☆機動戦士Gundam GQuuuuuuXの未来捏造IF的な作品
☆原作キャラは出るかもしれないし、出ないかもしれない
☆作者の妄想がこれでもかと詰まっているので、そこら辺はご了承ください
ニューヤークでガルマ・ザビ夫妻が殺され、その息子であるユーゴ・ザビがマルク・トリールと共にコロニーへと旅立った頃......地球連邦軍の施設では、新型モビルスーツの起動テストが行われていた。
そのモビルスーツはかつて秘密裏に開発されていたものの、ジオンに奪われた末に赤い彗星の愛機となってしまったとされる機体、RX-78-2:ガンダムを新たに作り上げる計画、【プロジェクトGUND】にて生み出された6機目の機体であり、テム・レイが死ぬ間際まで関わったとされるモビルスーツであった。
「いよいよ、γガンダムの起動テストが行われますね」
「あぁ、この光景を主任が見たらどれほど喜んだことか.......」
今まさにその6機目の試作機......γガンダムが今まさに動こうとしている瞬間を特等席から眺めているのは、【プロジェクトGUND】にてテム・レイと共にγガンダムの開発に関わった技術者達で、彼らは亡きテム・レイに想いを馳せつつ、その光景を見守っていた。
彼らが開発したこのγガンダムには、一年戦争後に地球に亡命して来たジオン側の技術者の協力によって開発された新型のサイコミュ、ガンマサイコミュが搭載されているからか、パイロットはニュータイプ研究所から送られて来たニュータイプのパイロットで、上層部曰く研究所の中でも最も優秀なニュータイプらしく、技術者達の期待が高まるのと同時に実験は開始された。
この【プロジェクトGUND】は一年戦争真っ只中である宇宙世紀79年に始動し、ガンダムの開発者であるテム・レイを中心に開発が進められており、当初は一年戦争時の連邦軍の戦力増強を目的に開発が進められていたが、戦況がジオン側に傾いていたのに加え、起死回生のための作戦がゼクノヴァという現象のために失敗に終わったがために、当初は勝つと思われていた地球連邦政府は敗戦国となり、【プロジェクトGUND】も凍結される.....はずだった。
戦争に敗れたとはいえ、再びジオンとの戦争が起こることを危惧した一部の政府関係者により、【プロジェクトGUND】は再び秘密裏にガンダムの開発を続けることになったのだが、そこで一つの事件が発生する。
そう、ガンダムの考案者にして開発者であるテム・レイの死である。
テム・レイの死因は公には心臓発作とされているが、連邦軍内部では彼はジオンによって暗殺されたと結論付けられた。
実際のところ、連邦政府がガンダムを完成させてはマズいと判断したキシリアの命により、テム・レイの暗殺は実行されたのだが......それが返って開発チームの結束力を高めたのか、今現在に至るというわけなのである。
「主任が亡くなってしまった時はどうなることかと思ったが.....ガムシャラに頑張った甲斐があったな」
「えぇ、そうですね」
技術者達はしみじみと昔を振り返っていた時、パイロットが乗り込んだことによってγガンダムは動き始めた瞬間.....地球連邦政府の上層部はもちろんのこと、技術者達も思わず声を上げていた。
テム・レイ亡き後、開発チームの面々は自分達が心血を注いで開発したガンダムが動くこと自体が嬉しかったのか、ある者は感動のあまり涙を流し、ある者は飛び跳ねながら喜んでいた。
......最も、この後にその喜びが絶望へと変わることを知らずに。
「.....ん?」
最初にその異変に気がついたのは、【プロジェクトGUND】に関わっていた技術者の一人だった。
異変と言っても、ほんの僅かなことで......どこからか声が聞こえて来たのである。
最初は幻聴や空耳だと技術者や政府関係者は思っていたのだが
〈ラ、ラァ.......〉
その声が徐々に大きくなるにつれて、施設内にいた人々はこの声は幻聴ではないと思うようになり、やがて最悪な結末を......ゼクノヴァを思い浮かべたのか、技術者達は実験を中止しようと動き出したまさにその時、彼らの読みは当たることになる。
何故なら、今現在γガンダムの実験が行われているその空間にキラキラが、【イオマグヌッソの戦い】の時のようにキラキラが出現するという現象が発生したからである。
「何だこれは!?」
「まさか......ゼクノヴァか!?」
この場に居た人々がゼクノヴァを覚悟したその時、ある技術者は何かに気がついたのかこう叫んだ。
キラキラの向こう側から何か見える、と......
その言葉に技術者達は目を疑ったが、彼の言葉を裏付けるようにキラキラの向こう側からモビルスーツの腕が出て来たかと思えば、そこから現れたのは......4枚の羽根のような大型の肩のアーマーが特徴のモビルスーツが現れたことにより、その場は更に混乱に包まれるのだった。
「何だアレは!?モビルスーツか!?」
「あんなモビルスーツ、見たことがないぞ!?」
謎のモビルスーツは自らの機体から小型兵器.....ファンネルを出したかと思えば、そのファンネルを使用してγガンダムに攻撃を仕掛けた。
γガンダムに乗って頭パイロットはその攻撃に反撃しようと思ったのか、謎のモビルスーツと同じように小型兵器であるビットを展開し、反撃した。
しかし、謎のモビルスーツはその攻撃を過敏な動きで躱すどころか、ファンネルを使って自らを攻撃しようとするビットを破壊すると、そのままγガンダムに体当たりをした。
そして、体当たりをした謎のモビルスーツはγガンダムを掴むと、γガンダムと共に研究所の壁を破る形で外へと移動し、本格的な戦闘を始めた。
「一体何がどうなってるんだ......!?」
その光景を見ていた技術者達はそう声を漏らすが、そんなことはお構いなしにファンネルを使ってγガンダムに攻撃を仕掛ける謎のモビルスーツ。
やがて、全てのビットをファンネルに破壊されたことにより、γガンダムはビームサーベルを装備して謎のモビルスーツと戦っていたのだが......謎のモビルスーツもまたビームサーベルを持っていたのか、2本のビームサーベルを装備した謎のモビルスーツはγガンダムを徐々に押していった。
と、その時......謎のモビルスーツに苦戦しているパイロットの耳にある言葉が入ってきた。
〈あなたはだぁれ?〉
その言葉を聞いたパイロットが戸惑ったその瞬間、再びキラキラが発生したのだが......そのキラキラは謎のモビルスーツとγガンダムを包み込む形で発生していたため、この展開に対して技術者はポカーンとしていたものの、すぐにこれはマズイと判断したのか....パイロットに対して通信を開始した。
「おい!!何をしている!!早くそこから離れろ!!」
技術者の一人が通信機越しにそう叫ぶと、パイロットから返ってきた言葉はただ一つ
「そうか、君は.......君は、向こう側の....彼女の......!!」
という言葉だけで、キラキラと輝く光の渦は徐々に激しくなるのと同時に、ララ音と名付けられた謎の声もまた頭に響く程に大きくなり、眩い光が周囲を包み、やがてその光が消えた時には謎のモビルスーツはおろか、γガンダムまで消えており......何事も無かったかのような静寂が戻ってきたことに対し、その出来事を目撃した技術者達は呆然としていた。
結局、パイロットと共にキラキラの渦へと消えたγガンダムは見つからず、6機目のガンダムは消失。
通称【D・Gamma事件】は機密事項として連邦政府によって隠蔽され、この事件を機に【プロジェクトGUND】は終焉を迎えた。
そして、その6機目のガンダムは幻のガンダムという意味を込め、γガンダムからガンダムD・Gammaと呼ばれるようになり、γガンダムを襲撃した謎のモビルスーツも行方知らずのまま、この事件は未解決のまま16年の歳月が過ぎようとしていた。
「あなたはだぁれ?」
少なくとも、16年後にザビ家の血を引く少年と謎のモビルスーツに乗っていた少女が出会うまでは。
【後書き】
と言うわけで......今回は作中世界における重要な事件、D・Gamma事件についての回でした〜!!
ちなみに、D・Gammaことディガンマはかつてギリシャで使われていた6を表す言葉だったけれども、今現在では使われなくなった言葉になったのだとか。
謎のモビルスーツ?
どこの俗物さんでしょうかねぇ......?