【書籍化】告知事項(隣人がVtuberです)【進行中】 作:関係ないよ
配信品質向上委員会Discord*1
『はじめまして!Vtuberの
『よろ~』
特命社長
『なんか難しい名前の人きたー!』
アーマード・コアの新作は必ず来る
『
タイル;;
『おうがさんも来たんだ!こっちでもよろ!』
押っ取り刀で参加した配信品質向上委員会のDiscordサーバー*2は、俺の知っているメンツもいるせいか、なんとなくアットホーム感のある場所だった。
百人ほどいるメンバーのうち半分ぐらいはアクティブ*3で、色々なチャンネル*4で活発に議論を交わしている。
たとえばVtuber論で盛り上がっている『登録者数激伸び委員会』というチャンネルがあったり……
『だから絶対今からLOL*5やって極めた方が絶対いいんだって、絶対あの手のスルメゲーはいつか絶対跳ねるから解説動画も回るし』
『いやそれは今旬の(モンハン)ワールドやらない理由にはならないでしょ』
ウルトラ長命種
『流行りのゲームは伸びてる連中も普通の配信者も絶対やるから絶対埋もれて終わりだって』
『ただでさえ数字持ってないのに流行りすら追わなくなったらいよいよ登録者減りそうだけどなぁ』
アノールマンボ
『ていうかもうすぐにSEKIRO出るからそれどころじゃなくなるぞ』
アーマード・コアの新作は必ず来る
『アーマード・コアの新作は必ず来るけどそのためにSEKIROも買います』
ウルトラ長命種
『私が絶対に言いたいのは、独自の強みを持たないと絶対この先時代についていけなくなるって事』
『ていうか、そういうウルトラさんはなんかやってんの? 生き残りのための事』
ウルトラ長命種
『私がやっているのは、絶対にウケるウルトラマンクイズ*6』
または、配信関係なくゲームそのものの話で盛り上がっている『ゲーム系』というチャンネルもあったり……
『カス!』
マリモン
『そういや織元さん、グラブルの爆死ガチャ配信の切り抜き
『ね、あれ嬉しかった。天井*11いった甲斐あったわ』
KitchenYouth
『ていうか石音結局パワプロに何万使ってんの?』
『十から先は数えてない。年末に経費計算のために数えるけど』
はたまた、個人の趣味嗜好で盛り上がる『その他雑談』というチャンネルもあったりした。
『俺はヨツケモ好きだからラムダさんはちょい足りないんだよね』
内海大洋
『動物園で◯◯してそう』
ゆっくん
『いやリアルと現実はちゃんと分けてるよ』
『どっちもリアルだろ』
技術系Vtuberたむちん
『草』
ゆっくん
『いつかどっかの箱からヨツケモV出てきたらマジで死ぬほど推すわ
もちろんラムダさんも推しなんだけど』
ゆうP
『マジでうちの犬に近づけたくない男ナンバーワンだわ』
ゆっくん
『大丈夫よ、俺動物アレルギーだから』
内海大洋
『なんも言えねぇよ……』
どこのチャンネルも毎秒のように動きがあり、立ち上げから半年ぐらい経っているというのに非常に活発なサーバーだった。
アーマード・コアをはじめとしたSNSでの知り合いも数人いて、俺も居場所がないという事もなさそうだし……
なんなら俺とチャンネルを互いに登録しあっているだけの関係のVtuberも結構いて、そういう人ともこれから少しずつ知り合っていけそうな感じもする。
しかし、ざっと見てみた感じ……
カノンボールにスカウトされた三期生の三人と一部の女性Vを除いて、ほとんどマジで全然伸びてる人がいない。
本当の本当に底辺Vの総本山という感じだ。
そんな俺が特に興味を持ったのが、このサーバーの本来の目的、メインコンテンツである『機材相談』チャンネル。
『視聴者さんに声ブツブツって言われたんですけど改善策ありますかね?』
『機材は前から変わってませんか? あとその配信のアーカイブありますか?』
キルトソングス
『https://…
機材は代わりなしです』
キルトソングス
『どうですかね?』
聴耳保たヌ
『VT-4*13の問題?』
『キルトソングスさんチャンネルストリップ*15買ってましたよね、一回それバイパス*16してもらっていいですか?』
キルトソングス
『やってみます!』
『手や物が当たってコンプ*17あたりの設定が変わったりしてないですか? 外す前に一回見てみてほしいです』
バンバン番場
『社長やん!』
『社長お疲れ様です!』
経済アナリスト系Vtuberひらめきたくむ
『あれ? さっきまでカノン*18のマリパ配信で2Pやらされてなかった?』
キルトソングス
『設定見直してみます!』
聴耳保たヌ
『ハセやんちゃんと休んでね*19』
そこにはちょうど社長ことハセやんが降臨していて、なぜか病院マークのリアクションをつけられまくっていた。
俺も病院のマークを押し、とりあえずスキマ時間にチャンネルの膨大なログを読み込んだ。
そしてみんなのガバガバな金銭感覚にしっかり当てられ……
気づけばうっかり、買う気もなかった十万超えのマイクをポチっていた。
それはまぁ、別にいいのだ。
いい機材を手に入れる事も、Vtuberの栄達への第一歩ではあるしな。
とにかく、このサーバーの中には、俺のV人生の第一のターニングポイントになるチャンネルがあった。
その名も『なんでも挑戦委員会』という……
超活発なサーバーの中でもあんまり流行っていない、泥臭いチャンネル。
本気で自分の力を伸ばそうと、必死でもがく人たちのいる場所だったのだ。