季節は12月20日。
今月はラブライブの北陸地区予選があったのだが、学校の生徒の自由を締め付けようとする上層部(規制派と呼称)が強引な手段を取ったことにより、学内の生徒にネット禁止、そして外出禁止令が出されてしまった。
当然生徒たちは猛反発。沙知やスクールアイドルクラブを筆頭に何とかしようと学校中が一致団結した。
結果的に花帆の発案であるネット配信によりラブライブ北陸予選に出て突破する。を達成し、ネットの必要性を提示することに成功。規制派の目論見は潰えた。
だが、それも簡単な道のりではなく、ネット禁止の中でネット配信で出るために、学内の生徒たち、そして学外の応援してくれる方々の協力で大規模なテザリング。集めたデータ通信量を使ってライブをした。
なんとかテザリングのアイディアを思いつけたから良いようなものの、コレも思いつかなかったら3年生の面目丸潰れだったな。
案を出した時には沙知や花帆、梢にさやかと、みんなから感謝された。
―――そして、大晦日には東京にてラブライブ全国大会。それまでの間は生徒は冬休みを迎えていた。
蓮ノ空男子寮―――、
康太「ん〜……」
沙知「康太? どうしたんだい?」
康太「ああ、沙知……」
部屋を訪ねてきたのは沙知だった。
康太「いやな、卒業後の進路。大学に行くんだけど、何か目的を持って行きたいなと思って」
沙知「なるどねぃ。それはたしかに……」
ただボーっと通うだけじゃあ無駄になりそうだしなぁ……。
康太「ちゃんと就職して自活できるだけの稼ぎを得られる職に就くのが目的っちゃあ目的なんだけど、なんか違う意味でさ……」
沙知「ふ〜む……」
沙知は俺の後ろから首に手を回しハグしながら、俺の手元のパソコンを見てくる。
胸当たってるんだが……///
康太「沙知の方はおじさんとおばさんどんな感じ?」
沙知「結納の日取りはいつが良いかとか鬱陶しいくらい聞いてくる……」
ため息を吐く沙知。けど、顔は薄っすら紅くなって少しニヤけている。
康太「正式に両親ともに公認になれたからな……すごく嬉しい」
沙知「アタシもだよ……」
沙知と見つめ合い、クスッと笑い合う。
康太「それでなんだけどさ、スポーツジムのインストラクターとか目指そうかと思ってるんだけど、沙知的には駄目な感じ?」
沙知「アタシはいいと思うよ? 康太が伸び伸びと仕事してくれるならそれが一番嬉しい」
まったく可愛い奴め。コレが俺の彼女なんだぜ?
康太「そっか。まぁ、沙知の家の方に一応聞いてみてくれないか?なんかあると悪いし」
沙知「ん、分かった。悪いね。気を遣わせてしまって」
康太「このくらいどうってこと無いよ……」
俺はパソコンを閉じて席を立ち、ベッドに座る。沙知も移動して隣に座る。
康太「沙知は進路どうするんだ?」
沙知は「アタシは建築系の勉強しに大学行くよ。
康太「アレ? ………あ〜アレか」
康太は思い至る。沙知から聞いていたからだ。
康太「あんな贈り物、理事長の孫娘の沙知にしかできないだろうな……お祖父さんも可愛い孫のためなら二つ返事でオッケーしそう。それに、あの人けっこうノリの良い人だし」
沙知「正解だね。「プレゼント?良いじゃないか。予算は学校が出す。派手にやれ」と、ノリノリだったよ? それと、規制派にこの間責任を取らせて完成したときに支払う工事の資金は規制派に請求するって言ってたねぃ」
康太「スゲぇアグレッシブwww」
―――でも、そっか。
康太「大学は別々になるのか……寂しくなるな」
沙知「康太……元気だしなよ。4年間待てば上手くいけば結婚だよ?」
まぁ、そうだけど……心配なことが
康太「沙知、可愛いから男が言い寄ってこないか心配で……」
康太がそう言うと沙知は顔を赤くし、
沙知「アタシそんなに可愛いかい? 「可愛い」そ、そうか……///」
沈黙する両者。
沙知「安心して? アタシは康太以外の男になんかなびかないから! こうして付き合えるまでどれだけアタシが耐えてきたと思ってるんだい? 甘く見ないでくれ」
康太「俺だって! 身分違いと言われながらもずっと沙知を思ってたんだぞ!? 他の女なんか蹴り入れてやるわ!」
沙知「ごめん、蹴りはダメ」
康太「あっ、ハイ」
沙知に真顔で冷静なツッコミを入れられてしまう。
康太「まあ、卒業までは一緒にいような?」
沙知「ああ…!」
笑い合う俺たち。
沙知「で、康太? いつまで我慢させるんだい?」
康太「お前、気持ちを隠さなくなったよな……俺もだけど」
俺は沙知をハグして二人一緒にベッドに倒れる。
沙知「この幸せは、絶対に手放さないからね」
康太「俺もだ!」
いよいよ後11日で、ラブライブ全国大会開幕!
― つづく ―
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