「
「あぁ、お前もバビルスに入ったしその辺の紹介も兼ねてになるな」
「久しぶりの家族でお出かけね」
「そんないいもんでもないでしょ」
今日は
前世の日本ではまず見なかったものだが西洋の方とかの貴族のイメージとかファンタジー系の漫画ではよく見る社交界である
「今日は思いっきりおめかししましょうね!」
母はこういう社交界には良く個人的にも行っており、家族で参加するときは特にテンションが上がりがちだ
毎回俺はこの日は母の着せ替え人形になってそれを披露される
最初はすごく恥ずかしかったのだがモデビルしてる事もあり慣れてちょっと楽しんでいる、最初なんて
『レイラちゃん!これとかどう!?』
『どどどど、ドレス!? 俺元々男なんすけど!?』
『今は可愛い女の子よ! 絶対似合うから!』
『いや、え、ちょっとテラさんアクアさん助けて!』
『二人共外出中よ!』
『テレサさん勘弁してぇ!!!!』
って感じに死ぬほど抵抗していた
そして今は
「レイラちゃーん、このドレスとかどう?」
「おかさま、それ去年やつじゃん それも好きだけど、今のトレンドだとあっちの方のやつが良いと思うよ」
「あらそう? じゃあこのドレスとかは?」
「アリ! 折角だしおかさまもこういうの着ようよ」
「お揃いね!着ましょう!」
って感じだ
俺もノリノリで服を選ぶようになったのは成長でいいだろうか
まぁ母が喜ぶと俺も嬉しいので成長という事にしておこう
「準備はできたか?」
「ちょっとまだ準備中! あなたは出てって!」
「す、すまん……」
まぁ、父のデリカシーが成長しなかったのだけは悔いるばかりだ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、
俺達家族はまとめての入場となる、もっと規模の大きい
「これはガイスト家の皆様、今夜は良い夜で」
「これはお久しぶりですね……」
早速父が捕まったので母といたのだが、案の定というかなんというかだ
「ガイスト嬢!俺と踊りませんか?」
「いや俺と!」「俺とだ!!」「どけぇ!」
と、こうなる
俺は今世では超絶美人に生まれ変わったのでモテるのはそうなんだが、
理由も顔が良いからってだけなんで嬉しいような嬉しくないような、複雑な気持ちである
俺も結婚相手に関しては家柄を最優先に決めようと思っているのでお互い様だろうが
「先に方々への挨拶がございますので」
「堅苦しい事はよして、まずは楽しみましょう」
面倒な、母に助けを求めようにもいつの間にか母も他の
仕方ないのでいつも通り、すり抜けて逃げるとしようか
「ほら、行きましょ「悪いな、先約だ」
俺に向かって手を出したのが他の悪魔に捕まれたようだ
「おい、俺が先に……」
「なんだ?」
「い、いや……」
男はそそくさと逃げていった、これくらいで逃げるのであれば最初から本気でなかったのだろう
「ありがとうございます、
「ここでは、アメリでいい お前も大変だなガイスト」
「私もレイラで構いませんよ、両親もいますので」
「そうか、ならそうしよう」
アメリ会長もといアメリさんも貴族系の過程であるアザゼル家の息女なので当然こういう場にも出てくる
今までこういう場で話したことは無かったが多かれ少なかれ交流をしたおかげか話しかけに来てくれたようだ
「今は大丈夫か? あっちの方で話そう」
「大丈夫です、アメリさんとこうしてゆっくり話せるのは初めてですね」
「そうだな」
会場の端の方で話すことにし、移動していく
アメリさんは高身長でカッコイイ感じなので男性悪魔だけでなく女性悪魔からの視線も集めている感じがする。
「アメリさんって人気すごいですよね」
「まぁ我がアザゼル家も歴史があり有名だからな」
「カッコいいですし、
「それもあるか」
端に着いたので飲み物を貰ってゆっくりとする事にした
「それで、聞きたかったことがあるのだが」
「はい?」
「お前は入間と距離が近いがその……付き合っているのか?」
「はい??」
何をどう見れば俺と入間が付き合っているように見えるのか
距離は近いとは思うがただ仲が良いってだけだ
前に話を聞かれた時は趣味の話とか好きなものを聞かれた程度だったのだが、あの時より無意識的に近くなってたのかもしれない
「入間くんとはそういう関係ではないですよ、そういう感情も無いです」
「そ、そうか 最近家に行ったと聞いてな、そういう関係だったのかと早とちりした」
「あれは用事がありましたので、サリバン様も含めての用なので詳細は言えませんがそういう感じではないですよ」
「サリバン様も含めてなら変な事は無いか……疑って悪かった」
「いえいえ、ご馳走様です」
「?」
やはり入間周りの恋愛関係は面白い、いっその事全員
「そういえば、最近入間がサバトに参加したと聞いたのだ あいつはまた何であんなのに行ったのか……」
本音はこれか、誰かから聞いたのだろう
エイコには俺から言ったが、それでも荒れていたし訳を知らないアメリさんだと尚更だろう
黙っていても面白そうだが、流石に教えてやろう
「入間くんはただの付き添いでしたよ、クラスメイトが女子と遊びたいとかで付き合わされたって感じでした」
「なぜ知ってる?」
「私もいましたし」
「何?」
おおっとヤブヘビ
「詳しく聞かせてもらおうか……」
「わ、私もただの付き添いでして……何もなかったですよ?」
「何、それは心配してない 入間に変な虫が付いてないかの確認をだな……」
圧が強い
絶対に詳しく聞くという強い意志を感じる。
ハルノの事をアメリさんに言うとどうなるかを考えるとちょっと気乗りがしないのだがどうしようか……
ドンッ!
「あ……」
アメリさんの圧から逃れようと後ずさりしていると小さい子に当たってしまったようだ
その子が持っていた料理が俺の服を汚してしまったようで、今にも泣きそうだ
「あ、ごめんね? 私が後ろを見てなかったせいで……怪我はない?」
「うん、でもお姉さんのドレスが汚れちゃった……」
「大丈夫だよ ……すみません水貰えますか? 綺麗なやつ」
「かしこまりました」
従業員の
「【
水系呪文の発展で作った清掃用の呪文だ、水を媒体として布に着いた汚れなんかを綺麗に洗い流してくれるもので、水を操作しているため濡れることも無い結構便利な魔術である
「凄い!綺麗になったぁ!」
「ね? これで大丈夫だから、ダメになった料理をまた取っておいで?」
「ありがとう!」
子供はまたテテテッと走っていった、元気で可愛らしい子だ
「面白い魔術を使うな、オリジナルか?」
「そうですよ、結構便利なんですよね 多分魔術開発師団なら似たようなのは作ってそうですけど」
「こういうのはあるだろうな、だがそういう事で既存の物に頼らず、自分で解決するのは良い事だ」
「ありがとうございます……?」
なんだか騒がしくなってきた気がする、騒がしい方向を見ると女性たちが誰かを囲んでいるようだ
「何ですかねあれ」
「ふむ、少し行ってみようか」
近づいてみるとアスモデウスがいるようで、他の令嬢たちに囲まれているようだった
「アスモデウス」
「会長……!」
アメリさんが話しかけていくのでそれに付いて行く、令嬢たちもそれに向かって話しかける程の勇気はないようで遠めに見ているようだった
「ガイストも一緒だったか」
「私だって貴族令嬢だからね、一応婚活も兼ねてるけど」
「それでそっちは? 普段はこういうので見ないよね?」
「母に連れられてな、たまには出てくれと」
「母上にか……まぁ私も同じようなものだな」
「どこも一緒ですね、私は家族で出かけるの好きなんで付いて来たクチですけど」
「家族仲が良いのはいい事だな」
とは言うものの2人も家族仲はかなりいいように見える
どちらも方向性は違えどはたから見て抱きしめられたりなど愛されている様子はすぐにわかる、アメリさんの方の父は過干渉しないように気をつけつつも娘を心配するお父さんって感じがすごくする、頑張ってほしい
「それにしても今日はウォルターパークの話ばかりだな」
「えぇ、大きな事件でしたし……そういえば、ガイストお前何があったんだ?」
「あ、髪飾りの事?」
「髪飾り?」
アメリさんは知らないようでアスモデウスは入間と一緒にいるなら知っているのは予想できるか
「ウォルターパークの事件があった時私もいたんですよね、仕事で」
「仕事……あぁ」
アメリさんは俺のモデビルの事を知って隠してくれているのでこれで伝わるはずだ
「それで色々あったんで連絡が取れなくなったんで代わりに手紙だけ送ったんですよ、詳しくはまた入間くんにでも聞いて下さい」
「何か訳があるんだな、わかった」
「入間様が知っているのならそれでいい、気をつけろよ」
「ありがとアスモデウスくん、アメリさん」
2人とも心配してたんだろうな、本当に何度も思うがあれは嫌な事件だった
詳細を伝えれないというのも含めてだ
「あ、あのっ」
突然どこかの令嬢だと思われる女の子が話しかけてきた、華やかな衣装が多い中、駿府ルナ白のワンピースとやや簡素な衣装だがそれが逆に純真さをひきたてていて良く似合っているが、少し物足りなさがある。
何か小物でもあったほうが良いと思うんだが忘れてきたのだろうか?
「私と、お、踊って……ください」
「へぇ……」
頭に手を当て、その後口に手を当てながらそう言う
中々珍しいものを見た、これは古い礼法で相手に危害を加えないことをアピールするポーズであり、相手に真摯に礼を尽くす作法だ
外野が"
対するアスモデウスもそれは理解しているようで、対応した礼儀で返している、美しい所作で彼が礼節を重んじる悪魔だという事を再認識した
さて、二人が踊りを同意したのであれば俺も少し力添えをしよう
「失礼、少し衣装を変更しても?」
「あっはい……?」
戸惑っているが同意とみなして衣装を弄る
「【チェルーシル】」
似合っている白を基調とした服装は同じだとウェディングになるので色合いを少し変更しデザインも変更、派手過ぎない程度に小さい花柄の刺繍を付けて動きを阻害しない程度に修正
その後首元が少し寂しいのでパールのネックレスを付け、化粧を少々修正してより魅力をひきたてた
「ま、こんなものでしょ どうですか?」
懐から手鏡を取り出して見せてあげる
「これが私……?」
これ言う
社交ダンスにおいて女性は華である。
アスモデウスという最上の男性のパートナーとして踊るのにはこれくらいして貰わないと俺としても困るってものだ
「では、準備もよろしいですね? 礼には礼を返しましょう」
俺が何かするのと待っていてくれたのだろう
アスモデウスが準備が終わるや否や令嬢の手を取りパーティの中心へと向かって踊っていく
今ここにいる貴族はみなアスモデウスと彼女に見惚れていることだろう
「中々やるじゃないか」
「まぁ私はモデビルですからね、最高に映える方法くらいは知ってますし、常に最高の美を魅せたいですから」
こういうのはゼゼくんの影響もあるだろうが、本音である
魔具作成も極めたいがこっちの方面も極めたい、俺はそんな感じに欲深い悪魔なのだ
そうしているうちに二人のダンスも終わり、拍手喝采となった。
今は余韻もあるだろうし邪魔をするのも悪いだろうから、そっとしておこう。
さて……
「では、アメリさん? たまには女性同士で踊るってのもどうでしょう?」
「ほう?面白い取り組みだな、乗った」
普段は女側で踊る俺だが、心には男部分だってあるのだ。
男側として踊ってみたかったのもあるし、アメリさんには悪いが利用させてもらうとしようかな
普通に身長差とかもあり、結局女性側で踊りましたとさ