トガちゃんは元暗殺者   作:ぶらっきー

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アテンション!!

今回のお話は番外編の体育祭IFストーリーとなります!本編にて未登場の情報等はありませんのでスキップしていただいても問題はありませんが、見ていただけたら嬉しいです…。

もし柳沢と鷹岡が拉致されていなく、トガちゃんがなんの問題もなく体育祭に参加していたら?
その様子をご覧ください…。



番外編 トガちゃんの雄英体育祭の時間(1)

 

「みんな準備は出来てるか!?もうじき入場だ!」

 

テンヤ君の声が控え室に響き渡ります。私は静かに息を吐き、心を落ち着かせます。

 

待ちに待ったこの日。今日は雄英体育祭です。この日をどれだけ待ち望んでいたことか、語りだせばキリがありません。プロヒーローだけでなく、全国民が注目しているこの体育祭はE組時代から見ていて、動き方を参考にしたこともありました。

何よりこの体育祭は天国にいる殺せんせへ見せる晴れ舞台です。下手なことはできません。

 

「お前にも勝つぞ、渡我」

「んえ?」

 

後ろで轟君がイズク君になにか話してるなぁと思っていましたが、精神統一してたので全然話聞いてませんでした…。

 

「…お前には、負けねぇ」

「…詳しい話は聞いていなかったのであれですけど、簡単に負けるほど柔じゃないんで頑張ってくださいね?」

 

さあ、入場の時間です。

 

 

 

~*~*~

 

 

 

 

『雄英体育祭!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る、年に一度の大バトル!だがどうせてめーらアレだろ?コイツらだろ!?敵の襲撃を受けたにも拘わらず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!ヒーロー科、1年A組ダロォォオオ!!?』

 

『ワアアアアア!!!!』

 

スタジアム内に響き渡る歓声に驚きながらも堂々と入場していきます。これだけの人に注目されたことなんて一度もないので緊張してしまいますが、この後嫌でも注目されるんですから気にしないようにします。

 

「トガ~!!頑張れよぉ~!!!」

「ヒミコちゃ~ん!!」

 

ふと聞き覚えのある声が聞こえてきたので目を向けてみると、なんと元E組の皆さんがいるじゃありませんか。スタジアムの入場券だって相当な倍率だったはずなのに…。ああ、きっと烏間先生かりっちゃんが手を回してくれたんですかね?ともかく皆さんの声援には応えないとと手を振ります。

 

各クラス整列し、ミッドナイト先生司会のもと開会式が始まります。

 

『選手宣誓!1年A組渡我被身子!!』

「は、はい!」

 

ミッドナイト先生に呼ばれ壇上に上がります。なんでも毎年選手宣誓はヒーロー科入試の首席が行うんだとか。普通科の人からヘイトをかってますが、偏差値考えればヒーロー科の方が上なんですよ?そこんところ理解できてます?まあそんなことは置いといて、少しは皆さんがやる気に、いや殺る気になるようにしてあげましょうかね。見ててくださいね、殺せんせ!

 

「…宣誓。私達選手一同は、スポーツマンシップに則り…なぁんて、堅苦しいのは性に合いませんね」

 

ありふれた宣誓なんてつまらないです。言いたいこと全部言って盛り上げてやりましょうか!

 

「この体育祭、随分とヒーロー科がもてはやされているのはもちろんご存じですね?それもそのはず、この体育祭の結果によって今後のヒーロー人生を左右するといっても過言ではありませんから。そりゃあヒーロー科の人は気合が入ります。それでは他の科はどうでしょう?普通科、サポート科、経営科のとってこの体育祭はどういう気持ちで臨んでいますか?ヒーロー科に転科するため、自分の技術や頭脳をアピールするためなど、ポジティブなもの。それはとても素晴らしいことですし、ぜひ頑張ってください。では他は?どうせ私なんて他の人の咬ませ犬にしかなれない。アピールなんてしたところで意味がない。どうせどうせどうせ…そんなネガティブな考えの人もいるんじゃないですか?」

 

その声にサポート科と普通科の生徒たちの何人かが顔を俯かせます。その人たちはきっと諦めてしまったんでしょうね。でも、私はそんな人にも手を差し伸べます。まだチャンスは残ってるんですから。

 

「そんなネガティブ思考な方に一言言わせてもらえば、たかが一度の失敗で諦めていいんですか?あなた達の夢はその程度で諦められるものだったんですか?そんなはずありませんよね?それなのに始まる前に勝手に終わらせてどうするんですか。どんなに泥にまみれても、私はここにいるんだって証明できなきゃ始まりませんよ。ここにいる人だけじゃない、テレビで見ている人達に自分自身の意思を、夢を、憧れを見せつけてやってください。後悔するなら、やって後悔してください。きっとそれはあなたの力になるはずですから」

 

シンっと静まり返る場内。さあ、ここからが本当の宣誓です。

 

「改めて宣誓します。私達選手一同は、自分の持ちうる全てを出し切り、私はここにいたんだと証明するため、自分の夢を叶えるために戦います。正々堂々なんて関係ない、泥沼だろうと何だろうとなにがなんでも勝つという姿をお見せします。ですからご覧の皆さん?選手のこと、よ~く見ていてくださいね?以上、1年A組渡我被身子の宣誓です!皆さん盛り上がっていきましょう~!!」

 

 

『うおおおおおおおおおお!!!!!!』

 

 

 

先ほどまでの静けさが嘘のような歓声。もう迷いはないみたいですね。選手も、そして観客も意識が変わったみたいです。

 

 

 

~*~*~

 

 

 

 

「それじゃあ早速第1種目行きましょう!いわゆる予選。毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティア・ドリンク)!…運命の第1種目!今年は、コレよ!」

 

大きなスクリーンに表示されたのは”障害物競走”の文字。

 

ルールはスタジアム外周4kmを障害物を乗り越えてゴールするという単純なもの。ですが単純とはいえ、障害物も単純とは思えません。何かしらのギミックでふるいに立たされるはずですから気を引き締めていきましょう。

 

『さあ、位置につきまくりなさい!!』

 

私はゲートから少し後方の辺りでスタートの合図を待ちます。スタートのゲートは一斉に走り出す人に対してはあまりにも狭いので速さに自信がある、または人ごみの上を抜けることができないとすぐ渋滞に巻き込まれてしまいます。それに――

 

『スタート!!!』

 

ガキィン!!!

 

「なんだ!?氷で足が…」

「さむぅ~い!!」

 

轟君がしたように妨害も人が密集すれば容易に大人数に影響を与えられますからね。

 

「さ、行きますか」

 

私はゲート前で身動きが取れない人の肩を利用して上からゲートを抜けていきます。フリーランニングで枝から枝に乗り移るような感覚で前に進んでいきます。罵声も聞こえてきますが、宣誓の時に言いましたよね?正々堂々なんて関係ない、なにがなんでも勝つ姿を見せるって。

 

『さあ、いきなり障害物だ!まず手始めの第1関門、ロボ・インフェルノだぁ!!』

 

ゲートを抜けてすぐに現れたのは入試のラストに登場した0P仮想敵。それが軍勢となって襲い掛かってきました。ですが私からすると、体が大きいだけで動きはノロいただのロボットといった印象なので簡単に避けられます。多分E組の皆さんは全員余裕だと思います。伊達にマッハ20の超生物を相手に暗殺を仕掛けてません!

 

『なんだなんだぁ!?渡我のやつロボの攻撃を避けるどころか腕に乗り移って次のロボにジャアンプ!!なんつ~体幹してんだぁ!?』

 

こちらもフリーランニングの要領で突破すると、轟君が後ろからやってきました。氷結でロボを凍らせてその隙に間を抜けてきたみたいです。バランスが悪い状態で凍らせたので、すぐに崩れて後方へ妨害も併せて行うなんてよくやります。

 

「負けねぇぞ」

「それは私もです!」

 

『オイオイ、第一関門チョロイってよ!んじゃ第2はどうさ!?落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!ザ・フォール!!』

 

お次の関門は綱渡りみたいです。ぱっと見た感じ、下も深そうなので落ちたら復帰するのに時間がかかるでしょうね。

 

「まあ私には関係ありませんね!」

 

ロープ自体は意外と太いので、上を渡る分には問題なさそうです。中間あたりはしなりそうですが、そこはうまいことカバーしていきましょう。私はスピードを緩めることなくロープへと走っていきます。

 

『CRAZY!!!渡我のやつロープの上を普通の地面かのように走ってやがる!!さっきの動き然りどんなセンスしてやがんだぁ!!??』

『あいつは元々の身体能力がずば抜けて高い。故にあれだけの動きを容易に行えている。事実、あいつはまだ個性を使っちゃいない』

『マジカ!!!』

 

一時は首位に立っていましたがすぐに轟君に抜かれ、しばらくしてかっちゃんにも抜かれました。まあ個性もなしに走ってるだけなので出力では劣りますししょうがないです。

 

『さァ、早くも最終関門!かくしてその実態は、あたり一面地雷原!地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってるから、目と脚を酷使しろぉ!!ちなみに地雷は競技用で威力は大したことねえが、音と見た目は派手だから失禁必死だぜ!!』

『人によるだろ』

 

最終関門は地雷原。プレゼントマイク先生の言っている通り、よくよく見ると地雷の突起が見えるのでそれを避けながら進めば問題ありませんが、見分けながらの移動は大きくタイムロスをしてしまいます。ですが、今の私はそれしか方法がないので地雷の場所を見極めながら進みます。

 

「俺は関係ねぇ!!」

『ここで先頭が変わったぁ!喜べマスメディア!お前ら好みの展開だァ!!』

 

先頭では轟君とかっちゃんがお互いを妨害しながら進んでいます。私も早く前に行きたいところですが、今はあくまで予選です。無理に動いて体力を使うより、ほどほどの順位で予選を抜けて、後半で確実な勝利を手に入れた方が得策です。

 

(今はターゲットを確実に仕留めるための準備の時間です。)

 

速度を少し落とし、地雷を見極めてながら進んでいると後方から大きな爆発音が聞こえてきました。爆心地に目を向けると、ロボのパーツに捕まったイズク君が先頭目指して飛んでいきました。なるほど、地雷の爆風を利用して一気に先頭に躍り出る作戦みたいです。

 

「考えましたねイズク君」

 

っと、感心している場合じゃありませんでしたね。

その後は先頭で3人がわちゃわちゃしてイズク君が1位でゴールしたみたいです。私は少し遅れて7位でのゴールでした。

後方の人達も最後まで諦めずにゴールを目指して走っていました。宣誓で煽った甲斐があって良かったです。見ている人達も楽しんでくれていたら尚良しです。

 

 

 

~*~*~

 

 

 

 

『障害物競走の予選通過は上位42名!落ちちゃった子も安心なさい。まだ魅せ場は用意されているわよ!さここからが本戦、第2種目は…これよ!!』

 

スクリーンに表示されたのは”騎馬戦”でした。基本的なルールは通常の騎馬戦と同様で、1チーム2人~4人で組むこと、それぞれのチームの得点が先ほどの障害物競走の順位によって変動することです。そして上位4チームの選手が最終種目に進めます。

 

『そして1位に与えられるポイントは…1000万!!上位の奴ほど狙われちゃう、下剋上のサバイバルバトルよ!!競技中は個性発動ありの残虐ファイト!でもあくまで騎馬戦、悪質な崩し目的での攻撃はレッドカード!一発退場とします』

 

あ、イズク君の顔色がみるみる悪くなっていってます。まあ確実に大半のチームから狙われる存在になってしまったんですからしょうがないですね。そっと心の中で手を合わせておきます。南無南無…。

 

『それじゃあこれより15分!チーム決めの交渉スタートよ!!』

 

開始と同時にそっと気配を薄めて周囲を観察します。やっぱりかっちゃんと轟君には多くの人が集まってますね。イズク君のとこには…お茶子ちゃんが向かってます。やっぱり同じクラスメイトの方がお互いの個性も理解してますし組みやすいですよね。何人か私を探してる人もいますし。けどまだチームは決めません。この時間で他の人の情報を仕入れておきたいです。道の相手に対して情報は何よりも重要です。

 

「なあアンタちょっといいか」

「ウィ?僕のキラメキに…」

「俺と騎馬を組め」

――コクン

(っ!!急に指示に従うように…。洗脳系の個性ですかね発動条件は恐らく会話をすること。これだけの強個性、野放しにしておくのはもったいないですね)

 

私は早速彼に近づきます。

 

「おに~さん、私も仲間に入れてくれませんか?」

「っ!お前――」

「あなたの個性を活かした戦略を提供してあげますよ?」

「なっ!?」

「自己紹介がまだでしたね。私はトガヒミコです。あなたは?」

「…心操人使」

「では心操君、あなたの個性の詳細を教えてください。私の予想では洗脳系の個性で、発動条件は個性発動を意識した状態で会話をすることだと考えてます」

「…その通りだよ」

「解除条件はなんです?」

「一定以上の衝撃で覚める」

「なるほど」

 

洗脳されていた青山君に軽く頬をペシペシしたら本当に解除されました。発動条件から考えるととても強いですが、衝撃で解除されてしまう弱さもありますね。でもその一瞬のスキができれば十分です。

 

「?僕は一体…」

「青山君、せっかくですしあなたも一緒に戦ってくれませんか?」

「え?それは構わないよ。僕のキラメキを皆に魅せることができるのならね!」

「揺るぎないですねぇ…。まあいいでしょう。後は…」

「あ、やっと見つけた!!」

「響香ちゃん。私のこと探してたんですね。てっきりもう組んじゃったと思ってました」

「他の人と組むのも考えたけど、普段渡我とよく組んでるし慣れ親しんだ人の方がやりやすいかなと思って」

「そういうことですか。けど丁度あと1人探してたので好都合です」

「ってことは後ろの人達がそう?…なんだか異色のメンバーだね」

「でも、可能性は十分あります」

「ならいいけど。一応自己紹介しとくね、私は耳郎響香」

「心操人使だ…」

 

それから騎馬の役割と作戦をたてました。騎手は私で前衛に響香ちゃん、後ろを心操君と青山君で固めます。基本的な作戦は隠密。恐らく序盤から終盤にかけて1000万を取りに乱戦になるかと思うので、私たちはそれには参加せず、弱っているチームから漁夫の利を狙いに行きます。心操君の個性は初見殺しには最適なのでギリギリまで温存して、ここぞというタイミングで使ってもらいます。青山君は不貞腐れていましたが、勝てば輝けますよと上手いこと言って納得してもらいました。

 

『さぁ起きろよイレイザー!15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに11組の騎馬が並び立った!!』

『…なかなか、面白ぇ組が揃ったな』

「準備はいい?みんな」

「ウィ☆」

「あ、ああ…」

「うん!」

『さぁさぁ上げてけ鬨の声!狼煙を上げる!!血で血を洗う雄英の合戦が今、スタァアアトオオオ!!!!』

 

スタートの合図で他の騎馬が一斉に動き出します。狙うはもちろんイズク君の1000万ですね。現在私達のチームの得点は365P。予選通過を狙うなら1000Pは確保しておきたいところです。大体のチームが200Pを超えているので4つくらい取れればいいですね。

 

「今浮いてそうなのは…B組のとこだね。ウチらと同じように様子見してるみたい」

「だね。狙いに行く?」

「まだ待機。できる限り目立たないようにしたい。なるべく死角になるようなところに動くけど、気づく人は気づくからその時は指示出すよ」

「…なあ、それっていつもそんな感じなのか?しゃべり方まで一緒だと頭バグって来るんだけど」

 

今の私は響香ちゃんに血をもらって響香ちゃんに変身しています。傍から見たら騎手と騎馬上下で響香ちゃんがいるというカオスな状況になっています。

 

「せっかく姿変えてるのにしゃべり方で看破されたら意味ないじゃん。だから変身してるときはなるべくその人のしゃべり方に寄せてんの」

「ウチはよくペア組んで慣れてるからあれだけど、初めは驚いてたね…」

「まあこういったのも相手の意表を突けるからガンガン使ってくからよろしく。さ、移動するよ~」

 

 

 

~*~*~

 

 

 

 

『さあそろそろ折り返しの時間だぁ!現在の得点をスクリーンに表示するぜ!!』

 

スクリーンをチラッと見ると、1位は変わらずイズク君、2位と3位がB組チーム、4位がかっちゃんチームでした。ん~、さっきから様子を見ていましたが、B組の人達明らかに手を抜いてたみたいですね。下位を甘んじて受け入れて、ここぞというタイミングで抜き去る。構成に関する情報は障害物競走で見ているから対策もできる。考えましたね。

 

「…そろそろ動くよ。2位の物間は爆豪が張り付いてるからナシとして、3位の鉄哲を狙う」

「「了解」」

「ウィ☆」

 

ちなみに私達のチームは、途中で障子君の索敵に引っかかって峰田君のチームから攻撃を受けましたが撃退。405Pを獲得してます。なので鉄哲君のチームから取れれば上位に食い込めそうです。

 

「行くよ!」

「おお!A組の奴には負け――んな!?同じ顔の奴が2人!?」

「どうなってる…」

「ああ神よ、この局面で試練をお与えになるのですね…」

 

上手いこと作戦が刺さってるみたいで混乱してますね。A組ならまだしも、B組の人は障害物競走でも個性を使っていなかったので、私の個性を知らないままですしね。未知の存在故に、良い具合に布石になります。

 

「前進!!」

「そのハチマキよこせ!」

「そう簡単にわたs…」

「!?どうした鉄哲!!」

「悪いけど、もらってくね」

 

混乱した状況下での攻撃、その中に心操君の個性を織り交ぜれば簡単に引っ掛かります。そして相手は響香ちゃんが2人いたことも相まって個性が幻惑などではないかとミスリードをしてくれる。よって心操君の洗脳がバレにくくなります。何度も使えない戦法ですが、この瞬間だけ切り抜けてしまえばこっちのもんですから。

 

『ターイムア~ップ!!そこまでだぁ!!!』

 

結果1位は轟君チーム、2位がかっちゃんチーム、3位が私達、4位がイズク君チームとなりました。イズク君は最後の最後で1000万取られちゃったみたいですね。ですが執念の末4位に滑り込んだようで素直に称賛します。

 

『1時間程昼休憩挟んでから午後の部だぜ!じゃあな!!!オイ、イレイザー飯いこうぜぇ!』

『寝る』

『ヒュー!!』

 

 

 

~*~*~

 

 

 

 

「渡我~!やるじゃん!!」

「流石です被身子ちゃん!!」

「相変わらずのハイディング、恐れ入るぜ」

「皆さん、ありがとうございます」

 

休憩時間になったので、ようやく元E組の皆さんと合流ができました。今はお昼というのもあって食堂は混んでいるだろうからと、会場外の屋台を回っています。

 

「けどさっきの騎馬戦、トガちゃんならもっと行けたんじゃない?それこそ1位も取れたでしょ」

「それは騎馬の方がいますから、完璧な隠密ができないと思ったからですよ。ナギサ君みたいな隠密に優れた人と組めれば気づかれずにポイントを稼げたかもしれませんね」

「へぇ~、ちなみに俺と組むとしたらどうしてた?」

「カルマ君と組むならスピード勝負ですかね。奪うだけ奪って後は他の人の攻撃を躱せるだけ躱していきます。それに饒舌さを活かしていけば相手の視野も狭めてやりやすくできるかもですね」

「ホント、2人が組んだら凶悪ペアになるよな」

「それなら渚もでしょ。力のカルマに技の渚、そして――」

「影の渡我。誰と組んでも確実に成果を出してくるんだから怖いったらありゃしない」

「しかもサポートやアシストも上手いと来た。むしろお前は何ができないんだよ」

「さあ、なんでしょうねぇ?」

「くぅ~憎いヤツめ!!」

「ちょっと莉桜ちゃんくすぐったいです!」

 

わちゃわちゃしながら昔話をしながらお昼を食べました。久しぶりに皆さんに会えましたし、沢山声援を送ってもらったのでやる気は万全です!今なら余裕で優勝しちゃいます!!

 

 

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