GOD EATER ~幻想の神喰らい~   作:葱鴨 草餅

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第三話「Very hungry girl」

 

 

 

 

 

気付けば俺は、与えられた自室で寝ていた。...なんかこの世界来てから大体寝てないか?いや、気のせいだろう。気のせいだと思っておこう。うん。

 

 

「ふぁ...そういや、今って何年の何月何日なんだ...?」

 

 

 ふと気になったので、部屋に備え付けられているターミナルで見てみる。

 

 

 

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2070/11/24

 

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「2070年...確か、本編開始が2071年だから...あとほんの少しだけ!?......それまでに、なんとか強くならないと。本編に入ればアラガミはどんどん強くなる。それについていけなければほぼ間違いなく死ぬ..はは、とんだハードな現実(ゲーム)だな。」

 

 

 かなり絶望的な現実を嘆いていると、突如部屋にノックが鳴った。

 正直ビビった。この独り言聞かれてたら多分詰むし。

 

 

「おーい、俺だ、リンドウだ。ちょっといいか?」

 

 

 リンドウさんか。そういえばまだご飯食べてないから、死ぬほどお腹減ってるんだよな。せっかくだし、例のジャイアントトウモロコシをごちそうしてもらおう。

 

 

「はい。どうしました?」

 

 

 すっとドアを開けると、少し驚いた表情のリンドウさんが居た。

 

 

「お、おう。ああいや、嬢ちゃんはどうやらウチの部隊に所属することになったってのと、これから新人歓迎会をするってのを伝えに来たんだが...」

 

 

「リンドウさんの部隊、ですか。あ、おなか減ったので歓迎会は行きます。すぐに行きます。」

 

 

 リンドウさんの部隊...まじか。てことは主人公と一緒に行動することになるんだろうな。

 そんなことより、わりと空腹が限界に近い。今までは眠気とか激痛で何も思わなかったけど、落ち着いたらすごいお腹が減った。あれ、でもトイレとかは行きたくないな。なんでだろ。偏食因子のせい?いやいや、そんな排泄物を食べる偏食因子とか..え、ないよね?P126因子君?

 

 

「お、おう。そんな腹減ってたのか。いや、確かにかなり時間たっちまってるな。すまねぇ、俺としたことが...。んじゃあ、さっさと行くか。」

 

 

 

 食堂へは、リンドウさんが案内してくれた。今のところ、自室と訓練室と研究室までの道しか覚えてないしな。そこへの通り道で、思わぬ組み合わせと遭遇した。なんと、ソーマとエリックだ。たしかに、本編前だからエリック上田も生きてるのか...。これは守護(まも)らねば。

 

 

「ん?...てめぇが拾われたってガキか。......ちっ。」

 

 

「あ、おいソーマ?ちょっと待ってくれよ!歓迎会は!?」

 

 

「ちっ...後で行く。気にするな」

 

 

 ソーマはこっちをジロジロと睨んだ後、不機嫌そうに去って行ってしまった。...もしかして、P126因子になにか思う事でもあったのかね。支部長がどうとかって榊博士言ってたし。ま、今はそんなことより飯だ。はらへった。

何度も言っててうざい?いやそんなのどうでもいいぐらい腹減ってんだ。ぬーん。リンドウさん、なにか持ってたりしないだろうか。

 

 

「連れがすまない。僕はエリック・デア=フォーゲルヴァイデ。誇り高きゴッドイーターさ。君の名前は?」

 

 

「僕は神宮ルルネ、です。よろしくおねがいします。...あの、すみません、リンドウさん。なんでもいいので食べ物持ってません?(小声)」

 

 

「...んーと、今はねぇな。すまん(小声)。あー、エリック、この嬢ちゃんは腹ペコでな、ちゃんとした挨拶はまた今度に頼むわ。いくぞ嬢ちゃん。」

 

 

「あ、なんかすみません」

 

 

 凄い気を遣わせてしまったな。気を付けよう。

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

数十分後

 

 

 

 

 

 

「おいおい、すげぇな。あれで何人前だ?」

 

 

「10から先は覚えてないな。いったい、どこにあれだけ入るんだ?」

 

 

 ようやく飯にありつけた俺は欲望のままに貪り食っていた。

...うん、明らかに食べる量おかしいよな。ほぼ一日ぶりとはいえ、成人男性十三人前分食ってるぞ今。ほら、周りもすごい引いてるじゃん。

 ....ふう。流石にお腹いっぱいだな。

 

 

「ごちそうさまでした...けぷ」

 

 

「嬢ちゃん。食い終わったか。どうだ、ここの飯は?」

 

 

「ちょっとリンドウ、ここは禁煙よ」

 

 

 食べ終わって手を合わせごちそうさまでしたをしたところで、リンドウさんがタバコを取り出し...頭をはたかれた。

 はたいた張本人は布面積が極端に低い服を着たお姉さん、橘サクヤだ。

 

 

「いてっ。...サクヤか。任務は終わったのか?」

 

 

「えぇ。特に問題なかったわ。...この子が、例の?」

 

 

 サクヤさんがこちらを見やり、リンドウさんに問う。

 

 

「ああ。ウチの部隊に所属することになった、神宮ルルネちゃんだ。サクヤだけじゃなく、おまえらも仲良くしてやってくれ。」

 

 

「ええ。わかったわ。よろしく、ルルネちゃん。...ところでリンドウ、後で時間とれないかしら。」

 

 

 この人ら将来夫婦になるんだよな。...ああ、つまりはそういうことか。大変だな、リンドウさん。

何となく同情の視線を向けていると、感づかれたのか、こちらをジト目で見てくる。

 

 

「あ、ああ。今日はもう仕事はないはずだ。...嬢ちゃん、なんだその視線は...(小声)」

 

 

「...いえ、何でも?」

 

 

 小声で突っ込まれたので、すっとぼけておく。俺はナニモシリマセンヨ?

 

 

「はぁ....ああ、そうだ。仕事で思い出したんだが、嬢ちゃん。嬢ちゃんの神機は新型ってやつらしくてな。訓練もかねて、明日一〇:〇〇(ひとまるまるまる)に訓練室に行ってくれ。....さて。ここらで堅苦しい話は終わり!歓迎会らしく、自己紹介でもして回ろうぜ、な?」

 

 

「ひとまるまるまる...十時ですね。わかりました。」

 

 

 どうやらよく見ていなかったが俺の神機は新型らしい。そういやターミナルで見たときに刀身と銃身の表示があったな。ゲームだと当たり前過ぎて忘れてたが、そうか、今だと新型って極東には居ないのか...うん?初代主人公って極東初の新型って扱いで来るんじゃなかったっけ?これまずくない?...深く考えるのはよそう。

 なんか周りから生暖かい目で見られてる。あ、ひとまるまるまるとか言ったから?けっ、見せもんじゃねぇぞ!....恥ずかし。

 

 

「んじゃ、言い出しっぺからやりますかね。俺は雨宮リンドウ。その辺のおっさんだ。よろしく。」

 

 

「リンドウ...もうちょっと何かないの?...私は橘サクヤ。神機はスナイパーを使ってるわ。第一部隊じゃ女の子って私以外居ないのよね...。仲良くしましょ?敬語も要らないからね?」

 

 

「は、はい、わかりました...じゃなくて、わかった。よろしく、サクヤ」

 

 

「ん~♪、正直でよろしい!リンドウにも、敬語なんて要らないんだからね?むしろ、敬語のほうが彼も緊張しちゃうから」

 

 

「な、なるほど...?」

 

 

 なんというかいつも通りって感じのリンドウさんとは違い、サクヤさんは優しく微笑みかけてくれた。天使か。コミュ障の俺にはまぶしいぜ...。

 

 

「次は僕だね!先程も言ったが僕の名はエリック・デア=フォーゲルヴァイデ。そんでこっちはソーマ・シックザール。無愛想だけど根はいいやつなんだ。僕ともどもよろしく頼むよ、お嬢さん?」

 

 

 

 エリックが無理やりソーマを引っ張ってきて、やたら髪をかき上げながら自己紹介をしてくる。ゲームで最初見たときはなんだこいつって感じだったけど、妹想いだったり、結構いいやつなんだよなエリック。あといつの間にソーマは来てたんだろうか。

...こうしてみると、やっぱゴッドイーターって美形多いよな。ホント、ルルネの姿でよかったよ。これで前世の姿だったら地獄だったぜ。

 

 

「わたしは竹田ヒバリ、オペレーターとして働いています。任務の時は、全力でサポートしますからね。よろしく、ルルネちゃん。わたしも、敬語じゃなくていいですし、呼び捨てでいいですからね。」

 

 

「う、うん、わかった。よろしく、ヒバリ。それに、エリックも、ソーマも。」

 

 

 

「ちょいちょい、みんな呼び捨てかよ。なんで俺だけさん付け?...そんな信用されてない?俺。」

 

 

「ふふっ、そんなことないわよ、リンドウ。きっと憧れだとか、そんな感じじゃないかしら?ね?」

 

 

 うなだれてるリンドウさんと、それを慰めるサクヤ。やはりこの夫婦(まだ夫婦じゃない)は推せる。(確信)

そんなことを思っていると、二人の、いや、結構な人数の視線が俺に集まる。え?俺?あー、うーんと。

 

 

「えー、っと。リンドウさんには命を助けられましたし、その、恩、ですかね?」

 

 

「ほっ....嬢ちゃん、俺も呼び捨てで頼む、これ上官命令な。」

 

 

「リンドウあんたねぇ....」

 

 

 ゴッドイーター初の上官命令はなんと、上官を呼び捨てにしろというものだった。...ひっでぇ命令だこと。サクヤがあきれるのも分かるわ。

 

 

「...了解、リンドウ。」

 

 

「あっれぇ~...?なんか呆れられてる気が...」

 

 

「ふっ.....」

 

 

「ソーマ、こう、嬢ちゃんと仲良くなる方法知らないか?」

 

 

「はっ?...俺に聞くな。.......帰る。」

 

 

「あ、ちょっ!...行っちまいやがった。ったく、しょうがねぇ。残ったメンツで飲むぞー!」

 

 

「わぷっ、ちょ、リンドウさ...リンドウ、僕未成n..おぼぼぼ」

 

 

 

いつのまにやらビールを手に持ったリンドウが肩を組んできて、俺の口にビールを突っ込んできた。苦い。ん?まてこれ間接...いや何考えてんだリンドウは既婚者だぞ!(してない)てか精神は男なんだから気にする必要ないだろ!?(錯乱)

 

 

「ちょっとリンドウ!!」

 

 

「あ、あへ?サクヤがいっぱい...ふへっ」

 

 

 

 

 後から聞いた話だが、酒を飲まされた俺は速攻で気絶し、リンドウはサクヤに深夜までお仕置き(意味深)されたらしい。

 ほんと、俺この世界でやってけるんだろうか。

 

 

 

 

 

 

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登場人物

 

 

【主人公】

 

 

 

名前:神宮 ルルネ (かぐみや るるね)

 

コードネーム:rurune

 

年齢:推定12歳

 

 

使用神機:『名前なし』

     刀身>ハルトハーケン 試

     銃身>79式キャノン 序

     装甲>汎用バックラー 序

 

 

 

所属:極東第一部隊

 

 

性格:臆病だが思い切りがよく、環境に適応しやすい。軽度のコミュニケーション障害を持っている模様。酒に弱い。

 

特記事項:記憶喪失で雨宮リンドウ少尉に保護されたため、身元が不明である。試作型であるP126因子を投与しているため、他よりアラガミ化の危険性は高い。

 

 

 

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タイトルを英語に統一したかったのでタイトル変更
2025/10/9
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