「ここが土器工房だよ。土器工房の主任ドースは、アルシラで最高の名人なんだ!」
天井には、乾燥中の土器、棚の上にも土器、無数の土器がその部屋に置かれていた。部屋の奥には、作業台のようなものがり、一人の土器職人が黙々と作業をしていた。工房にはたくさんの焼き物があり、その中には人型を模したものもある。そのため、それに埋もれている土器人は紛れてしまうので、工房に入った瞬間、どれが人なのか迷ったというのはここだけの話である。
ドースは、数え切れない腕を持っている。一体いくつの腕が、その体には格納されているのだろう。その腕で、器用に粘土をこね形を作っている。
「こんにちは。ドースさん?」
僕は、彼の作業が一段落したのを見計らって話しかけた。
「わてが、ドースどす」
「き、京都弁?」
僕は、一瞬耳を疑ってしまった。しかし、彼は確かに京都弁を話している。この世界の言葉って、どうなっているのだろう。僕はなんとなく気になってしまった。
「おまはんの、けったいなカタチ、創作意欲そそられますなあ!」
ドースのたくさんの腕が、僕の体を触ってくる。
「ちょ、ま、くすぐったい」
純粋な好奇心だけで、悪意は無いのは分かっているが、あまり気持ちのいいものではない。僕は、隙を見て逃げ出した。
「……ちょっと、待っとくれやす!」
舞妓さんに言われるならとにかく、腕がたくさんある……しかも男(多分)に言われても待つ気なんてまったくない。
僕は工房を飛び出した。工房の外へ出て村の中を走り回った事で、村の子供たちが遊びと勘違いし、途中から混ざってきたのは、また別のお話。
「はぁ、はぁ」
僕とドースは、息を切らし工房に戻ってきた。
「ボクも混ざりたかったな~。すんごく、楽しそうだった~」
ケマポンがへらへら笑いながら言う。
……こっちの気も知らないで!
「ところで……これを……直してほしいのですが」
呼吸を整え、気を取り直して……僕は
「これは……伝説の
ドースはすぐに作業に取り掛かった。いくつもある腕を使い器用に、すばやく作業を進めている。
あんなに走ったのに、疲れていないのだろうか……
「あの火山の麓にある火山炉で、焼いてくれますやろ」
手渡された
「ありがとうございます、ドースさん」