大筋は変わらなかったともいう
自分たちが知らないだけでイリアステル関係者は結構いるらしい
チーム5D'sがそう確信したのはZ-ONEを倒した後のこと
例えばZ-ONEの作ったデュエルロイドであるレイン恵がイリアステルがなくなったため制限が外れ、遊星のところにメンテナンスの相談をしに来たりとか
ブルーノ(アンチノミー)の発言から積極的に参加していない強者がいるっぽいとか
そういうものが積み重なったところにおきたある出来事があった
ブラックホールに消えたはずのブルーノが戻ってきたのである
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「「「「「「ブルーノ!?」」」」」」
「ただいま!みんなだいすきブルーノちゃんだよ!」
死んだと思っていた仲間の帰還
みんな喜んで迎え入れる
ガレージにあったお菓子を龍亞が持ってきたあたりで遊星が問いかける
「ブルーノ、ブラックホールからどうやって脱出を?今までどこに?」
「えー、何て言おうかな……うん、友達、友達が助けに来てくれたんだ。その友達が修理もしてくれて」
「……イリアステルか?」
「一応?名前だけの幽霊構成員みたいなものだったけど」
普段は拾った娘を育てるため電化製品やDホイールなどをつくって売っているらしい
すると話を聞いていた龍亞がなにか引っかかるものがあるようで
「……なんか、そういう話聞いたことがあるような気がするんだけど、会ったことあるのかな?」
「娘さんのほうは、あるよ」
「えっ?……その人イリアステルのこと知ってたのかな?」
「本人に聞けばいいんじゃない?そろそろ……」
ガチャリ
キィィ……
「こんにちは5D's、遅くなったけど優勝おめでとう」
やってきたのは花束を持ったカイ・クリスタ
チーム5D'sのWRGP優勝を祝いに来たらしい
「ありがとう、カイ」
遊星が花束を受け取る
モーメントのかがやきのようにきれいな花束
「ねえ、カイ」
「いきなり何さ、龍亞」
「イリアステルについて、どれぐらい知ってた?」
龍亞の発言に部屋が止まった
正確には龍亞、ブルーノ、カイ以外が
「大体知ってた」
止まった空気が驚愕に変わる
その言葉の意味は、直前までの会話を考えればわからないはずがなかった
「なんで教えてくれなかったのさ」
なんとなくだが“教えてくれればもっと楽だった”と思っている気がする
「んーまあいろいろあるけどまず、義母は一応イリアステルだけど私はそうじゃあなかった」
指を一つ立てる
「次に私と義母はどちらの味方でもなく傍観者」
「正確にはイリアステルが彼女たち以外全滅した後、人類がどうしようもなくなった時のための保険」
ブルーノに補足されながら二つ目を立てる
「最後に、Z-ONEに希望を見せるなら私の助けはむしろジャマ」
三つめは立てることなく締めくくった
聞いていた龍亞はそんなものかな?という顔をしている
それ以外の全員はとりあえず敵じゃないからいいかといったところ
なんとなく空気が緩んだところで龍可が気付いた
「そういえばカイは何か用事があったの?」
本来はそんな話をしに来たのではないはずだろう
「ブルーノを送ってきたついでにDホイールの免許とれたから義母とやるんだけど興味あるかなって」
その言葉に全員があると答えた
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人のいないサーキット
イリアステルの被害があった場所はとっくに修復されている
「初めまして、ユイ・クリスタです。娘がおせわになってます」
そういったのは少女に見える人物
身長は龍亞、龍可と同じくらい
「これでも30超えてますー」
正直とてもそうは見えない
カイの妹だといっても違和感がない
「……なんか義理の親子にしては似てない?」
龍亞の意見に他のメンバーも口にはしないものの内心同意していた
「私の元になっている人がカイの子孫らしいんですよね」
まああの世界に私がいたのかはわかりませんが、と続けた
その後、全員の自己紹介も終わり
二人がスタート位置についた
遊星たちはスタンドで見守る
「にしてもなんで街中じゃなくてサーキットだったんだ?」
「客がいなければ人目がないからではないか?イリアステルの関係者だろう」
「ブルーノはライディングで二人がどれくらいの腕か知っているか?」
「初めてのカイはともかくユイは強いよ」
「とにかく、どんなデュエルになるか見守りましょう」
スタートの表示は動いていない
なので龍亞と龍可が合図をすることになった
観客席からメガホンを使って話す
「わかってると思うけど、先行は第一コーナーを先に回ったほう」
「クラッシュしたら終わりだから気を付けて」
カイは横幅のある灰色のボディに赤と青の六角形が並ぶDホイール
ユイは結晶のような角ばった水色の車体
「じゃあそろそろ行くよ?」
二人が頷くのが見える
「「よーい、スタート!」」
「「ライディングデュエル、アクセラレーション!」」
次回はデュエルになります
どういう展開になるか考えるから待ってくれ