胡蝶の夢、或いは不労所得の夢   作:nyasu

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サバイバルするゲーム、アークス配信

画面には筋肉ムキムキの巨漢が映っていた。

合わせてくれとお願いしたので、コラボ相手であるハル・ローズバレル通称ハルロゼもムキムキである。

ロゼってバラの複数形だけど、ハルロズではなくハルロゼの方が言いやすいからそう呼ばれてるのかな?

 

「始まりましたー、こんこちょ〜!アークス初心者の胡蝶舞姫、でーす!」

 

コメント:もどしてもどして

コメント:きゅるるんしてない

コメント:久しぶりの自枠だ

 

「今回はゲームの容量がすごいから、それぞれで配信してます。ハルロゼ先輩もどこかに……おや?」

 

あらかじめ打ち合わせしていた展開、始まったらこういう感じでというオーダーを難なくこなしてハルロゼ先輩がやってくる。

アークスとはどういうゲームか、あんまり知らないリスナーにインパクトを与えながら登場した。

 

『待たせたな』

「そ、その声は!」

 

コメント:恐竜!?デッ!

コメント:筋肉モリモリマッチョマン!?

コメント:なんか乗ってる

 

ハルロゼ先輩は画面に巨大でメカメカしいティラノサウルスみたいな恐竜に乗って現れた。

そう、オーダーした筋肉モリモリの格好でだ。

 

「ハルロゼ……いや、その姿はムキロゼ!」

『そう、過酷なサバイバル生活は私を変えてしまった』

 

コメント:そうだったのか……

コメント:そうはならんやろ

コメント:ムキロゼは草

 

「はい、ということでアークスのチュートリアルを教えてくれるムキロゼ先輩です。先輩、このゲームは何をするゲームなんですか?」

『目的などない!このゲームは裸一貫でやりたいことをやるゲームである。一応、島の探索とかもあるけど、サバイバルで生き残ることが出来なければ関係ない!』

「えぇ……自由度やばいな。生き残るとはどうやって……」

『このゲームは特に説明もない!全部手探りで餓死とか水分不足とか脱水とか食中毒とかと戦わないといけない』

「初手から厳しすぎる!?」

 

コメント:一応、ボスとか倒したりするよ

コメント:だいたい合ってる

コメント:初心者は死んで覚えるからな

 

『なので、今回は簡単なチュートリアルをする!』

「頼もしい」

『まずは此処から逃げるぞ、リスポーンは海岸沿いがいい。何故なら、危険な恐竜が内陸には居るからだ』

「それってどういう――」

 

私が返事をしている間にどこかに移動するムキロゼ先輩。

先輩、打ち合わせで聞いてないです。

どこ行くねーん!

 

「えっ、恐竜!?あっ、やばい、死ぬ!死んだ!」

 

コメント:えっ、襲われるの!?

コメント:海岸沿いは襲われにくいぞ

コメント:リスポーン地点が悪いとかあんのかよ

 

本当だよ。

えっ、始まる前に死んだんだが!?

俺は何もやってないぞ!

 

「あっ、死んだら選べたりするんだ……海岸に行くといいんだっけ?」

 

ポツンと海の近くにリスポーンする私のキャラ。

取り敢えず合流するまで暇だし何かやるか……おっ、石とか拾えるのか。

 

「なんだ簡単じゃん。石とか拾って木とか伐採するとレベルが上がるんだな……あれ?」

 

コメント:餓死です

コメント:空腹無視するから

コメント:食べなきゃ死ぬぞ

 

「嘘やん、どうやって食べんだよ。あそこ海と岩と木しかないぞ」

 

コメント:ムキロゼと合流しろ

コメント:水場でEを押すと水分補給

コメント:まずは生き残ることが難しい

 

「あのさぁ!ご飯の食べ方教えてくれないリスナーが悪くない?何、水ってどういうことなの」

 

コメント:説明ないって説明されてたじゃん

コメント:みんな通る道だから

コメント:困惑するお前が見たかった

 

「なんだお前ら……これで水飲めるんだな。おぉ、よしよし、そんで空腹?なんか食べ物探すのか」

 

コメント:恐竜だ!

コメント:でもなんか草食っぽい

コメント:この見た目で集団で襲ってこない?

 

「発想がソウルライクゲー過ぎるだろ。いや、まぁ、近寄らんとこ。あっ、ムキロゼだ」

『私が来た!早速、洗礼を受けたようだな。これは餞別だ』

「おぉ!よく分かんないけど装備だ」

『それはクラフトと呼ばれる行為で作れるようになるぞ。リスナーから聞いてるかもしれないが、まずは水場の確保、そして食料の確保、最後に拠点を作ることが初心者がやることだぞ』

「あっ、レベル上がったらステータス割り振りとか言われたんですけど、何振ったらいいですかね」

『あっ、うん、体力と移動速度に振るといいよ……あっ、いいぞ!』

 

コメント:急に質問するなよ

コメント:ハルちゃんも素で答えちゃったやん

コメント:コメント読めよ

 

「何の意味があるんですか?」

『ハッハッハ、シンプルに体力があると死ににくいし、移動速度は逃げ足が速くなるからだ、

最初はすぐ死ぬからな』

「なるほどなぁ、じゃあここをキャンプ地とする!拠点作るか」

 

コメント:おい、パイ食わねぇか?

コメント:つまようじ作れんのかな

コメント:お前、知ってるのか!?

 

言われたように素材を集める。

ただ、それだと作業風景を延々と流す事になるのを考慮して、先輩が素材を持ってきてくれる。

正直、作業ゲーって単純作業の繰り返しだから好きじゃないんだけど、そういう過程をスキップ出来て私的には嬉しい。

人によっては時間掛けて素材を集めるのが好きな人とかいそうだけど。

 

「小屋が出来た」

『まぁ、凝ったりしたら色々できるけど最低限はこんな感じだ。そして、こうやってクラフトするとレベルが上がってもっと色々作れるぞ。よし、次は恐竜をテイムしよう』

「テイムって仲間にするってことですか」

『そうだ。一番簡単な昏睡テイムをするぞ。アレなんか草食恐竜だからベリーを食べさせるんだ。その際に毒を盛る』

 

コメント:テイムがメインコンテンツだぞ

コメント:作らせるのは省略かぁ

コメント:寄生しててつまんな

 

『ここに一式用意した。次回からは自分で集めてやってみよう』

「パチンコとか麻酔薬とかあるんだ。よし、うりゃぁぁ」

『は、判断が早い!あっ、昏睡した』

「えっ、どうすんの?これで終わり?」

『恐竜にアイテムを格納させてテイムゲージをMAXにするの。そしたらテイム出来る』

 

コメント:格納ってどうやって

コメント:テイムゲージとは一体……

コメント:これが楽しいのか?

 

「分かる。リスナーの言う通り捕まえたけど何が出来るか分かんない」

『恐竜ごとに色んなことが出来るから捕まえてみてね。他にも罠があるとスゴイの捕まえられたり、空飛べたり運べたり出来る子もいる。基本はこのルーティンだね』

「そうなんだ……へぇ、肉食恐竜探知とか出来るんだ。名前もつけれる、リスナーって付けるか」

『あっ、マズい!逃げて!』

「えっ?えっ?肉食恐竜!?」

 

コメント:アイェェェ!恐竜ナンデェェェ!

コメント:襲われにくいだけで襲われないとはいってない

コメント:リスナーが!ヤバい、せっかくテイムしたのに!

 

「やばい、リスナーが襲われてる!」

『よくある事だから、拠点襲撃は頻繁というわけではないけど』

「どういうことなの……」

 

コメント:稀によくある

コメント:また捕まればいいさ

コメント:リスナーなんて名前つけるから愛着が

 

『まぁ、こうやって生き残りながらレベルを上げて、色々作って、恐竜をテイムして、最後に冒険する感じのゲームです』

「過酷だ……サバイバルなゲームなだけある」

『フォローの鯖もあるから、そっちに合流してみるのもありだよ』

「へへっ……検討します」

 

コメント:こーれ、やらないやつです

コメント:作業ゲー嫌いってよく言うしな

コメント:面白そうだけどやらんのかな

 

『よし、今日は肉食恐竜のテイムとかテイムアイテムの自作までやってみよう』

「了解です!基本を覚えてみようと思います」

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