VRMMORPGって大体こんな感じのゲームなんじゃないの?   作:プソFブル

1 / 9
この小説には暴言や罵倒、過度な批判批評、果てはポリコレ政治軍差別フェミなどをネタにする部分が多分出てきます。

その点に対し、もちろん「いやこれは言っちゃだめなことだ」と思うこともあるでしょう。

そしてそれを感想やDMで知らせてくれる方もいるでしょう。




こんな小説を書く人間はその程度で止めないしそもそもわかっててやってます。


〜ログイン戦争はオンゲの華〜

地球は平面、20XX年に人類は滅ぶ、月は人工だ、政治は腐っている、人という種族は衰退に向かっている。

いくらそう叫ぶ動物園脱走組が足を引っ張ったところで、時代と共に技術は当然の発展を見せ、かつて語られるだけだった技術も実際に現実で見られるようになってきた。

 

となると当然ゲーマーの夢、フルダイブVRも開発され、偏見も垣根も小さくなっていたゲーム界隈は大きく盛り上がった。ついに俺らのガキの頃からの夢が叶う、異世界転生の真似事みたいなものもできる、と。

 

そしてVRが国から一般企業に利用許可が出てから1年。まだまだ探るようなオフラインゲームや同人ゲーム、コミュニケーションを目的としたゲームしかない中、どうやらVRが開発される前から素材や骨組みを用意していたらしいEGが、まだ国内では大型タイトルなんぞないVRMMOという事業に参戦してきた。

 

日本製で国内初のVRMMO。最初の一ヶ月は料金無料という新規の入りやすさ。広告はさほどされていなかったが、それでもVRゲームショップに並ぶ注目タイトル一覧ではVRMMOジャンルに燦々と輝き目には止まる。

サービス開始から始められる第一陣抽選の倍率は上がりに上がり、枠5万人から溢れた負け犬の怨嗟の声は未だ止まない。倍率50倍近かったからね。ガチ層ライト層そして最近VR始めた層も全部ごっちゃまぜよ。転売? 法整備されたから企業が申請したものの転売はガチ処罰される対象だよ。法人としてもやるだろうけどねあの会社は。

 

まそういうわけで。

そんな感じにVRが開発された20XX年。技術やらが発展した地球で、ヘルメット被ってきゃっきゃしてるのが繁栄せし人類の姿だ。

 

でもって時代がいくら進もうとMMOを遊ぶ人間層、あるいは文化というものはそうそう消えないもので───

 

『ログイン中……』

『通信エラーが発生しました』

『ログイン中……』

『通信エラーが発生しました』

『ログイン中……』

『通信エラーが発生しました』

 

「うぉ~~~早く鯖開け~~~頑張れ私のクソザコWi-Fi君! お前の力はそんなもんじゃないって信じてるから♡」

 

『通信エラーが発生しました』

 

「雑魚が……」

 

20:00時開始のゲームに19:50分からログイン連打をする私の姿があった。

 

 

 

やぁ皆、私だよ。……えーっと名前どうしよっか。まーどうせリアル方面映す気あんまりないし、ゲーム内で使う予定のカルシア呼びしといて。

 

カルシアちゃんは今ねー新作VRMMOタイトル『EG』のロビー画面、事前に作っておいた自キャラが草原を歩いているのを神視点で見降ろしながら、ログインを連打しているところだ。もちろん、片手でSNSをリログし公式のお知らせを監視するのも忘れない。

 

ネトゲというのは陽キャになれなかった奴らのの掃き溜めであり、妄想豊かでゲームだけが取り柄で、昔から学校でコンプレックスであった「一位になれない」を解消できるかもしれないと希望を夢見た奴らが集うゴミの集積所だ。

 

つまるところ、スタートダッシュが命。我先にとログインしクエストをクリアしレベルを上げて、SNSで自慢してイイネ・拡散・コメントをされるための争いが勃発する。

 

新しいネトゲを始めるなら、そんな楽しいお祭りに参加しないなんて損である。私はファッションガチ勢なので、是非ともそれには参加したい。あと普通に楽しみだったし、今か今かとログインボタン連打するの楽しいんだよね。今回は初日だからか知らんけど、別アプリでフレと会話しながらできないのだけが悲しみだ。次回に期待しよう。

 

『ログイン中……サーバーに接続します……』

 

「お、ログーーーログログログログ……ログイーーー……ン!」

 

『OPを再生しま『通信エラーが発生しました』

『ロビーへ戻ります』

 

「ふぁーーー〇く!!!」

 

 

「ほぇ~OP凝ってるな……流石だぜEG。どうせ今後出る奴だろうから解析班がんばれ」

 

19:57分。どうせ緊急メンテで延長して当日25:30にサービス開始とかしてた昔のMMOと違って、今の世の中規定時間まで待てばログインできるのである。

結局面倒になってきてログイン戦争から戦線離脱した私は、幸運にもサービス開始時刻前にログインできた人気配信者『とーぷ』の配信を見ていた。ぶっちゃけ運営がステマのために優遇させてないかと疑いたくもなるよね。

 

ウィンドウには、とーぷのツインテピンク髪のサキュバスイメージキャラが様々な一面を見せている。

草原では剣を持ち不敵な笑みを浮かべながら狼と戦い、砂漠ではフードを被り悪い顔を浮かべながら商談をし、王城では鎧を着込みキリっとした表情で直立不動になり、森では土で所々を汚しながらしゃがみ込み薬草を採り、赤熱とした部屋の中炉の前でハンマーを振りかぶり……。

 

ま、現代MMOじゃ珍しくもない、何でもできますよアピールだ。私はOPというかストーリー全スキップ勢なので見ないが、自キャラ大好き勢の皆様には色々な活躍をしている自キャラを見てご満悦だろう。

 

あっちなみに私はもう既に戦闘専門な冒険者やるって決めてるよ。生産はあんまり性に合わないからね。冒険、開拓、そして闘争!

 

なんせ私は先代EGも戦闘専門だったからね。生産とかも楽しくないわけじゃないし、金策として見るんだったら強いけど……まぁフレに任せます。

 

『えーと見た目は当然これでいいとしてぇ……武器選択だね♡ 鎌とかないかなー♡』

 

……配信見ててあれなんだけど私この語尾に♡付いてそうな甘ったるい声嫌いなんだよな。でも他に私の知ってる配信者はログイン戦争敗北してるし……新規開拓する気もないしぃ……。

 

「………っと」

 

そんな事を考えていたら、いつのまにか19:00になっていた。正面で『通信エラーが発生しました』の状態で放置していたウィンドウを呼び寄せ、ログインし直す。

 

『ログイン中……サーバーに接続します……』

『OPを再生しますか?』

 

「ノー!」

 

『キャラクタークリエイトに移行します』

 

私の声と共に、歩く自キャラを映していた草原が白に呑まれて行く。それと同時にSNSもとーぷの配信も強制終了された。っふ、じゃあなとーぷ。ゲーム内で会おうぜ。いやあの声は苦手だな……やっぱ会いたくないかも。

 

 

さて白い空間となった視界。中央には私の自キャラがT字ポーズでシンプルな下着のみを纏い晒されており、横には髪目鼻口頬顎色など様々な容姿を弄るボタンが用意されており、一番下には名前を入力する枠があった。

 

「~~~♪」

 

口笛を吹きながら(リアルでは吹けない。VRの機能頼りで吹いている)名前欄に『カルシア』とだけ打ち込みOKボタン。容姿は別のVRゲーで使ってたのを再利用だ。名前被りは無かったらしく、スムーズに進みお次は武器の選択。私は昔から弓が好きだったので、選ぶ初期武器は当然弓だ。ちなみにアルファテスト(開発運営の人間がわちゃわちゃ遊んでるだけ)ではFF(フレンドリーファイヤ)が存在したのもあって、後衛職は軒並み不人気だった。私は基本ソロだったし今回もその予定なのでヨシ! そもそも誰かに当てても気にしないしな! ガハハ。

 

EGには種族も出身国も初期選択職業もないので、初期選択はこれでお終い。ちなみに種族は後天的に転生によって変えられる。よっしゃ遊ぶぞー!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。