運動大会が始まった。
まずは選手入場である。
ちなみに私は白組である。
『おっ、今年はちゃんと並んで……トライデント持ってるぞ、斧持ってる奴もいる』
なんで、武器を持ってるんですかね。
ちなみに白組は爆弾であるTNTを持っての入場だ。
やっぱりなんで?
『やめろ!投げるな!TNTを投げるな!』
『なんか殴り合ってますよ、仲良くしましょ』
『見んな見んな!見せもんじゃねぇーぞ!』
『アハハハ、ヤンキーいるヤンキー』
わちゃわちゃしながらも入場していく。
さて、最初の競技はフェンシングだ。
『フェンシングPVPは各チーム3名を選抜して一対一で戦ってもらいます。このゲームのポイントは?』
『えっと、勝ったほうが10ポイントで引き分けは5ポイントです』
『……えっと、ポイントっていうのはどうやれば勝てるかなっていうコツの事でしてね』
『えっ、あっ……』
司会が天然でボケたりする一幕もあったが、ゲーム開始である。
ちなみに私はこのゲームに参加である。
「このゲームには必勝法がある」
『胡蝶先輩、頑張れー』
フェンシングPVPは一直線の道を互いに向かい合って進むゲームだ。
そして、攻撃してから一定時間は攻撃できない時間が発生する。
つまり、相手の攻撃を読み切って少し下がり、攻撃を避けてから殴れば一方的に勝てるのである。
この勝負、我々の勝ちだ。
「ぬわぁぁぁぁ!」
『赤組の勝利です』
普通に負けたんだが!下がったら相手が前に出てきて殴られたんだが!
くっ、この胡蝶の目をもってしても見抜けなかった。
『大丈夫!もう、あとは全勝する未来しかないから』
『完敗、なんだよぉぉぉ!』
リーダーである天音ソナタさんが慰めていたが、雪山ラミィさんの鋭いツッコミがはいる。
そうだね、もう3回終わってるから次はないし、全部負けたね。
『後半組の水上レースにすごい圧かかってんじゃん、テラたん代わりに走ってよ』
『マリちゃんなら行けるよ、頑張ろう』
『でもこれで負けたらテラたんのせいね』
えぇ、と震える陸テラをみんなが励ましに行く一幕もあった。
『褒めあってこうよ!ギスギスしてるって!これじゃあ、優勝以外の時に食事会に』
『えっ……食事会あるの?』
『えっ、あっ、いや!ないよ!本当にないよ!ないない!』
『あ、あ、あ』
『待って!誘ってないとかないから、元々ないから!』
『分かってるよ、みんなで楽しんでね!』
一人だけ誘われてない空気になって、誤解されたけれどね。
『みんな戻ってきたら、ラミィたん褒めるんだぞ』
『おかえりよく頑張ったよ』
『スゴかったよ〜』
『えっ……なんか思ってたんと違う。私頑張った?すごかった?』
『おい、次は風魔だぞ!ラミィになんて構ってんじゃねぇ』
『なんでだよ!』
前半のゲームはボロ負けであった。
うーん、うちのチーム手のひら返し多くて草。
次のゲームは水上レースだった。
グルッとステージを船で一周するゲーム。
二人一組で片方が妨害、片方が運転する感じだ。
ウチからは豊穣マリと陸テラがエントリーしている。
テラマリ号とか呼ばれていた。
テラたんはFPSが得意、妨害するのも完璧だ。
そして、マリたんは練習でも良い成績を出したという。
盤石の布陣、今度こそ我々の勝ちだ!
『狐最高と言いなさい!狐最高!』
『うおぉぉぉ!未来最高!未来最高!』
なお、水上レースで勝ったのは黒井先輩のチームだった。
えっ、テラたん?あぁ、惜しい奴を亡くしたよ。
『何やってんだ、テラぁ!』
『だってぇ……』
あぁ、前半組と後半組で乱闘が起きてる!
ビジネスです、ギスギスはビジネスなので真に受けないで下さい。
あぁ、お客様!困ります!お客様!
『逆叉クロ、お前もか!こんこよ貴様!貴様も裏切るか!』
『あぁっと白組で乱闘です。風魔殿が乱心です』
『フォローックス不仲説が出ちゃう!』
き、切り替えていこー!白組はここから逆転……うーん。
『続いてはだるまさんが転んだです』
『えっ、白組って結構負けてるの?』
『点数は見るな。まぁ、白組前半ボロボロだったから、アハハ!』
『やめてください、まだ前半組いるんですよ!』
『アハハハハ!』
こ、後半組の言葉が刺さる。
ドボジデ……まぁ、シンプルゲームセンスかなぁ。
だるまさんが転んだは、カウントが画面に表示され、その間に進むシンプルなゲームだ。
なおステージはアスレチックでマグマとかあるからミスると死ぬ。
ニッコニコな白夜ちゃんが印象的だった。
えっ、結果は?……負けイベなのかな。
次はモブ討伐レース。
出てくるモンスターをチームで倒すというもの。
ステージを進んで他のチームより先にゴールすればいいのだ。
こういうのを待ってたぜ!やっとマイクラらしいのが出てきたな。
今の気持ちはハンター試験で寿司を作らされてた受験生のようだ。
私でも出来そう、よしやるぞ。
『うおおおおお!』
『最も速いのは白チームですが、今黄色が並びましたね』
な、なんだと!?
やはり、敵となるのは私の推しである衛星ちゃんなのか。
戦闘力が高すぎる、だがこちらにはエイムがすごい獅子王さんがいる。
最近バズってた、さくらもち先輩との比較動画でも有名だ。
さくらもち先輩が、銃で的を撃って開けるギミックで6個の的に当てるのにうわぁぁぁ!と何発も撃ってやっと開けたのに対して、5秒くらいで、タンタンタンタンと開ける動画は有名である。
そのギミックをクリアする間に、6回解除シーンが流れる事から左側の1もちちに対して右側の6獅子王なので6倍エイムが上手いとか言われてる。
いや、獅子王さんが上手過ぎるんだよ。
だが、おかげで弓矢を使ってモンスターを倒している。
この勝負、我々の勝ちだ!
『ゴール!1位は、えっ白組!?』
『やったぁぁぁ!』
本当に1位である。
やっと1位が取れたので30ポイントくらい入った。
他のチームは20とか10ポイントなので、まぁ総合点では負けるかもだが結果は勝利である。
最後は運動会らしくリレーである。
『すいません、エントリー連打しないで下さい。負荷でサーバーが壊れます』
『何やってんだテラ!』
『ガチ注意だ、運営さんからのガチの注意だこれ』
『え、えへへ』
えへへじゃねぇよ、可愛いから許されてるけどやってること相変わらずやべーなコイツ。
とはいえ、スタート前にそんな一幕もあったがみんなでリレーである。
まぁ、キャラコンでステージを一周させるだけなので覚めた大人が見たら、何してんだろコイツらみたいな感じではある。
人に紹介されても、これ面白い?とか言われても、まぁ身内ネタだから納得である。
まぁ、でも、やってる側は一応これでも真剣だ。
だってそのほうが面白いからね。
『結果発表です!』
『うおぉぉ……おっ?3P?』
『あっ、刻んでくのか』
結果発表は細かく刻まれ発表されていく。
一進一退の攻防に見えなくもないのでリアクションも撮れ高としてバッチシだ。
そして、優勝はどこになったかというと。
『優勝は2点差で白組です!』
『な、何ぃぃぃ!?』
『逆転したぞー!』
なんと、前半ボロボロだったのに後半の追い上げで逆転した。
えー、勝つんだ。マジかよ。
『盛り上げてくれたみんなありがとうございました。さぁ閉会式ですよ』
『わあぁぁぁぁ!』
『やめてください、コラァ!カメラがバグったじゃねぇか!』
芸が細かいのか、武器が当たって画面に亀裂が走る。
すごいな、こういうこともできるのか。
そんなこんなで、グダグダな感じであったが閉会式とのことで、みんな騒いで配信は終了した。
楽しそうな雰囲気のまま、わちゃわちゃした全体企画であった。