俺の彼女がまさかの魔法少女   作:愛板将軍

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ちょい短め、過去編長くて申し訳ねぇっす


少女2

「し…しょう…」

 

呆然としたあたしは目の前の光景を信じることができずにそうつぶやく。

 

師匠の胸から血がいっぱい出てる

 

師匠が死んじゃう

 

師匠の傷を再生させないと

 

師匠を助けないと

 

 

「お前ぇええええ!!!」

 

無我夢中になって腕に炎を纏い師匠の胸を貫いたままへらへらと笑っている狐に向かって突貫する。いつも師匠から言われている魔力の制御に気を付けるようになどのアドバイスも全部忘れた感情に任せたみっともない魔法、けど今のあたしには大事な教えすら守る余裕がなかった。

 

故の雑な突貫、そんなもの簡単にカウンターされるだけなのに

 

「期待外れです☆」

 

九尾の悪魔は師匠を貫いた状態のままあたしの攻撃をひらりとよけ、あたしに向かって攻撃を

 

「させな…い 水球!」

 

奴の手から魔法が放たれる寸前師匠が自身と九尾の悪魔を水でできた球体の中に閉じ込めた。

 

「ごぼっ☆」

 

水の中に閉じ込められた九尾の狐は師匠の体から手を引き抜いて脱出しようとしているが抜け出せていない、師匠が全力で妨害しているから、けど脱出されるのは時間の問題だということは馬鹿なあたしでもわかる。だって水の中だから九尾の悪魔が呼吸できていないのとおんなじで師匠も水中呼吸の魔法を使えていないから呼吸ができていないんだ。

 

水中で呼吸できるようにする魔法なんて水の魔法少女である師匠にとっては簡単な魔法のはずだ。でもそれすら行使できていないということは…もう魔力が残っていない、限界なんだ

 

 

 

あたしはあたしはどうすればいい、あたしの魔法には体を再生させる魔法はあるけど、それは自分だけだまだ他者を再生することはできない、あたしはヒーローといえば必殺技でしょとか言ってそう言ったほかの人のサポートに関する魔法を全然習得できていない

 

火力を上げて敵をやっつける魔法しかあたしは使えない

 

どうしよう…どうすれば…どうしたら…

 

頭の中でいろんな考えがぐるぐると回り冷や汗がとまらない、手も震えて体からどんどん力が抜ける。

 

でも何とかしなきゃと思い師匠を見ると

 

 

 

師匠は

 

 

笑っていた

 

 

 

そしてあたしが師匠を見たことに気づくと、師匠は手でピストルの形を作り自分に向けるハンドサインをあたしに見せた。

 

ーーーあぁ、あのハンドサインはあたしがまだ魔法少女になったばかりの時期に接近戦が不得意だったせいで遠距離魔法主体で戦っていたけど師匠の戦闘中にどこに魔法を飛ばしていいかわからないと相談した結果できたものだ。どこを狙えばいいかわかりやすくしようと師匠が言ってくれて決めたハンドサインだ。

 

手で作ったピストルの銃口の方に向かって最大出力の魔法をぶっ放せ。

 

そんなハンドサイン。

 

 

「い…いやです、いやだぁ!そんなことできない…できないよぉ…」

 

師匠の意図を理解したあたしはみっともなく膝をついて泣き出す。あこがれたヒーローとは真逆の姿で絶望し無様に泣き崩れる。

 

そう言って泣いているあたしを見て師匠は、しょうがないなぁと笑い、首を振った。

 

だめだよ、朱音今はこれしかないという声が師匠の目から伝わってくる。師匠は本気だった。早く撃てとそう言っていた。今を逃したらこいつは逃げてしまうと、だから早く撃ってそう私には伝わった。

 

 

 

けど、あたしは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撃てなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後九尾は水の中から脱出し、すぐに姿を消した。なぜここで逃げるのかわからなかったけど数秒してから理由はわかった。ほかの魔法少女が境界の中に入ってきたから。おそらく増援の魔法少女を相手にするだけの力が残ってなかったんだと思う。

 

 

 

それと師匠はほかの魔法少女が駆け付けたのを見届けてから息を引き取った。

 

 

最後にあたしに向かって微笑みながら力なくデコピンをしてから光の粒子になって消えた。同時に魔法少女以外の人間の記憶からも師匠がこの世界にいた記録も記憶もすべて消えた。

 

 

写真すら残らなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あれから半年ほどたった。私は高校生になった。

 

師匠がいなくなってから死に物狂いで修業に没頭し、境界の獣を狩り続けた私はこの地区で一番強いと言われるレベルまでの強い魔法少女になっていた。

 

最近では朱雀と呼ばれている。師匠みたいな二つ名がついて少しうれしい

 

ちなみに本当に時間があれば修業をしていたので受験勉強にあてる時間はギリギリだったけど、なんとか師匠が通っていた高校に入学することができた。今日はその高校の入学式だ。私はおろしたての制服にそでを通し鏡の前に立つ、

 

ーーーあぁ懐かしい師匠と初めて会ったときに師匠はこの制服を着ていたんだった。

 

とってもきれいでかっこよくて私はすごくあこがれた。この制服を着て師匠と同じ高校に通うことが夢になった。今日それが叶った。けど師匠はもういない、この世界から存在を抹消された為写真すら残っていない、残っているのは私の記憶の中だけだ。一度師匠の家族に会いに行ったけどやっぱり覚えていなかった。ホントはしちゃいけないことだけど魔法少女の力を使ってこっそり師匠の部屋を見に行ったけどやっぱり何もなかった。師匠の使っていた部屋は師匠の私物ごとなくなってただの物置になっていた。

 

 

少しつらい記憶を思い出したので泣きそうになったが何とか耐えてカバンをもって一階に降り家族に行ってきます。とできる限り明るく声をかけた後学校へ向かう。師匠がいなくなってからはまともにご飯も食べれなくなるほど精神的に参っていたので両親にはかなり心配をかけちゃったから演技でもいいから元気なところを見せなくちゃいけない。両親から似合ってるよと声をかけてもらい私は家を出た。

 

 

学校について案内に従って進み入学式を迎える。入学式自体は簡単に終わった。感想?特に何もないけどしいて言うなら最近チームを組んでいる魔法少女の子がいたくらいだ。あんまりしゃべらないから同じ学校だということに気づかなかった。

 

入学式が終わってから教室に入り、自己紹介の流れになる。私の名前は柊 朱音(ひいらぎ 

あかね)だから真ん中くらいかな?ぼーっとこれからクラスメイトになる人の名前と自己紹介を聞いたいたけどあんまり覚えようとする気にはなれなかった。だって覚えても私が死んだら記憶から消えるし知り合いになっても無駄なだけだ。

 

そうして私の番がきた。

 

とりあえず無難に終わらせようと立ち上がり周りをさっと見渡すと、ものすごい見られてる。遠くの席から何あの子超かわいいとか聞こえる。が無視して自己紹介を始める。

 

「初めまして、柊 朱音で「みつけたああああああああ!?!?!?」」

 

あまりにも大きな声に反射的に耳をふさぐ、ってだれだ。私の自己紹介の邪魔をした人は…若干怒りながら声の主を探すとこちらを指さして号泣している男の子がいた。え、こわいなんで泣いてるの

 

ってうん?なぜか見覚えがある。うーん誰だろうと考えてみると答えが出た。

 

「あ、確か三月君?」

 

「はい!そうっす!!」

 

思い出した思い出した、中学生の時に一か月間くらい一緒に暮らしてた三月 優君だ。あの時に比べて筋肉ついてるし背も伸びてるし目も死んでないから気づくのに遅れたよ。周りのクラスメイトの知り合いかな?そうなんじゃない?等の声とともに先生が今は柊さんの自己紹介だからそこの三月君は座っておけよーと声がするが三月君はそんな声を完全に無視して私の方にずかずかと進んでくる。

 

え?なに怖いんですけど私何かしたかな?と考えていると三月君は私の前で膝をつき私の顔を見上げて

 

「柊 朱音さん。あなたのことが世界で一番好きです。俺と結婚してください!」

 

プロポーズをしてきた。めちゃくちゃ情熱的なセリフだった。

 

「え、いやだけど」

 

反射的にノータイムで振っていた。さすが私告白に対してそっこーで断ることには慣れているので何も考えずにしっかり断ることができた。

 

「わかりました!では付き合ってください」

 

なにこれ無敵かよ

 

「ごめんなさい」

 

「ではお友達に!!」

 

あー、私友達作る気ないんだよね、作っても無駄だし

 

「諸事情で友達はちょっと…」

 

「では連絡先を教えてください!」

 

全くひかないんだけど三月君、こんなキャラだっけ?

 

「スマホ持ってないんだよね」

 

ちなみに本当である。師匠がいなくなっていろいろと辛くなってスマホは解約した。簡単に言うと交友関係すべて消去したかったんだよねあの時、ちなみにスマホ持つのやめて正解だったと思う睡眠時間とかしっかり確保できるようになったし無駄なスマホを触る時間とか減ったからほかのことに時間を使えるようになったからね

 

「では文通を!」

 

「えんぴつもってない」

 

あ、三月君が撃沈した「そんな馬鹿な…」って言って泣いてる。ていうか文通って…久々に聞いたというかさすがにこの時代にそれをする人はいないんじゃ…

 

 

と、こんな感じで私と三月君は再会した。

 

 

 

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