土器王紀-埴輪の愛。土偶の夢-   作:まいまいഊ

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2部-5章 大三角の祭壇

 僕は、ツンバに別れを告げると、墓所を後にした。墓所の扉を出るとすぐに、ケマポンの声が聞こえた。

「通信切れちゃったけど……なにが、あったの?」

 ケマポンの通信が回復したようだ。僕は墓所であったことを、手短に話した。

 

「……というわけで、土器王の宮殿に行こうと思うんだ。土器王の宮殿と言うくらいだから、土器王復活の何かが眠っていてもおかしくないよね」

「そういえば、上の庭園にまだ行ってなかったっけ。……きれいなところだよ。でも、宮殿の入り口には、グアルダっていう門番がいて、ぼくたちを、通してくれないんだ! 土器王本人か、土器王が許可した人か、ウニバル人じゃないと、入れてくれないらしいんだよ」

「じゃあ、僕はたぶん大丈夫だね」

「何か、見つかるといいね」

 

 僕はアルマ寺院を出た。寺院は高台にあり一体を見渡すことができる。平原には例の魔方陣のような三角形の模様が描かれている。

「そうだ。村に戻る前にちょっと寄り道して、アルシラ平原を見て行こうかな」

「それもいいかもね」

 

 三角形の頂点の部分に小さな祭壇がある。まず最初に見に行った祭壇は、鉾槍( ハルバード)をささげるための祭壇であろう。そこに何かを刺すための穴があいていた。柄の部分と同じくらいの太さで、少し深めの穴があいている。

鉾槍( ハルバード)は、ここかな?」

 手元には、鉾槍( ハルバード)は柄の部分しかないが、差し込んでみるとぴったりだった。

「でも、刃の部分がないから、だめだよね……」

 僕は鉾槍( ハルバード)の柄を抜いて、再び小脇に抱える。

 

「隣の祭壇は……」

 そして、少し歩いたところにある二つ目の祭壇には、何か丸いものをはめ込むような台座がある。その台座の下には、文字が書いてあった。

「ケマポン、読める?」

「ん~と、これ、ボクにも読めるよ。……我が『転体』を、この下に封ず……『徽章(メダリオン)』にて、封印をとき……わが『指』にて、ウニバル人の来たるあかしを示せ……って書いてあるよ!」

 徽章(メダリオン)を捧げるための台座だった。

「この下に、土器王がいるんだね」

 

 そして最後の、三つ目の祭壇は、ドーム上になっており、開くとすでにそこには、何かが置いてあった。

「ウニバルの壺だ」

 ケマポンが言う。ライブラリーにあった壺たちと同じ形をした物が、そこにはあった。

「こんなところにあったのか」

 いったい誰が? と言う疑問が残るが、壷が見つかってよかった、よかった。これで、データ壺がなくなったがために、僕の住んでいる宇宙が狂うことはない。

「このまま置いておいてもいいよね」

 土器王の復活のときに使うのだ。このままでも問題はないだろう。それに何よりも、もう荷物はもてない。

「大丈夫だよ~」

 ケマポンもそう言ってくれたことだし、さっさと土器王を復活させるのに必要な道具を集めよう。

「さて、セレブロに戻って、土器王の宮殿へ行きますか」

「うん」

 

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