閃刀疾走   作:七篠ライア

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カイとチーム5D's

それはある日のこと

具体的には龍亞がカイのクラスに遊びに来始めてからしばらく立った日

 

「ねえカイ~……なにしてるの?またデッキ構築?」

 

遊びに来た龍亞は毎度のようにカードの束をいじるカイを見て尋ねる

カイはパックを剝いたり*1して手に入れたカードに面白いものがあるとそれを使うデッキを組み始めることが多かった

ちなみに構築について相談するとどういうことがしたいかが決まっているなど、気分が乗れば*2相性がよさそうなカードを教えてくれる

最近手に入れたカードの中に自分が使わず相手に相性がいいカードがあれば「ラッキーカードだ」してくれるが、基本はトレード*3

閑話休題

 

「ん~?いや、ライディング用のデッキ調整、免許ほしくてさ」

「免許って年齢制限なかったっけ?」

「一定以上の公式戦実績と申請なんかがあればいけるらしい*4、Dボードとかもあるし」

「へー!オレもとれるかな!?」

「申請書類の一つに学校の許可証があるけど」

「ダメじゃん!」

 

退学はナシになったとはいえ、成績がよろしくないのはあまり変わらないのである

 

「それに私ほどじゃないけど龍亞のデッキもライディング向いてないでしょ?ディフォーマーはともかくパワーツールは」

「装備魔法使えないからなぁ……じゃあカイはどんなデッキ組んでるのさ」

「今のところこんな感じ」

 

今回組んでいるのはおジャマ軸、ハイトマンの時に使ったものをベースとしたデッキ

注目すべきなのは……

 

「Sp以外の魔法カードが入ってるよ?そもそもSp入ってないし」

 

ライディングデュエルの間発動し続けるスピードワールド2の効果でSpではない魔法カードを使うと2000ライフを失う

なのでライディングデュエルでSpではない魔法カードを使うデュエリストはいないといっていいのだが

 

「あれさ、確認したら墓地効果とかは問題なかった*5んだよね。あと単純にまだSp買ってない」

 

おジャマジックなどを手札コストにするムーブが便利なので入れない理由がない

デッキ的に手札コストを必要とするカードが多いともいう

 

「そういえば何か用事?」

「あ、そうだった!ちょっと聞いてみたいことがあってさ、この人のこと何か知らない?記憶喪失らしいんだ」

 

龍亞はそういって一枚の写真を見せる

そこにはブルーノが写っていた

記憶喪失の彼のことを誰か知ってはいないかと思い持ってきたのだ

 

「……あー、私は知らないけど」

「そっか、ありがとう」

 

もともと期待していなかったのだろう

たいして残念そうでもなかった

二人は多少雑談をし、休み時間もそろそろ終わりとなったころ

 

「ねえカイ、今度一緒に遊びに行かない?」

「いいけどどこに?」

「オレ今度の大会にピットクルーとして参加するんだけど、そのチームのとこ」

「……おもしろそうだね、いくよ」

「よっしゃ!次の休みでいい?」

「わかった、次の休みね」

 

カイはチーム5d’sに会うことになった

 

_____

__________

________________

 

休日

カイは龍亞に連れられて5D'sの拠点であるガレージにやってきた

 

「おジャマします」

「ああ、久しぶりだな」

「お客さんかい?」

 

ガレージにいたのは遊星とブルーノ

龍亞はジャックと龍可がいるらしいカフェに向かった

 

「お久しぶりです遊星さん、そして初めまして、ブルーノさんでいいんでしたっけ?カイといいます」

「別に呼び捨てで構わないんだがな、カイ」

「僕もいいよ」

「では遊星、ブルーノ」

 

そこまで話したあたりでカイはブルーノに向き直り

 

「ところでブルーノ、ジョニーという名前に聞き覚えは?」

「?特にないけど」

「そうですか、母の親戚に行方不明のあなたと特徴の似通ったジョニーという方がいるそうなので聞いてみたのですが似ているだけかもしれませんね」

「そっか、ありがとね」

 

もしかしたら、程度ではあるがブルーノの身元の情報を持ってきたカイ

ブルーノに覚えはなさそうだが

また、ここにいるのは3人のデュエリスト

自然と話題はデュエルに関するものとなる

 

「そういえば、カイはライディングデュエルはするのか?」

「免許持ってないんですよね、そのうち取りますが」

「受かったらDホイールは僕らが作ってあげるよ」

「ありがたいんですが、もうあてがあるので」

 

とか

 

「あ、そうだ来るときパックたくさん買ったのでほしいのあればトレードしましょう」

「……どこに入ってたんだい?そのパックの山*6

「皆来てから開けよう。しかし高かっただろう、いくらだったんだ?」

「えー、レシートが......これくらいです*7。いくつかは開けてしまいましたが」

「何があったらこんな……」

「これ店舗のオリパでして、ストレージに入ってたのを店長が見もせずに詰め込んだパックですね。まとめ売りで安かったです*8

「今度行ってみようかな」

 

とか、そんな話をしていると

 

「戻ったぞ」

「よう遊星……と、客か?」

「いらっしゃいカイくん」

「よっしゃ!パック開けようぜ!」

「この量をあの値段ってその店大丈夫なのかしら」

 

5D'sのメンバーが集まってきた

 

「改めましてこんにちは、チーム5D'sの皆さん」

 

カイがあいさつを返す

 

「そしていきなりですがデュエルしていただけますか、ジャック・アトラスさん」

 

______

_________

_____________

 

 

「……つまりさっき開けたパックに俺と相性がよさそうなカードが入っていたからこれを口実にデュエルがしたい、と」

「結果がどうあれお譲りしますので。私が持ってても仕方ないんですよね」

 

変ないちゃもんとかでなければ、ジャックに断る理由はない

遊星たちから話を聞いて興味もあったし

 

「よかろう受けてやる、表に出ろ」

 

デュエルディスクにデッキをセット

準備完了

 

「「デュエル!」」

 

ディスクがジャックの先行を示す

 

「オレのターン、ドロー!『ダーク・リゾネーター』を守備表示で召喚!

 

ダーク・リゾネーター

☆3 チューナー

DEF 300

 

「カードを5枚伏せターンエンドだ」

 

ジャック 手札6→0

 

「ガン伏せ怖いなぁ……私のターン、ドロー!……ちゃんと回ってくれそうですね、永続魔法『切り裂かれし闇』を発動!さらに魔法カード『予想GUY』!デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚する!」

 

デーモン・ソルジャー

☆4

ATK 1900

 

「『切り裂かれし闇』の効果!1ターンに一度通常モンスターが召喚・特殊召喚した場合1枚ドロー!」

 

カイ 手札4→5

 

「そして『レッド・リゾネーター』を通常召喚する!」

 

レッド・リゾネーター

☆2 チューナー

ATK 800

 

「なるほど、リゾネーターを手に入れたのか」

「それだけじゃありませんけどね!『レッド・リゾネーター』の効果!召喚時に手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる!『ソウル・リゾネーター』を特殊召喚!」

 

ソウル・リゾネーター

☆3 チューナー

ATK 500

 

「『ソウル・リゾネーター』の効果!デッキからこのカードを除くレベル4以下の悪魔族モンスターを手札に加える!この効果を発動したターン、私は闇属性シンクロモンスターしかEXデッキから特殊召喚できません。『紅蓮王 フレイム・クライム』を手札に加え、自身の効果で特殊召喚!」

 

紅蓮王 フレイム・クライム

☆3

ATK 1700

 

「それは悪魔族チューナーか相手フィールドに特殊召喚されたモンスターがいる場合特殊召喚できるモンスターか、いいカードを持っている。」

「トレードなら喜んで!特殊召喚されたフレイム・クライムの効果!フィールドの炎属性モンスターの種類×400ダメージを与える!今はフレイム・クライムしかいないので400ダメージ!」

「ぬぅ!」

 

ジャック

LP 4000→3600

 

「まだまだ行きますよ!永続魔法『共鳴破』!2ターンの間リゾネーターをシンクロ素材として墓地に送るたびに相手のフィールドのカードを選んで破壊する!」

「なんだと!?」

「いきます!レベル3『紅蓮王 フレイム・クライム』にレベル3『ソウル・リゾネーター』をチューニング!紅き竜よ、琰魔を呼び起こす道を照らし出せ!シンクロ召喚!来い、『レッド・ライジング・ドラゴン』!」

 

レッド・ライジング・ドラゴン

☆6

ATK 2100

 

「『レッド・ライジング・ドラゴン』の効果!墓地のリゾネーター1体、この場合『ソウル・リゾネーター』を特殊召喚!私はこのターンEXデッキから闇属性ドラゴン族のシンクロモンスターしか特殊召喚できなくなる。さらに『共鳴破』で真ん中の伏せカードを破壊!」

 

伏せられていた『レッド・アーマー』が破壊される

 

「今蘇生した『ソウル・リゾネーター』をレベル4の『デーモン・ソルジャー』にチューニング!月夜に輝く龍よ!今ここに顕現せよ!シンクロ召喚!『月朧龍ヴァグナワ!』」

 

月朧龍ヴァグナワ

☆7

ATK 1500

 

「『共鳴破』で一番右の伏せカードを破壊してヴァグナワの効果!次のターン終了時まで素材とした非チューナーのレベル×300攻撃力が上昇し、チューナーのレベル×300のダメージを与える!」

「させん!カウンタートラップ『クリムゾン・ヘルフレア』!このカードは相手フィールドのモンスター1体の攻撃力よりも低いダメージを与える効果を無効にし、貴様に倍のダメージを与える!」

「うぇっ!?」

 

カイ

LP 4000→2200

 

「いつつ……フレイム・クライムの時に使わなかったから違うと思ったのに……『共鳴破』で選んだほうだったし」

「当然だ、キングだからな」

 

クロウの「元だろ」という声は無視された

突っ込みどころはそこじゃあないと思うのだが

 

「まあいいや、今回の主目的は呼べそうだし」

「ほう?オレに渡したいカードか。オレにふさわしいか見せてみろ!」

 

その言葉にカイはニィッと笑う

 

「もちろん!さあ、本日の主役のお披露目だ!レベル6の『レッド・ライジング・ドラゴン』に、レベル2の『レッド・リゾネーター』をチューニング!深紅の悪魔よ!紅き龍の名のもとに、その威を示せ!シンクロ召喚!『スカーレッド・デーモン』!」

 

スカーレッド・デーモン

☆8

ATK 3000

 

召喚されたのは紅い悪魔のような龍

 

「『レッド・デーモンズ・ドラゴン』……?」

 

彼の魂に似たモンスター

 

「今回手に入れたカード、『スカーレッド・デーモン』含め『レッド・デーモンズ・ドラゴン』関連が多かったんですよね。こいつも私じゃ『レッド・デーモンズ・ドラゴン』として扱う以外バニラに近いですし。さて、気を取り直して『共鳴破』で……左から2番目の伏せカードを破壊!」

「破壊されたのは『呪われた盾-カースド・シールド』!破壊されたとき800ダメージを与える!さらにチェーンしてオレの手札が0のため『ゼロ・ホール』!そして『ダーク・リゾネーター』をリリースし『ナイトメア・デーモンズ』を発動!」

「えっちょ、ウソォ!?」

 

『共鳴破』がほぼ全部裏目に出た

『ナイトメア・デーモンズ』の効果でカイの場に破壊されると800ダメージのトークンが3体召喚され、『ゼロ・ホール』で全破壊。その後カースド・シールドで800ダメージなので3200ダメージ

 

「私の引きが悪いのか向こうがすごいのか……」

 

カイ

LP 2200→0

 

___

_______

_________

 

デュエルが終わった後、パックの開封会が行われた

不思議なことにそれぞれが使うテーマのカードや相性がいい、もしくは使いやすいカードが多く出てきた

余ったりかぶったりしたカードをトレードしたりして、デッキを調整したりしてデュエル

カイにお迎え*9が来たことをきっかけにお開きとなった

 

 

……帰り道のこと

 

「ねえ、龍亞カイのことなんだけど」

「なに?精霊でも憑いてた?」

「うん、おジャマたちがいた」

「たしかによく使ってるしなー」

「……あの、ね?もしかしたら、なんだけど、あの迎えに来た……」

「姉だって言ってた人?アカデミアでは見たことないよな」

「そう、もしかしたらあの人……精霊かも」

「えー!?でもオレたちにも見えてたよ?」

「そうなんだよね」

「それにさ……あんなカード、カイが使ってるの見たことないよ」

*1
もちろんカードは拾ったすることもある

*2
今までお世話になった相棒などをあっさり捨てようとしているとかはNG

*3
レア度ではなくほしいかどうかで交換対象を決める

*4
独自設定、遊戯王世界ならありそうな気がして

*5
独自設定

*6
マジで山。百パック以上

*7
ほとんどタダ同然

*8
在庫処分ともいう

*9
どことなくカイに似た金髪ロングの少女

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