雄英高校サポート科緑谷出久♀の兄   作:紡縁永遠

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パパラッチ

 雄英に登校したのだが

 

  「そこの君!オールマイトが雄英に就任してから周りはどんな―――!」

 「オールマイトの授業は一体どのように―――!」

 「ちょっといいかい!オールマイトが身近に存在するというのは―――!」

 「オールマイトは普段生徒とどんな接し方を―――!」

 「ずばり!オールマイトのことをどう思って―――!」

 「オールマイトの食事風景とか―――!」

 

 学校の門前にごった返すように集まっている人たちを見て朝から気分が下がる。というか最後のやつ必要か?

 手に持つはカメラにマイクに集音器、周囲には無断駐車の山。押し売りもびっくりの強引な質問攻めにもはや騒音公害としかいいようがない。

 

 「ねぇ…兄さん」

 「どうした?」

 「視力貸して、うるさくて何も分からない」

 「ほれ」

 「ありがとう」

 

 しかしどうするかな、ここまでいると確実に捕まるし、そもそもこいつら、倫理観をどこにおいてきたんだ?だいたいが悪徳パパラッチだろうに。

 それに出久が持っているサポートアイテムが日を増すごとに大きくなり、今は背負っている状況なのだが、機械を常時背負うのはやはり目立つわけで、対策はしているがその分重くなり動きも鈍る。

 

 「あ、そこの君達いいかな!オールマイト……ってあれ?君達もしかしてヘドロの……?」

 「視野混交(シャッフル)

 「あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙いつもyc327ーycicy324いyciyc324よりyglhs」

 「兄さんやりすぎ」

 「これくらいいいだろ、さて…通してくれるよな?」

 「はい…どうぞ………」

 

 快く、快く*1どいてくれたパパラッチ達の間を抜けて、なんとか登校する。その後も粘っていたらしいが、雄英バリアとか言うダサい名前の防衛システムに追い返されていた。

 出久と別れて、教室に。

 

 「さて…昨日の戦闘訓練お疲れ様、Vと成績を見せてもらった、爆豪の行動が不安だがまあいい、ホームルームの本題だ…今日で悪いが君達には…学級委員を決めてもらう」

 「「「「「「学校っぽいの来たーーーー!!」」」」」」

 「委員長!!やりたいですソレ俺!!」

 「ウチもやりたいス。」

 「僕のためにあるヤツ☆」

 「リーダー!!やるやるー!!」 

 

 次々と挙手し、もう殆ど全員挙げてるぐらいの勢いで盛り上がるクラスに、相澤は少し強めに咳払いをし、クラスは一瞬にして静まり返る、除籍宣言のせいかな、皆少し怯えてる。

 

 「()を牽引する責任重大な仕事だぞ‥!『やりたい者』がやれるものではないだろう!!まずはクラス委員長を誰であるかを見定め!そして周囲からの信頼あってこそ務まる聖務‥!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら‥これは投票で決めるべき議案!!!」*2

 「聳え立ってんじゃねーか!!何故発案した!!」

 

 まともな意見を発案した飯田の腕は誰もが二度見してしまうほど高く聳え立っていた。うん、変に真面目だな。

 

 「日も浅いのに信頼もクソも無いわ飯田ちゃん。」

 「そんなん皆自分に入れらぁ!」

 「だからこそここで複数票を獲った者こそが、真に相応しい人間という事にならないか!?どうでしょうか先生!!!」

 「時間内にやるなら何でもいい。あと別の委員長はまた日を改めてだ、分かったな?」

 

 理解はした、自由が売りの学校だそれはいい、けどななんであんたは寝袋を出してんだ。どんだけ寝不足なんだ。

 

 「で、なんで俺が5票なんだ?」

 「峰田の暴走をしっかり止めてくれそうだから」

 「その信頼はどこから来た」

 「入学式の時とか、妹を守ってたとことか?」

 「オーケイ、峰田は保健委員から外しておく」

 「「ありがとう!」」

 「なんで!」

 「治療等々、言ってセクハラしそうだから」

 「………………」

 「黒だな、まぁ…いい副委員長は?」

 「八百万でいいんじゃない?」

 「では、そうさせていただきますね」

 

 なんやかんやで終わったホームルーム、峰田の呪詛は無視して授業の準備をする。

 

――――――

 

 

 「カレー大盛り、サバの味噌煮、餃子……二郎系ラーメンおまかせで」

 「……胃もたれしそう」

 「年寄りかお前は、しかし飯田が俺に入れてたとはな」

 「()()()()()ふさわしいか否かは別の話、ぼ…俺は俺の正しいと思う判断をしたまでだ」

 「なるほどねぇ、ところで何回が僕といいそうになっているがなんでだ?」

 「うっ」

 「もしかして坊っちゃん?」

 

 麗日、それは飯田に失礼だぞ、いや…俺が始めた物語だったわ………

 

 「…………そう言われるのが嫌で一人称を変えていたんだが…」

 

 アッやっぱり

 

 「ああ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ」

 「ええー凄っ!」

 「ターボヒーローインゲニウムは知っているかい?」

 「もちろん!東京の事務所に65人もの相棒を雇っている大人気ヒーローでしょ!」

 「詳しく……」

 「まさかっ……」

 「俺の兄だ!」

 

 出久の興奮した解説を飯田があからさまに誇るように答える。

 

 「規律を重んじ、人を導く、愛すべきヒーロー、俺はそんな兄に憧れた。人を導く立場はまだ早い。かみての緑谷くんが就任するのが正しい」

 「なるほど、ってことは飯田さんもウウ―――

 「!なんだ!」

 『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは直ちに屋外に避難してください』

 「嘘だろ」

 

 突然の警報、そして雄英のセキュリティが突破されたという緊急連絡に、俺の身体は瞬時に警戒態勢に入る、出久の安全を最優先として動く。幸いここには、動けるやつはたくさん……

 

 「空斬糸!ったく落ち着いてくれよ」

 「ありがと、兄さん」

 

 警報によりパニックになった生徒達が、我先にと外に出ようと入り口に集まる。押しつぶされないように天井に避難したが、天下の雄英生徒がこんなんでいいのか?

 

 「とりあえず」

 「セキュリティ3の突破ってなんだ?」

 『校舎に入ってすぐか、周辺までに誰か侵入してきた事を指します』

 「いつの間に音声昨日つけたんだよ」

 「数日前から勝手に付いてた、兄さん!視野飛ばして!」

 「分かった視野拡大(ズーム)これはマスコミか?」

 「マスコミ?ならここまで混乱する必要も」

 「俺の眼だから出来ることだ!危ない!」

 

 波に押しつぶされて転びそうな人がいるので引き上げる。引き上げないと、踏まれるからな軽いけがじゃ済まない。

 

 「ありがとう助かるよ」

 「さて…マスコミのことをどう伝えるかだが」

 「緑谷くん」

 「なんだ、」

 「あそこの、避難誘導標識まで運べないか?」

 「分かった、推進は飯田、お前がやれ」

 「分かった」

 

 糸を外して、飯田の補佐をする。おお、すごい、とんでった。あれぶつからないよな。

 

 「大丈――――――夫!!皆さん、ただのマスコミです!パニックになるようなことではありません!大丈夫です!!!」

 

 おお、よく通る声だ。一気に混乱が静まったぞ。しかし、あのパパラッチどもは、どうやって入ってきた。見た感じ雄英バリアを破壊して……どうやって?どんな個性で?きな臭くなってきたな。それよりも

 

 「えーっと」

 「助けてくれてありがとね。私は拳藤一佳、ヒーロー科1年Bクラスの生徒だよ。まったく参ったよ、あんなパニックになるなんて。みんな全然聞く耳持ってくれないし、むしろ押し流されて倒れちゃうし」

 「俺は1-A、緑谷神目だ。まぁ…あれはしょうがない。天下と呼ばれるほどの雄英に侵入者が入ってきたんだからな、混乱もするさ、そっちは?」

 「ヒーロー科か、」

 「気に触ったか?」

 「いや別に。えっと、助かった。俺は心操人使……1年C組、普通科だ」

 「あっ、私はサポート科の緑谷出久、神目の妹です、ところでお二人の個性は?」

 

 自己紹介を終えると出久の悪い癖が出てくる。初対面のやつに聞くんじゃないよ。

 

 「あ〜」

 「あっ、言いたくないならいいんです!」

 「〈洗脳〉だ、会話した相手を洗脳できる」

 「なるほど、対人戦なら対策はされやすいけど、集団戦なら声を真似れば誰かわからなくなり、反応してしまう。正面からの攻撃の対処法さえ何とかできれば、いろんなことが出来る。隠し通路やアジトへの道案内、ちょっとした囮や騙し討ち同士討ち、偽情報と合わせて協力関係にある敵組織同士を仲違いさせる……。出来る出来ないは置いといてもパッと考えてこれだけ用途が出てくる。実技内容は、しょうがないかもしれないけど、ヒーローとしてはぜひともほしい能力だよ!」

 

 うん、引かれてるよ出久。けど役には立ちそうだな、俺の目と合わせれば、少し卑劣だが、視界混合で降参させた後、会話させて仲間を割らせるとか。

 

 「……………………」

 「どうかしました?」

 「……俺の個性聞いてそこまで考えて褒められたのが初めてで、ちょっと驚いただけだ。普通洗脳なんて個性、悪い事し放題だって言われるからよ」

 「そうかな?でもまあ初対面なら仕方ないかもね、でも雄英に入れたんだからそれくらいの信用はできやすいと思うよ、一部を除いて」

 

 峰田は今後もどうにかしないとだからな。

 

 「じゃあ拳藤さんは?」

 「えっと私は、」

 「悪いが時間だ、また後にしろ」

 「えっ、」

 「残念がるな、時間はまだあるんだから」

 「そうか、またな」

 

 

――――――

 

 

 「はい、他の委員は決めるわけだが、保健委員をまず決める、因みにだがこの仕事は、既に未遂がある峰田が口を出す権利はない、上鳴はやっていないが、予備軍扱いされらから気おつけるように……それじゃあやりたい人は?」

 「ん、んん、ん~~」

 「居ないのか?なら推薦だが、爆豪、お前がやれ、」

 「は?何でやらなきゃなんねぇ」

 「変な下心もない、口は悪いが手先も器用、反対は?……無いみたいだな決定と」

 

 そんな感じて、進めていった。峰田は終始なんか叫んでいたが、全て無視し、美化にしておいた。清潔感あるやつはモテるぞと言ったらやる気を出したチョロいな。

 因みに女性陣には物凄く感謝をされた。

*1
ここ重要

*2
ビシっ

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