モザイク   作:猫間黄泉

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第五話「断ち切られた繋がり」

 那美は私に駆け寄って

 

「その顔の傷……」

 

 那美は少し震えた声でそう言った。

 

「大丈夫……大丈夫だから」

 

 私は那美を心配させまいと言ったつもりが、逆効果だったみたいで……

 

「大丈夫じゃないでしょ!」

 

 怒鳴るように私に向けて放ったその言葉に、私は少し泣きそうになった。

 

「あ……」

 

 思わずそう声を漏らしてしまうほど。

 

 那美の声に教室中が満たされる。

 

 絶え間なく私を心配する那美に、振り絞った声で言う。

 

「もうやめて……!」

 

 那美は私の放った言葉に驚きと動揺を隠せずに居た。

 

「え……?」

 

「急にどうしたの……? 私、何かした……?」

 

 そう問いかける那美に私は何も言えず、ただ……

 

 彼女を無視した。

 

 彼女は私に訴えかける。

 

「ねぇ……! 何で無視するの……!」

 

 私は彼女から顔を逸らした。

 

 逸らしたまま涙を流す私は言う。

 

「やめて!」

 

 その言葉を放った瞬間、何かが壊れる音がした。

 

 これで良いんだ。

 

 不幸になるのは、私だけでいい――

 

 放課後、いつものように呼び出される。

 

「朝は凄かったなw」

 

「自分から唯一の友達を潰すなんてなw」

 

「ま、那美の奴、前からコイツと仲良くしててウザかったんだよなw」

 

「マジザマァw」

 

 朝の事をバカにしながら、2人はいつものように私をいじめて、去って行った。

 

 あぁ……まだ那美に言ってしまった事が信じられない。

 

 でも、これで……

 

 翌日――

 

「亜沙匁……なんで……」

 

 亜沙匁から言われた事が頭から離れない。それどころか、ずっとフラッシュバックして、頭が痛くなる。

 

「私が助けなかったから……!」

 

 亜沙匁がいじめられている事を知りながら、何もしなかった私に言う。

 

「私がやらなきゃ……」

 

 そう思って、私は亜沙匁をいじめていた2人組を探し出した。

 

 もちろん、私が男2人組に勝てるほど強いわけがない。

 

 でも、ここで進まなきゃ……

 

 亜沙匁とは……

 

 放課のチャイムが鳴る。

 

 それと同時に、私はあの2人を呼び出す。

 

「何だよ?」

 

「俺達忙しいんだけど?」

 

 まだ呼び出された理由が分かってないみたい。

 

「亜沙匁をいじめるので……?」

 

「へ〜……聞いたんだ?」

 

 奴は少しだるそうにそう聞く。

 

「違うよ、私が自分で探したの」

 

 この私の言葉に奴は煽りながら返す。

 

「それもそうか! お前アイツと縁切ってたもんな!w」

 

 私はムカついて、

 

「黙れ!」

 

 と思わず声を上げてしまった。

 

「うっせーな……静かにしろよな……」

 

「で何? 俺らにアイツいじめんのやめろって?」

 

 片方がそう言うと、

 

「へっ、辞めるわけねぇだろ」

 

「ま、お前が代わりになるんだったらやめてやってもいいけどな〜……」

 

 ともう片方が言う。

 

「結局アイツと友達だったってだけでお前もアイツと同類なんだよ!」

 

 その言葉に私は何も言えなかった。

 

「くっ……」

 

 力では勝てない、諦めれば亜沙匁がまた……

 

「分かった……私が代わりになる」

 

 私の答えを聞いて、奴らはニヤついた。

 

「でも、亜沙匁には何もしないで。」

 

 私は諦めて、奴らの提案に乗る。

 

「何もしないよw」

 

「んじゃ決まり〜」

 

これで亜沙匁は……

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