今までで一番オリ主しているかもしれません、オチョが推しの方はごめんなさい
「これで逃げ道を塞いだ気か? ですがこれだけの効果となると解除は出来ないのでは?自ら墓穴を掘るとは随分と愚かだな」
「好きに考えたらいい、10分間出るつもりは無いし出すつもりもないから」
「時間稼ぎが目的か……だったらさっさとお前を殺して逃げの準備をさせてもらう!」
「殺せたらね? 元祖返り相手なら俺も遠慮しない」
「【
高位の風魔術だ、小柄なのもありココの後ろをついて回る三下の様子だったが、先ほどの【
しかし、その程度の実力であれば道具でひっくり返せる。
いざとなったらあの箱魔具から発想を得てから作成した緊急用ランダム自己ワープ魔具もあるので安全性も確保した、前のように無理な勝負じゃない
「グランシールド、起動」
左腕に装着した盾で【
ローブから取り出したのは盾形魔具のグランシールドだ。
この魔具は中盾程度のサイズで【
【
こういう限定的状況下なら使用に耐えられるので使わず持っていたのが功をなした。
【
「ーーーッ!!! ズルだろそんな道具ばっかり使いやがって!!」
「そうだよ? 俺はこれくらいしないと勝てないからさ、色んなズルを重ねて勝ちに行くんだ だって、それが悪魔ってやつでしょ?」
「チッ!」
元祖返り的な考えだからだろうか、反論らしい反論は出てこなかった。
だが、悪魔にとってズルや卑怯と言った行為は否定されるようなことではなく、ルールの裏を突いた賢い選択とされるのがこの魔界の普通なのだ。
「それに道具ならそっちも使ってるでしょ?」
認識阻害魔具だろうが何だろうが、道具を使って生活しているのは誰だって同じなのだ
例えばス魔ホだって魔具の一つと言える、使われて不利を感じるのであれば使えばいいだけだ、それに今やっているのはルールなどない戦い、もっと言えば殺し合いなのだ、公平さなど欠片も必要ないしそもそもバックに大物が付いているのなら同じように道具を準備できたはず、ならばただただ準備不足を嘆いて次に活かせばいい
「まぁ、その次はないけどさ」
「何を……!」
「そろそろ終わらせようかと思ってさ、そろそろ5分経つ、これくらいあったら先生も来るしな」
「バビルス教師か……ッ! その時間を稼ぐためにこのキリヲくんの【
「違う、邪魔されないためにだ 時間も無いしもう終わらせよう」
勿論、安全を考えて先生に任せるというのも考えたし最初はそうしようと思った。
元祖返り相手とは思わなかったがウォルターパークの事を考えると今は逃げて教師陣に知らせるっていう手もある、とはいえそもそも収穫祭は危険が多いので多くの先生が監視しているのだ、時々見かける一つ目のコウモリっぽい魔具がそれだ、そう考えると既に先生はこちらに向かっている、だがしかしこいつは俺が倒しきる。
理由は二つ
一つは彼我の戦闘能力は既に把握した、このオチョという悪魔は精神系魔術に長けていて偽装や潜伏は得意そうだが直接戦闘は苦手なんだと思う、ウォルターパークの時の事はあまり覚えていないがあの時の元祖返りと比べても圧倒的に弱い斥候の類なのだろうそれなら俺でもやれる相手と判断した
「悪魔にこれを使うとは思わなかったけど、まぁいいか」
「それは……銃?」
盾を捨ててローブからGデバッファーを取り出して撃つ、わざわざ敵相手に敢えて外したりはしない
命中補正機能もあって外れず四発命中した
「ぐっ!! ……ガハッ!! ご、ごれは……!?」
「神経毒と麻痺毒だよ、前が分からないでしょ?動けないでしょ、まだまだあるからさ 全部試そうか」
「り、【
「馬鹿か? 毒が回復魔術で回復するわけないだろ? むしろ身体が活性化する分悪化するに決まってるだろ」
「げほっ……【
ラファイアよりも強い炎魔術である、しかしいくら強かろうと麻痺した状態で放たれた魔術が当たるはずもなく見当違いの方へと飛んでいく。
ただ相手もバビルス教師を欺いてこの収穫祭に潜入したほどの悪魔だ、色々と準備はしてきたはずなので今のうちに手段をつぶしておこう
「【
懐に仕込んでいた各種解毒薬を割っていく、ぱりんぱりんと小気味のいい音を立てて容器の瓶が割れていくのを麻痺でまともに動けない元祖返りは見るだけしか出来ない。
「グ……グソがぁ……!!」
「レイラさんッ!!」
と、ここでモモノキ先生が来た
汗もかき息を切らせているようで、映像で確認してから全速力で来たのだろう
「先生、遅かったですね」
「レイラさん、この状況は……!?」
「元祖返りですよ、この収穫祭に紛れ込んでいたんです」
「元祖返り……! その彼がそうなのね」
「ココくんの方は大丈夫だと思いますけど、彼はこいつに洗脳魔術をかけられていました。 対処をお願いします」
「ぐ…‥‥ぐあぁっ!!」
オチョが何かをしようとしていたので頭を踏みつけて阻止した
「レイラさん!やめなさい!!」
「はい? 何ででですか?」
「それ以上は貴女の為にならないわ、そういうことは私達教師に任せなさい」
「だったら、なんでこいつが今ここに居るんですか?」
「それは……そうよね、ごめんなさい」
流石はモモノキ先生だ、俺が言いたいことはすぐに分かってくれた。
これが二つ目の理由、バビルス教師への不信感だ。
ココくんが使いたくないと言っていた【
しかしだ、俺が【
だったらなんでその状態を放置した?
ココを捨て駒として利用したのか?
そうだとしたら俺はこの学校を許せそうにない。
「聞かせてくださいモモノキ先生、もしこの
「何者かが紛れ込んでいたこと自体は把握していたの、3日前から捜索はしていたわ……オロバス君には何かしらの補填をする予定です、それで信じてくれないかしら」
「……」
モモノキ先生だけでなく、バビルス教師の責任感は理解している。
だが、このもやもやが晴れたわけではない
ただ、モモノキ先生の言っている事は嘘ではないと感じる、彼女はこういう時に嘘をつかない
事前に行動を開始していた事、そしてココへの補填を考えているのであればこのもやもやは一度だけ呑み込むとしよう。
解毒薬を破壊したとはいえ、悪魔であるのオチョをこのまま放っておくと案外早めに治ってしまう、なのでそうなる前の動けないうちにソウルリーパーを振り上げる。
「レイラさんッ!!」
「【
「あ……」
ソウルリーパーでオチョを一刀に伏した。
これでオチョは麻痺が治ったとしても完全に動けなくなった。
「【
「レイラさん……ありがとう」
「じゃあこいつの事はお願いしますが、私も同行して引き渡し後に拘束を解除します 魂鋼は家宝なので回収しないといけませんので」
ソウルリーパーのもう一つの技、【
しかし、不殺で捕らえるという意味ではかなり優しく強い能力なのだ、正直【
「レイラさん、このままいけば若王になるのも視野に入っています……本当は言っちゃいけないんだけど、今貴女のポイントは学年トップだわ それにアスモデウス君がさっきリタイアしました、戻らなくったって……」
「先生、私は
「……分かったわ」
それに実はというと残り時間ももう200分を切っている、今の俺のポイントが拠点に置いてきた報告していなかった収穫物を全て含めても51520Pなのだ。
今から頑張ってもレジェンドリーフの60000Pには届かないだろう。
残念だが俺はここで終わりとなる。
まぁ、ココと競い合うのも出来なかったし今回は入間達に勝ちを譲ろう……それに俺の本命は音楽祭なのだ、その為の準備はずっと前からしてきている。
「……ふぅ じゃあ行きましょうか先生」
「ええ、貴女には辛い選択をさせてしまったわね 私達の力不足でした、本当にごめんなさい」
「いいですよ、ちゃんとこいつを調べ上げてくださいね……守秘義務などがあると思うので結果は私に言わなくても大丈夫ですから」
「……ええ、バビルスの誇りにかけて調べるわ」
これは結局後でモモノキ先生や他の教師陣が俺に教えてくれたことなのだが、結局オチョは愉快犯との結論で一般の元祖返りの悪魔だったという事になったらしい。
今は魔関署に引き渡されて投獄されているところらしい、これからも取り調べは継続するようだがあまりバックについている悪魔に関する情報は期待できないそうだった。
俺としては、それでバビルスを責めることはしない、教師陣が今まで以上に対策と鍛錬をしていると見せてもらったし、カルエゴ卿やダリ先生……ましてやサリバン公まで揃って俺とココに謝罪と説明責任を果たしたことでこの件は水に流した。
ただ一つ分かったことはバビルス教師だって完璧ではないという事だった、俺は少し彼らに夢を見すぎていたのかもしれない、彼らもまた1つの生き物なのだから失敗くらいするし後手に回ることだってあるのだ
残り時間 200分→0分
ガイスト・レイラ 合計取得ポイント数…51520P。