今回のお話は番外編の続きとなります!
連続投稿となっていますので(1)をご覧になってない方は先にそちらからご覧ください…。
『最終種目発表の前に、予選落ちの皆へ朗報だ!あくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げてもらうぜ!さぁさぁ皆楽しく競えよレクリエーション!それが終われば最終種目!進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!!サシで行うガチバトルだぁ!!』
「トーナメント!去年テレビで見てた舞台に立つのか…!!」
「去年トーナメントだっけ?」
「去年はバトルロワイヤルのスポーツチャンバラでしたね。トーナメントは一昨年してました」
体育祭の最終種目の形式は毎年変わります。今年のようにトーナメントだったり総当たり、バトルロワイアルの形式もあったりします。
「それじゃあ組み合わせを決めるくじ引きしちゃうわよ。組が決まったらレクリエーションを挟んで開始になります!レクに関しては、進出者16人は参加するもしないも個人の判断に任せるわ。息抜きしたい人も温存したい人もいるでしょうしね」
くじ引きの結果は以下の通りになりました。
第1試合 緑谷対心操
第2試合 轟対瀬呂
第3試合 渡我対上鳴
第4試合 飯田対発目
第5試合 芦戸対青山
第6試合 常闇対八百万
第7試合 耳郎対切島
第8試合 麗日対爆豪
「初戦は上鳴君ですか」
「よろしくな渡我!」
「はい、いい試合にしましょう」
『それじゃあトーナメントはひとまず置いておいて、イッツ束の間!楽しく遊び尽くすぞレクリエーション!』
そうしてその場は一旦解散になりました。というか私の知らないところで女性陣皆チアになってるんですが!なんで誘ってくれなかったんですか!!連絡したけど出なかった?…すいません、私の自業自得でした。え、百ちゃん創ってくれるんですか?流石に今からは後に響くかもなんでまたの機会にということで…。
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第1試合のイズク君対心操君の試合は開始直後にイズク君を洗脳することに成功しましたが、土壇場にイズク君が個性を暴発させて無理やり洗脳を解除、そこからは一方的な試合展開でイズク君の勝利で終わりました。やはり洗脳が解除された時の対策が不十分でしたね。体作りもまだまだですし、手数を増やしたいところです。それこそ相澤先生の捕縛布とか相性いいんじゃないですかね?
第2試合の轟君対瀬呂君は一瞬で決着がついちゃいました。ただの氷結ぶっぱなので特に語ることはありません。瀬呂君ドンマイ!
そして第3試合、私の番です。
『さぁ、お待たせしたぜ!氷の撤去も終わって第3試合!ここまで個性の使用はほぼ無し!抜群のセンスと能力でどこまで上り詰める!?ヒーロー科、渡我被身子!』
「凄い歓声ですね…」
『VSスパークリングキリングボーイ!ヒーロー科、上鳴電気!』
「一瞬で終わらせてやるぜ!!」
上鳴君の個性は帯電。体に電気を纏わせて放出が可能で、その出力は130万Vなのだとか。高出力の電圧を放出する代わりに、放出後はアホになってしまいます。広範囲に対しての無差別攻撃は脅威になりますが、放出する前に倒せれば問題ありませんね。
「それじゃあ行くわよ。…試合開始!!」
「行くぜ!無差別放電130万――」
「遅いです」
「うぇ?ウェ~~~~イ!?」
開始と同時に一気に接近。帯電しているので直接触れることはまずできないのでサポートアイテムのワイヤーを用いて拘束。そのまま場外に投げれば終わりです。
「上鳴君場外!勝者渡我被身子!!」
「サポートアイテムとかありかよ!!」
「事前に申請していればありですよ?流石にタンクとかは放電で壊されたらヤなので今回は使ってないですけど」
あのタンクの機構だって何気に凄いことしてるんですよ!ってイトナ君がそんなこと言ってました!!機械のことはよく分かりませんが!!
そんなこんなで初戦は突破できました。
第4試合のテンヤ君対発目さんの試合は、なんというかテレビショッピングを見ている気分でした。発目さんの開発したサポートアイテムを時間いっぱい紹介して、最後は満足したと自ら場外に出ていきました。…テンヤ君には後でオレンジジュースを買ってあげましょう。サポートアイテム自体はとても有能そうでした。イトナ君なんかはすごく興味をもちそうですね。
第5試合の三奈ちゃん対青山君は、私と同じくサポートアイテムをつけて挑んだ青山君を個性の連発でお腹を下したタイミングで場外に出し三奈ちゃんが勝利しました。…最低限お茶の間に見せてはいけない大惨事にならなくて良かったです。
第6試合は常闇君対百ちゃん。知識を盾に戦術を考えようとしていた百ちゃんを何もさせずに場外に押し出した常闇君が勝利です。百ちゃんは考えすぎたが故に時間をかけすぎてしまった敗北といった感じですかね。手当たり次第に相手を妨害して自分のペースに持ち込むことができれば勝機はあったかもしれません。
第7試合の響香ちゃん対切島君は、個性相性もあって響香ちゃんが終始切島君の攻めに苦戦していました。中々攻めきれないまま追い詰められて降参。切島君の勝利です。
1回戦の最終戦、お茶子ちゃん対かっちゃんの試合はかっちゃんのバトルセンスと火力の高さを見せつけた展開でした。ですがお茶子ちゃんも負けじと攻め続けていてかっちゃんが少しでも気を抜けば倒すという気迫と意地を垣間見ることができたと思います。きっとお茶子ちゃんはもっと強くなります。私が保証します!
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2回戦。第一試合はイズク君対轟君。体育祭が始まる前に宣戦布告をしていた2人ですけど、あれから何かあったのか、イズク君が決意ガンギマリみたいな顔つきなんですよね。
試合が始まると早速轟君が氷結ブッパをしますがそれをイズク君は軽々と破壊。轟君は接近させまいと攻撃を繰り出しますが、そのことごとくを粉砕して重い一撃を叩き込んだイズク君。
「皆本気でやってる。勝って目標に近づくために…。一番になる為に!半分の力で勝つ!?まだ僕は君に傷1つつけられちゃいないぞ!全力でかかってこい!!」
「何のつもりだ緑谷…。クソ親父に金でも握らされたか」
「期待に、応えたいんだ!笑って、応えられるような、カッコイイヒーローになりたいんだ!だから全力でやってんだ!皆!君の境遇も君の決心も、僕なんかに計り知れるもんじゃない。でも!全力を出さないで一番になって完全否定なんてふざけるなって、今は思ってる!」
「うるせぇ…!俺は親父のなんか――」
「君の!力じゃないか!!」
ゴオッと轟君の左側から燃え出した炎。イズク君のおかげで轟君のオリジンを思い出すことが出来たみたいです。そこからは一瞬で決着がつきました。氷結を使い続けて冷え切った空間が急激に熱されて空気が膨張して大爆発を起こしました。イズク君もフルカウルの上限をあげて対抗したようですが吹き飛ばされて場外になってしまいました。次勝つことができたら、轟君とですか。楽しみですね。
『さあ白熱の第一試合の興奮冷めやらぬ内に二試合目だぁ!!渡我被身子対飯田天哉!!!』
「いい試合ににしましょうね?」
「ああ!全力で君を倒しに行く!!」
やる気は十分みたいです。彼の個性からしてスピード重視の短期決戦を決めてくると思います。スピードに乗った状態から相手を捕まえて場外に出す、または攻撃を仕掛けて行動不能にするが候補に挙がります。まあテンヤ君の性格からして前者の可能性が高そうです。
「それじゃあ…試合開始!!」
「先手必勝!レシプロバースト!!」
早速必殺のレシプロバーストを使ってきましたか。一定時間超スピードを出せるみたいですが、それを過ぎるとしばらく加速はできないらしいです。イズク君がノートにまとめているのを見ちゃいました。
「うおおおお!!」
「…確かに速いですが、まだまだですね」
せめてマッハスピードが出せなきゃ、私の探知には引っかかっちゃいます。
これはE組の人しか知りませんが、私の中には触手細胞が埋め込まれています。その副作用で身体能力が飛躍的に向上しましたし、再生能力も得てしまいました。それに加えて感情の波が見えたり、一度見聞きした技術を模倣できるようになりました。最初は拙いものですが、使用し続ければ本物と遜色ない精度にまで持っていけます。…自分で言うのもあれですが中々のチートっぷりです。まあそれが個性にも応用ができるので大変助かってはいますが。
そんなわけで、今の私は視覚を強化していますのでテンヤ君を目で追うことができています。故に常人には対応できない攻撃も――
「ここだ!」
「丸見えです!!」
「なにっ!?ぐお!!」
予想した通り私を捕まえに来たので、掴みに来た手を逆に捕まえて背負い投げをして場外に投げます。なんとかステージ上には踏みとどまりましたが、左足が場外判定の線を超えてしまっていました。
「飯田君、場外!勝者渡我被身子!!」
「クッ、やられた…!」
「普通なら十分脅威になるスピードですから、あまり気落ちしないでくださいね?」
「いや、素直に敗北を認めるよ。この後も頑張ってくれ!!」
「ありがとうございます」
無事に準決勝進出です。次は轟君との試合です。全力の轟君と戦えるの楽しみです。
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第三試合は三奈ちゃん対常闇君。酸の攻撃に意も介さないダークシャドウの攻撃になす術なく敗北。常闇君に対して直接攻撃ができれば勝機もあったかもですかね。
第四試合は切島君対かっちゃん。硬化の個性で善戦しましたがかっちゃんの粘り勝ち。切島君も長時間の全身硬化は限界がありましたね。硬化可能時間が今後の課題ですね。
『遂に準決勝!!一回戦、未だ個性を使う様子無し!!また一瞬で勝負を決めちまうのかぁ!?渡我被身子!!対して氷結に炎にと強ぇ個性のハイブリット!爆発で相手を吹っ飛ばしちまうぜ!!轟焦凍!!』
「随分とすっきりした顔つきですね。イズク君のが大分効いたみたいですね」
「ああ。でも俺だけが解決しててもダメだ。清算しなきゃいけないものはたくさんある」
「そうですか。でも、今は目の前のことに集中して下さいね?また一瞬で終わらせられたくはないでしょう?」
「…ああ。今は、全力でお前を超える!」
「いいでしょう!受けて立ちます」
「良いわぁ…青春してるわぁ!準備はいいようね!それでは…試合開始!!」
ガキィン!!
「っぶな!!」
開始早々氷結ブッパ。もうお決まりのパターンになってますね。身体能力は向上していても、氷を破壊できるほどの力はないので接近して近接攻撃を仕掛けるしかありませんが、氷結に加えて炎の攻撃も織り交ぜてくるので中々接近できません。
『おぉっと渡我ぁ!ここにきて防戦一方だぁ!!』
『あいつのスタイルは近接特化。遠距離相手には近づけないと何もできないことが多い。隙をついて接近してはいるが、轟の炎もあって攻めあぐねてるな』
状況的には私の方が不利です。ん~これは無理矢理にでも接近するしかなさそうですかね…。接近できてしまえば選択できる手は増えますしね。
「…ちょっと無茶しますか」
周囲の氷を使って三次元的に動いて轟君に接近します。近くにきたら周囲を炎で近づけないようにしていますが構わず炎の中に突っ込みます。
「なっ!」
「やっと近づけました、ね!」
「ッつ!」
「チウチウ。頂きました」
すぐに引きはがそうと氷結を放ってきたのでそれを回避。また距離を開けられましたが、目的は達成しました。
「テメェ…」
「…さあ、相手はお前自身だ。手ぇ抜いて勝てるほど甘くねぇぞ」
『遂に渡我が個性を使ったぞぉ!!轟に変身しちまったぁ!?』
『あいつの個性は血液を摂取することでそいつの姿に変身する。それに個性の使用も可能だ。元々のセンスと身体能力も相まって、本人以上に個性能力を上げて使用ができることもある』
『なんつ~チートっぷりだよ!?』
まずは小手調べに氷結で攻撃してみます。轟君も同様に氷結で相殺してきました。ああ、確かに体温が下がってきますね。これを炎で調整してる訳ですか。なるほどなるほど。じゃあ轟君が氷結が得意みたいですし、私は炎で攻めてみますかね。参考になる人はいましたしね。
「上げてくぞ、ついてこい。…赫灼熱拳」
「…は?」
私が使うのはNo.2ヒーローエンデヴァーの、轟君のお父さんの技”赫灼熱拳”です。敵退治の度に高頻度で使っていたそれは私もよく見ていましたから、再現は可能だと思いました。まあ加減がよく分からないので、最悪再生能力でなんとかしようの大博打ではありますけど
「ヘルスパイダー!!」
「ぐっ!?」
糸状に放射された炎が轟君を襲います。周囲を氷で囲って防いでいますが、完全には防げなかったのか服が燃えてはだけてます。こっちもこっちで火力を上げすぎて手を火傷しちゃいました。まあこの程度ならすぐ再生しちゃうんで気にしてませんが。
「こいつ、親父以上の火力を…」
「理論的に言えばお前にも出せる筈の火力だ。エンデヴァーもそれを望んで鍛えてたんじゃねぇか?」
「チッ!嫌なこと思い出させんじゃねぇ!!」
「赫灼熱拳」
轟君は次々と氷結で攻撃してきますが、私は赫灼熱拳で粉砕していきます。その工程で赫灼熱拳にも慣れてきました。合わせてふと、赫灼熱拳を行うプロセスは氷の方でも使えるんじゃないかと思いました。ちょっと試してみましょうか。
「次は赫灼熱拳の応用…。熱を限界まで高めるんじゃなく、冷気を限界まで下げる。技名はねぇが、威力は赫灼熱拳と同格のはずだ。簡単にやられんじゃねぇぞ」
「応用、だと?」
「行くぞ!!」
イメージは氷雪の世界。相手に直接攻撃するのではなく間接的に、広範囲に及ぶ攻撃。薄く伸ばした氷結で相手を拘束して封じ込める。名前をつけるとしたら、ニブルヘイムでしょうか?
「グッ…ちく、しょう…」
表面が薄いからと侮るなかれ。一度掴んだら離さない、絶対零度の世界です。炎でどうにか抑えていましたが、その威力もどんどん萎んでいき、最後は氷に拘束されてしましました。
「…まだやるか?」
「…こう、さん、だ」
「と、轟君降参!勝者渡我被身子!!ヘックション!!」
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準決勝2戦目、常闇君対かっちゃんの試合は、意外にもあっけなく終わりました。ダークシャドウの弱点が光だったため、爆発で生じる光が特攻になってしまい、簡単に攻略されちゃいました。結果決勝戦は私とかっちゃんで行うことになりました。
「ふう…」
決勝まで時間があるので控室で精神統一をしています。暗殺の現場では行える機会は多くないですが、精神統一をしておくことでいつも以上に落ち着けるので集中して取り掛かることができます。そんなことをしていると突然控え室のドアが開きました。
「あ、いたいた」
「え、カルマ君?ここ関係者以外立ち入り禁止ですよ?」
「トガちゃんの友人なんだから関係者でしょ?それに大して見張りも立ててないのにどうやって取り締まるのさ」
「あ~…。まあ他の人にバレないようにしてくださいね?で、どうしたんです」
「いや?普通にがんばれ~って応援しに来たんだけど」
「それはありがとうございますですけど、わざわざ控え室に来なくても…」
「あの超満員のスタジアム内で言っても聞こえないでしょ。だから、皆の分も込めて。って磯貝が」
「磯貝君がですか…これは負けられないですね」
「負けないでしょ?殺せんせーに見せてやってよ。トガちゃんの成長を」
「…はい!」
終わったら皆さんに改めてお礼を言わなきゃですね。さあ、最後の戦いと行きましょうか。
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『長かった雄英体育祭もこれがラストだぁ!!1年の頂点が決まる決勝戦!!!ヒーロー科渡我被身子対ヒーロー科爆豪勝己!!』
「今の気分はどうですか?かっちゃん」
「ここでテメェをぶっ潰せんなら良い気分だぁ!」
「相変わらず口が悪いですねぇ…」
「泣いても笑ってもこれが最後!気合入れてきなさい!!それじゃあ決勝戦、試合開始!!」
合図と同時に私は接近、かっちゃんは回避に動きます。特訓のおかげで、私に接近されれば勝率がガクッと下がることを理解しているでしょうし、上空に上がってしまえばかっちゃんの血液を確保できない限りは手が出せなくなります。なら私のやることは上空に逃がさないように制限させ、自分のペースに持っていくことです。
「逃がしません!」
拘束するためワイヤーをかっちゃんに投げつけます。狙うは足元。先端に重りをつけていることで爆風の影響も受けづらくなっています。
「クソがっ!!」
「簡単に空にはいかせませんよ!」
無事に右足に引っかかってくれましたが、爆破の威力もあって地面に戻すことはできません。逆に引っ張られてしまって、危うく宙に浮いちゃうとこでした。咄嗟にワイヤーを離して難を逃れます。
「テメェにゃ力比べじゃ負けねぇんだよ!!」
「それはそうですね…」
私は力で足りないところを技術でカバーしてる感じなので、純粋な力勝負は分が悪いです。かっちゃんも上手いことそこを突いてきたようです。その後も私の手の届かない範囲からの攻撃を繰り返してきます。私も何とか打開したいとこですが、思うように動けません。
「こうなるとかっちゃんの独壇場になっちゃいますかね…」
「テメェを超えて完膚なき1位になんだよ!!」
今の私にはワイヤーにいつもの血液接種に使用するサポートアイテムが一式だけ。あとは今まで培ってきた戦闘技術のみ。サポートアイテム関係はほぼ使い物になりませんし、血を採取する余裕もなさそうです。あとは戦闘技術で戦うしかありませんが、そう簡単にはやらせてくれません。
「…あまり使いたくはなかったですが、仕方ありませんね」
「まだ隠してたもんあったんかぁ!」
「技術をポンポン見せびらかす訳にはいきませんから」
私の技術は大本をたどればどれも暗殺技術です。それをひけらかしてしまうと気づく人は気づいてしまいますし、悪い者に目をつけられてしまいます。ただですら敵連合に襲われたというのにこれ以上下手なことして被害を被ることは避けたいところです。
(チャンスは1回。失敗すればもう次はないでしょうね。ここで確実に仕留めないといけない。条件はほぼ揃っているので後は上手く釣ることができるかですね…。手っ取り早くいきますか)
算段を立ててかっちゃんに向き直ります。何か感じ取ったのか警戒を強めていますが、直後に殺気をぶつけられて僅かに怯みます。そうですよね?戦闘訓練で嫌というほど感じましたもんね。この殺気はトラウマものでしょうね。
「ク、クソがぁ!!」
(掛かった)
私を仕留めようと大技を仕掛けるみたいです。私は片手分のシリンジを飛ばして妨害をしようとしますがお構いなしに突っ込んできます。
「ぶっ飛べやぁ!!」
「…待ってましたよ。この瞬間を」
ここぞと殺気をぶつけます。大技を打つ直前というのもあって回避はできません。警戒と緊張が最高潮になったとき――
パァアン!!
「ガッ…」
必殺技、クラップスタナーをお見舞いして意識を刈り取ります。念のため、ワイヤーを手首足首に縛って動けなくします。もしすぐに起きたとしてもこうしておけば場外にも運べますしね。まあその心配はなさそうですが。
「…はっ!!爆豪君戦闘不能!勝者渡我被身子!!」
『き、決まったぁあああ!!雄英体育祭1年優勝は渡我被身子だぁ!!!なんだ最後の一撃!?何が起こったか全く分からなかったぜ!?』
『…恐らく猫だましの応用なんだろうが、ここまでの威力なのは早々見たことがないな』
『WHAT!!?猫だましで気絶させるなんてヤバすぎんだろ!!だが今はそんなことはどうでもいい!!優勝者の渡我被身子にクラップユアハァンズ!!!』
こうして無事に体育祭で優勝することができました。見ててくれましたか殺せんせ?私、やりましたよ!!
~*~*~
「…えへへ、やりましたよぉ。…っは!?」
「随分気持ちよさそうに寝てたなぁ渡我…?そんなに俺の授業は退屈か?」
「えっと、その…すいません…」
「授業が終わったら職員室に来い。特別課題を出してやる」
「か、勘弁して下さい相澤先生~!!」
…いかがでしたでしょうか?
感想にて体育祭を見てみたいとのお声あり、なんとなく思い描いていたものを書いてみました。喜んでいただけたら幸いです…。
最後は夢オチってのも番外編っぽくていいなぁ…と気に入ってます。