俺の彼女がまさかの魔法少女   作:愛板将軍

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まっじで難産。本当にこれでよかったのか、もっといい書き方ができたはずではと色々考えたんですけど僕じゃこの表現が限界だった。すまねぇ...


魔法少女40

 

ものすごく心臓がバクバクしているのが分かる。先生...いや三月君に話を聞いてもらってから少し経ち、悩みに悩み本当に悩んだ末、涼さんへのプレゼントを購入することもでき、彼女に日程を確認して、約束をして、お店を予約し、服も選び、車(両親にレンタル料を払い貸してもらった)で彼女の家までお出迎えした。

 

インターフォンを鳴らすだけで胸が張り裂けそうなくらいバクバクと心臓が高鳴っていたのでポーカーフェイスを保つのがしんどかったのに、玄関から出てきた彼女を見てポーカーフェイスを保つことが難しくなって少し顔を隠してしまった。

 

なんとか冷静になろうと努力したけど自分の運転で彼女を助手席に乗せているという幸福感でだめになりそうだった。

 

予約したお店が入っているホテルに着いたときに必死になってエスコートをしたが手が震えていたので隠すのに苦労した。

 

彼女が提供された料理をおいしそうに食べている姿を見てまた何度目かわからないけどまた好きになった。

 

必死になって彼女に声をかけると少し驚いた顔をして返事を返してくれたことが本当にうれしかった。

 

こんな時間がずっと続けばいいのにと何度も思った。

 

けれど、いい加減僕は、前に進まないといけない。

 

 

 

 

 

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「ねぇ、優君?ほんとにこんなお店大丈夫なの?」

 

「...言うな朱音、たまには俺もかっこつけたいんだ」

 

どうも皆さん三月優です。僕は現在意味わかんないくらいおしゃれなホテルのレストランで朱音とご飯を食べています。(天ちゃんはお留守番)

 

本来俺は街中で悪魔堕ち達に襲われたせいで学校以外への外出が禁止だったのだがそれが解禁された為、こうして亘一さんにおすすめされたレストランに朱音と来ているのである。

 

「まぁいいや。いい女は深くは聞かないものだし!...というかまさかこうなるとは思ってなかったよね」

 

朱音がしみじみとそんなことを言う、というのもこれまた悪魔堕ち達に関してだが、奴らはどうやら無差別に魔法少女を襲っているということが分かったからである。

 

「ほんとにね、俺が狙われてるのは変わらないけどあれからものすごい数の魔法少女への襲撃があったもんなぁ」

 

そう、襲撃である。しかもすべて街中で。長官は少し涙目になっていた。ちなみに俺の知り合いは誰も襲撃を受けていない。また今のところ世間には隠せてはいるのだが一つ問題が起きたのだ。

 

海外での襲撃である。

 

アメリカ、イギリス、中国、etc いろいろな国で悪魔堕ちが確認された。それも日本の魔法少女協会の事件後に各国で内部調査を行った結果である。

 

さらに最悪なことに首謀者は全員逃げおおせている。その結果海外でも魔法少女に対する襲撃が相次いでおり、現状殺害された魔法少女はいないようだが......情報の秘匿が難しくなってきたようで各国で協議し限定的に情報を公開した方がいいのでは?と偉い人同士での話し合いで決まり

 

「もう家にこもってても意味ないからむしろ外に出て囮しろって遠回しに言われるとは...」

 

そういうことである。

 

 

まさかの囮である。

 

「まぁ、優君強いし、護衛してる私も天ちゃんも強いからね。」

 

「でも、朱音生かして拘束とかできるの?情報がいるから燃やしたらだめなんだよ?」

 

「…」

 

「あぁ、無理なんだね...」

 

俺の彼女の攻撃力はマジでやばいからなぁ

 

「こほん、話を変えるけどゆうくーーー『set』」

 

「…なんだ今の」

 

朱音が話始めたその瞬間、気味が悪い魔力が空間を迸った。朱音が瞬時に魔法少女に変身したので俺も変身する。ここが個室でよかったよ。お客さんが周りにいた場合一人一人記憶処理しないといけなかったからな。

 

というか、今なにかが起きた。それもこのホテルで。

 

「ーーこの感じ...境界の中?」

 

境界の中?いや境界には自分の意思がなければ侵入できないはず、それに景色が変わっていない。境界の中は基本的に何もないのだ。だが、歴戦の戦士である朱音がほぼ確信したようにそういうってことは...

 

「...マジ?」

 

「たぶん」

 

「最悪じゃん」

 

状況が終わっている。そこにいる人たちを強制的に境界の中に入れる?ふざけてる。

 

「しかも、魔力がない人も入ってる。ただ...気絶してる?気配が動いてない」

 

なんで、気配とかわかるんだよっていう朱音(最強)に対するツッコミは置いておきつつ、俺は現在の状況を探るために腕の紋章に魔力を回す。

 

「来てくれ、クロ」

 

「がう!」

 

「お、クロちゃんも一緒に入れたの?いいね、戦力が増えた」

 

本当にそれな。

 

「クロ、一緒に来てくれ。」

 

「がう」

 

クロは凛々しい顔で魔力を体に回しながらしっかりと返事をしてくれた。いいね、さすがクロ後でおやつあげちゃうぜ

 

「って、この魔力!涼ちゃん!?」

 

「へ?」

 

「優君、クロちゃん!急ぐよ!涼ちゃんが戦ってる!!くそっ遠いから感知が遅れた!境界の中だからか空間がねじ曲がってるせいでめちゃくちゃ距離がある!」

 

朱音がそう言ってものすごい速度で飛び出していったので俺とクロも全力で追いかけ始めた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ぐ...」

 

なんだ、何が起きた。俺はなぜ床に倒れこんでいるんだ?ぼんやりとした頭をガシガシとしながら俺は必死になって体に力を入れる。なんだこれは、頭がふわふわとする。気持ち悪い、それに体が重い、自身の体の周りに何かまとわりついているようだ。

 

かなりの時間をかけ、何とか体を起こし、眼を開ける。

 

すると、そこには人ではない人のような何かに襲われている涼さんの姿が見えた。なんだあれは?涼さんは何をされている?涼さんの肌から血が出てる?地面に倒れている?意識はあるように見える、ただその場から動くことができていない?

 

 

ーー助けなければ

 

 

 

僕が

 

 

 

彼女を

 

 

 

そう考えた瞬間僕は走り出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝動での行動。魔力を持っていないがために魔力感知によって存在を感知されない人物からの強襲。だからこそ悪魔堕ちが倒れこむ呪いの魔法少女に止めを刺そうとする、その瞬間に割り込むことに成功し、その悪魔堕ちの顔をぶん殴ることに成功した。

 

 

ゴン!!

 

という硬いものを殴った音を立て亘一の拳が悪魔堕ちの顔にぶつかる。が魔力を持っておらずただの人間の貧弱な拳での攻撃など、魔力で体を強化している悪魔堕ちには何のダメージを与えることはできない、むしろ殴ったはずの亘一の拳が割れ血が噴き出る。

 

「なんだ、この虫」

 

「あ゛ああ゛!!!!!」

 

しかし、そんな拳が割れたなどの細かいことを気にせずに亘一は悪魔堕ちに第二の攻撃をぶち当てる。

 

「わずらわしい」

 

悪魔堕ちがそう言い自身の周囲に魔力を迸らせる。

 

「がっ!?」

 

悪魔堕ちのそんな攻撃とすら呼べない行動で亘一は吹き飛ばされる。かなりの勢いで飛んだ為何度かのバウンドを経て転がって停止する。

 

「ーーーあ゛ああああああ!!!!!!」

 

にもかかわらずすぐさま起き上がった亘一は悪魔堕ちに向かって突進する。恐怖はある。痛みもある。体も思うように動かない。二度攻撃を当てただけで分かる、生物としての格差を知った。

 

だが

 

 

そんなことは

 

 

関係ない

 

 

ただ、惚れた女が襲われているのに

 

 

ーーー駆けださねぇ奴は漢じゃあない!!

 

 

 

「気味が悪い、こんな虫は無視してさっさと殺しておくべきだった。」

 

悪魔堕ちがそう言い呪いの魔法少女に向かって掌を掲げる。掌に魔力を収束させ始める。それを見て地面に倒れこんでいる呪いの魔法少女が亘一に向かって叫ぶ

 

「ーー亘一君!逃げて!!」

 

彼女の必死の叫び、自分自身が絶体絶命なのにも関わらず最後に出した声は婚約者を案じる声。それを聞いて亘一はさらに加速する。

自分自身の姿勢を極限まで低くした全力のタックル。殴っても意味がないことが分かった。ならば体勢を崩す!

 

「なんだこいつは...」

 

しかし、悪魔堕ちの体はピクリとも動かない。亘一の力では動かすことすらできない。

 

だが攻撃を中断することには成功した。

 

「逃げてくれ!!」

 

先ほど吹き飛ばされた影響か頭から血を流した亘一がそう叫ぶが呪いの魔法少女にはそんな余力は残っていない、彼女はすでに限界を超えていた。境界の中に入ってしまった客の救助をしながらそれと並行して悪魔堕ちと戦闘をしていたためそんな余力は残っていない。すでに魔力をすべて消費してしまっている。

 

「させんよ」

 

悪魔堕ちはそう言って呪いの魔法少女の脚を踏みつけようとする。

 

「っぐ!!」

 

それを見て亘一がその足をしゃがんで受け止める。あまりの重さに一瞬で亘一ごと踏みつぶされそうになるが顔を真っ赤にしながら彼女を守るために受け止める。

 

「本当になんだ。貴様は...」

 

そんな亘一を見て悪魔堕ちは困惑した様子でそうつぶやく。

 

「失せろ」

 

「断る!!」

 

「なぜだ?見たところ魔力すら持っていない身で何をそこまで必死になっている?そこまで死にたいのか?」

 

悪魔堕ちは心底不思議そうにそうつぶやく、全く持って意味が分からないといった風に。亘一はそんな悪魔堕ちの言葉を聞き反射で声を上げる、何も考えていない魂からの叫び

 

「ごちゃごちゃとうるさい!ただ僕は!!惚れた女を守ってるだけだ!!!」

 

「ーーなるほど、意味が分からんわけだ。」

 

悪魔堕ちは無駄なことを聞いたとばかりに気持ち悪いものを見たような表情をして亘一と涼を踏みつぶそうとしている足に力を込め始める。

 

「じゃあな、無駄にあがいた虫よ」

 

「ーーーてめぇが消えろ害虫」

 

 

轟音

 

 

衝撃

 

 

 

ものすごい風が吹き荒れる。それと同時に腕に感じていた信じがたい重みがなくなった亘一はすぐさま近くで倒れている涼の体を抱きしめる。この風で彼女が飛ばされないように全力で、そうして少し耐えていると風が吹きやんだ。それと同時にぎゅっとつむっていた目を開ける。

そこには異形の腕を振りぬいたまま今しがた吹き飛ばした敵をにらみつけている自身の先生。三月優がいた。

 

 

「ーーふぅ、間に合った。あとでクロにお礼言わなきゃ...踏み台にしちゃったからなぁ...」

 

「...三月君?」

 

「うっす、亘一さん。マジでいい啖呵でした。それと、後は任せてください」

 

優はそう言って亘一に掌を差し出す。

 

「ーーあぁ、なるほど...はは...よくわからんが...任せた」

 

「はい!」

 

パチンっという掌がぶつかる音ともに三月優は追撃のために駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




優君が朱音より先についた理由はクロに乗ってたから、それと亘一君の最高の啖呵を聞いて興奮してクロを踏み台にして飛び出したから。クロに30のダメージ
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