アメアガリグリーンとの初恋   作:松兄

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いよいよ今回102期運命の日。

慈がステージから落ちて怪我をします。
ここから慈は精神的にダメージを受けて踊れなくなるんですよね。

103期編で復帰するまで待ってるからねめぐちゃん!


俺と沙知 支える者と見守る者

 

 

 季節は11月。

 

 2度目の竜胆祭を終えラブライブ石川県予選を突破。

 そして、スクールアイドルクラブは12月の北陸地区予選に向けて練習していた。

 

 ――今はその予選に向けての練習公演を行なっていた。のだが……、

 

慈「ぐっ、うぅ………」

 

梢「慈!」

 

綴理「めぐ!」

 

康太&沙知「慈――つ!」

 

 ステージ班との打ち合わせに不備があったせいで、慈がステージから落下。足を押さえて床に倒れていた。

 

康太「つ! みなさん!練習公演は中止です!! お騒がせして申し訳ありません!」

 

 幸い、蓮ノ空の講堂で生徒を対象にやっていたためそこまで被害はデカくない……と、この時は思ってたんだ。

 

 

 

―――2日後、

 

慈「捻挫だって。2周間も安静にすれば治るってさ」

 

梢「まったく……心配させないで!」

 

綴理「良かった……」

 

3人が安心した様に苦笑する。

 

沙知「…………………」

 

そんな中、沙知は暗い顔をしていた。

 

康太(沙知………?)

 

沙知「みんなごめん。少しでてくる」

 

梢「あ、はい」

 

康太「ごめん。俺も行く」

 

綴理「? 戻ってきてね」

 

康太「おん」

 

沙知「…………………」

 

そして部室の外………

 

 

 

 

 

康太「どうした?」

 

沙知「ごめん。アタシ、スクールアイドルクラブ辞めないといけないかもしれない」

 

康太「は!?」

 

沙知「お祖父様から聞いたんだけど、最近……学院の理事の一部の動きが怪しいんだって。生徒の学外での活動を制限したがってる連中なんだってさ。規制派とでも言えばいいかな」

 

康太「………………」

 

沙知「もしも規制派の動きが激しくなれば、他の部活の対外試合や遠征、コンクールに出るために外に出るにも制限がかかる。何よりも、スクールアイドルクラブのネット活動もネットを禁止しようとしてるらしいんだ」

 

康太「そこまでやるのか…………」ギリギリ

 

 康太は拳を握る。あまりにも酷すぎる

 

沙知「止めるには、発言力のある生徒会長を立てるしかない。となれば―――、」

 

康太「理事長の孫である沙知が、一番適任って訳か……でも、そうなると―――」

 

沙知「うん。生徒会長になる者は、その公平性を保つ為に部活には所属できない。つまり―――」

 

 スクールアイドルクラブを……辞めなければならない。

 

康太「やっと……やっと沙知が見つけたものさえ奪うのかよ………!!くそっ!!ガンッ!!

 

 怒りのあまり、康太は壁を殴りつける。

 

沙知「取り敢えず、スクールアイドルクラブを今のままにはできない。もうしばらく生徒会長選挙までは期間があるからそれまではやるよ」

 

康太「ああ」

 

 そして俺と沙知は部室に戻る

 

 

 

 

康太「悪い。待たせた」

 

沙知「ごめんね」

 

梢「いえ。それは良いですけど……」

 

綴理「?」

 

 ――すると、

 

慈「沙知せんぱい! めぐちゃんの足が治ったらまた公演やりたいです〜!」

 

沙知「そうだね。ラブライブまで時間があるとは言え、早く合わせられるようにならないとね!」

 

梢&綴理&慈「「「はい!」」」

 

 

 

 

 そして、2週間と2日後、蓮ノ空の講堂で練習公演を行う。

 

康太「いくぞ!」

 

スクールアイドルクラブ『おー!』

 

音楽が鳴り、みんなが出ていく。―――だが、

 

慈「―――つ!」

 

康太(!?)

 

康太「慈?」

 

 慈が出てこないことに、ほかのメンバーが舞台袖を見る

 

慈「な、なんで……。足が…竦んで動かない……」

 

康太「!!沙知!!」

 

 

 

 

 また練習公演を中止することになってしまった。その後部室で慈の感覚を詳しく聞いた。音楽が鳴って、踊ることを意識した瞬間、足が石のように動かなくなってしまったと。

 

 ―――これは、

 

康太(イップスか……まずいな)

 

 話を聞いたみんなはどうすれば……と、浮かない顔。

 

康太「みんな、慈の症状……多分イップスじゃないかと思う。ダンスでミスしてケガしたから、ダンスをするとなるとその光景が頭にフラッシュバックして踊れないんだと思う」

 

慈「あ、そんな感じです」

 

梢「そんな! 治るんですか……?」

 

綴理「こーた……」

 

康太「残念だけど、これは心理的な物で、明確な治療法は今の医学には存在しない。けど、治らない病気ではない。キッカケがあればアッサリ治ったりする。――けど、一生治らない人もいる」

 

綴理「うそ………」

 

梢「こんな時に……つ!」

 

康太「取り敢えず、俺や綴理、梢に沙知と話したりして気を紛らわせたりと、症状に対するカウセリングを行なってると和らいでくるっていう治療法もあるみたいだから、少しずつ治していこう。――でも、最悪は慈はラブライブには出られないことも覚悟しないといけない」

 

慈「つ!」

 

康太「ごめん。頼りにならなくて……」

 

 俺はみんなに謝罪する。ホントに、肝心なところで……

 

梢「康太先輩が謝ることじゃないです。私たちだけでは、取っ掛かりも掴めなかったんですから」

 

綴理「めぐとお話するのがめぐのためになるならいっぱいお話する」

 

慈「綴理…ありがと」

 

 ―――そして、それからも慈に治療法を色々と試したが効果はなく、いよいよ生徒会長選挙が近づいてきた。

 

 

 

 

 

― 部室 ―

 

綴理「さち……辞めるって………」

 

沙知「話したとおりだ。アタシが生徒会長にならなければ、生徒みんなの自由が奪われる。それだけは避けなければならない」

 

慈「つ!」

 

 慈が沙知に掴みかかる。

 

梢「慈! やめなさい!」

 

慈「私がこんなになったのがそもそも悪いけど! ――でも、こんな状況の私たちを捨てる訳!?」

 

沙知「ごめん。気が済むなら殴っていいよ……」

 

慈「つ! この!!」

 

 慈が片手を握って振り上げる。

 

康太「沙知!」

 

 ――けど、慈の握った拳は力なく下がり、大粒の涙を流して沙知を離す。

 

沙知「じゃあ、行くね……」

 

綴理「さち!」

 

沙知「………!」

 

 綴理の眼は、本当に悲しそうで、寂しそうな眼をしていた。

 

沙知「ごめん……」

 

 そして、沙知はスクールアイドルクラブを退部した。

 

 

 

 

綴理「こーた……こーたは、辞めないよね……?」

 

康太「辞めねーよ。まだお前らの成長、見届けてないからな」

 

康太(それに、沙知からコイツらを託されたんだ。見捨てられるかよ!)

 

康太「ただ一人の先輩になったのが俺じゃあ不服かもしれないけど、アイツも色々と引き継ぎはしてったから。取り敢えず練習始めるぞ!」

 

 

 

 

 ――しかし、慈は結局踊れず、綴理と梢で出た北陸地区予選は梢の独断での振りの変更により優勝。ラブライブ!決勝への出場を決めた。

 ――だが、綴理と梢の仲まで拗れてしまい、決勝出場は辞退したのだった。

 

 

― つづく ―




ルリちゃん、早くアメリカから帰ってきて…………。

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