とにかく今は司書室へ向かう。
飛行機械に乗って司書室の地下へ着くと、僕は急いでリフトに飛び乗った。リフトから、司書室へ勢いよく駆け出すと、目の前に一人の土器人が立ちはだかった。
4本腕で、壷のような埴輪……それは、どこかで見た事がある造形だ。
「テ、テルミナス? な、なんで?」
石になっていたはずのテルミナスが、元に戻っていたのだ。
「おお……ウニバルから、きてくれたお人でんな! 転送壷で、あんさん呼び出してたら、いきなり、気ぃ失のうて……気ぃついてみると、こんなんでっしゃろ? あんさんには、どえらい、迷惑かけてしまいましたなあ……。ビブリオに、話はぜ~んぶ、聞きましたわ! ビブリオが、わてのこと、元に戻してくれましたんや! キュラにそそのかされて、手つどぉとったみたいやけど、正気に戻ったみたいやな! ……キュラの奴、取り返しのつかんこと、しでかしよってからに!」
テルミナスの口から次々に繰り出される怒涛の言葉に、僕はたじろぎ二の句が告げないでいる。
「改めてあんさんに、たのまなあかんようや。土器王の復活、手伝うてもらえまへんか?」
テルミナスは、許しを乞うように2本の手を顔の前に合わせ、残りの2本の腕を地面につき土下座する。4本の腕があるからこそできる業である。
僕は今まで土下座する人を見た事が無かったが、実際に目の前にすると、こちらまで申し訳ないような気分になってくる。日本人は土下座に弱いと言うが、僕にもその
「テルミナスさん、顔を上げて下さい。僕の方こそ、何も知らないでバルナを復活させてしまったので……」
テルミナスは、信用できるような気がしたのだ。何せ、石になっていたのだから。おそらく、バルナ復活派ともいえる奴らに。
「ほんまでっか。さすが、ウニバル人や。ほな、わては、もう少しここで、ケマポンの様子見たら、あんさんのサポートしまっさかい……」
「そうだ、ケマポンは大丈夫なんですか?」
「わてが、気ぃついたときには、こない倒れとったんや……眠っとるみたいなんやけど……なんや、えろぅ、うなされてますねん。ほんま、大丈夫やろか……」
ケマポンの瞳は、弱々しく光っているだけだった。
「きっと、疲れがたまっていたんだよね……」
テルミナスは石になるわ、バルナは復活するわで……
「ケマポン、待っていてね。僕が土器王復活させるから……だから、安心して休んでいて」
僕がそう言うと、ケマポンがうなずいたように見えた。
「あんさん、何か聞きたい事おまへんか?」
テルミナスは、そう尋ねてくる。色々聞きたい事はあるけれども、ひとまず僕はメモータルで見つけた石版をテルミナスに見せた。土器王復活の秘密が書かれた石板と聞いていたが、本当は何が書かれているのか知りたかったのだ。
石版を受け取ったテルミナスは、口を開いた。
「ええか? よう聞いとってや……」
『我、星々となり、消えらん時、ともにバルナを、葬らん……我がメダリオン、転体の封印をとき、転体、壷、ハルバードが、大三角を描く時、我が大いなる力、バルナよみがえりの道は開かん……』
「……ほんまは、こない書いてあるんや。キュラに、ころっとだまされましたなあ。ビブリオと口裏合わせて、あんさん、だまくらかし、バルナ復活させてもうて……ほんま、悪賢いやっちゃで! 」
「本当は、土器王をどうやって復活させるんですか?」
僕は、本題に入る。テルミナスが石にさえなっていなければ、騙される事無く行っていたであろう土器王復活の儀式を知るために。
「それは、ウニバル人の呼び出し方と一緒に、メモータルの壁画に描いてあったんやけど……そや! それよりも、ウニバルの壷や! あんさん呼び出すために、わてがつこたんやけど、キュラが奪っていきよったんや! あぁ、バルナ復活させるためやっちゅうぅて、ウニバルの壷盗んでしまいよって。ほんま、とんでもないやっちゃ! はよ、ライブラリーの棚に返さんといかんのやけど……。そうや、ウニバルの壷返しに行くついでに、ビブリオにも、説教のひとつでも、言いまひょか!」
テルミナスは、本当に次から次に言葉が出てくる。話題が変わる。本当に忙しい
「ウニバルの壷……アルシラの祭壇に置いてきたままだ」
「ほなら、壷を回収したら、まずは返しに行きまひょか~。あんさんの宇宙、狂うてしまう前に」
「うん……ビブリオには、聞きたいことあるしね」
テルミナスは、どう思っているのかはわからないが、ビブリオは……キュラの仲間だったのだから。
自分、関西圏の人間ではないので、テルミナスの言葉が、おかしい所がかなりあるかもしれません。
ちょっとくらいおかしくても、「それは土器人の関西弁だから地球のとは違う!」と言い張ってしまえば逃げれるのですが(笑)
明らかにおかしいところがあったら、感想や、メッセージや、拍手コメント、活動報告などで、教えてください。