雄英高校サポート科緑谷出久♀の兄   作:紡縁永遠

7 / 22
USJ
USJ


 「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイトともう1人の3人体制で見ることになった」

 「はーい、何やるんすか?」

 「災害水難なんでもござれ、人命救助(レスキュー)訓練だ」

 

 人命救助か、手を伸ばして、どれだけ救えるか、遅れることは許されない。あの時と同じだな……今度こそ間に合うように!

 

 「じゃ、とっととバス乗るぞ、除籍宣言が来ないとも限らないしな」

 「「「はーい」」」

 「ちょっと待て緑谷、お前は俺をどう認識している」

 「初日で除籍宣言という理不尽を突きつけてきた、暇さえあれば寝袋でねて、身なりの整っていない、メディアにも小汚いと言われる、アングラヒーロー」

 「……そうか」『全部あってる……』

 

 メディアを嫌っていても身なりくらいは整えてほしいんだが。まぁ…それを言うのは他の教師に頼みますか。しかしセミクロスシートとは珍しい。

 

 「なあ」

 「ん?」

 「結局その目ってなんだ?」

 「ああ、これはまぁいろいろと、本当にいろいろあって手にしたもんだ、戦闘スタイルもな、深くは聞くな」

 「そうか………」

 

 やはり目について聞かれる、眼を常時閉じているので周りはわからないはずだが、碧の幾何学模様の眼は、気になるか。

 

 「ヤーオーモーモ!暇だしポッキーゲー…ポッキーどこいった?!」

 「ポッキー食うか?砂藤?」

 「いいのか?」

 「ああ、」

 「ってちょっと持て!何パクってる!」

 「変な知識を刷り込ませるな、それと一応授業なんだぞ、途中で食っていいのは八百万と砂藤だ」

 

 油断もすきもねぇなコイツら。

 

 「ああ、それと、葉隠、コスチュームは戦闘以外何か羽織ってくれると助かる」

 「なんで?」

 「俺の眼だと、〈透明化〉が意味をなさないか」

 「死ね!」

 「ずりぃ!大きさは?スリーサイズは!?」

 「刃身ノ二・空斬糸」

 「ナイスです、緑谷さん、それと葉隠さんはこれを」

 「あ、ありがとう」

 

 峰田は後で生徒指導にいかせるか、根本を正さないと人命救助の時も、理由をつけて痴漢をしそうだし。

 

 「私何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」

 「なんだ?蛙吹」

 「梅雨ちゃんと呼んで……あなた周りをよく見てる」

 「これに関しては出久と爆豪の方が詳しいからな……」

 「あ゙ぁ゙っ?」

 「視力の無い出久は自身の半径三メートルをも守るのは難しい。だからそれを補うために動いていたら広い視野で多くを見れるようになった」

 「その姿勢でこいつはバレンタインにチョコの山を作っていた」

 「お前もだろうが」

 

 いや〜懐かしいな、もらったチョコを毎日ホットミルクに溶かして、それでも減らないから、

 

 「全部溶かしてケーキにしたっけな」

 「…………」

 「どうした?」

 「それは失礼じゃないかしら」

 「消費できない量を送る方も悪い……まぁ嘘だ、血を消費するから、普通に食うことのほうが多い」

 「そ、そうか」

 

 失礼だな、そんな無粋な真似はしないよ、まぁ血が入ってるやつは問答無用で蒸発させたけど。名前なんだっけな、と、と、トガ何とか、変わった笑顔だったのは覚えているんだが。名前が出てこない。

 

 「そろそろつくぞ気を引き締めろ」

 「ああ、」

 

 付いたのはいいんだが、これはなんだ、確かに災害をもした作りなのではあるのだが、大量の水がうねる水難エリア、街をひっくりかえしたような土砂災害エリア、どういう仕組みなのか鎮火する気配のない火災エリアetc……そこがプロヒーローを目指す為の教育施設だと知らなければひとつのテーマパークにさえ見えてくる.....火山エリアは本当にどうなってんだ?

 

 「「「「すっげー!USJかよ!?」」」」

 「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も……(U)ウソの(S)災害や(J)事故ルーム!!」

 

 「えっと…確か、スペースヒーローの13号だったか?」

 「わー!私好きなの!13号!」

 

 「おい、13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが」

 「それが、どうやら通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで、仮眠室で休んでいます」

 「合理性にかける」

 「えーでは始める前にお小言を一つ……二つ…………三つ―――」

 

 増えるなぁ、小言じゃないだろそれは。しかしオールマイトがいないのか、聞きたいこともあったのに。

 

  「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は【ブラックホール】というものでして、どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」

 「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」

 「ええ……しかし、簡単に人を殺せる力です……みんなの中にも、そういう個性の人がいるでしょう。超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立ってように見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めてる可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では‥心機一転!人命の為に〝個性〟をどう活用するかを学んで行きましょう!君達の力は傷付ける為にあるのではない。救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。‥…………以上!ご清聴ありがとうございました」

 

 人を助ける力、人を殺す力、全ては使い方次第。本人の意識で全て変わる。これを聞くと、折寺の教師がどれだけクズだったか分かるな、個性で人を判断し、態度を変える。今度会ったらぶん殴ろうかな……

 

 ズズズ………

 

 !空間を裂いて押し入るような感覚、前にも感じた空間に干渉する力、何が来る…オールマイトもいない、教師は守るものが多い、象徴という権勢がない。なんでこんな時に……

 

 「ひとかたまりになって動くな!13号生徒を守れ!」

  「何だありゃ!?また入試ン時みたいな『もう始まってんぞー』パターン?」

 「どう考えても違うだろっ!!!」

 

 「13号にイレイザーヘッド、しかし先日いただいたカリキュラムではオールマイトもここにいるはずなのですがどちらへ……?」

 「はぁ?なんだよ……せっかくこんなに大衆を引き連れてきたってのにさ……オールマイトがいないなんてよお…………なあ、」

 

 「動くな!あれは」

 

 「ガキども殺せばでてくるかな」

 

 「(ヴィラン)だ!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。