先に進むため魔物に立ち向かう2人だが、その最中にそらが倒れてしまう。助けようとするさつきも魔物に飛ばされてしまいピンチに陥るが…
道中何度かスライムと戦いながら2人は少しづつ、自分達の戦い方を見つけていき、そらが敵に素早く近づいて刀で攻撃して、後ろからさつきが火球で牽制しつつ、隙を見て剣で止めを刺す動きで固まりつつあった。
森を進んでいくと道は次第に壁に挟まれ、谷間の底を進むような地形になる。2人が谷間を進むと開けた場所に出るが、その道の真ん中で一つ目の巨人が眠っている。
「あれは多分サイクロプスって言う魔物だと思う。この辺りだとあまり出てこないはずなんだけど、ちょっと運が悪かったね」
そらの言葉にさつきは辺りを見渡しながら答える。
「回り道もできそうにないし、起きないことを願って通るしか無さそうだね」
さつきがそう言うと、タイミングを計っていたかのようにサイクロプスが起き上がる。そして2人を見つけるとゆっくりと2人へと近づいてくる。
「来るよ!」
さつきが叫ぶと2人は武器を構える。
先を進むさつきとそらの前に"一つ目の巨人サイクロプス"が立ちはだかる。
これまで通りそらが前に出てさつきがその後から火球でそらを援護するが、火球はほとんど効果が無くそらが近づこうとすると、サイクロプスは長い腕を振り回し、そらを足止めする。
(やみこもに攻撃しても駄目か、弱点を狙わないと)
そう考えたさつきはサイクロプスの大きな目玉を狙って火球を放つ。
「私があいつを引きつけるからそらさんは後ろから攻撃して」
さつきはそう言うとサイクロプスと一定の距離を保ちながら火球を放つ。ダメージはあまりないが、気を引くのには十分で、狙いどうりサイクロプスはさっきの方に狙いを付ける。さつきはサイクロプスがそらに背を向くように誘導し、そらも目ただないようにゆっくりサイクロプスの後ろに回り込む。
「そらさん、今だよ!」
さつきの合図でそらは後からサイクロプスの足を切り下ろす。不意を突かれたサイクロプスは、叫び声を上げて倒れ込む。
「よし、このままもう一撃!」
そらは追撃をしようと振り下ろした刀を腰の高さに構え直す。たが、
「うっ…!」
そらは突然頭を押さえその場で膝をつく。
「そらさん!」
さつきはそらを起こそうと走り出すが、サイクロプスが起き上がるために振り下ろした手がちょうど目の前に着いたことで足止めされる。サイクロプスが立ち上がりつつそらに狙いをつけるのを見たさつきは焦って、再び火球で気を引こうとするが距離が近すぎてサイクロプスの手に飛ばされる。
「がはッッ」
さつきがなんとか痛みを堪えて立ち上がる頃にはサイクロプスはそらに向かって拳を振り下ろそうとしていた。
「そら!!」
さつきが叫んだ瞬間、人影がさつきの横を駆け抜け、そらの元へ走っていく。
さつきの声で顔を上げたそらの目には迫りくるサイクロプスの拳が映る。
(間に合わない!)
そらは目の前に迫る脅威に死をも覚悟するが、銀髪の騎士がそらの前に立つ。
「団長が盾になる」
騎士はそう言うと手にしていたメイスでサイクロプスの拳を受け止める。
「うおおおりゃああああ!!」
叫ぶ騎士はそのままメイスでサイクロプスの拳を弾き飛ばす。サイクロプスが騎士を叩き潰そうと反対の手を振り上げると、今度は指笛が鳴り響き、サイクロプスの顔をめがけて2羽の小鳥が飛んでいく。2羽の小鳥がサイクロプスの顔にまとわりつくと、サイクロプスは弱点の目玉を守ろうと、両手で目を覆う。
その隙に騎士はそらを抱えて走り出す。
すると、今度は槍を持った褐色のエルフが現る。エルフは崖を利用し、金色の髪をなびかせてサイクロプスの上まで跳び、落下の勢いです槍を突き刺そうとする。それに気づいたサイクロプスは落ちてくるエルフを握り潰す。だが、サイクロプスの手が握られた瞬間エルフは霧散する魔力となって姿を消す。
この間に騎士はそらをさつきの近くの岩陰に避難させていた。
「ここにいてね」
騎士はそらにそう伝えると再びサイクロプス目掛けて走り出す。
消えたエルフに気を取られたサイクロプスの元にはガラ空きになった背中めがけて先程の小鳥が並んで飛んでいた。小鳥は2羽で一本の杖を掴んでおりその杖を消えたはずのエルフが掴んでいた。杖を掴む手とは反対の手で槍を逆手持ちしたエルフはサイクロプスとの距離が縮まると、振子の要領でジャンプする。
「えやああああああッ!!」
エルフはジャンプしたままの勢いでサイクロプスの背中に槍を突き刺す。エルフはすぐにサイクロプスの背中を足場にして槍を引き抜くと、そのまま地面に飛び降りる。
サイクロプスはそのまま前に倒れ、両手を地面に着ける。そこに騎士が走って来る。
「これで終わりだあああ!」
騎士がフルスイングでメイスを目玉に叩き込むとサイクロプスは後ろに吹っ飛び、やがてゆっくりと消滅する。
サイクロプスが消滅したのを確認すると騎士とエルフはそら達に駆け寄り声を掛ける。
「2人とも大丈夫?」
「わたしは疲れて倒れただけですけど、さつきちゃんが」
そらがの方を見てそう答えると、エルフはすぐにさつきの怪我を確認する。
「飛ばされた割には骨折とかは無さそうだから、とりあえずは私の回復魔法で応急処置すれば大丈夫そうだね。」
エルフがそう言ってさつきの傷に手をかざすと、さつきの傷が消えていく。
「これでどう?」
エルフが、聞くとさつきは体を動かしながら答える。
「歩く分には問題なさそうです。えっと…」
「そうだ、自己紹介がまだだったね。」
騎士がそう言うと緑の瞳を向け、咳ばらいしてから自己紹介を始める。
「こんまっする〜。白銀(しろがね)聖騎士団団長の白銀ノエルで〜す」
「ねえノエル、本当にそれやらなきゃだめ?私恥ずかしいんだけど」
「騎士たるもの、何よりも守るべき市民との信頼関係が大事なんだよ。その為にもまずは挨拶で心を開いてかないと」
エルフは大きなため息をはきオレンジの瞳を向け、自己紹介を始める。
「こんぬい〜。白銀聖騎士団の予備戦力、ハーフエルフの不知火フレアだよ〜。肩に乗ってるのは私の友達の、エルとフレイ、2人合わせてエルフレだよ〜」
「よしよし、よくできましたね〜」
「うう、恥ずかしい」
「えっと、ノエルさんフレアさん助けてくれてありがとうございます。私は山本さつきと言います。こっちは…」
「時之そらです」
その名前を聞くとノエルは少し考え込んだ様子で呟く。
「どっかで聞いた事あるような気がする太郎なんだけど…」
「あれじゃない?アイドルグループ、イノナカミュージックのときのそら!」
「それだ!」
「でも、何でこんなとろにアイドルが?」
2人の会話を聞いたそらはビクッと体を震わせる。それを見たフレアは、なだめるように声をかける。
「ごめんごめん、何か事情があってここにいるんだもんね。無理に答えなくてもいいよ。」
続いてノエルがこられからの事を提案する。
「町まではまだ遠いし、今日はこの近くにある村で休ませてもらおう。そこならさつきちゃんもちゃんとした治療もできるし」
「そうですね。じゃあ、よろしくお願いします。いいよね、そらさん」
そう言ってさつきはそらの方を見る。
「はい、大丈夫です。よろしくお願いします」
少し暗い表情でそらが答える。
「よし、じゃあ行こっか。」
ノエルはそう言うと村に向かって歩いていく。さつきとそらがノエルに付いて歩き始めるとフレアはエルとフレイに手紙を渡す。
「エルフレは町に行って副団長さんにこの事を伝えてくれくれる?」
エルとフレイはピピッと返事をすると手紙を持って飛んでいく。それを見届けたフレアは先を行くノエル達を追いかけるように歩き出す。
「そういえば、フレアさんは白銀聖騎士団じゃないんですか?」
さつきはフレアに質問をする。
「私は、普段はお父さんがやってる花屋さんを手伝ってて、騎士団の人手が足りない時だけ、ノエルのサポートしてるんだよ」
「じゃあ、今フレアさんがいるのって…」
「最近この森に出てくる魔物の数が増えてきたんだよね。それで騎士団総出で森を調査してるんだって。それで、ノエルがこれから行く村の様子見も兼ねて見回りをするって言うから私も着いてきたってわけ」
「みんな止まって」
ノエルはそう言って立ち止まる。
「あそこ、魔物がいる」
ノエルはそう言うと茂みの方に歩いて行く。とスライムがノエルに飛びかかる。ノエルはスライムの体当たりをその身で受け止めるとそのままメイスを振り下ろす。
「おりゃ!」
メイスがスライムに当たるとスライムは消滅していく。
「よし、行こうか」
そういって歩き出すノエルをさつきとそらは唖然として見ていた。
「フレアさん、騎士ってみんなあんなふうに戦うんですか?」
「いや、ノエルは元々フィジカルが強い上に魔力も身体強化に全振りしてるからあんな戦い方できるだけで、他のみんなはもう少し慎重に戦うよ」
「みんなーどうしたのー?」
「ごめん今行くよ」
そう言って歩き出すフレアに着いてさつきとそらも歩き出す。
しばらく歩くと道に看板が立っていた。
「着いたよ」
ノエルが言うと村へと入っていき、さつき達も続いて入っていく。森の中の開けた空間に家が集まるその村は、村というよりは集落のようだった。
1人の村人がノエル達に気づく。
「団長さんいらっしゃい。今日は、どうされたんですか?」
村人に聞かれるとノエルが答える。
「この2人が森で、サイクロプスに襲われてたからちょっとここで休ませてもらおうと思って」
「サイクロプスに!?それは大変だ、どうぞこちらへ」
そう言うと村人は村の広場を越え、1件の建物へと案内をする。
「こちらの建物は今は使ってないので、今日はここを使ってください。それと、そちらの方は怪我をしているようなので、すぐ治療の準備をしますね」
そう言うと村人は先程フレアがしたように手をかざし回復魔法をかける。フレアの時よりその効果は大きく、先程とは比べ物にならないほど痛みが引いていく。
「どうですか?」
「すごい、本当に痛みがなくなった」
「元々の怪我がそこまで酷くはなかったのでしょう。明日の朝には完全に治ると思いますよ」
「ありがとうございます」
「しかし、2人は運がよかったですね。ノエルさんとフレアさんの実力は騎士団の中でも指折りで、白銀の盾と金色(こんじき)の矛なんて言われてるんですよ」
「やめて下さいよ恥ずかし〜」
フレアはそう言うが、その顔は満更でもなさそうだった。
「それではわたしは仕事があるので、また何かあったら声をかけてください」
そう言うと村人は仕事に戻っていく。
「いや~良かった良かった。これで安心太郎だね。したらば団長はちょっと長老さんと話したいことがあるからちょっと行ってくるね」
ノエルはそう言って家を出ていく。
「私もちょっと村の様子見てくるね」
フレアはノエルに続くように家を出ていく。
2人になると、そらが口を開く。
「さつきちゃん、迷惑かけてごめんね」
「仕方ないよ。慣れないことしたら誰だって疲労は溜まるものだから」
「でも、わたしがさつきちゃんを守らないといけないのに」
謝るそらをさつきは優しく諭していく。
「そらさん、それは違うよ。そらさんは、そもそも何も悪くないんだよ。私と同じ被害者なのに、それでも私の為に頑張ってくれてる。そんなそらさんと対等な立場で助け合いたいって思ったから一緒に来たんだよ。決してそらさんに守ってもらうためなんかじゃない」
「さつきちゃん、ありがとう」
そう言ってそらはさつきに抱き着く。さつきはそれを優しく抱き返す。しばらくするとそらはさつきから離れ、甘えた口調で話し始める。
「そういえばさつきちゃん」
「どうしたの、そらさん?」
「もう一度そらって言ってよ」
「え、いや、あれは咄嗟に出ただけだから…」
さつきがそう返すとそらはまた赤ちゃんのように駄々をこね始める。
「対等な立場でって言ったじゃん」
「いやまあ、言ったけど…」
「たいとうなたちばでって、いったじゃん!!」
「わかった、わかったから」
そらに幼いの圧に、さつきは少し深呼吸する。
「そら」
「えへへ、ありがと」
「やっぱり、そらは赤ちゃんなのかな」
「赤ちゃんじゃないもん!!」
そらのふくれっ面にさつきはまた笑いを堪えることはできなかった。
*
「こんまっするこんまっする〜」
ノエルは長老を見つけ、挨拶をする。
「ノエルさん。こにんちは、見回りご苦労さまです。今日はどうされました?」
「最近この森の、魔物が増えてることは知ってますよね」
「そうですね、最近よくスライムを見かけるようになったなと思ってました」
「実はスライムだけじゃなくて、サイクロプスの復活サイクルも早くなってきてて、前は月に1体だったのが、今では数日に1体のペースになってきてるんですよね。それでもしかしたら騎士団でも討伐が間に合わなくなるかもしれないんですよ」
「そうなんですか?参りましたな、この村にある結界装置ではサイクロプスまでは防げませんぞ」
「そう、だからなんとか強力な結界装置を用意しようと思ってるんですけど」
「そんな!今でさえこの森の魔物を倒してくださっているのに、これ以上御手をわずわらせるわけには行きません!」
「いえ、市民の皆さんの安全を守るのが騎士団の務めですから、気にしないで下さい。ただ、準備するにもどうしても時間はかかってしまいますから、万が一に備えて避難の準備をしてもらいたいんですよ」
「そうですか。あなたがそう言うのならよほどの事態なのでしょうな。分かりました、そのことについてはワシからみなに伝えておきます」
「それじゃあ、よろしくお願いします」
ノエルはそう言うと長老の家を出てさつきたちの元へ戻る。その途中でフレアと合流する。
「あっ、フレア」
ノエルの声にフレアは振り向く。
「ノエル、話は終わったの?」
「うん、終わったよ。フレアは何してたの?」
「ちょっと村の様子をみてた。今のところは問題なさそうだよ」
「そっか、ありがとねフレア」
二人が借りている家の前まで来るとフレアの元にエルフレが戻ってくる。
「エル、フレイお疲れ様」
そう言ってフレアが指を出すと、エルとフレイは頭をこすりつける。
「お~い帰ったよ」
ノエルが声を掛けながら家に入るとそらが答える。
「ノエルちゃん、フレアちゃんおかえりなさい!」
「そらちゃんさっきより元気になってる?」
そう言うフレアにそらは答える。
「うんさつきちゃんに励ましてもらった!」
「うんうん、元気なのはいいことだ。」
ノエルが腕を組んで頷いていると4人の子供達が入ってくる。
「あ、団長さんほんとに来てた!」
「ノエちゃん!遊んで遊んで!」
「ノエルん!またお歌聴かせて!」
2人の女の子がノエルの手を引っ張りながらせがんでいると1人の男の子が2人をたしなめるように叫ぶ。
「駄目だよ、ちゃんと団長って呼ばないと!」
そう言った男の子にノエルは優しく言葉をかける。
「いいんだよ、ノエルでも、ノエちゃんでも、ノエルんでも好きなように呼んでいいよ」
ノエルがそう言うともう一人の男の子が揚げ足を取るように言う。
「じゃあババアでもいいの?」
「ばばあって、てめ、このやろ…おいてめ顔覚えたからな!おい!ばばあでもいいわけねえだろがおい!なーに言ってんだ人がさー優しくしてっけぼけなす〜!おいおいおいおい!埋めっぞまじで!おいおい!やるか〜!」
ノエルはぺちぺちと手を叩き出すが、あまりに覇気が無く、さつき、そら、フレアは、笑いを堪えるのに必死になっている。
「ファイティングすっか?ばばあでいいわけねだろー!お姉様とお呼びお姉様と」
「全然こわくないよ〜」
男の子はそう言い残して家を出ていく。
そんな中一人の女の子がノエルに声をかける。
「えっと、お、おねえさま?」
ノエルはハッと我に返ると子供たちを振り返ると優しく言葉をかける。
「ごめんね、別にお姉様じゃなくてもいいからね、ノエちゃんでも、ノエルんでもいいからね」
「じゃあノエちゃんいつものおうた、うたいたい!」
「うんいいよ」
そう言うとノエルは子供達と一緒に《ほめのび》を歌いはじめる。
〈な〜にしよっか練習中
しれっとこそっとじゅんび進行
心境 緊張であ・せ・る〉
所々音程が外れる所があっても、ノエルは気にせず、楽しそうに歌い続ける。その歌声はさつきの心を癒やしていくようだった。
〈ほめてほしいな
ほめてほしいな
ほめてくれたら2割増でがんばる
みててほしいな
みててほしいな
ほめちぎられてのびるタイプです
またね〉
ほめのびを歌い終わった子供たちは、今度はフレアに群がる。
「次はフレアお姉ちゃんのうた聞きたい!」
「いつもの歌しか歌えないけどいい?」
「聞きたい!!」
子供達は声が合わせてねだるとフレアは軽く発声練習するとエルフに伝わる歌《ユグドラシル》を歌い始める。
〈世界の果ての
大いなる樹の麓より
とわの果てへ
旅立つは歌声〉
フレアは美しい歌声で永い時を生きるエルフの避けられない宿命を歌う。
〈時の水面に
消えてゆく名を
ただ一人だけ覚えていよう
ここに誰が
確かにいたと
古の調べは
あすも歌うだろう〉
フレアの歌声はさつきの心を震わせさつきは気が付くと涙を流していた。そんなさつきを子供達は心配そうに眺めている。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「大丈夫。大丈夫だよ」
「よし、それじゃあ今度はみんなで泣き虫なさつきお姉ちゃんを元気づけよう」
「そらだって泣きそうになってたの気づいてたからね!」
「あれ、バレてた?隠してたつもりなのにな〜」
そらは子供達に向き直る。
「それじゃあわたしがセーのって言ったらケ・セラ・ソラ!ってさけんでね。いくよ!」
そらは大きく息を吸う。
〈せーのっ!
ケ・セラ・ソラ!〉
子供達とコールアンドレスポンスをするとそのままそらは《ケ・セラ・ソラ》を歌い出す。
〈おはよう 朝日に今日もごあいさつ♪
ってあれ?ウソ!もうこんな時間!?〉
明るい曲調はさつきを楽しい気持ちにさせていく。そらの歌声にはそれだけで人の心を惹きつける力があった。
〈何でも思い通りとか
そんなおいしい話はないけど
"こころの曇り空を晴らす合言葉"唱えたら
ね?ほら、快晴でしょ?
ずっとみんなに届けたい歌もダンスも元気も
きっと同じ空の下笑顔も分け合えるよ
ちょっと疲れちゃうときも
涙が出そうなときも
いつもの魔法の言葉
今日も
ケセラセラのソラ
せーの!
ケ・セラ・ソラ!〉
最後はここにいる全員が声を合わせる。その声はまるで、村中に響き渡るようだった。