オレ、Jokerになります。[凍結中] 作:fateplanet
ツインテール部と巻き込まれたオレ
あの戦いから早2日、そして勝手に巻き込まれていた部活申請というムチャブリから翌日。
オレは今部室棟に向かって歩いている。
結局あの部活申請は通り、オレは晴れてツインテール部の一員としてカウントされてしまっていたのであった。
昨日はそれに加えてまたまたアルティメギルの世界放送があり、新たな幹部級がやってきたのだが、今朝方その幹部級と戦ったのだが、はっきり言ってドラグギルディ戦の後ということを差し引いても弱かった。
どうやら、ドラグギルディはアルティメギル内でも相当の実力者であったらしかった。
それだけ強大な敵を倒せたことは、まだ戦い始めて日の浅いオレ達にとって、奇跡とでもいうべきものだったのかもしれない。
「にしても、ツインテール部なぁ……」
まさか総二が入学式でやらかした部活が本採用され、実際に活動するというのは、
こういう時、よくある2次創作ならば、2度目の生ということで頭がいい設定だったりするのだろうが、小学生のころから高校とかの予習なんぞしていないのだから、年齢相応の頭脳しか持たないことは自明の理である。
更にいうのならば、前世もそこまで頭が良かったわけではないし、転生したからといって頭が良くなるなんて、あり得ないことだと、オレ自身は考える。こんな時、アンサートーカーが欲しいなんて考えるが、神にあっていないオレでは特典などないし、特典として与えられているのは、今も懐に隠し持っているメモリとドライバーくらいしか存在しない。
でも心底羨ましいと思うよ、転生特典。人生ハードとは言わないが、あれば得すると思えるのだから。
そんなどうしようもないことを考えながら歩いていると見知った背中が見えた。
「あれ?神堂、それに桜川さんも」
「あ、観束くん」
「む、観束か。どうした?」
「いや、どうしたも何もこんなところでどうしたんですか?神堂も今の時間は生徒会だろう?」
そこにいたのは我らが生徒会長の神堂慧理那とそのSP兼メイド長――桜川尊さんがいたのである。因みにこの尊さん、婚期を相当焦っており、手当たり次第に結婚届を配っている猛者だったりする。オレも渡された1人ではあるのだが、丁重に毎度お断りさせてもらっている。あと、それをする度に他のメイドさんに怒られているそうな……なんでだろうか?
本来ならこの時間は2人して生徒会室にいるはずなのに、どうしたんだろうか?
「いえ、昨日も言ったようにあの部活申請の書類を見て、やっぱり気になりまして。直接申請者の方に伺おうと思いまして」
「あー、なるほどな」
まぁ、普通はツインテール部ってなんぞや?ってなるよなぁ。オレは弟の奇行だと思ってるから問題は……あるにはあるが、ある意味慣れたものだしなぁ……。慣れたくなかったな、こんなことに……。
「それなら、一緒に行くか?オレも同じところに行く予定だし」
「そういえば観束くんの名前もありましたわね。他にも観束とありましたけれど?」
「申請者はうちの弟だよ。で、もう1人は遠縁でな。今日か明日辺りに編入してくるはずだと思うんだけど」
「そういえば、1人編入予定の方がいましたね。観束くんのご親戚の方だったんですね」
「そうなんだよ」
言えるわけがないよ。ホントは異世界から来た痴女だなんて……。
因みに親戚設定はここに通うことにしたトゥアールさんのボロが出ないように皆でそうやって口裏を合わせようという設定だったりする。しかし、オレより年下だっただなんて……トゥアールちゃんは年上だと思ったんだけどなぁ…?
あ、年下だということで呼び方も変えてみました。
そうこう話している内に、気付けばツインテール部室の前にまで来ていた。中からドタバタという音が聞こえるところを聞くに、トゥアールちゃんと愛香ちゃんの
オレ1人ならば問題ないが、神堂に桜川さんもいるのだ。予め言っておいた方がいいだろう。
「おーい、総二、お客さん連れてきたぞー?」
「兄さん!?お客さんって…?」
オレの声に反応したのか一気に静かになる部室。
オレのお客さんというのを聞いていた神堂も前に出て、部室に向かって声を掛ける。
「生徒会長の神堂慧理那です。入ってもよろしくて?」
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
と、いう声のあとまたまたドデカい音が聞こえてくる以外は問題などないが、神堂は音に目をぱちくりさせていた。
「あの、観束くん。凄い音がしてるのですが……?」
「神堂、気にするな。気にしてると身長が縮むぞ?」
「気になりますけど、気にしないことにします」
そうかそうか。うん、それでいいとオレは思うぞ。
で、音も止み、静かになったところで総二の「ど、どーぞ!」という声に促されて部室内に入る。
「邪魔すっぞー」
「お邪魔しますわ」
そうしてオレと一緒に入っていく神堂はいつもの様子ではなく、すっかり会長モードになっていた。その姿は幼い姿を差し引いたとしても、大人らしくかった。
………でもオレはいつもの様子の神堂の方がいいなぁ、とか思ってたりする。会長モードはこう、気軽に話しかけづらいのだ。元々会長になる前からの付き合いであるので、こっちの方が違和感強いのだ。新入生やクラスが別の奴らはこっちの方が馴染みが深いのではあるのだが。
「あ、ああ……」
と、総二が何やら神堂に見とれているが、どうせツインテールに目を奪われているのだろう………………なんだろう、若干モヤモヤするものを感じてしまったぞ。
「あら、そちらの方は……?」
と、横で
少しの間考え、そして合点がいったように柏手をうつ。
「もしかして、編入手続きのあった、観束くんのご親戚の方ですか?」
「そうだけど……なぜいる?」
「えっと、なんでも正式に編入する前に1度校内を案内してほしいってせがまれちゃって……」
すこーし目線が逸れていることを見るに咄嗟についた嘘なのだろう。本当なら今日からだったのに、今朝の新たな変態―――スク水属性のタイガギルディとやらの戦闘でそれどころではなかったのが原因だろう。
「そうですの。では隅々まで見ていってくださいね?」
そうして放たれるのは友人たちとの間でもてはやされている会長スマイルだった。なんでもこれが見れたなら死んでもいいとか思う猛者もいるとかいないとか。
んなことに生死を賭けるなと言ってやりたいところである。
「ところで、どうして会長が来たんですか?」
「なんでもこの部活の申請書見て、気になったんだとさ」
「もう、観束くん、わたくしでいうのに」
「いや、知ってる身としては言った方がいいかと思ってさ」
手間も省けていいことだろう?
「えっと、兄さん、会長と仲いいんだな」
「まぁ、1年の時からの付き合いだしな」
「そうですね。もう1年近くになりますね」
まぁ友人だし普通だろ、普通。
「まぁオレ達のことは置いといて、神堂の気になるとこってなんだ?」
まぁ、存在自体が謎すぎる部活だけれども。
「そうでしたわね。……部活内容はツインテールを研究し、見守ること、とありますが」
なんだ、その活動内容は……。
「間違いありません」
そして間違いじゃないのかよ!よくこれで通ったな、この部活!?
「観束総二君、あなたは……ツインテールが好きなのですか?」
「はい、大好きです!」
堂々と言えばいいってもんじゃないぞ、総二。
「何故、ツインテールが好きなのです?それも部活にするほどに」
ん?なんでそんなことを聞くんだ?
「ツインテールを好きになることに、理由が要りますか?」
その総二の言葉を聞いた途端、神堂の顔が一瞬曇ったように見えたけど……気のせいか?
「……そうですか、ええ、わかりましたわ」
そう言ってはいるが、オレにはいつもの調子であるとはいえない様子に見えて……なんというか、心配してしまう。
「活動内容が問題ですか?」
「いえ、問題ありませんわ。ツインテールを愛する部活ならば、ツインテイルズの応援にも繋がると思いますし」
そこに繋がれば問題ないんかい。神堂、オレがいうのもなんだけど、それにも問題あるんじゃないかなぁ……。
「あら?」
と急に総二の右手首を注視し始めた神堂。どうしたんだ?
「観束総二君、いくら部室の中といっても派手なアクセサリーは校則で禁止ですわよ?」
「「「「!?」」」」
総二は急いで右手首を隠した。なんでだ?確か変身アイテムは
「テイルレッドデザインのものですわね。最近はその手のアイテムも増えてきましたね」
そこまで見えていたのか!一体全体どういうことなのだろうか……?
「お嬢様、そろそろお時間です」
「ええ。それでは、ツインテール部のこれからの躍進を期待していますわ、皆さん。それから、今度の土曜日楽しみしていますわ、観束くん」
そう言って、この部室から去っていく神堂を見送ったオレ達はやっと緊張の糸から解放された。
「お……おい!どういうことなんだよ、トゥアール!なんで会長に見えてたんだよ!?」
「そう言われましても私にも何が何だか!?」
「もしかして故障か?それとも何かしらの原因が他にもあるのか……」
「そこは分かりません。しかし、念のためお2人のブレスは今晩メンテにかけます。ブレスは要といってもいいものですからね」
「そうしておいてあげてもいいか?なんだか嫌な予感もするからな」
なんでこのタイミングで神堂に見えたのか、その原因が分からなければ今後も同じようなことが起きてしまうかもしれない。
そうやってオレがシリアスになっているのを後目に、いつも通りな
2人とも、お願いだからお兄さんがシリアスしてる時はおとなしくシリアスしててもらえないかなぁっ!!