「シンプルだね、カナくん」*1
「動きやすさを重視したからな、」
「…………」
「なんだよ」
「いや、女に見えるな」
「なるほど、内容によっては保健室行きだな」
全く人がにしていることを何度も何度も、いい加減にしてほしい。
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
ザ・フル装備といえる見た目が一瞬誰か分からないが目により飯田と理解する。飯田はオールマイトに質問をする。
「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ!監禁、軟禁、裏商売…このヒーロー飽和社会!真に賢しい敵は闇に潜む!君らにはこれから、敵組とヒーロー組に分かれて二対二の屋内戦を行ってもらう!」
「ヒーローと敵のガチバトルか‥男らしいぜ!」
「基礎訓練も無しに?」
「その基礎を知る為の実践さ!ただし今度は、ブッ壊せばOKなロボじゃないのがミソだ!」
説明が終わると、矢継ぎ早に質問がいく。皆、もう少しまを開けようよ。聖徳太子じゃないんだから。
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ブッ飛ばしてもいいんスか‥!」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか!?」
さすがに困惑するオールマイト。いきなり実践訓練となるとそれは質問されても仕方ないと思うが、予想くらいは出来るよな、入学式に合理的虚偽とかほざいて、テストをやらせてくる教師もいるのだから。オールマイトは手詰まったのかポケットから小さな紙を取り出し広げる。
「いいかい!?状況設定は敵アジトの何処かに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている!ヒーローは時間内に敵を捕まえるか、核兵器を回収する事。敵は制限時間まで核兵器を守るか、ヒーローを捕まえる事!」
随分アメリカンな設定だな、
「もっと理想的なのはとある男性が家族を救うべく、マフィアのアジトに乗り込み、自らの命を引き換えに家族を救うってのがベストオブレスキューなシチュエーションだな!」
いや…ただの映画の見過ぎだったわ。
「因みにコンビ及び対戦相手を選ぶのはくじだ!」
「適当なのですか!?」
「いや、飯田、プロヒーローは他事務所との急増チームアップする事が多いから‥多分そういうことじゃないか?」
Aチーム 麗日&緑谷
Bチーム 障子&轟
Cチーム 峰田&八百万
Dチーム 飯田&爆豪
Eチーム 青山&芦戸
Fチーム 尾白&葉隠
Gチーム 上鳴&耳郎
Hチーム 蛙吹&常闇
Iチーム 口田&砂藤
Jチーム 切島&瀬呂
「よろしくな、麗日」
「うん!」
「Aがヒーロー、Dが敵だ!」
「!」
「爆豪、一つ忠告だ、二対二じゃなく三対二だから」
「どういうこと?」
「見てればわかる」
爆豪に忠告一つ、まぁあいつは出久を見てないからな、言われても気づかないだろうし、飯田の速度もこの目じゃ意味ないしな。
「さっきの発言どういうこと?」
「すぐに分か!……危ないなぁ」
「避けてんじゃねぇ!中断されねぇようにぶっ飛ばしてやらぁ!」
「右の大ぶり」
「!」
爆豪が奇襲をかけてくるので、麗日を抱えて避ける。相変わらず好戦的だな、借りるよ出久。
「爆豪は大抵初手は右手の大振り、どんだけ一緒にいると思っている、出久はすごいと思ったヒーローの個性、闘い方を分析する。俺の個性みたくパットしないわけじゃない〈爆破〉というわかりやすい個性。アイツが見てないと思ったか?人一倍才能があったお前は、出久にとって最も身近なヒーローだったわけだ。盲目になってからは俺の眼を借りてさらに真価を発揮した。出久は出来損ないじゃない、言ったろ三対二だって」
「クソがぁぁぁぁぁ!」
「地雷に触れると真っ直ぐ攻撃してくる。細かい軌道は神々の義眼で見切る、」
「がハッ」
「これは緑谷対爆豪勝己だ、麗日先に行け。それとコレ持ってけ」
「?う、うん」
さて…出久が立てた爆豪の特徴、癖そこから立てた作戦を〈適応〉に落し込む。コイツの才能は危険だがここまで事前情報があれば、適応のほうが早い。
――――――
『サインを書く時に気づいた、緑谷少女の分析能力。あれは天性のものと言えるほどに完璧だ、それを観ることに特化した少年が再現する。言うがやすし、すごいってもんじゃない!』
――――――
「クソがっ!」
「刃身ノ二・空斬糸 帯」
「なっ!」
見れてよかった、相澤先生は格好からして抹消ヒーローイレイザーヘッド、体格と出久の分析からの捕縛布の再現、何が引っかかれば、焦って
「シナトベ!捕獲完了!」
『カナくん!ごめん見つかった』
「渡した奴をばら撒け、ちゃんと無重力で浮かせてな」
『う、うん』
――――――
「えいっ!って何これ」
「そんなもんじゃ止まらないぞ!」
指示された通り投げたけど、なんで紙の蝶が、個性で落ちないようにしてはあるけど、こっからどうすれば。
「カグツチ」
「えっ?」
「なに?!」
「間に合った」
――――――
「間に合った」
「何が」
「俺の斗流血法は血を元に、焔と風を起こす。ヒーロー活動をしてきている、個性は知っているはずだろ?」
「っつ」
「斗流血法シナトベ 刃身の拾・双翼刃…麗日!上!」
「う、うん」
麗日の個性〈無重力〉は触れたものの質量をなくすもの、自身に触れれば、自身の質量も変えられる。蝶は俺と飯田の周りある、エンジンが動いたら、すぐに焔出す。
『ヒーローチームWin!!!!』
「よし!」
モニター室に戻り評議をする。
「せて講評と行こうか!MVPは緑谷少年だ。何故かわかるかい?」
「はい、オールマイト先生」
回答は、相手の個性と動きを理解して、動き的確な指示を出していた。というものだった。
「少し違うな、」
「え?」
「なにか意見かな、緑谷少年」
「行動の回答としてはいいかもしれんが、カグツチの焔は核付近で使うもんじゃない"周りへ与えるリスクの考慮"を考える、ヒーローとしての鉄則らしい、出久が言ってた」
「うん、君はブラコンだね、けど正解だ」
この後は、円滑に授業が進んだ。問題は推薦一位轟焦凍、個性の〈半冷半燃〉の冷しか使っていない。なんでだ?使わない理由があるのか、さっきの俺の言葉が効いたのか、どっちだろうな。