始めた、こうなってしまえばもう後戻りはできない

最初は緩やかに進み、どんどんと上へと進んでいく

進むにつれて景色も広がり、ウォルターパーク全域が見られるこの光景はまさしく絶景と言っても差し支えないだろう

 

「大丈夫、大丈夫……あぁいいけし──きぃぃぃぃぃぃいぃ!!!!!!!

 

ゴウゥゥゥゥゥ!!!!

 

超高速の落下、そのままの速度で渦を巻くように横回転からの三回連続の縦回転!

振り回されるが、席はしっかりと私をガードしているので逃げられない、思わず完全霊体化を発動しないように必死だ

あっという間にジェットコースターは一周し、元の乗り場に戻ってきた、自分の意志でない超高速がここまで怖いものとはちょっと予想外だった、今ならいけると思ったんだがやっぱ無理、後100年は乗りたくない

 

「お疲れ様です、RAINさん! ……大丈夫ですか!?」

 

マネちゃんが迎えてくれるがぐったりしている私を抱き起してくれた

 

「あ、ありがとマネちゃん……ちょっと撮影失敗したかも……」

 

「大丈夫ですよ、プロデューサーはそこでレアな表情が撮れたとか言って大喜びなんで」

 

「変な顔になった気がするからマネちゃんチェックしておいて、私はちょっと裏で横になるから……次の撮影までには復活するからちょっと休ませてぇ」

 

「わかりました!ゆっくりしておいてください!」

 

頼れるマネちゃんだ、次のアトラクションは何だろうか、出来ればメリーゴーランドみたいなゆったりしたのが嬉しい

そういえば、お化け屋敷ってこの魔界だと無いのだ、ここに私みたいなほぼ霊みたいな悪魔がいるわけなんで意味が無いのかもしれないがちょっと寂しい気持ちもある、霊視点でのお化け屋敷も一度体験してみたいものだ

 

「RAINちゃんごめんねー、絶叫系苦手とは思わなかったんだよー」

 

「あ、プロデューサー いえ、私も苦手とは思いませんでした、飛ぶのは得意なんでいけると思ったんですけどね」

 

「これ食べて休んでて、次は大回転監獄だよ」

 

物々しい名前だが、観覧車だ

次はゆっくりしたので撮影できそうで安心し、受け取ったモナカを食べる。美味い

 

「ありがとうございます」

 

「それもここの商品だから良かったら後でコメント頂戴ね」

 

ちゃっかりしてる悪魔(ひと)だ、嫌いじゃない

とりあえず回復したら撮影再開だ

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「お疲れ様! 今回の撮影はこれで完了です!」

 

「「お疲れ様でしたー!」」

 

午後1時ごろ、撮影がすべて完了した

あの後も色んなアトラクションに乗ったり魔王の館って言う展示館でも撮ったりとしたが案外問題児(アブノーマル)達に会うことは無かった。

 

ウォルターパークの施設も一通り見たが、どれもよく、また来たいという気持ちでいっぱいだ。

この後は自由と言われているので楽しかったのや個人的に気になっていたが行けなかった場所なんかも行ってみようと思う、カララギ通りは行くなと釘を刺されたが。

マネちゃんはこの後事務所に戻らないといけないらしく一緒に回ることは出来ないのだけは残念である

 

そうだ、イルマ達が来ているのでそれに合流するのもいいだろうか

髪飾り魔具はマネちゃんから返してもらっているので付けていけば大丈夫だろう

 

人間のイルマであれば魂を視れば簡単に場所が分かるので早速魂視を使って………!?

 

「なんだこれ……」

 

どんな良いものにも悪い部分と言う物はある、ウォルターパークだって例外ではないようだ

このウォルターパークの地下には、犯罪悪魔や元祖返りの悪魔が多く存在している、俺にはそれが見えてしまったのだ、ウォルターパークの地下には大監獄があるという噂を聞いたことがあるのだがそれだろうか。

だが、それ以上に気になる部分がある。

 

 

 

 

この地上にいる数人の元祖返りの悪魔は一体なんなんだろうか

 

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