俺の彼女がまさかの魔法少女   作:愛板将軍

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仕事って忙しいんだね…


魔法少女5

「朱音ちゃんはこれからどうするヨン?」

 

そう言って赤色の鳥みたいなぬいぐるみが私に声をかけてきた。

 

相変わらずキャラ付けなのかヨンと語尾につけるところにイラっとしてしまうが本人…人じゃないか、本ぬいぐるみはこれは必要だからつけてるヨン!といい一向に改善してくれない、私のチームメンバーからもかなり不評なのだがいったいどこ向けに必要なんだろうか?

 

っと、いけない最近は頭の中でごちゃごちゃと考える癖がついてしまっている。

 

 

実際それはいいことなんだろうけど私の持ち味はそれじゃない、そういう頭の中で考えるのは天(てん)先輩の役割だ。

 

私は直感で動く方が何かとうまくいきやすいんだ。

 

この五年間を通した経験で分かる。何度か死にかけてまで得た経験なので私も、私の仲間たちもかなり信頼してるんだ。

 

 

「もちろん、捕まえるよもう優君の魔力の波形はおぼえたから、感知できる距離にさえいければすぐだよ」

 

「うーん、今の朱音ちゃんの感知距離ってどれくらいだヨン?」

 

「えー、ちゃんと調べたことないからわかんないけどここから優君の家までなら余裕かな」

 

 

たぶん、そんな気がする。私は戦闘特化だけど魔力の扱いはうまいから感知とかも得意なのだ。

 

 

「それ5キロくらいな気がするヨン…ヨンは朱音ちゃんのことがたまに怖くなるヨン…」

 

 

失敬な、こんなプリティーな美少女女子高生になんてことを!

 

 

「まぁ、でもあのヤバいのが来るまで一週間はあるし、みんなにも協力してもらいながら見つけようか」

 

「わかったヨン!でも朱音ちゃんにしてはゆっくりしてるヨン?心境の変化でもあったヨン?」

 

「うん?」

 

 

心境の変化?いや別にそんなのはないよ、確かにいつもの私なら優君見つけて記憶消すまで町中を飛び回ってただろうけどまだ時間もあるし

 

 

後、絶対捕まえられるからね、魔法少女なめないでよね

 

 

「どれだけ優君が隠れるのがうまくても、私から逃げれると思うのヨンは?」

 

「…それもそうヨンね、朱音ちゃんなら絶対捕まえられるヨン!」

 

 

そう言ってヨンは元気よく羽を広げて返事をしてくれた。こういうところはかわいいんだけどなぁ。

さて、あと一週間だ。

 

まぁ、とりあえず優君に手を貸してる魔法少女について調べるとしますか。

 

 

優君に変なことを教えてくれたお礼もしないといけないからね…さぁ~どうやって燃やそうかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぐっ!!げほっげほ!ドーナッツがのどに!あと急に寒気が!?」

 

「おっと、師匠水いりますかい?それともオレンジジュースがいいです?」

 

 

びっくりしたぜ、修行の休憩時間に先ほど師匠が買ってきたドーナッツを一緒に食べていると師匠の体が急に震えてゲホゲホしだした。俺は急いで右手に水、左手にオレンジジュースをもって師匠に差し出した。

 

 

「ありが、げほっ」

 

 

師匠は素早く水を取り、「ありがげほ」と言ってからすごい勢いで飲み始めた。かなり急いでいるのかごきゅごきゅと水を飲む音がかなり聞こえてくる。

 

 

「はー、おちついた、たすかったぞ弟子君」

 

「いえいえ、どういたしましてデス。ていうか師匠ありがげほとはいったいどういう意mーー痛い!?なんで!?」

 

 

ありがげほ、の意味を知ろうと師匠に訪ねたらめちゃくちゃ鋭いデコピンが飛んできた。

 

 

「何するんですか師匠!」

 

「君が調子に乗るからだ」

 

「さーせん」

 

 

とりあえず謝ったが、そう皆さんお気づきだろうか、俺と師匠はかなり仲良くなりました!!いやー最初は小学生と高校生だし話し合うのかなと思ったがどうやら俺の精神年齢が低すぎて年の差とかあんまり関係なかったらしい、いやーよかったよかった。

 

 

「というかなんだ今の寒気は…氷の魔法少女に覚醒してから寒気など感じたことはなかったはずだが」

 

 

おっとそれはまずい

 

 

「風邪ですかい?なら今日は早めに解散しましょうか、師匠は家に帰って温かいお風呂に入ってゆっくり寝てくださいよ、俺は魔力操作の練習をしておくので!」

 

 

あの意味わからん狼と戦った後教えてもらった練習法があるのである程度一人でも鍛えれるはずだ。さすがに小学生を修行のためとはいえ長時間拘束するのは俺の良心が痛いし、正直なりふり構わず鍛えたい気持ちもあるが焦って良いことなんて一つもないからなと自分に言い聞かせる

 

 

「うーむ、確かにその方がいいか…では先に帰らせてもらう、そのドーナッツは好きに食べていいぞ、私は家に晩御飯があるので今食べ過ぎたらママに叱られるからな」

 

 

師匠は小さい身長で見栄を張りながらそう言い、かっこよくくるりと後ろを向き、「ではな」と去っていった。いやぁ師匠はお母さん呼びじゃなく、ママ派なのか…ほっこりしたぜ

 

 

 

 

そうして師匠が去ったあと俺は最近の俺の住みかとなっているベンチに座り、座禅をし魔力を体中に回す修行を始めた。心臓からゆっくりと体中に流していき、体全身を通った後また心臓に戻す。これをずっと繰り返すのだ。

 

師匠はこの修行のことを基礎であり奥義と言って俺に紹介してくれた。

 

確か師匠曰く「これを極めると魔力のロスが限りなく少なくなり継続戦闘能力がものすごくあがる」らしいのだ。

 

簡単に言うと魔力のリサイクルだな、流したままにすると無駄なのでもう一度流した魔力を使おうぜということである。

 

ただ、この魔力操作方法、「魔力順天」というらしいが馬鹿みたいに難しいのだ。

現在俺は座禅を組みながら意識を集中させて10分くらいかけて一回の動作を行っているのだが、この「魔力順天」を戦闘で使おうとするとこの一回の動作を戦闘中にコンマ何秒かの世界で行わなければならないらしい、うんまぁできる気がしないが、この修行をするとしないでは大きく差が出るため必死こいてやっています。

 

 

 

 

 

5時間後

 

「ふううううううーーー」

 

俺は大きく息を吐いて座禅を解いた。

 

かなり集中していたので座禅を解いた瞬間疲労がどっと押し寄せてきた。少しふらふらしていたので、俺は狼の戦いのさなかに再生した腕で近くに置いていたスポーツドリンクを手に取りごくごくと飲み始めた。

 

え?なんでお前の手再生してんだ?って?

 

これは正直まだまだ調べないといけないことなのだがどうやら俺の炎は再生能力があるようなのだ。

 

クソ狼を倒す際になんか気持ち悪い速度で再生していたと師匠から教えてもらった。

多分朱音から魔力を貰った影響なのか俺の炎も朱音と同じく回復効果を持った炎なのではと師匠は言っていた。

 

ただその後に、あの朱雀の炎と比べると火力が低すぎるようだがとも言われたのでこれから頑張って伸ばしていこうと思う。

 

正直もう時間がないのだ。

師匠から教えてもらったのだが、来週の水曜日、要するにちょうど今日から1週間後朱雀がヤバいやつと戦うのでその間朱雀が入った境界には入らないようにと師匠の師匠から通達があったらしい。

 

ということで俺は後1週間で朱音を助ける方法を見つけないといけないのだ。

 

やばい、マジでヤバいので今日から死ぬ気で頑張ろうと思う、まぁひとまず変身状態の俺の力の把握から始めるために

 

「set 朱雀」

 

そう呟き炎をまき散らしながら俺は変身した。

さぁ、ここからが正念場だ。

 

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