私は艦娘または深海棲艦である。正体は未だ不明。 作:キノコ飼育委員
前回までのあらすじ!
前回を見ろ!私は忙しい!
「どうしていきなり自爆なんてことになっている?!」
「知るかよファックオフ!!いいから走れや!」
言われなくとも!
何故かいきなりアナウンスされた自爆宣言、さらには未だに続くカウントダウン!
まったく理不尽だ!私がいったい何をしたと言うのだ!?
あの海底火山の見えた部屋を突っ切り、廊下の先にあった階段を駆け上がる。
ところどころ破壊された機械の残骸が目についた。非常に気になるが調べるような暇はないだろう。
現状この施設が何階立てかすらわからないのだ。百階層とかだったら詰む!
「ウシャーバリバリ!!」
尻尾がすれ違いざまに喰ってるみたいだが、私はそんなことをする暇もない!
「なっ!?て、敵襲ー!」
「邪魔だ、どけ!!」
通路を塞いでいたよくわからん一団をツルハシと砲撃で蹴散らし構わず突っ切る!
「ヒャッハー入れ食いだぜ!」
やはりすれ違いざま尻尾が何匹か喰っているようだ。
私も喰いたい!だが胸騒ぎがそれを邪魔する!
何よりも優先して逃げなければと叫んでいる!
「撤収だ!すぐに撤収を……なんだアイツは?!」
「敵襲!撃テ!」
「鬱陶しいぞ!」
「まとめてくたばれやァ!!」
ゲロゲロと艦載機を吐き出すカエルと、魚と、UFO少女を砲撃とツルハシで粉々にして駆け抜け―――
「ちょい待ちこいつらは喰っとくぞ!」
「ええいさっさとしろ!」
ようとしたが尻尾が身体を引っ張った。問答の時間も惜しいし小腹も空いたのでその場に留まり獲物を口に突っ込む。
ぶんぶん喧しい艦載機も尻尾ではたき落す。
あらかた喰い散らしたら即座に移動を再開。
階段を見つけ上の階層へ飛び出し―――
「撃てェーー!!」
砲撃に出迎えられた!
咄嗟に下がって階段を遮蔽に隠れる。バリア任せに突っ込め?それはイノシシと言うのだ。
「クソッ!何故バレた?!」
「軽巡3、重巡1、駆逐2。あーこりゃさっきの連中がこいつらの偵察機を随伴させてたな。たぶんカナリヤをやらせてたんだろ」
カナリヤ……つまり死ぬこと前提の囮か。卑劣な手を!
「さっきの死体は?」
「オゲロッ。これか?」
「丸呑みしたのか「噛む暇もねぇよ」そうか。とにかくこれをッ!」
ブン投げる!!
「撃てェ!!」
再びの一斉砲撃音。それと同時にこちらも飛び出す!
「しまっ……」
「シャアアアア!!!」
ブン投げた囮を一斉射で粉々にした連中の、再装填のスキを突く!
こちらの艦載機の爆撃と砲撃で穴だらけにし、ツルハシで叩き潰す!
「良し!」
先ほどと同じく食い散らかして即座に移動!
似たようなことを繰り返し、さらに三階層分移動する。
上に行くほど会敵率が下がっていく。どうやら連中も撤収しているようだ。
さらに一階層移動。ガラガラのコンクリ通路を駆け抜ける。
「くそ!あと何階だ!?」
「さぁな!だがカウントダウンは残り30分切ったぜ」
ええい!設計者は何を考えてこんな秘密基地を造ったんだ!?
エレベーターぐらい付けろ!!階段しかないってどういうことだ!
しかもその階段も一階分しか上がれない!
愚痴りながらもう一階層駆け上がる。
「ちょい待ち!この先に
と、ここで先ほどの奇襲から放っておいた偵察機が敵集団を発見したようだ。
「チッ!いい加減にしろよ。死ぬなら自分たちだけで死ね、こちらを巻き込むな!」
っと砲声だ。
「ウーップス、偵察機撃墜」
「バレたか。敵の陣容は?」
「空母1、駆逐1、雷巡1、戦艦2。あと弩級戦艦1。つーか俺らを待ってるっぽいぜ」
「は?仇討ちのつもりか?」
「さぁ?」
くだらん。とにかく時間もない。
さっさと片付けて脱出だ。
「ところで弩級とは?」
「16インチ三連二門。8インチ三連二門。あと手によくわからん武器持ってるぜ」
「それはそれは。で、こちらは?」
「基本46センチ。それに『さっきの』、今なら3発まで撃てるぜ」
「ふーむ、アレは必中を期待できなければ資材が無駄だからな。この後生産、お守り代わりに6発保管しておこう」
「オーゥライ。作戦は?」
「艦載機は今幾つだ?」
「改造鹵獲機と急遽生産したの、合わせて92機」
「ふむ……あまり時間もない。艦載機全機発進。敵の艦載機の相手をさせろ。残りの連中はこちらで対処する。砲撃でまず空母を潰せ。突撃し次第戦艦を潰す。駆逐は副砲で捻っとけ。あとは弩級を囲んで耕すぞ」
「オーケイ!」
よし、あとはここを曲がれば―――
「待っていたぞ」
お出ましだ。
なんとも広い空間に出たな。
ドーム状の広い空間(50メートルくらいか?)に、六隻の艦隊が陣取っている。
その中央に異彩を放つ奴がいる。
淡いピンク色のツインテールに片目隠れで、勝気な笑みを浮かべている。そして黒いビキニ姿で革ジャンというなかなかセクシーな痴女臭い恰好をしている。
背中から前へ四角い箱が両脇から突き出ており、そこに大砲が二段になって突き出て―――おい待て、あの箱、歯があるぞ?もう同じみになったあのキラリと光る白い歯が。
あと、手にエラくごつい鋭い爪の付いた手甲。そこにも副砲が付いている。
ただ、右腕。あそこの砲だけおかしいぞ?武装を黒で統一しているのにあれだけ銀色だ。しかもデザインが微妙に違う?
待てよ……あのデザイン、どこかで見たような…?
あとはまぁ、代わり映えしないな。せいぜい色違いってところか。
青い鬼火や赤いオーラや黄色いオーラやとまぁカラフルなこと。
ん?―――奥にももう一隻?
あの無表情UFO少女が、連中の向こう側にある通路奥にいる。
あれは、なんだ?何というか、『違う』な。
……警戒が必要だ。
「オイ!貴様聞いているのか!?」
「ん?スマン何も聞いてなかった。もう一度頼む」
「いいだろう!今度はちゃんと聞けよ!」
いいのかよ。
このふんぞり返ってる女、頭大丈夫か?
とにかく痴女っぽい恰好の女がこちらをビッと指さしながら話しかけてくる。
「我が名はサウスゴータ・ベレロフォン。報告は聞いているぞ怪物。少なくともお前に六個艦隊ほど喰われたとな」
そんなに喰ったか?いちいち数えていなかった。
「この先が出口だ。どうだ、さっさとここから出たいだろう」
しかし何だコイツは?
ひどく仰々しい言い回しというか何というか……それに相変わらずこいつらはキンキンと酷い声だ。
チッ、まぁいい。
「あぁ出たいな。どうだ、ここは休戦しお互い脱出を優先するのは」
「駄目だ」
「では死ね」
まだ何か言いそうだったが知ったことではない。スキだらけなのをこれ幸いとブチ込むことにする。
尻尾の主砲が敵空母に砲撃を叩き込み一撃で爆散させる。同時に副砲で駆逐も消えた。
「な?!貴様ッ!?」
「ヘーイ楽しめよバカ女!」
艦載機も出撃したな。
さ、ツルハシでボコボコに……
「この卑怯者がァー!!」
「ッ!?」
一閃。
一筋の光が剣のように奔り、発艦仕立ての艦載機の大半を『溶断した』。
それをやったのは、あの面白女だった。
あの妙な右腕の副砲、そこが赤熱して煙を吹いている。
「あ、思い出したぞ」
どこかで見たと思ったらあのデザイン。
下で撃ったビームライフルだ。
『葬式中突然漫才が始まり終わったとたん喪に服す』……このワード考えた人は天才過ぎる。
しかしどうしましょう。
どの程度登場兵器をカオスにするかでさじ加減が難しいです。
それに実はいまだに戦闘を「アルペジオ」か「アニメ版艦これ」にするかで迷ってたり。
どちらもやってみたいシーンはありますし。
うーん。
あ、こっそり「ヲパール」の階級をフラグシップ改に上げてます。
フラ改は下手すると姫より強いです。しかし階級は鬼より下です。
実は深海側には貴族社会的な歪みがあるという独自設定があったり。