俺とリードは終わりの鉢の試練も終わり、外に出ていた。
俺のメダルは全てポイントにしたが、リードは終わりの鉢に交換して持っている。
「それでこれからどうするの?」
「私は
「僕は入間君との合流、それまではこれを守んないとね」
そう言ってリードは終わりの鉢を掲げる、手に入れるのが大変だったので誰かに奪われるなんて考えたくもないだろうし当然だろう
「それじゃお別れだね、頑張ってね!」
「うん、そっちもね!」
そうしてリードと別れた
とりあえずは魂視を利用して収穫物を集めながら別のブロックに進んでいく、第一ブロックはアスモデウスとサブノックがいるので無理、第二ブロックもカイムとケロリがいるので頭級は少なそうとなるとこの第三ブロックか第四ブロックだろうか
魂視で見る限りは近くに頭級はいないのでまたバイクに乗って移動していく事にした。
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しばらく移動しながら収穫物を報告していた時だった。
「おーい」
何処からか男の人の声が聞こえたので、バイクを止めた
「誰? 何か聞いたことある声なんだけどな」
「おーい!!」
木の影から人影が現れてこちらに近づいて来た
「おいってば■■! お前こんなとこで何やってるんだよ」
「──は?」
俺はこいつを、
「□□? 何やってるんだお前……?」
「何やってるって……お前を探しに来たんだろ?」
「探しに来たって言われてもここ魔界……」
「ほら帰るぞ、みんな心配してんだから」
「ちょっ!!」
そう言って腕を引かれる
何かがおかしい、いや全てがおかしい
俺の目の前にいる人間は俺の前世の親友だ、高校の頃に出会ってよく遊んでいた
俺がこの魔界に転生する前もこいつと電話していたのを思い出す、それくらいに仲が良かった
この魔界で過ごすうちに割り切りが付いたのだが今になって何で……いや、違うな
こいつの魂、どう見てもおかしい。
確かに人間の魂に見えるのだが、あまりにも
理由はわかる、俺が知っている人間の魂が入間君のそれと田中さんのものだけなのだ
だから俺の想像で可能な範囲がこうなってしまう。
つまりこれは──幻覚だ
「じゃあな□□、俺はここが好きなんだ またいつか会おう」
【
俺にかけれるほどの強力な幻覚魔術となると……まさか
魂で周りを探す──
「いた」
少し遠い位置だが予想していた悪魔がそこに存在した。
「ココくん、どういう事?」
つまりあの幻覚の正体は彼の家系魔術の【
『私は収穫祭で一番になる。苦手な家系魔術に頼らずとも誰よりも凄い最高の一番になってみせよう』
そう彼が言ったことを思い出す。
アレだけの事を言ったのに嫌いな家系魔術に頼るなんて彼らしくない
「……ん?」
今オロバスの横に誰かいたような気がしたのだが……見えないし気のせいだろうか。
しかしココの魂も少しいつも違う感じがする、まさか何者かに何かをされた?
これは少し調べる必要があるかもしれない
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収穫祭開始から3333分、収穫祭も3日目に突入し全体から見たら丁度半分が過ぎたところだった。
『ではここで中間発表を行う』
カルエゴの声が森中に響き渡る
『アスモデウス 21800P、サブノック18600P』
と次々と名前が呼ばれていく、
アンドロとアロケルは結構ポイントを稼いでいたようだが、どうしたのだろうか……?
『オロバス 15400P』
ココもちゃんとポイントを集めていたようで中々の高得点だ
そして俺の名前も呼ばれる
『ガイスト 32500P』
その瞬間すこし森が揺れた気がした、あのアスモデウスと比べても11000P近くの差があるのだ。
勿論これにはからくりがある、というか力のメダルのせいである。
あの後もう一つゲームを行い、俺はメダルを200枚集めきった。
しかし終わりの鉢はもうリードが手に入れているので交換はできず、かといってこれ以上のメダルを集めるのも禁止されたのでポイントに変換したという事である。
とはいえボーナスタイムは終了、ここからは自力で稼ぐことになる。
目指すは60000P以上、入間達ならレジェンドリーフを咲かせると予想してのものだ。
レジェンドリーフは100000Pだが、終わりの鉢は20000Pある、つまりは120000Pの山分けになるだろう。
二人なのでその半分の60000Pを手に入れることは予想できる。
となると若王になる為にはその60000Pを越える必要があるだろう。
去年のアメリ会長でも50000P強だしバラム先生も55000Pと言っていた、60000Pは中々難しいのだろう
しかしそれは力のメダルが無かった場合の話だ、今の俺なら十分狙える範囲内と言える。
『先ほど名を上げたポイント上位者は現時点で若王に近いものたちだ、精々意識し合うがいい……では以上』
そこで声が止まった、放送終了かと思ったのだが、もう一度聞こえだした
『現時点で獲得0Pでありながら生き残り、行方が分からないアホ生徒が1名いる、何処で何をしているか知らんがリタイアするならしろ、だが優勝する気があるなら』
『さっさと這い上がってこい馬鹿者が』
その言葉が誰に送られたものなのかはすぐに分かった、不器用ながらも心配と信頼を併せ持った言葉だった。
『問題児クラスのシャックス・リードくーん!! 君の持っているその鉢! それは食材じゃないけど提出するとなんと!20000Pだ!知ってたかな~~?』
残りの生徒のポイント発表の前にダリ先生がとんでも発言を放って行った。
あの人は何をしているのだろうか、多分面白いから言ったのだろうけど
『ふぃっ では残りの生徒のポイントは私が発表していきま~す』
そこでスージー先生に変わってポイントが発表されていく、因みにガーコは780Pでエイコは600Pだった、生き残っているようで何よりである。
しかし、アンドロとアロケルの名前は呼ばれなかったため二人は脱落してしまったのだろう。
あの二人を脱落させるほどの悪魔と言えば……彼しかいないか
その時だった。
ドッゴオオオオオオオ!!!!!!
突然の轟音と地響きが鳴り響く、音の方を見ると超巨大な植物の
片方は知らない悪魔でもう片方が良く知っている彼、そう、入間だ。
『あっ、カメラ? 鈴木入間 生還しましたぁ!』
彼は毎回派手な登場をする、行方不明になったかと思えば一番目立つ場所に現れるとは、ワルブが取材したいと言っていた気持ちがよくわかる
『リードく~ん!!"始まりのタネ"ゲットしたよ~~!! 夫婦岩で合流しよ~う!!』
……なんで言った?
今リードが頭を抱えているのが目に浮かぶようだ、助けてやりたいがココの事を調べる為のも随分と離れてしまっている、とりあえず夫婦岩のある第二ブロックまで行ってみようか
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「リード君から聞いた話では夫婦岩は確かこっちの方にあるって話だけど……」
「あら、レイラちゃん」
「ん? え、エリちゃんじゃん それにクララも、何その着ぐるみ」
問題児クラスのエリザベッタとクララであった。
二人とも偶然通りかかったらしい
「……」
「え?何?」
エリザベッタが俺をじろじろと見ている、俺……というより、俺の肌か?
そう言えば終わりの鉢の試練以来何もしていなかったので少し汚れてしまっている気がする、モデビルとしてふがいない
「そうだわ!」
「ばけちゃんも来ようよ!」
「何?なんの話?」
「今ケロちゃんから誘われててね、この森にはね──天然の温泉があるんだって」