胡蝶の夢、或いは不労所得の夢   作:nyasu

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リアルマネー100万円争奪デスゲーム、その3

3.2.1と画面に巨大な数字が現れてポーンと軽快な音ともにスタートされる。

 

『行くぞ、待ってろよ陽街!』

『待つ訳ねぇだろ』

 

一目散に走っていく桜もち先輩。

あの、チェストを開けて武器を手に入れてから行くものなんですけど。

 

『軽快なスタートをきった桜もち先輩が一直線に向かっていく。おおっと!素手での殴り合いだ!』

 

コメント:実況は暗黒金持ちでお送りします

コメント:金持ちの姿かこれが?

コメント:野球場のおじさん

 

『オラ!オラ!』

『んだっ、この!コノヤロー!』

『大丈夫か、陽街ィィイ!』

『待って、タンマ!ズルだろ!や、やめ、うわぁぁぁ!』

 

コメント:漁夫の利だ

コメント:一番いい装備で頼む

コメント:装備、ないです

 

『桜もち先輩、俺、恥ずかしいよ。も俺恥……って、あれ、ちょ!?ハルカゼ先輩!』

『やべっ、バレた』

 

視点移動をしていたら、ハルカゼ先輩がバケツを使ってマグマを回収し、リスポーン地点を囲んでいた。

や、やめてください。鬼が追いかけられなくなります。

 

『あぁぁぁ!あっちゅ、あっちゅ!』

『バカでぇ、溶岩遊泳試みてやんのぉ!』

『うわぁ、こっちから行こう』

 

リスポーン地点である牢屋は四方から出れるようになっていた。

なお、現在は三方向をマグマで囲まれていて、何もないところから出られる場所は一箇所しかない。

角突さんが、危なくないところから出ようとしているが、罠にしか思えない。

 

『悪く思うなよ、わたあめ』

『わぁ〜ごはんちゃん!やめて、わぁぁぁ!』

『ウチらはチームでやってるからねぇ』

『2体1は卑怯だぞ〜!』

 

案の定、ゲマズの猫又ごはんさんと大狼ミオさんが、チェストから手に入れた弓矢でチクチク攻撃してる。

か、完封しようとしてるハメ組だ。

やってることガチか。

 

コメント:えげつねぇな

コメント:あー死んだ数だからキルしなくてもいいのか

コメント:争ってる奴らだけ不利やん

 

コメント欄を見て、どういう事だと思ったら私の視点外では戦いが起きていたらしい。

カウント表示されるようになっていたから見てみれば、メル先輩とトワちゃん、衛ちゃんが1回ずつ死亡してる。

しゅ、主催者よりも勝ち方考えてる。

これがデータキャラの私のデータにはないぞと言う奴か。

 

『あぁ!陽街ぃぃぃ!』

『行った行った行った!』

『ハルさん、ごめん。でも、これも戦国のならい』

『いつから戦国になったんやぁ!』

 

ひっそりと、ハルカゼ先輩と戦っていたメル先輩。

そんな先輩がやられた隙を突いて衛ちゃんと昴が奇襲していた。

ハルカゼ先輩はすぐに逃げ出して、他のゲマズの方に逃げる。

 

『チーム対抗戦だ!弓と剣だとゲマズが不利かもしれない!』

『あっ、すまん陽街。あとは頼んだ!』

『えっ、スバちゃん!?ねぇ、なんでぇぇぇ!』

 

コメント:武器の耐久値低いんか

コメント:運が悪すぎる

コメント:何だかんだ生き残る昴よ

 

『よくもやってくれたな!丸腰のお前なんて怖くないぜ』

『来いよハルさん!武器なんか捨てて掛かってこい』

『捨てる理由、あっ……』

『いぇーい!もちの勝ち!』

 

覚悟を決めた衛ちゃんだったが、リスポーン地点に近いこともあり、攻撃されながらも突撃した桜もち先輩にやられていた。

てぇてぇなのか?あっ、死んだ。

 

『うおぉぉぉ!角ドリルだぁ〜』

『やばい!数の利で攻めてきた!』

『ダメージが低すぎる』

『行くにぇぇぇ!』

『よーし、行くぞ〜!』

 

鬼組も気付いたのか、出入り口を制限しての弓矢によるチクチク攻撃の攻略法に気付いた。

無敵時間を利用して全員で同時に逃げ出すのだ。

今までは時間が切れた瞬間集中攻撃で死んでいたが、三人同時にで的を分散することで死ぬ前に外に出れるのだ。

 

『撤退撤退!』

『逃げろ〜』

『待ってぇ、ウチも〜』

 

そろそろ時間か。

ゲマズが一番死んでないので、死亡数上位の他の人が脱落かな?

鬼で一番キルしたのは……何も考えずゾンビアタックという、死んだらまた突撃を繰り返した桜もち先輩か。

キルした数が意味ある鬼としては最適解過ぎる。

流石エリートか、そこまで考えてるか分かんないけど。

 

逃亡者は死亡する数が多ければ多いほど脱落する。

死んでないのが、大海、ハルカゼ先輩、猫又さん、大狼さん。

1回死んでるのがトワちゃん。

2回も死んでるのが衛ちゃんか。

 

『あれ、トワちゃんってどこに』

『トワ、ウチだけは見逃して……うわぁ!?』

『あぁ!ミオしゃー!こっち来た、うわぁぁ!』

『硬ってぇ、ぎゃー!これだめだ、アハハハ!』

 

コメント:トワ様!?

コメント:おい、フル装備できたぞ!

コメント:強そう

 

『オラァァァ!100万はトワのもんじゃ!』

『トワ!協力しよう、私以外あと3回くらい殺して!』

『来るんじゃねぇ、陽街!お前怖いんじゃ!』

『トワ!?怖いのお前だかんな、ディアボロかよ』

 

コメント:俺の側に寄るんじゃねぇー!

コメント:出口から出たらやられるし出ないと鬼に

コメント:あーあ、マグマで囲むから

 

そういえばいないなと思っていたトワちゃんがチェストからフル装備を準備して、リスポーン地点に陣取った。

死なない限り、装備差でリスポーン直後の人達は勝てないし、鬼としては牢屋内で殺した方が楽ではある。

しかも耐久性は低くしてるけど、壊れても予備とか持ってそう。

 

『ヤバい!マグマのせいで逃げれない』

『何やってんだよハルカゼ』

『責任取ってやられるんだ、オラ』

 

コメント:ゲマズ崩壊

コメント:笑えよ見たかった景色だろ

コメント:牢屋内全員で殴り合ってて草

 

わぁぁぁ、うわぁぁぁ!と叫び声しか配信上は聞こえない。

凄まじくわちゃわちゃしてる、コラボっぽいなぁ。

あっ、タイムアップだ。

自動集計で楽だなぁ。

 

『えぇ、逃亡組はですね。大海、トワちゃん、が通過。他の方は、死亡数が圧倒的に多いので脱落です。それと、桜もち先輩が復活です』

『えぇぇぇ!なんでぇ!』

『おま、ふざけんな。コノヤロー!』

『衛ちゃん!やめて、今違うから!戦う時間じゃないから殴んないで!』

 

コメント:ここまでを読んで……流石エリート

コメント:ウチのもちちはそこまで考えてないよ

コメント:もちP厳しいの草

 

『残念だが、負けた人達は次の試合のガヤをやってもらう!後で欲しい物をメールするんだ』

『配信外で言え〜、雰囲気台無しだぞ〜』

『デスゲーム(笑)になってるぞ〜』

『スタジオ組は帰りにご飯行きたいぞ〜』

 

コメント:ガチダメ出しで草

コメント:焼肉行きそう

コメント:何だかんだで決勝戦か

 

『次のステージが最後だ。次はインディアンブロックだ!それぞれがブロックの上に乗ってもらう。ブロックを壊した数が多い奴が勝利だ。数はそれぞれランダムで最低でも3〜6で、同じ数にはならない仕様だ。順番に壊すターンが回るけど、最後の一つだと思ったらパス出来て次のターンに抽選に移れるぞ。ちなみに、2人落ちたら終わりです』

『2回壊してパスすればいいってこと?』

『もちち、お前……天才かよ』

『いや、壊した数が少なくなるんじゃない?』

 

た、確かに!その方法なら無限ループで死なないじゃないか。

あぁ、だから一番壊した数が多い人が勝ちなのか。

私が思ってるより考えられてるんだな。

 

『それぞれ村人に話しかけて下さい。ワープしてステージに行きますんで』

『素直に従うなんてデスゲームの自覚あるんですか?』

『貴方達っていつもそうですよね、命を何だと思ってるんですか?』

『金は命よりも重い!』

『ざわざわしてきた!』

『みんな頑張れ〜』

『ガヤの皆さん、主催者よりセンスのいいコメント辞めてください。笑ってしまいます』

 

コメント:絶対ハイジ知ってそう

コメント:ざわざわ……ざわざわ……

コメント:負けたらマグマで土下座してそう

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