雛見沢とかいう田舎に転生した   作:that's the plan

29 / 116
第29話

 今年もまた、綿流しの夜がやってきた。

 

 結局あの後、梨花ちゃんは俺に今日の犠牲者候補を教えてはくれなかった。梨花ちゃんは何事もなかったかのように日常に戻った。

 俺はそれについて問いただすこともなく、特別何か準備をしたわけではなかった。今回は梨花ちゃんの忠告に従ったのだ。

 

 梨花ちゃんの予想する犠牲者が誰なのかはわからないが、流石に俺自身や俺たちの友人が犠牲者の候補ならば教えてくれているはず。人が少ないところには行かないとか、一応の対策はしていたが、それほど危機感は抱いていなかった。

 

 今年は俺は久々に綿流し実行委員会のイベント部に所属しており、ちょっとした見せ物をする予定もあって忙しかった。それには、少しでも目立つ場所、人と関われる場所にいたいという理由もあった。

 梨花ちゃんも全てのことがわかるわけではない。想定外のケースで、俺や仲間たちが狙われる可能性もゼロだとは言えない。

 

 見せ物の時間の前には仲間たちと遊ぶ予定なので、俺が1人きりになる可能性があるとしたらここから家に帰ったあとくらいだ。もしも家にいるところを誰かに狙われて殺されるならもうお手上げだ!

 

 俺は祭りのために特設されたテントの中で、今日使う予定の機材をセッティングしていた。ギターとカンペ用の譜面、古いマイクと小さなアンプ。リハーサルは既に終わったので、今からはいつものメンバーと遊ぶつもりだった。

 

「ユウくん!今日は確かギターの演奏をしてくれるのよね?頑張ってね。おばさんも見てるからね」

 

 後ろから突然声をかけられる。振り向くと、その声の主は梨花ちゃんのお母さんだった。疲れたような顔だった。奉納演舞もあるし、祭りの実行委員会で重要な役を務めているのだから、その心労も計り知れない。

 

「ありがとうございます。今日の曲は最近練習しはじめたところなので、不安なんですけど。上手くいって欲しいですね」

 

「今日の祭りが盛り上がるかどうかは、ユウくんの演奏にもかかってるわよ?」

 

 俺を試すような、そんな表情で言う。もちろん、望むところだ。

 

「もちろんです!盛り上がる曲を用意してます!」

 

「最近は色々と大変なんだけど、この祭りが無事に終われば私も落ち着くわ。雄星くんも頑張ってね」

 

 そう言って彼女は優しく笑った。梨花ちゃんはこの母親のことをあまり好いていないようだったが、俺としては仲良く接してくれるこの女性は話しやすくて好感が持てた。家では梨花ちゃんにヒステリックに怒ったりもするというが、人はわからないものだ。

 

「ははは、そう言われると、ちょっとプレッシャーを感じちゃいますね!でも一生懸命頑張ります。見ててくださいね!」

 

 俺がそう答えると、梨花ちゃんのお母さんは満足げに頷いたあとにどこかへ歩いて行った。奉納演舞ももう数時間後だし、さまざまな調整もあるだろう。本当はすごく忙しいが、きっと娘の友達を元気付けようとして来てくれたに違いない。

 

 その他にも、何人かの人が俺の演奏を心配して見に来てくれた。やはり親が亡くなっているということからか、様々な大人が俺のことを心配してくれる。申し訳なさと、この村の思いやりの心を感じると同時に、北条兄妹にもその思いやりは向けられているんだろうか?と、気になった。

 

 

 今日の演奏の準備を終えた俺は実行委員会のテントを抜け出して、友人たちのグループに合流した。悟史くん以外のみんながそこにはいた。

 出店が立ち並ぶ神社の境内で、みんなは俺を待ってくれていたらしい。

 

「今日は悟史くんは来れないんだって?」

 

「そうなんですの。叔母から用事を頼まれているみたいですわ。にーにーはわたくしよりも器用に家事をこなすものですから、叔母からは都合良く使われてしまっていますの。わたくしが手伝おうとしても、大丈夫だから、って……」

 

 沙都子は悩ましげにそう言った。

 

 悟史くんはここ最近、色々なストレスからかあまり元気がなく、一緒に遊ぶことも少なくなっていた。

 折を見て遊びに誘ったり、手伝いを申し出たりしてはいるのだが、いかんせん悟史くんは去年の事故について俺に負い目を感じているらしく、あまり俺に気安く接してくれることは減っていた。少し、寂しかった。

 

「うーん、悟史もたまには羽を休めてみても良いと思うんだけどねぇ。今から呼びにいくのも迷惑だろうし、今日は仕方ないかあ」

 

 魅音ちゃんは肩を落としてそう言った。梨花ちゃんも、「みぃ……」と残念そうに鳴いた。

 もしかすると、悟史くんは俺に気を遣って遊びに行くのを辞退しているのかもしれない。自分と一緒にいたら、次は誰かを巻き込んでしまうから、みたいな……?

 そのうち、悟史くんとは話そう。そんなふうに気を遣われる方が俺は悲しい。いないのは仕方がない。俺は気を取り直して、みんなに言った。

 

「それなら、悟史くんの分まで楽しむしかないね。じゃ、まずはどこいく?」

 

「もちろん、わたあめですわ!」

 

 と、待ちきれない沙都子。

 

「どうせ全部回るんだから、何からでもいいでしょ!」

 

 と、魅音ちゃん。

 魅音ちゃんは園崎家当主代理として出店の管理を任されている立場なので本当は忙しいはずなのだが、俺たちに付き合ってくれている。ありがたいことだ。

 

「にしても、今年の綿流しは沢山人が来てるね。なんか今年は特別なこととかあるんだっけ?」

 

 俺はみんなにそう聞いた。みんなは何故かはわからないという表情だったが、その中で1人、気まずそうな顔をしている魅音ちゃんが遠慮がちに口を開いた。

 

「それがね……ユウと沙都子は聞くと嫌な気持ちになるかもしれないけど……」

 

 魅音ちゃんは俺と沙都子の顔を交互に見た。俺たちは何のことかわからず、取り敢えず頷いたのだった。

 

「お、オヤシロ様の祟りがさ、今年もあるってみんなは思ってるんだ。もしも祭りに行かなかった罰当たりは、オヤシロ様の祟りで自分が危ないかもしれない、ってね。この神社の境内も数年前まで閑散としてたのに……我が身可愛さってもんだね」

 

 魅音ちゃんは言いづらそうな表情でこの混雑の理由を教えてくれた。確かに俺や北条の両親も、ダムの現場監督も、祭りには来ていなかった。そしてその結果、事故や事件で命を落とした。

 

 だからといって、来ていないと祟りのターゲットになるというのは些か短絡的にも思えてしまうが、オヤシロ様の祟りは今や村全体で薄く広まっている迷信なのだ。敢えて行かないという選択肢も取りづらいだろう。犠牲者は自分じゃなくて自分の家族や親類っていう場合もあるんだから。

 

「なるほどね。まさかオヤシロ様が誰に祟るかを決めてるわけでもないだろうに。オヤシロ様がそれだけ力を持ってるなら村人なんかよりも建設大臣が祟りで殺されてるんじゃない?」

 

 俺は笑いながら言った。

 

「うふふ。そうですわね。私たちの家なんて、何も持っていませんでしたし。大臣を祟った方がよっぽど効果的ですわ」

 

 ほんの少し暗い顔の沙都子も、去年の事故を乗り越えて、なんとか明るく振る舞おうとしていた。

 オヤシロ様の巫女である梨花ちゃんは、オヤシロ様はもごもごするだけで、そんなことしないし出来ないのですよ、と真面目な顔で答えた。俺たちは、その変な冗談に顔を見合わせて笑った。

 

 空気を変えるために明るい口調で俺は口を開いた。

 

「まあでも、理由がどんなものでも祭りが盛り上がるのは良いことだよね。俺もオーディエンスが増えて嬉しいよ。この中に俺を見出してくれるプロデューサーがいるかもしれないしな!」

 

 後半はともかく、前半は本当のことだ。オヤシロ様は自分の名前が使われて何度も事件が起こって良い迷惑だろうが、自分の住む村の祭りが盛り上がるのは単純に嬉しかった。数年前までこの祭りはただの町内の飲み会みたいなもんだったが、今では選べる程度には出店が並んでる。

 

「雄星も、今日の発表、ふぁいと、おー!なのです」

 

 満面の笑みで俺に笑いかけてくれる梨花ちゃんだった。

 

 

 しばらく食べ、飲み、遊んだ後、俺は一度実行委員会のテントへと向かった。遊んでいるうちに出番が迫っており、実行委員のおじさんが俺を呼んでくれたのだ。もうすぐ本番が始まる。

 

「ユウくん、今日はよろしく。みんな君の演奏を楽しみにしているよ!」

 

 俺がギターのチューニングをしている時、古手神社の神主さん、つまり梨花ちゃんのお父さんが俺に話しかけて来た。ほんの少し赤らんだ顔で、元気そうだった。

 

「ありがとうございます。精一杯頑張ります!」

 

「梨花も君の話をよくしていてね。もしもその気があれば、僕と同じように婿入りすることになるかもしれないねぇ。はっはっは!」

 

 それだけ言うと、満足したかのように神主さんは違うテントへと向かった。そこでは既に酔っ払った様子の男たちが紙コップに注がれたぬるいビールを酌み交わしていた。

 

「そういう関係じゃないんですって!」

 

 俺はその背中に言うも、神主さんは手をひらひらとさせてそれに応える。これくらいの揶揄は別に気にはならない。最近はこの狭い村の数少ない娯楽がこの噂話なのだと理解してきた。

 少なくともほとんどの人は悪意で言っているわけではないのだ。中には本当に仲良くなるためのアドバイスをしてくるような人もいた。ま、余計なお世話ってやつだが。

 

「よし、ユウくん!出番やんね!」

 

 控室に実行委員のおじさんが俺にそう言う。よし、気合いを入れていこう。俺はギターを抱えて特設ステージの袖から舞台に上がり、椅子に座る。

 

「よろしくお願いします。牧野雄星です。今日は最近荒ぶってらっしゃるオヤシロ様に楽しんでもらえるような、盛り上がる曲を練習して来ました」

 

 少し高かったマイクの位置を調整しながら前口上を述べる。

 

「……そのついでと言ってはなんですが、皆さんも楽しんでいってくれると僕も嬉しいです!」

 

 俺の冗談に会場には酔っ払った男たちの笑い声が響いた。つかみは悪くない。

 

「まずはクイーンの名曲、『ドント・ストップ・ミー・ナウ』!」

 

『ドント・ストップ・ミー・ナウ』は言わずと知れたクイーンの名曲。アップテンポで盛り上がれる曲だ。歌詞の意味も和訳なんか読まなくなって分かりやすいし、リズムにも乗りやすい。

 難点は歌を歌うのが難しいところ、あとはギターソロがアコースティックギターだとなかなか難しいために、俺の実力では誤魔化してそれっぽいフレーズを弾くしか出来ないことだ。

 

 老人たちも聞いたことはあるのか、手を叩いて盛り上がる。酔っ払っている男たちの中には一緒に歌ってくれる人もいる。きっと興宮に住んでいる人なら、日常的に音楽を聴いたりする人もいるだろうし、大ヒット曲を歌って正解だ。

 

「次の曲は、スティーヴィー・ワンダーの『スーパースティション』!」

 

『スーパースティション』は、スティーヴィー・ワンダーの言わずと知れた名曲。カッティングのフレーズが耳に残る、ファンキーな一曲だ。

 どうせならサングラスでもかけて演奏したいところだが、買う金がもったいないからやめた。

 

 観客たちの反応はまあまあといったところ。耳馴染みがないファンクのリズムに少し戸惑ってはいるが、そのグルーヴは感じてくれてるみたいだった。

 

 曲が終わる。軽くチューニングをしながら、俺は少し話すことにした。

 

「『スーパースティション』とは、迷信という意味です。オヤシロ様の祟り……俺は迷信だと思います。オヤシロ様を祀る神社のお祭りに、これほどの人が集まってる。オヤシロ様がこの中の誰かを祟ることなんて、絶対にあり得ない!」

 

 村人の顔はそれぞれ、気まずいような顔になった。触れづらい話題に俺が堂々と触れたのだから当然かもしれない。

 だが、この中で俺はオヤシロ様の祟りの話をしたっていいと思う。当事者であり、被害者でもあるのだから。とはいえ、

 俺のために与えられた時間もそれほど多くない。すぐに次の曲を演奏することにした。

 

「次は、『ユア・マザー・シュッド・ノゥ』。母親と子の繋がりを歌った曲です。今日はこれでお別れです。ありがとうございました!」

 

『ユア・マザー・シュッド・ノゥ』はビートルズの曲だ。今までに演奏したものと比べれば多少知名度は落ちるが、母親から子への繋がりや、「君の母親は、君よりもたくさんのことを知ってる」……そんなことを歌っている。

 俺の両親が亡くなったことと繋げて、俺たちは悲しみを乗り越えていくんだ、という気持ちでこの曲を選んだのだった。

 

 郷愁を感じさせるようなややしんみりとした曲調で、綿流しの祭りはこれからも続いていくわけだが、ひとまずのエンディングにはぴったりだろう。

 

 俺は歌い終わると、観客に背を向けてステージを去った。かつてのように俺を揶揄する声は飛んでこなかった。

 

テントにギターなどを置いて、俺は出店が立ち並ぶ神社の境内へと戻った。そこでは、俺が戻ってくるのをみんなが待ってくれていた。

 

「お疲れー!流石ユウだね。うちの年寄り連中も楽しんでたよ」

 

「リズムとメロディーは心地いいですけれど、ユウが歌ってる曲は英語ばっかりで、何を歌ってるのかも分かりませんでしたわ……」

 

 魅音ちゃんはニコニコと笑って俺を迎えてくれて、沙都子はなんだか喜んでるのかはわからない表情だった。しかし、みんなが俺の演奏を聞いてくれて、そしてここで待っていてくれたことがすごく嬉しかった。

 

「待っててくれたの?みんなありがとう。もうすぐ奉納演舞だし、折角だったらこのままみんなで一緒に見よっか!」

 

 俺はそう提案した。みんなもそれに頷き、そのまま俺たちは奉納演舞が見えるところまで歩いた。

 

「もうすぐボクの母親の出番なのです」

 

 いつもの無表情で、梨花ちゃんは言った。それは自分の母親の晴れ舞台を待っている割にはやけに他人事だった。その表情は、まるで何かを諦めてしまったように聞こえた。

 

 きっと……梨花ちゃんは母親とあまりうまく行っていないんだろう。梨花ちゃんは、子供らしくはない。いつも見せている表情は可愛らしい子供を装ってはいる。

 しかし、梨花ちゃんと親しい人間の中で、それだけが梨花ちゃんだと思っているやつはいないだろう。みんな、梨花ちゃんの大人っぽい側面のことを何となく分かっているのだ。

 

 俺たちはその側面がどこから生まれたものなのかが分からない。もしかしたら、梨花ちゃんのお母さんにだって分からないのかもしれない。

 梨花ちゃんは時に凄く頑固で、大人びていて、哀愁と憂いに満ちていて、そして未来を予言する。梨花ちゃんは母親にもその側面を見せるだろう。

 

 梨花ちゃんのお母さんは、賢いが純粋な子供を演じている俺には好意的だ。しかし、計り知れない何かを抱える自分の娘との折り合いは付いていないのかもしれない。

 梨花ちゃんの大人っぽい側面も、俺なんかよりも純粋で優しい人格だと思うんだけどな。ちょっと悪ぶるところがあって、意地っ張りな感じはするけど。

 

 あの去年の冬の診療所で見た、焦燥に満ちた梨花ちゃんのお母さんの姿をふと思い出した。もしかすると、梨花ちゃんが母親と良い関係でないのは、梨花ちゃんが抱える事情も関係しているんだろうか?そんなことを考えながら、俺はみんなについて歩いた。

 

 俺たちは奉納演舞が準備され始めているステージの近くまで来た。魅音ちゃんの手引きで、関係者席を空けてもらっていたので、そこそこいい席で見ることができる。何より、椅子に座れるのもいい。今日は遊び疲れたからな。

 

「お、もうじき始まるみたいだね。今年の奉納演舞はステージが広くて見やすくていいね」

 

「来てくれる人が増えたからね。政府からの予算も増えて、立派なお祭りになってきたよ」

 

 魅音ちゃんが複雑な表情で言う。祭りが盛り上がるその裏には、「オヤシロ様の祟り」があるのだ。諸手を挙げて喜べることではなかった。

 

 しばらく俺たちは今日あった出来事や楽しい思い出について話した。そうするうちに、巫女の装束を身に纏った梨花ちゃんのお母さんが袖から出てきて、舞台中央に堂々と歩みを進めていた。今年の奉納演舞の始まりだ。

 

 ふと、梨花ちゃんの様子が気になって横をチラリと見た。梨花ちゃんは沈痛な面持ちで、ぼーっと演舞を眺めていた。その目には、申し訳なさや悲しみが入り混じっているように思えた。

 今日出てくるはずの犠牲者に思いを馳せているのだろうか。俺はその顔を見て、なんだか放っておけない気持ちになった。

 

「梨花ちゃん」

 

 小声で声をかけた。祭りの喧騒の中ではとても聞こえないかとも思ったが、梨花ちゃんは俺の声に反応してこちらを向いた。

 

「今日、例え何が起こるとしても、きっと君は悪くない。自分の選択を、後悔しないで。自分のことを信じてあげて」

 

 梨花ちゃんは、耳に届いた、俺の言葉を咀嚼するようにゆっくり目を閉じた。その目からは、一筋の涙が零れ落ちた。俺はその涙の滴から目が離せなかった。

 俺に見られているのに気づいた梨花ちゃんは、信じられないものを見るようにして、自らの涙を袖で拭った。

 

「そうね……私は自分の選択を後悔したりはしない。今度こそは……きっと」

 

 自分に言い聞かせるようにそう言った梨花ちゃん。何も声はかけられなかった。

 

 

 

 

「いやぁ、今年の奉納演舞もよかったねえ!梨花ちゃんも、いずれあれをやるようになるんだなあ」

 

 魅音ちゃんが、梨花ちゃんをジロジロ見てそう言った。その目は、こんな小さな体で出来るの?という意味が込められているようだ。ちょっと失礼じゃないかと思った。

 

「ぜんぜん大丈夫なのです。長い間練習してきましたですから」

 

 梨花ちゃんは胸を張るようにしてそう言った。もうこの年で練習しているのだろうか。俺たちは顔を見合わせて、すごいすごいと言った。梨花ちゃんは褒められてるのにも拘らず、微妙な顔をしていた。

 

「じゃあ、あんまり遅くなる前に今日は解散だね。また明日、学校で会おうね!」

 

 俺たちは一頻り話し終わった後、解散した。

 

 

 次の日の朝、登校中に聞いた隣人からの噂話で俺は綿流しの日に梨花ちゃんの両親が今年の犠牲者だったことを知った。

 

 梨花ちゃんのあの涙の意味。その前に見せた諦めたような表情。あれは……自分の両親が犠牲者になることを知りながら、助けることができないことへの悲しみだったんだろうか?

 




Escape From Tarkovのワイプが来たので予約投稿入れてます。
感想の返信は遅くなるかもしれませんが、楽しく読ませて頂きます!誤字脱字の訂正は出来るだけやります。よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。