胡蝶の夢、或いは不労所得の夢   作:nyasu

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バカタレバタフライで狩りに行くぞ!今日はライブだ!

モンスターハンティング、それは一狩りいこうぜのキャッチコピーで作られたゲーム。

雄大な自然、作り込まれた世界観、どこかファンタジー染みたモンスターや装備も全て生物の機能やパーツからと魔法などは一切無し。

不思議な力も全部、謎理論で無視して、ファンタジーの皮を被った野生と科学の世界で、1人でも集団でも狩りをするというゲーム。

 

当時、レイドボスの概念で知られている1つの巨大な敵に複数で戦う。

それはネットゲームが主流で独占していた。

そんなゲーム業界に一石を投じたゲームだ。

 

ネットゲームの治安の悪さの原因でもある報酬をランダム化し、そのランダム性は脳汁をドバドバさせて中毒性を生み出した。

また、報酬である素材の運要素は配信が流行った時代では、運が良いとか無いとか盛り上げる要素としても優秀である。

 

そして、ネットゲームでなくても集団で共通の敵を倒すというのは当時は珍しかった。

ないわけではなかったが、友達とやるときにそれがメインというのは、なかったのである。

まぁ、最初のタイトルはネトゲで良くない?ネトゲみたいなの難しい、インターネットなんそれ?的なので敷居が高くて、殆どネカフェでオンラインやるか、家でソロプレイぐらいだった。

 

あと、バグも多いしテストプレイヤーが慣れすぎたのか、慣れるまでの難易度高いし、不自由を楽しめるならまだしも体力ゲージなんてリアルで見えるかよと、いつ倒せるか分からん戦いを強いられる。

 

装備が弱かったら、人間よりでかいモンスターに勝てるかよ!とリアルなばっかりに貧弱な装備……でなくても、ミスったら普通に死ぬ。

装備があっても車にぶつかって無傷で居られますか?居られません!こんな言葉が開発陣から聞こえてくるような難易度だった。

 

当時の見たことあるけど、あれオモロイの?とか友達に言われるレベルでコアなファンしかやってなかった。

うん、まぁ、友達いなかったから前世の友達なんだけどね。

 

爆発的ヒットしたのは、開発陣のコンセプトと技術が合致したからであった。

ナンバリングはその時代の最新技術で、スピンオフは色んな人に手を取ってもらえるように、そんなコンセプト。

 

当時、2ndや2ndGというタイトルのゲームが据え置きではなくポータブルで発売された。

そして、子供達が、親子が、大人同士が、ネット環境なしに、同じ空間で喋って連携しながら、1つのことを成し遂げるゲームになった。

 

通話しながらみんなでやってた、ネトゲの世界が独占していた空間を擬似的に再現された訳である。

独占してる、知ってる人だけが知ってる楽しみ、それが簡単に再現されて、知ってしまったからにはやってしまうやつが増えたのである。

 

しかも、ネトゲでは強い人は実際がどうあれ持て囃される。

教室の隅でソロプレイばっかしてた奴は、極まったプレイの玄人として急に根暗からヒーロー扱いされる事もあった。

まぁ、つまり、ゲーム業界にも社会にもすごい影響を与えたゲームという訳である。

 

なお、開発陣はこだわりが頭おかしい(褒め言葉)なので、世界観の設定は凝るし、音響のためにロケハンするし、モンスターの骨格とか筋肉とか動きに拘って生態に組み込んだり、気温とか時期で生態系決めたり、なのに人間の生態は割と適当なモンスターに偏ったこだわりとかね!

 

で、そんなゲームでコラボである。

 

 

 

画面私の立ち絵、他の人達の立ち絵がある。

動いているのはチャンネルを立てた、要するに配信をしてくれてる黒井先輩だ。

ゲーム実況は方向性としては上手いプレイを見せるのと、下手なプレイを見せる2通りあるのだが、今回は上手いプレイの出来る先輩が、プレイしながらもカメラ係として他のプレイヤーキャラを映しやすいということで、こういう人選になっている。

 

よく分かんねぇもんが映ってワーキャー言ってるの見てても楽しいと思えるのは極一部なので、ゲーム配信も中々難しいのだ。

LOLなんて何してんだか分かんないだろうし、殴って斬ってブッパなす、モンスターハンティング……モンハンは本当に配信向けなゲームだぜ。

 

『はーい!はじまりましたー、音量はどうですかー!大丈夫?はじめまーす!』

『今日は!バカタレバタフライでやってきますよ』

 

何だその名前とギョッとする。

今、急に言ったな……なお、バカタレとはバカなこと言い合うタレントの略らしい、説明されるまで分かんないよ。

 

『ドーモ、初心者ハンターの胡蝶舞姫……デスゥ』

『はーい!漁火フレアです……ハンターランク180で初心者?妙だな……』

『勘の良い後輩め』

 

コメント:草

コメント:俺より高い

コメント:モンハン初配信ではあるか

 

『こんばんドドド、胡蝶先輩の初めてを貰った角突わたあめでーす!』

『おーい!私のチャンネルでやめろォ!アハハ、黒井ハルカゼでーす』

『えぇ、初配信一緒にやるだけなのに、わたあめ悪くないよねぇ……どういうこと……』

『いや、ほら、それは、アレっていうか、ああいう意味に』

 

ああ言う意味ってなんだよ、このムッツリ狐が!

モジモジしてる動きを見せる黒井先輩、うーんカマトトぶってあざとい!

 

『はーい、始めますよ。もう行くよ〜』

『えぇ!?今の流れは、もう行こうとしてる』

『あっ、まだ食事中』

 

コメント:だんご食ってる場合かぁ~

コメント:流れるように食事、玄人ハンターだね

コメント:漁火ってなんだかんだ進行上手いな

 

今回やるのは集会所クエスト、ボスモンスターを討伐するというクエストだ。

わりと、マルチだとムズいと言われるボスで難易度は高めである。

 

『えぇ!みんなもう行ったの!』

『待ってんでぇ、わたあめぇ〜』

『友達とやるの久しぶりですね。最近ってこんなに武器あるんだ……』

 

コメント:胡蝶ちゃん大剣使うんだ意外

コメント:学生時代の思い出か?大人になると遊ばねぇよな

コメント:コイツ余所行き仕様だな

 

早速エンカウントしたのは、宙に浮くモンスター。

風とか雷でフワフワ浮く……ってことらしい。

 

『クソデケェ金玉してんな』

『コラ、胡蝶ちゃん何言ってんの』

『これって尻尾切れるのかな?』

『尻尾切れますよ。肉質的には頭が弱いかな』

『に、肉質って……な、なんだ?』

 

コメント:怖いか、もっと大きくなるぞ

コメント:最近って隠しパラメータじゃないからな肉質

コメント:無印はダメージの数字なんかなかったな

 

『よし行くぞ!うおぉぉぉ!』

『あっ、バリスタ乗れるようになったのでバリスタやりまーす』

『わぁ、なんか来た!雷の輪っかだ、なんじゃこりゃ!』

『あっ音ゲーですね。岩に登って……あっ』

『し、死んだー!』

 

コメント:わたあめが死んだ!この人でなし!

コメント:なんかアンチいる、どんまい

コメント:そのネタ古いぞ……鮮度が……

 

『コメント欄で老人会始まってる』

『あっ、たぶん、うちのリスナーですね。年寄りが多いから』

『デュフフ、どういうことです胡蝶氏、コポォ』

『コポォ、ちょっとフレア!笑わせないでよ!』

 

爆笑する黒井先輩、貴様……古のインターネッ!を知ってる、インターネット老人会の回し者か!

やりおる!

 

『戻ったー』

『まずい!上から来るぞ!』

『ど、どういうこと!?なんか来た』

『仲間のモンスターだ、乗れ!操竜だ』

『あっ、了解でーす』

 

コメント:わたあめ!死ぬな!ヤバい、回復しろー!

コメント:なんで胡蝶が乗るんだよ

コメント:初見じゃ無理だよね、2乙か

 

乱入してきたモンスターで戦ってたら、復帰したばかりのわたあめさんが死んでしまった。

撮れ高としては何やってんだよってなるからありかもしれんが、叩かれたりしないかな?

内心、本人もビビって……どうだろう。

 

『撃龍槍撃つよ、はいバリスタ行きますよー』

『ダウンした、行け行けー!』

『ヤバい、攻撃来るから逃げなきゃ』

 

コメント:1人逃げ遅れてんじゃん

コメント:大剣とか今作雑魚やし

コメント:どこ行くねん

 

大剣は確かに今作雑魚だった。

でも昔と違って移動しながら溜め斬り出来んだよね。

 

『胡蝶ちゃん、死んじゃう!』

『大丈夫です、ソロだとよくやってるので』

 

振り下ろした大剣の下に、モンスターが自分から頭を滑り込ませて切られに来る。

モーションを覚えたら出来る小技だ。

RTAとか見まくったら覚えられる。

 

仰け反ったモンスターがブレス攻撃をしてくるが、覚えている配置でタックルを発動させる。

スーパーアーマー付きの技だ。

当たらない配置だけど、一応ね。

私の真横にブレスが落ちるが、無視して私のキャラが大剣を振り下ろす。

頭にクリーンヒット、背中から落ちてくる。

 

『ハイ、ダウンした。攻撃攻撃』

『やった!倒せたー!』

 

だいぶ削られてたのか、最後のダウンで討伐が出来た。

よし、なんとかなった。

 

コメント:うお、うまっ

コメント:溜め斬りの先置きはすげーわ

コメント:なんでブレス平気なんだよ

 

まぁ、このゲーム前世含めたら長いし、今世は一日中やってるもん。

RTA動画とか見ながら、練習したら出来るようになる。

そんな暇は普通の人はないけどね。

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